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2章・地位確立
俺は圧倒しただけなのに
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バーウィンの攻撃を最小限の行動、かつ圧倒的強者感プレーで防いだ後も、彼の攻撃は続いた。
剣での牽制の後、中級レベルと魔法を打ってきたり、剣に魔法を纏わせて攻撃してきたり。
流石に、頭突きで攻撃してこようとした時は驚いたけど。
王族が、しかも完璧王子様みたいなバーウィンが頭突きしてくるとは思わないよね。頭突きを避けたりすると怪我をさせてしまいそうなので、寝技に持ち込む。
その後は、短剣による攻撃に変わり、暗殺みたいなこともしてきた。
「あー、参った。いやー、ここまで完膚なきまでやられるといっそ清々しいね。笑えて来るよ。」
ある程度の攻撃をしてきた後、バーウィンは清々しい顔を俺に話しかけてきた。
これは好感触かな?
「これならバーウィン様をお守りすることが可能であると思います。ご安心下さい。近衛のような失態は犯しませんよ。」
行動では現したつもりだけど、言葉でもしっかり伝えないとね。
「お前、知っていたのか?てっきり、私のことを痛ぶりたいだけかと思っていたが。」
まあ、何て失礼なんでしょう。こいつ、俺にどんなイメージを持っているのか。一度問い詰めたいね。
「ある程度の下調べはやりましたよ。そんなことより、俺へのイメージが随分悪いんですが。」
「いや、訓練前にいた打ってやるみたいなことを言っていたでは無いか。それに、惚れた相手にボコボコにされる気持ちも考えて欲しい。」
「そういえばそんなことも言いましたね。それより、惚れたとか迂闊に言わない方がいいと思いますよ。言わなくても分かっているとは思いますが、貴族界における噂は怖いですよ。」
こんなに不特定多数の人がいる中で、不用意な発言はやめてほしいのですが。今でさえ俺への貴族たちのあたりが強いのに、バーウィンの惚れた相手が俺だと知られたら何されるかわからないんですけど。
それに、下手に受け入れるわけにはいかないから、断るじゃん。そうしたら、俺への評価は図々しくも王子の求婚を断った人ってことになるんですけど。
まあ、俺は特に気にしないんですけど。絡め手とかもあるけど、俺は絡められるほど何かと深い関係を持っていたりするわけじゃ無いしね。家の醜聞になるかもだけど、醜聞は公爵だけで事足りるし。
「リューを落とせるならどのような噂が立とうが構わないよ。それに、悪い噂の主体になるのは主にリューだろうしね。君はそういうの気にしないだろ。」
こいつ普通にいい性格してたよ。確かに俺は噂なんて気にしないけど。
今のバーウィンの言葉を言い換えると、俺に関する噂は俺に悪いようにならないから、全部リューイ=ブランドに関する悪い噂になるから。ってことだよ。いや~ぁ、王族だねぇ。
「はぁ、まあ、この話に決着をつけるのは難しいので、未来の私たちに任せましょう。それよりも、先ほどの反省会をしましょうか。」
それから夕方までたっぷりと訓練をした。
俺の初訓練を終えたバーウィンはどうかというと...
「あ゙ぁぁ~、つかれたぁ~。リューを教師にしたのは間違いだったかもなぁ。」
と、お疲れのご様子である。
まあ、才能がある子どもの訓練をするのは楽しいからね。それに、バーウィンは外では完璧王子様でやってるから、特に泣き言も言わずに黙々と俺の指示に従ってくれたよ。
現在バーウィンはベッドの上で伸びている。
風呂にも入り、既に寝間着姿である。もう寝ること以外によることはないという感じだろう。
しかし、風呂から上がったバーウィンは無駄な色気が漂っていて困ったよ。齢10歳にして、色気があったからね。そこに寝間着と言う無防備な姿だと、色恋に流されやすい若者だとバーウィンは襲われていただろう。
それに、バーウィンは一緒に寝ようとか言ってくるから困ったものだ。
まあ、俺の今の寝床はバーウィンのベッドなんだけどね。
いや、ほら、あのさ、王族のベッドがめっちゃ気持ちよかったんだよ!!
分かる?!
分からないだろうけど、分かって欲しい。今まで俺が使っていたベッドだって、貴族であるからそこそこ良いものなんだけど、バーウィンのはザ新品!って感じなんだけど、しっかりとお日様の匂いがして、まさに秒で寝られるベッドって感じだったんだよ。
家庭教師一日目の時、バーウィンがあまりにもしつこく一緒に寝ようって言うから、まあ少しぐらいなら~って思ってベッドに寝そべったら、あらびっくり。目が覚めたら次の日だったんだよ。
あのベッドは魔性だね。
まあ、次の日ベッドで目が覚めたら、近くにバーウィンのムカつくぐらいモテそうな顔があったね。ついでに、抱き枕にされてた。
さらに驚いたのが、知らない子がいたことだね。
5、6歳ぐらいの子供二人に抱きつかれていたのが、印象深かったね。
いや、びっくりしたよね。びっくりで済ませて良いのか分からないけど。
まず、自分が寝たって言うことに驚いで、バーウィンの顔はまあまあ見慣れてきたから良いんだけど、子供が体に抱きついているのはびっくりだよね。
流石に俺でも小さな子供の眠りを妨げることができずに、その子たちが起きるまで待ったよ。
流石に、みんなが起きるまで一時間も待つとは思わなかったけど。
剣での牽制の後、中級レベルと魔法を打ってきたり、剣に魔法を纏わせて攻撃してきたり。
流石に、頭突きで攻撃してこようとした時は驚いたけど。
王族が、しかも完璧王子様みたいなバーウィンが頭突きしてくるとは思わないよね。頭突きを避けたりすると怪我をさせてしまいそうなので、寝技に持ち込む。
その後は、短剣による攻撃に変わり、暗殺みたいなこともしてきた。
「あー、参った。いやー、ここまで完膚なきまでやられるといっそ清々しいね。笑えて来るよ。」
ある程度の攻撃をしてきた後、バーウィンは清々しい顔を俺に話しかけてきた。
これは好感触かな?
