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1章・幼少期
安心安全を買う~決行編~
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と言うことで、さっそく公爵を探します。
てか待って。俺、公爵の顔を知らない。マジで、一度たりともあったことないからね。
いや、領地の屋敷の廊下に掛けてあった絵と本に現公爵の顔が載っていた。ただ、絵だからね。写真じゃないから。まあ、前世の日本では写真の加工技術が凄すぎて、人探しには向かなかったが、絵も同じようなものであろう。それに、あの公爵の事だ。権力を使って美化した肖像画であることが、ありありと分かるね。
と言うことで、王都に転移して公爵を探知魔法を使って探します。これは、俺と一部同じ魔力の波長をもつ人を探すためにやっている。魔力は、血と同じように個体認識や親子関係の確認に使うことができる。血は水より濃いならば、魔力も水より濃いんだよ。
これだと、公爵の下半身事情も俺に遺伝してるかもってこと!?うげぇ、やっぱり今のはなしだわ。
まあ、そんなことはどうでもよくて、さっさと公爵を探す。
王都はさすがに人が多いから、脳の処理能力が試されるようなこともあったが、何とか見つけることもできた。
魔法の多数同時展開は今の俺の課題だね。今では5個の並列展開が限界だからね。
さっさと、公爵のもとに転移する。やっぱりいいね、転移魔法。ちょうど公爵は、王都の屋敷の執務室にいたみたい。まあ、執務室にいなければ正式な契約も結べないしね。ナイスタイミング。
公爵は突元現れた俺に驚いたみたいだ。まあ、そりゃ驚くよね。この家には弱いけど転移や外部からの攻撃を防ぐ結界が張ってあるし。魔道具ではないし、誰かがはったのかな?でも、流石にこんなに弱い結界じゃ、あっても意味ないよ。それに、俺の装いは完全に諜報スタイル。本物の諜報スタイルがどんなものか知らないから、創造なんだけど、頭からひざ下まですっぽり覆えるローブをきて、フードも深くかぶってるから、相手からは口の髪しか見えないはず。
「だ、誰だ!!おい、お前ら、侵入者だぞ!!私を命がけで、ッヒ、な、なにを望んでいる?」
うるさいから、剣を突き付けながら黙れって言って脅そうと思ったんだけど。剣を突き付けただけで、簡単に屈したよ。よく言えば危機回避能力が高いのかもしれないけど、俺からすればクズだよね。
でも、話が早くて楽だわ。俺の価値観では、この男は殺す対象だから、ほんとは同じ空間にいるだけでも嫌なんだけどね。さすがに、誰もブランド公爵家の爵位の継承が終わっていないのに公爵を殺すと、ハーウェザーの立場が危ないからね。ハーウェザーに感謝しろよ、公爵。
「領地の屋敷の所有権と使用人の管理権を俺に渡せ。」
端的に言ったよ。「どうして」とか「なぜ」とか、いらんことを聞いてきそうだったので、首の薄皮一枚を切る。それだけで、開こうとしていた口からは情けない悲鳴を出し、書類を探しに行った。てか、書類の場所は分かるんだ。
この世界の契約や権利などの約束事は、すべてにおいて書類を用意すると同時に精霊に約束をたがえないように見守ってもらうことができる魔法陣を用意する。本当に、精霊が見守っているかは知らないが、約束を違えれば手の甲に約束を違えたことがまるわかりの印が現れる。そのため、この世界において重要な約束の反故と言うのはめったに起きない。まあ、力ある魔導士なら強引に魔法陣を壊したり内容を変えることもできるんだけどね。ちなみに、俺もできます。
案の定、公爵は魔法陣が書かれた書類を持ってきた。この魔法陣に、契約を結ぶ者全員の血液をたらし、フルネームを唱えて、契約が完了する。最初に契約する時は、約束事の内容すべてを読み上げたりしないといけないんだけど、契約を変更するのは結構簡単。
「精霊へ契約の変更を申し立てる、我が名はドール=ブランド」
「精霊へ契約を申し立てる、我が名はリューイ=ブランド」
ん~、契約は終わったみたいだけど、特に変化がないからわからないな。いや、ほんの少しだけ魔力が減っている気がする。でも、それ以外だと特に何もないんだよね。左手の甲にある、いかにも魔導書みたいな印があるだけ。ほんとに、これなんだろう。触っても、魔力を流してもうんともすんとも言わないんだよね。
やることやったし、帰るかと思っていたら、公爵は何かをすごく言いたそうにしている。あぁ、名前かな?でも、俺は公爵と会話なんてしたくないから、一言脅してさっさと帰ろ。
「他言無用だ。それと、これが口止め料だ。」
うむ、これでいいだろう。口止めと同時に賄賂を渡す。賄賂となると金貨が入った袋をアイテムボックスから出して公爵の前に投げた時になった、ジャラッというか、チャランみたいな音がなって、いかにも大金持ちが端金を渡しましたよ!みたいな感じでカッコいい!!
