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2章・地位確立
俺は二人に仲良くして欲しいだけなのに
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「バーウィン様、お言葉ですが兄様から離れて下さい!!兄様は他人から触られるのを好まないのです。」
「いや、これはリューと俺の合意の上でやっているんだ。兄妹だからと、この行為の邪魔は許されない。」
ただいま俺ことリューイは、バーウィンとハーウェザーの諍いを見学中です。
ていうか、お前ら。
勝手に事実の捏造をするな。俺は人に触られることが嫌とか言ってないし、ここまでのくっつきすぎるハグは許可してないです。
そして、俺もその会話に入れてくれ。なんたって、この会話の主題は俺なんだから。
現在、俺はバーウィンへの媚び売りにより結んだ約束である、ハグをしている。
そして、それはハーウェザーに見られた。
そして、冒頭の会話へと繋がる。
あーあ、めんどくさい。
かれこれ、10分近くこの状態だ。
この二人の状態から、俺の話を聞いてくれるようには見えない。
いや、拳で語るって方法があったな。
俺の拳は頑丈な方だから、確実に語り合いが出来るだろう。
だが、ハーウェザーとの拳の語り合いは少し躊躇ってしまう。なんてったって、可愛い弟だからね。
そうだ、ハーウェザーとバーウィン両方と語り合う必要はないんだ。バーウィンと語り合った後に、ハーウェザーと言葉を使った語り合いをすればいいんだ。
よし、まずは俺の事をハグして離さないバーウィンの腹に一発かませよう。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。リュー、今俺に何しようとしてた?」
どうした?
せっかく俺の完璧な拳での語り合いを始めようとしていたのに。
「なに?今からみぞおちに1発入れようとしているところ。」
「はぁ?ちょ、ちょっと待とう。いや、そうじゃなくて。取り敢えず謝るから。ごめん。」
語り合いを前に謝罪をされてしまった。
しかし、取り敢えずということは、理由が分かって謝っているということではない。だが、謝罪されてしまっては矛を下さざるを得ない。
本当は、俺の事を無視して勝手に喧嘩を始めている状況に若干のイライラを感じていたが、まあ、謝られてしまえば許すしかないだろう。
俺の方が年上だからね。今こそ年長者としての寛容さを見せる時。
「良いだろう。許す。」
「なんでそんな偉そうなんだよ。」
偉そうなんじゃない。偉いんだ!!
いや、王族の方が偉いか。
だが、俺が家庭教師でバーウィンが生徒であることを考慮すれば、対等な関係ぐらいになるだろう。
結論、どっちも偉くない。
「どうでもいいこと言ってなくていいので、まずは俺を離して!」
「おっと、すまない。リューの抱き心地が良すぎて、ハグをしていることすら忘れていたようだ。まるで、ずっと一緒にいたみたいだな。」
「うわぁ~。」
うわぁ~。
歯の浮くようなことをペラペラと。すごいね。尊敬しそうだよ。
しかし、俺は短いながらもバーウィンと過ごしたことである格言を生み出した。
めんどくさいことは、無視しろ。
もし、無視したことで更なるめんどくさいことがあったとしても無視する。
言い換えれば、逃亡だね。
ドラマでもあったじゃないか、逃げるは恥だがってやつ。それと同じね。
逃げてばっかもダメかもしれないけど、今の俺ならある程度社会から閉ざされた場所でもやっていけるとか思うんだよね。
そうしたら、夢の領地で引きこもるを実施する!!
うん、そうしよう。
しかし、そうするとさっきのバーウィンからの言葉に対する答えを考えねば。
無難に感謝でも伝えるか。よく分からないけど、俺の事を褒めてくれたようだし。内容は気に食わないが、褒めてくれたことに対しては感謝を伝えねば。
「ありがとう。」
「そっ、そ、それは、俺の言葉を受けれいてくれたということか?!」
感謝の返答は違ったみたいだな。
めんどくさいことから逃げたはずなのに、自分からめんどくさいことを引き出してしまった。
「ごめん、それは違う。」
「あ、そ、そうだよ「わぁーーー!!」」
「兄様!!、俺とも話して下さい!!」
「!!そうだね。俺ってば大事なことを見失ってみたいだよ。」
「正気に戻ってくれて嬉しいです!!バーウィン様となんか話しても、いいことありませんよ。」
そうだよね。バーウェザーと話さないとね。
せっかく会えたのだから、一日中話しまくらねば。
だが、ハーウェザーは意外と辛辣だね。背景と化したバーウィンが「なんかとはなんだ!!」と怒ってますよ。
仮にも王族なのだから、媚を売っておいて損はないと思う。
そうだ!!
媚びて思い出した。
「バーウィン様、ハグの対価を要求する。」
「あれって対価目的だったんだ。いや、ここでへこたれるな俺!ここか親密度を上げていくことが、ウエディングロードへの道だ!!」
なんかゴニョゴニョと言っているが、俺の要求を言って良いのかな?