「これならバーウィン様をお守りすることが可能であると思います。ご安心下さい。近衛のような失態は犯しませんよ。」
行動では現したつもりだけど、言葉でもしっかり伝えないとね。
「お前、知っていたのか?てっきり、私のことを痛ぶりたいだけかと思っていたが。」
まあ、何て失礼なんでしょう。こいつ、俺にどんなイメージを持っているのか。一度問い詰めたいね。
「ある程度の下調べはやりましたよ。そんなことより、俺へのイメージが随分悪いんですが。」
「いや、訓練前にいた打ってやるみたいなことを言っていたでは無いか。それに、惚れた相手にボコボコにされる気持ちも考えて欲しい。」
「そういえばそんなことも言いましたね。それより、惚れたとか迂闊に言わない方がいいと思いますよ。言わなくても分かっているとは思いますが、貴族界における噂は怖いですよ。」
こんなに不特定多数の人がいる中で、不用意な発言はやめてほしいのですが。今でさえ俺への貴族たちのあたりが強いのに、バーウィンの惚れた相手が俺だと知られたら何されるかわからないんですけど。
それに、下手に受け入れるわけにはいかないから、断るじゃん。そうしたら、俺への評価は図々しくも王子の求婚を断った人ってことになるんですけど。
まあ、俺は特に気にしないんですけど。絡め手とかもあるけど、俺は絡められるほど何かと深い関係を持っていたりするわけじゃ無いしね。家の醜聞になるかもだけど、醜聞は公爵だけで事足りるし。
「リューを落とせるならどのような噂が立とうが構わないよ。それに、悪い噂の主体になるのは主にリューだろうしね。君はそういうの気にしないだろ。」
こいつ普通にいい性格してたよ。確かに俺は噂なんて気にしないけど。
今のバーウィンの言葉を言い換えると、俺に関する噂は俺に悪いようにならないから、全部リューイ=ブランドに関する悪い噂になるから。ってことだよ。いや~ぁ、王族だねぇ。
「はぁ、まあ、この話に決着をつけるのは難しいので、未来の私たちに任せましょう。それよりも、先ほどの反省会をしましょうか。」
それから夕方までたっぷりと訓練をした。
俺の初訓練を終えたバーウィンはどうかというと...
「あ゙ぁぁ~、つかれたぁ~。リューを教師にしたのは間違いだったかもなぁ。」
と、お疲れのご様子である。
まあ、才能がある子どもの訓練をするのは楽しいからね。それに、バーウィンは外では完璧王子様でやってるから、特に泣き言も言わずに黙々と俺の指示に従ってくれたよ。
現在バーウィンはベッドの上で伸びている。
風呂にも入り、既に寝間着姿である。もう寝ること以外によることはないという感じだろう。
しかし、風呂から上がったバーウィンは無駄な色気が漂っていて困ったよ。齢10歳にして、色気があったからね。そこに寝間着と言う無防備な姿だと、色恋に流されやすい若者だとバーウィンは襲われていただろう。
それに、バーウィンは一緒に寝ようとか言ってくるから困ったものだ。
まあ、俺の今の寝床はバーウィンのベッドなんだけどね。
いや、ほら、あのさ、王族のベッドがめっちゃ気持ちよかったんだよ!!
分かる?!
分からないだろうけど、分かって欲しい。今まで俺が使っていたベッドだって、貴族であるからそこそこ良いものなんだけど、バーウィンのはザ新品!って感じなんだけど、しっかりとお日様の匂いがして、まさに秒で寝られるベッドって感じだったんだよ。
家庭教師一日目の時、バーウィンがあまりにもしつこく一緒に寝ようって言うから、まあ少しぐらいなら~って思ってベッドに寝そべったら、あらびっくり。目が覚めたら次の日だったんだよ。
あのベッドは魔性だね。
まあ、次の日ベッドで目が覚めたら、近くにバーウィンのムカつくぐらいモテそうな顔があったね。ついでに、抱き枕にされてた。
さらに驚いたのが、知らない子がいたことだね。
5、6歳ぐらいの子供二人に抱きつかれていたのが、印象深かったね。
いや、びっくりしたよね。びっくりで済ませて良いのか分からないけど。
まず、自分が寝たって言うことに驚いで、バーウィンの顔はまあまあ見慣れてきたから良いんだけど、子供が体に抱きついているのはびっくりだよね。
流石に俺でも小さな子供の眠りを妨げることができずに、その子たちが起きるまで待ったよ。
流石に、みんなが起きるまで一時間も待つとは思わなかったけど。
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