これだけの金を渡せば、誰かに八つ当たりに行くこともないだろう。まあ、誰かっていうより、ハーウェザー限定なんだけどね。俺は、弟を守るためにさり気ない気遣いができる兄である。公爵の方は、顔を真っ赤にしているものの、袋の中身の金貨を確認してる。自分の子供に馬鹿にされてるのに、すごいな。ある意味尊敬できるわ。
まあ、そんなことどうでもいいや。俺は、空いている窓に向かいサッと華麗に飛び降り、窓から俺の姿が見えなくなるぐらい体が落ちたら、転移魔法を使い屋敷に帰った。これ、一回やってみたかったんだよね。窓から出ていった人物を追おうとして、外を慌ててみるが既にその人物はどこにもいないってやつ。いや~、かっこいいね!!
さあ、次にやるべきはずっとやりたいと思っていた、使用人の解雇だ。解雇したら、購入した奴隷二人を正式に俺の使用人にしよう。精霊との契約の魔術人はもう覚えたから大丈夫だ。
てか待って。俺、公爵の顔を知らない。マジで、一度たりともあったことないからね。
いや、領地の屋敷の廊下に掛けてあった絵と本に現公爵の顔が載っていた。ただ、絵だからね。写真じゃないから。まあ、前世の日本では写真の加工技術が凄すぎて、人探しには向かなかったが、絵も同じようなものであろう。それに、あの公爵の事だ。権力を使って美化した肖像画であることが、ありありと分かるね。
と言うことで、王都に転移して公爵を探知魔法を使って探します。これは、俺と一部同じ魔力の波長をもつ人を探すためにやっている。魔力は、血と同じように個体認識や親子関係の確認に使うことができる。血は水より濃いならば、魔力も水より濃いんだよ。
これだと、公爵の下半身事情も俺に遺伝してるかもってこと!?うげぇ、やっぱり今のはなしだわ。
まあ、そんなことはどうでもよくて、さっさと公爵を探す。
王都はさすがに人が多いから、脳の処理能力が試されるようなこともあったが、何とか見つけることもできた。
魔法の多数同時展開は今の俺の課題だね。今では5個の並列展開が限界だからね。
さっさと、公爵のもとに転移する。やっぱりいいね、転移魔法。ちょうど公爵は、王都の屋敷の執務室にいたみたい。まあ、執務室にいなければ正式な契約も結べないしね。ナイスタイミング。
公爵は突元現れた俺に驚いたみたいだ。まあ、そりゃ驚くよね。この家には弱いけど転移や外部からの攻撃を防ぐ結界が張ってあるし。魔道具ではないし、誰かがはったのかな?でも、流石にこんなに弱い結界じゃ、あっても意味ないよ。それに、俺の装いは完全に諜報スタイル。本物の諜報スタイルがどんなものか知らないから、創造なんだけど、頭からひざ下まですっぽり覆えるローブをきて、フードも深くかぶってるから、相手からは口の髪しか見えないはず。
「だ、誰だ!!おい、お前ら、侵入者だぞ!!私を命がけで、ッヒ、な、なにを望んでいる?」
うるさいから、剣を突き付けながら黙れって言って脅そうと思ったんだけど。剣を突き付けただけで、簡単に屈したよ。よく言えば危機回避能力が高いのかもしれないけど、俺からすればクズだよね。
でも、話が早くて楽だわ。俺の価値観では、この男は殺す対象だから、ほんとは同じ空間にいるだけでも嫌なんだけどね。さすがに、誰もブランド公爵家の爵位の継承が終わっていないのに公爵を殺すと、ハーウェザーの立場が危ないからね。ハーウェザーに感謝しろよ、公爵。
