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三章・金の亡者
鉱石
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「エロテク」と、要らんことを発言してしまったことにより、従者に説教を食らったラントくんです。
いや、しっかりと僕の腹案『僕の子供サイズな身体で変態ジジイの夜を相手する』を説明したんだよ。でも、なんでだろうね?余計な怒られたよね。
しまいには、人類の生活圏で生活するようになったら、行動の逐一の報告を義務付けられてしまった。そこまで、僕は信用がないのかな?
いや、僕はできる主人だ。多分、きっとね。
まあ、最後には説教を食らった後にするお決まりのセリフでしまいになった。
「すいませんでした。」
「はぁ~、私も謝って欲しい訳ではないんですよ。何か事を起こす際には、私に相談をしてください。本当に、心配なんですよ。ただでさえ、人を寄せ付けやすいんだから。」
やはり、心配をかけていたようだ。それは申し訳ない。
よし、やはり堅実な方法な腹案を実行しよう!!その名も、『魔道具作って売ってガッポガッポ』だ。
そのためには、魔鉱石の発見を急がなければ。
それがなきゃ、魔道具のまの字もないことになる。
僕は自家製の坑道を歩きながら、辺りを見回す。
舐め回すように見る。それはもう、ベロンベロンになるぐらい見る。
「ない」
結界は惨敗。
全く見つからない。せめて魔鉱『石』でなくても、そのかけらみたいな粒なら簡単に見つけられるかなとか思っていた過去の自分がぶん殴りたい。鉱石探しは、そんなに簡単ではないと。
「ぜんっぜん、ない。」
「あの、もしかして魔鉱石を探していますか?」
ジークハルトは何を言っているのだろうか。
逆に、坑道を具に見ているこの状況で、魔鉱石以外を探していることがあるだろうか?いやない!!
もし、魔鉱石を探してないのに坑道を舐め回すように見ていたら、それは病んでいることを考えた方が良い。
少なくとも僕が病んだら、何の変哲もないけど数える物が無限にある坑道をじっくりと見るね。
「あったりまえじゃん。もしや、魔鉱石探しのポイントをご存知?」
「え、ええ。魔術で、魔鉱石を探すものがありますよ。」
「え?」
何それ?
僕の魔術における相棒と言える『魔術大全』には載っていなかったのですが。
怪しい。その魔術は本当に使えるのか?
「ちょっと、やってみてよ。」
「分かりました。」
ジークハルトは了承を告げると、地面に魔法陣をガリガリ描いている。
てか、魔法陣を描くなら魔法の杖で描くとか、雰囲気を大事にして欲しかった。ジークハルトなんて、剣の杖で描いてるからさ。
あれ?てか、、
「ジークハルトは、空中に魔法陣描かないの?そっちの方が、労力少ないし楽だよ。」
僕がやっているみたいに、魔力を操作して空中に魔法陣を描くと、早くて楽である。とてもオススメ。
「そのやり方は、高度すぎるので私にはできないんですよ。魔力を感じて、操作することは可能ですが、その魔力を体外に出して、それを操るとなると、難しいですね。」
「へえ~、そうなんだ。」
「すごい他人事みたいに言いますね。」
実際他人事だしね。僕は魔力の操作においては初期からできてたから、できないって感覚がわからないんだよね。
「よし、できしまた。これです。知りませんか?」
「ん~、やっぱり分からないや。探知の魔術に似て入るけど、これは別物だし。」
「そうですね。探知の魔術を基礎に作られています。ただ、探知の対象が人から鉱石になっているため、陣がより複雑になっています。」
ジークハルトが地面に描いてくれた魔法陣は、やはり見たことがないものであった。
そもそも、鉱物を発見するのはドワーフの専売特許であった。まあ、ドワーフが土の系統の精霊に好まれていたから、鉱物を見つけるのか得意ってだけだったけどね。
ん?精霊?