「要求内容は、ハーちゃんの王城への宿泊許可。いい?」
「何だ、そんなことか。それぐらいなら良いぞ。ハーウェザーがリューとの交流の邪魔をしてくる点は難点だが、まあその代わりにハグがあるとすれば良いだろう。」
意外と簡単に許可を貰えた。
ハグとか言うよく分からん媚はいらなかったのではと思っていたが、バーウィン曰く、ハグがあったから俺の要求が許可されたとのことなので、結果オーライだね。
「さてさて、さっさと勉強を始めようか。」
「いや、これはリューと俺の合意の上でやっているんだ。兄妹だからと、この行為の邪魔は許されない。」
ただいま俺ことリューイは、バーウィンとハーウェザーの諍いを見学中です。
ていうか、お前ら。
勝手に事実の捏造をするな。俺は人に触られることが嫌とか言ってないし、ここまでのくっつきすぎるハグは許可してないです。
そして、俺もその会話に入れてくれ。なんたって、この会話の主題は俺なんだから。
現在、俺はバーウィンへの媚び売りにより結んだ約束である、ハグをしている。
そして、それはハーウェザーに見られた。
そして、冒頭の会話へと繋がる。
あーあ、めんどくさい。
かれこれ、10分近くこの状態だ。
この二人の状態から、俺の話を聞いてくれるようには見えない。
いや、拳で語るって方法があったな。
俺の拳は頑丈な方だから、確実に語り合いが出来るだろう。
だが、ハーウェザーとの拳の語り合いは少し躊躇ってしまう。なんてったって、可愛い弟だからね。
そうだ、ハーウェザーとバーウィン両方と語り合う必要はないんだ。バーウィンと語り合った後に、ハーウェザーと言葉を使った語り合いをすればいいんだ。
よし、まずは俺の事をハグして離さないバーウィンの腹に一発かませよう。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。リュー、今俺に何しようとしてた?」
どうした?
せっかく俺の完璧な拳での語り合いを始めようとしていたのに。
「なに?今からみぞおちに1発入れようとしているところ。」
「はぁ?ちょ、ちょっと待とう。いや、そうじゃなくて。取り敢えず謝るから。ごめん。」
語り合いを前に謝罪をされてしまった。
しかし、取り敢えずということは、理由が分かって謝っているということではない。だが、謝罪されてしまっては矛を下さざるを得ない。
本当は、俺の事を無視して勝手に喧嘩を始めている状況に若干のイライラを感じていたが、まあ、謝られてしまえば許すしかないだろう。
俺の方が年上だからね。今こそ年長者としての寛容さを見せる時。
「良いだろう。許す。」
「なんでそんな偉そうなんだよ。」
偉そうなんじゃない。偉いんだ!!
いや、王族の方が偉いか。
だが、俺が家庭教師でバーウィンが生徒であることを考慮すれば、対等な関係ぐらいになるだろう。
結論、どっちも偉くない。
「どうでもいいこと言ってなくていいので、まずは俺を離して!」
「おっと、すまない。リューの抱き心地が良すぎて、ハグをしていることすら忘れていたようだ。まるで、ずっと一緒にいたみたいだな。」
「うわぁ~。」
うわぁ~。
歯の浮くようなことをペラペラと。すごいね。尊敬しそうだよ。
しかし、俺は短いながらもバーウィンと過ごしたことである格言を生み出した。
めんどくさいことは、無視しろ。
もし、無視したことで更なるめんどくさいことがあったとしても無視する。
言い換えれば、逃亡だね。
ドラマでもあったじゃないか、逃げるは恥だがってやつ。それと同じね。
逃げてばっかもダメかもしれないけど、今の俺ならある程度社会から閉ざされた場所でもやっていけるとか思うんだよね。
そうしたら、夢の領地で引きこもるを実施する!!
うん、そうしよう。
しかし、そうするとさっきのバーウィンからの言葉に対する答えを考えねば。
無難に感謝でも伝えるか。よく分からないけど、俺の事を褒めてくれたようだし。内容は気に食わないが、褒めてくれたことに対しては感謝を伝えねば。
「ありがとう。」
「そっ、そ、それは、俺の言葉を受けれいてくれたということか?!」
感謝の返答は違ったみたいだな。
めんどくさいことから逃げたはずなのに、自分からめんどくさいことを引き出してしまった。
「ごめん、それは違う。」
「あ、そ、そうだよ「わぁーーー!!」」
「兄様!!、俺とも話して下さい!!」
「!!そうだね。俺ってば大事なことを見失ってみたいだよ。」
「正気に戻ってくれて嬉しいです!!バーウィン様となんか話しても、いいことありませんよ。」
そうだよね。バーウェザーと話さないとね。
せっかく会えたのだから、一日中話しまくらねば。
だが、ハーウェザーは意外と辛辣だね。背景と化したバーウィンが「なんかとはなんだ!!」と怒ってますよ。
仮にも王族なのだから、媚を売っておいて損はないと思う。
そうだ!!
媚びて思い出した。
「バーウィン様、ハグの対価を要求する。」
「あれって対価目的だったんだ。いや、ここでへこたれるな俺!ここか親密度を上げていくことが、ウエディングロードへの道だ!!」
なんかゴニョゴニョと言っているが、俺の要求を言って良いのかな?
「要求内容は、ハーちゃんの王城への宿泊許可。いい?」
「何だ、そんなことか。それぐらいなら良いぞ。ハーウェザーがリューとの交流の邪魔をしてくる点は難点だが、まあその代わりにハグがあるとすれば良いだろう。」
意外と簡単に許可を貰えた。
ハグとか言うよく分からん媚はいらなかったのではと思っていたが、バーウィン曰く、ハグがあったから俺の要求が許可されたとのことなので、結果オーライだね。
「さてさて、さっさと勉強を始めようか。」
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