「領地の屋敷の所有権と使用人の管理権を俺に渡せ。」
端的に言ったよ。「どうして」とか「なぜ」とか、いらんことを聞いてきそうだったので、首の薄皮一枚を切る。それだけで、開こうとしていた口からは情けない悲鳴を出し、書類を探しに行った。てか、書類の場所は分かるんだ。
この世界の契約や権利などの約束事は、すべてにおいて書類を用意すると同時に精霊に約束をたがえないように見守ってもらうことができる魔法陣を用意する。本当に、精霊が見守っているかは知らないが、約束を違えれば手の甲に約束を違えたことがまるわかりの印が現れる。そのため、この世界において重要な約束の反故と言うのはめったに起きない。まあ、力ある魔導士なら強引に魔法陣を壊したり内容を変えることもできるんだけどね。ちなみに、俺もできます。
案の定、公爵は魔法陣が書かれた書類を持ってきた。この魔法陣に、契約を結ぶ者全員の血液をたらし、フルネームを唱えて、契約が完了する。最初に契約する時は、約束事の内容すべてを読み上げたりしないといけないんだけど、契約を変更するのは結構簡単。
「精霊へ契約の変更を申し立てる、我が名はドール=ブランド」
「精霊へ契約を申し立てる、我が名はリューイ=ブランド」
ん~、契約は終わったみたいだけど、特に変化がないからわからないな。いや、ほんの少しだけ魔力が減っている気がする。でも、それ以外だと特に何もないんだよね。左手の甲にある、いかにも魔導書みたいな印があるだけ。ほんとに、これなんだろう。触っても、魔力を流してもうんともすんとも言わないんだよね。
やることやったし、帰るかと思っていたら、公爵は何かをすごく言いたそうにしている。あぁ、名前かな?でも、俺は公爵と会話なんてしたくないから、一言脅してさっさと帰ろ。
「他言無用だ。それと、これが口止め料だ。」
うむ、これでいいだろう。口止めと同時に賄賂を渡す。賄賂となると金貨が入った袋をアイテムボックスから出して公爵の前に投げた時になった、ジャラッというか、チャランみたいな音がなって、いかにも大金持ちが端金を渡しましたよ!みたいな感じでカッコいい!!
これだけの金を渡せば、誰かに八つ当たりに行くこともないだろう。まあ、誰かっていうより、ハーウェザー限定なんだけどね。俺は、弟を守るためにさり気ない気遣いができる兄である。公爵の方は、顔を真っ赤にしているものの、袋の中身の金貨を確認してる。自分の子供に馬鹿にされてるのに、すごいな。ある意味尊敬できるわ。
まあ、そんなことどうでもいいや。俺は、空いている窓に向かいサッと華麗に飛び降り、窓から俺の姿が見えなくなるぐらい体が落ちたら、転移魔法を使い屋敷に帰った。これ、一回やってみたかったんだよね。窓から出ていった人物を追おうとして、外を慌ててみるが既にその人物はどこにもいないってやつ。いや~、かっこいいね!!
さあ、次にやるべきはずっとやりたいと思っていた、使用人の解雇だ。解雇したら、購入した奴隷二人を正式に俺の使用人にしよう。精霊との契約の魔術人はもう覚えたから大丈夫だ。
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