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10 王都でデート
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アルティナ王国へ来た。
話には聞いていたが、人が多くて活気に満ちたところだ。
至る所にお店があり、食べ物や、洋服や、武器・・何でもありそうだ。
やはり大きなだけあって、何でも揃うんだろうな。
ゆっくり見てみたい。
あれから三か月。
忙しくてあっという間だった。
ロココは元気だろうか。
手紙のやり取りをしているが、なんて書いていいかわからず・・当たり障りのないことばかり書いてしまう。
今日は王都の喫茶店で待ち合わせをしている。
待ち合わせも初めてなんじゃ・・。
そういえば不思議な関係だな。
友達?でもないし恋人でもない。
ロココは俺を追いかけて来たんだよな。
「待った?」
ロココが慌てた様子で入ってきた。
店内は落ち着いた雰囲気のお店だ。
「早めに着いてたから、気にしないで」
久しぶりに会う彼女は一段とキレイに見える。
今日は髪を二つに束ねて可愛らしい髪飾りを付けていた。
それにしても・・オシャレなカフェだな。
都会のお店ってみんなこんな感じなのだろうか。
キョロキョロ見回してしまう。
「どうしたの?」
不思議そうに彼女は尋ねた。
「こういう所初めてで…飲み物も高価だったりするのかな?」
「ここはね、恋人同士がデートしたりする所なんだよ?」
ロココがウインクをした。
えええー?
そ、そうなの?
動揺してしまう。
「ん!もう!全然意識してくんないんだから!」
いや、そんなことないけど…。
相変わらず、ぐいぐいくるなぁ。
紅茶を飲みながら・・
「ねえ、思い切ってこっちに引っ越してこない?」
そんな話になった。
「そうすれば毎日会えるし~」
「じゃあ、俺とお付き合いしてみる?」
そう言うと
ぽっとロココの頬が赤くなった。
え?今更な気がするけど…。
「あ、いやね。改めて言われると照れるっていうのかな…。」
今度はもじもじし始めた。
何これ、ロココさんめっちゃかわいいんですけど。
しばらく眺めていたいな・・。
しかし、引っ越しかぁ…現実的じゃないなぁ。
お店ごと移ってくるわけにもいかないし。
付き合うのだったらすぐにでもできるけどね。
「今日は一緒に行きたいところあるんだ!」
ロココさんは俺の手を引っ張る。
町の中心部
色々な露店が出ている。
甘い果実を串で刺したもの。
「これ、果実をシロップに浸してるんだって。ここに来ないと食べられないから。」
「・・甘っつ!」
王都の人はこんなの食べてるのか。
ちょっとびっくり。
「ふふ」
ロココさん嬉しそう。
王都にしかない本屋さんに行ったり、本自体あまり売ってない高級なものなのだ。
「魔法の本ってあるのかな?」
「あるある!」
二人で探してみたり。
非日常を楽しんだ。
「まだまだ見たりないけど・・日も落ちてきたしね。」
夕日が赤く染まっている。
ロココさんの顔も赤く染まっている。
「またデートしよっか?」
俺は彼女の瞳を見つめて言った。
話には聞いていたが、人が多くて活気に満ちたところだ。
至る所にお店があり、食べ物や、洋服や、武器・・何でもありそうだ。
やはり大きなだけあって、何でも揃うんだろうな。
ゆっくり見てみたい。
あれから三か月。
忙しくてあっという間だった。
ロココは元気だろうか。
手紙のやり取りをしているが、なんて書いていいかわからず・・当たり障りのないことばかり書いてしまう。
今日は王都の喫茶店で待ち合わせをしている。
待ち合わせも初めてなんじゃ・・。
そういえば不思議な関係だな。
友達?でもないし恋人でもない。
ロココは俺を追いかけて来たんだよな。
「待った?」
ロココが慌てた様子で入ってきた。
店内は落ち着いた雰囲気のお店だ。
「早めに着いてたから、気にしないで」
久しぶりに会う彼女は一段とキレイに見える。
今日は髪を二つに束ねて可愛らしい髪飾りを付けていた。
それにしても・・オシャレなカフェだな。
都会のお店ってみんなこんな感じなのだろうか。
キョロキョロ見回してしまう。
「どうしたの?」
不思議そうに彼女は尋ねた。
「こういう所初めてで…飲み物も高価だったりするのかな?」
「ここはね、恋人同士がデートしたりする所なんだよ?」
ロココがウインクをした。
えええー?
そ、そうなの?
動揺してしまう。
「ん!もう!全然意識してくんないんだから!」
いや、そんなことないけど…。
相変わらず、ぐいぐいくるなぁ。
紅茶を飲みながら・・
「ねえ、思い切ってこっちに引っ越してこない?」
そんな話になった。
「そうすれば毎日会えるし~」
「じゃあ、俺とお付き合いしてみる?」
そう言うと
ぽっとロココの頬が赤くなった。
え?今更な気がするけど…。
「あ、いやね。改めて言われると照れるっていうのかな…。」
今度はもじもじし始めた。
何これ、ロココさんめっちゃかわいいんですけど。
しばらく眺めていたいな・・。
しかし、引っ越しかぁ…現実的じゃないなぁ。
お店ごと移ってくるわけにもいかないし。
付き合うのだったらすぐにでもできるけどね。
「今日は一緒に行きたいところあるんだ!」
ロココさんは俺の手を引っ張る。
町の中心部
色々な露店が出ている。
甘い果実を串で刺したもの。
「これ、果実をシロップに浸してるんだって。ここに来ないと食べられないから。」
「・・甘っつ!」
王都の人はこんなの食べてるのか。
ちょっとびっくり。
「ふふ」
ロココさん嬉しそう。
王都にしかない本屋さんに行ったり、本自体あまり売ってない高級なものなのだ。
「魔法の本ってあるのかな?」
「あるある!」
二人で探してみたり。
非日常を楽しんだ。
「まだまだ見たりないけど・・日も落ちてきたしね。」
夕日が赤く染まっている。
ロココさんの顔も赤く染まっている。
「またデートしよっか?」
俺は彼女の瞳を見つめて言った。
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