趣味のポーション作成スキルでお金を稼いでいたら、店を持つことになりました。

月城 夕実

文字の大きさ
上 下
2 / 28

02 回復ポーション

しおりを挟む
気になる女の子は”ロココ”っていう名前らしい。
アイラ姉が知らないうちに聞き出していた。

「そっか~。」

可愛い名前だなぁ。
歳も僕と同じ15歳みたいだし・・。
ロココさんは普段は学校?へ通っているらしい。
学校って王都になる魔法学校かな。
ほとんど貴族しか行かないらしい。

ロココさんって貴族なのかな?
平民の俺からしたら高嶺の花なのかな・・。
俺は金色の髪で青い瞳。
白い肌・・ここら辺では一般的だ。


****


俺は副業で他の仕事もしている。
趣味みたいなものかな。
夜になるとこっそり開店する。

コンコン

雑貨店の裏口からドアがノックされた。

「こんばんは、今日は置いてますか?」
目深にフードを被った男が訪ねてきた。

俺のスキルで回復ポーションを作っているのだ。
値段は少し高め設定。
大々的に宣伝はしてなくて、紹介制で販売している。
値段は金貨一枚。
お金を受けとり商品を渡す。

「いつも有り難うございます。またよろしくお願いします。」

他の店で売っている回復ポーションを試してみたが、段違いだった。
瞬時に傷が治る。
少しの傷でしか試したことないけど、大けがでも大丈夫なような気がする。

昼間は親の経営する雑貨屋で働いて、夜はポーション売っている。
この能力に気が付いたのは最近の事。

「えらく古い本だなぁ。」

倉庫を片付けていたら古びた本が出てきた。
持ち帰って読んでみたら・・何だか面白い!
魔法ってこんな感じなんだ。
噂で聞くのは、杖で火を出したり、水を出したりするもの。
イメージで形になるって書いてある。

「早く寝なさいよ~。」
隣からアイラ姉の声がする。
心配性なんだから。

「は~い。」
俺は軽く返事をして本を読破することに集中した。


****


コップに水を入れる。
コップのふちを手で包み、魔力を流すイメージ。
体から、何かが抜けた感覚があった。
「出来たのかな?」
コップの水が跳ねて、俺の指にかかった。
そういえば、切っちゃったんだっけ。
忘れてた。

「あれ?」
傷が無い。
さっきまであったはずなのに。
「もしかして・・。」
俺は持っていたナイフで指先に傷をつけた。
そこに液体をかけると・・。
キラキラしながら指の怪我が無くなっていく。

回復ポーション出来ちゃったかも。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。 今年で33歳の社畜でございます 俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう 汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。 すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。 そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果

安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。 そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。 煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。 学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。 ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。 ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は…… 基本的には、ほのぼのです。 設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

処理中です...