僕の魔術の知識は全て『魔術大全』からによる。つまり、『魔術大全』に載っていない魔術は知らない。
そして、『魔術大全』含む知識の宮殿にある知識は、精霊が各地にいた頃までのものしかない。つまり、精霊がディーセント教国によって消された20年前から今日に至るまでの新たな知識は僕は知りようがないと言うことだ。
そして、好物の発見はドワーフの専売特許であり、それは精霊が存在しているからこそなせる技であった。しかし、精霊が消えてしまえば、ドワーフがその恩恵に与ることはできなくなる。
そんな中で、人類が工夫したことで鉱石を発見する魔術を開発したとなれば、辻褄は合う。そして、精霊が消えた後にできた魔術なら僕が知らないことも不思議ではないと言うことだ。
ちなみに、お前は精霊なのに宮殿は更新されないのかい?という問いは否定しておこう。僕が新しく仕入れた情報は更新されるけど、精霊の数が僕を入れて二人しかいないから、知識の宮殿が大きく更新されることはない。
ということは、現在の情勢とかを知れたい場合には、自分で情報収取をするか、本を買わないと買わないといけない。情報収取は人の伝手がないとできない。ただ、僕に知り合いなんてジークハルトが一人だから、人伝に聞くことは非現実的だ。そして、本だが、本はね、高いと思う。
この世界は人が死にやすいっていうのもあるけど、物が終われるのが身近だから、何かを伝えるにも紙に書くっていうより口伝なんだよね。そもそも、紙を使って知識を後世に伝えるほど文化が発展していない可能性もある。
まあ、何よりも命を守ることを優先しないとね。
ま、そんな話は一旦置いておいて。
まずは鉱石探しはだ!!
「じゃあ、魔法陣を起動してみてくれる?」
「かしこまりました。」
ジークハルトは了承と共に、魔法陣に魔力を流した。
魔力の流れを見ると、魔法陣からソナーのようなものが出て、物体の位置を調べてる感じだね。
しばらくすると、ジークハルトは顔を顰めた。
「あれ?もしかして、全然なかった?」
「い、いえ、逆ですね。ありすぎです。人の手が入っておらず、まだ魔力の濃度が濃いからか、この坑道より更に深い場所に鉱山と呼べるぐらいの鉱石が眠っていますよ。」
ニンマリ。僕はニンマリですよ。
予想以上に鉱石があるが、多い分には問題無い。しこたま発掘して、異次元空間に放り込んでおこう。
いや、しっかりと僕の腹案『僕の子供サイズな身体で変態ジジイの夜を相手する』を説明したんだよ。でも、なんでだろうね?余計な怒られたよね。
しまいには、人類の生活圏で生活するようになったら、行動の逐一の報告を義務付けられてしまった。そこまで、僕は信用がないのかな?
いや、僕はできる主人だ。多分、きっとね。
まあ、最後には説教を食らった後にするお決まりのセリフでしまいになった。
「すいませんでした。」
「はぁ~、私も謝って欲しい訳ではないんですよ。何か事を起こす際には、私に相談をしてください。本当に、心配なんですよ。ただでさえ、人を寄せ付けやすいんだから。」
やはり、心配をかけていたようだ。それは申し訳ない。
よし、やはり堅実な方法な腹案を実行しよう!!その名も、『魔道具作って売ってガッポガッポ』だ。
そのためには、魔鉱石の発見を急がなければ。
それがなきゃ、魔道具のまの字もないことになる。
僕は自家製の坑道を歩きながら、辺りを見回す。
舐め回すように見る。それはもう、ベロンベロンになるぐらい見る。
「ない」
結界は惨敗。
全く見つからない。せめて魔鉱『石』でなくても、そのかけらみたいな粒なら簡単に見つけられるかなとか思っていた過去の自分がぶん殴りたい。鉱石探しは、そんなに簡単ではないと。
「ぜんっぜん、ない。」
「あの、もしかして魔鉱石を探していますか?」
ジークハルトは何を言っているのだろうか。
逆に、坑道を具に見ているこの状況で、魔鉱石以外を探していることがあるだろうか?いやない!!
もし、魔鉱石を探してないのに坑道を舐め回すように見ていたら、それは病んでいることを考えた方が良い。
少なくとも僕が病んだら、何の変哲もないけど数える物が無限にある坑道をじっくりと見るね。
「あったりまえじゃん。もしや、魔鉱石探しのポイントをご存知?」
「え、ええ。魔術で、魔鉱石を探すものがありますよ。」
「え?」
何それ?
