BL(?)短編集

土田

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街中チャレンジ

ターゲット編

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街中で、


「あのー、すみませーん。」


とんでもない奴に、


「ちょっとお尋ねしたいんですがー、」


声を掛けられた。


「キスしてもいいですかー?」






「はい?」

「はいってことはイイってことですねー。」

「え、あ、いや、違います。」

「えー?なんでですかー?」


何なんだ、コイツは?

無駄に顔の良い、所謂イケメンってやつだと思う。

そんなやつが、何で?


「あー、じゃあ、いいですよ。」


取り合えず、口は手で覆いOKをした。

顔の良いやつにキスを迫られるのは、正直悪い気はしない。


「やったー!でもなんで口押さえるのー?」

「初キッスがまだだからです。」

「そっかー。じゃあココねー。」


そういってデコにチュッとされた。

身長差に凹みそうだ。


「終わったようなので、俺はこれで、失礼します。」

「今度は口にさせてねー。初でも俺は構わないからー。」

「…気が向いたら。」


そう言って俺達は、互いに雑踏の中に消えて行った。

世の中とんでもない奴もいたもんだ。


end
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