僕の魔術における相棒と言える『魔術大全』には載っていなかったのですが。
怪しい。その魔術は本当に使えるのか?
「ちょっと、やってみてよ。」
「分かりました。」
ジークハルトは了承を告げると、地面に魔法陣をガリガリ描いている。
てか、魔法陣を描くなら魔法の杖で描くとか、雰囲気を大事にして欲しかった。ジークハルトなんて、剣の杖で描いてるからさ。
あれ?てか、、
「ジークハルトは、空中に魔法陣描かないの?そっちの方が、労力少ないし楽だよ。」
僕がやっているみたいに、魔力を操作して空中に魔法陣を描くと、早くて楽である。とてもオススメ。
「そのやり方は、高度すぎるので私にはできないんですよ。魔力を感じて、操作することは可能ですが、その魔力を体外に出して、それを操るとなると、難しいですね。」
「へえ~、そうなんだ。」
「すごい他人事みたいに言いますね。」
実際他人事だしね。僕は魔力の操作においては初期からできてたから、できないって感覚がわからないんだよね。
「よし、できしまた。これです。知りませんか?」
「ん~、やっぱり分からないや。探知の魔術に似て入るけど、これは別物だし。」
「そうですね。探知の魔術を基礎に作られています。ただ、探知の対象が人から鉱石になっているため、陣がより複雑になっています。」
ジークハルトが地面に描いてくれた魔法陣は、やはり見たことがないものであった。
そもそも、鉱物を発見するのはドワーフの専売特許であった。まあ、ドワーフが土の系統の精霊に好まれていたから、鉱物を見つけるのか得意ってだけだったけどね。
ん?精霊?
僕の魔術の知識は全て『魔術大全』からによる。つまり、『魔術大全』に載っていない魔術は知らない。
そして、『魔術大全』含む知識の宮殿にある知識は、精霊が各地にいた頃までのものしかない。つまり、精霊がディーセント教国によって消された20年前から今日に至るまでの新たな知識は僕は知りようがないと言うことだ。
そして、好物の発見はドワーフの専売特許であり、それは精霊が存在しているからこそなせる技であった。しかし、精霊が消えてしまえば、ドワーフがその恩恵に与ることはできなくなる。
そんな中で、人類が工夫したことで鉱石を発見する魔術を開発したとなれば、辻褄は合う。そして、精霊が消えた後にできた魔術なら僕が知らないことも不思議ではないと言うことだ。
ちなみに、お前は精霊なのに宮殿は更新されないのかい?という問いは否定しておこう。僕が新しく仕入れた情報は更新されるけど、精霊の数が僕を入れて二人しかいないから、知識の宮殿が大きく更新されることはない。
ということは、現在の情勢とかを知れたい場合には、自分で情報収取をするか、本を買わないと買わないといけない。情報収取は人の伝手がないとできない。ただ、僕に知り合いなんてジークハルトが一人だから、人伝に聞くことは非現実的だ。そして、本だが、本はね、高いと思う。
この世界は人が死にやすいっていうのもあるけど、物が終われるのが身近だから、何かを伝えるにも紙に書くっていうより口伝なんだよね。そもそも、紙を使って知識を後世に伝えるほど文化が発展していない可能性もある。
まあ、何よりも命を守ることを優先しないとね。
ま、そんな話は一旦置いておいて。
まずは鉱石探しはだ!!
「じゃあ、魔法陣を起動してみてくれる?」
「かしこまりました。」
ジークハルトは了承と共に、魔法陣に魔力を流した。
魔力の流れを見ると、魔法陣からソナーのようなものが出て、物体の位置を調べてる感じだね。
しばらくすると、ジークハルトは顔を顰めた。
「あれ?もしかして、全然なかった?」
「い、いえ、逆ですね。ありすぎです。人の手が入っておらず、まだ魔力の濃度が濃いからか、この坑道より更に深い場所に鉱山と呼べるぐらいの鉱石が眠っていますよ。」
ニンマリ。僕はニンマリですよ。
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