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二章・管理人
この世界の現状
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住居を『宮殿』から『屋敷』に変更しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「本棚ばっかり。」
僕が創造した知識の宮殿は、本棚が縦横無尽に動き回る空間だった。
所狭しと本が並んでいる本棚が前後左右にあり、まるで本たちの世界に僕が入り込んだようだ。ここでの異物は僕ということだろう。
ただ、不思議とこの空間への嫌悪感や疎外感は感じない。
この世界が僕の想像により作られたと知っているからか、この数えるのも億劫になるほどの本たちが僕に読まれるのを楽しみにしていると感じているからか、理由は分からないが僕はこの空間に居心地の良さを感じている。
せっかく知識の宮殿に来たのだ。試しに何かしらの知識を見てみるか。
まずは、剣術だね!!
さっきまで忘れていたが、僕は剣聖を目指していたんだ!!
剣術について参考になる本が見たいね。
「うおっ!」
僕の願いを反映したのか、本棚が勝手に動き出し、しばらくすると本棚の移動は終わり『剣術大全』というタイトルの本が僕の目の前にフワフワと近づいてきた。
タイトルから本の内容が分かるね。とても良い本だ。
「さてと、僕の求めるものはあるかな?」
・
・・
・・・
「ハッ!待って、今何時?」
少し集中しすぎたようだ。
この世界は景色が変化しないから、時間の感覚を忘れそうになるね。
『剣術大全』も8割ぐらいを読み終えたし、続きは今度にしようかな。
そろそう現実世界に帰ろうと思う。
そう、思った。
「あれ?どうやって戻るんだ?」
今までやりたいことはイメージすれば大体できていた。もっと言えば、さっきみたいに「思う」という思考さえすれば、現実にその想像が反映されていた。
現実世界に帰還ができないけど、そんなに心配してないんだけどね。
ここにいる僕はあくまで意識なはずだし。
ということで、本を完読することにする。
『ラント様!!ラント様!!』
おっ、この声はジークハルトだね。
最近聞く頻度が増えた、必死さが溢れている声だね。まあ、聞きたい訳ではない。
ジークハルトが切羽詰まった声を出して僕を呼ぶときは、僕に何かあった時だ。
つまり、僕は今渦中にいるということ?
いやいや、僕は今本を読んでいるだけだよ。読んでいる場所がちょっと特殊だけど。
多分外界からジークハルトが僕を呼んでいるんだろうけど、現実世界への戻り方が分からないんだよね。
ということで、天の声改め、世界樹からの助言があるまでは読書に集中しようと思う。
「さてさて、バランド帝国はどうやってここから盛り返していくのかな?」
僕の興味は絶賛歴史に向いている。
この世界の歴史は魔術が関わってくるため、戦争によるドンデン返しが起こりうる。
それ故に、意外な国が滅んだり、または勝ったりする。
あとは、この世界には傾国の美女?美男?みたい存在により、滅んだ国もあったみたいだね。美しい人を奪いたい大国と、その人物を育てた小国との争いとか。
意外にも、傾国の美女や美男と言えるような者たちは、精霊にも気に入られたりして、大国が精霊の怒りに触れ滅んだりとかもあったみたい。ちなみに、傾国の美女だけでなく美男も含んだ理由は、この世界は男性でも出産ができるようになってるからだね。
最初は驚いたね。男性の姫がいたりするからね。
まあ、この世界は日本と比べて人が死にやすい。そんなんだから、産めよ増せよという文化が少なからずある。
そのおかげか、はたまた前代の神の手助けのおかげか、男性にも子供を成し出産することができるようになる魔術が完成したみたい。
魔術や精霊、魔道具が戦争や生活に関わってくるから、歴史を勉強するというよりは、とても現実的なファンタジー小説を読んでるみたい。
時間を忘れて読んでしまうよね。
僕は今、この世界に人類が生まれ、精霊と共に過ごし始めてからの長い歴史の中で、最も歴史ある国を見ている。このなもさ、バランド帝国である。
今は絶賛ディーセント教国とかいう、この世界の悪手にしかならないような国に蝕まれている最中である。
さながら、バランド帝国が主人公の小説を読んでいるようだ。
ちなみに、ジークハルトが好きな精霊と騎士の御伽話は、バランド帝国の王子と女精霊の実話が元になったみたいだね。
この世界に興り消えた国の大体の歴史は見たが、ここまで精霊と深く関係を持った国はバランド帝国が初めてである。
「あれ?続きは?続刊は?バランド帝国はどうなったんだよぉお!!」
なんと『バランド帝国記』は、バランド帝国がディーセント教国が禁じ手で手に入れた力によって侵略され、あらゆる利権や富が奪われていったところで終わってしまった!!
なんでだよ!!せめて、エンドを迎えたかった!!願わくばパッピーエンドであって欲しかった!!
あんなふざけた方法で力を手に入れたディーセント教国が世界を支配なんて、胸糞悪すぎてイライラする。
いや、それ以上にイライラするのは、ディーセント教国を唆している黒幕だね。さも、自分たちは精霊と友好的ですよみたいな態度をとっておきながら、その裏で精霊の力を手中に収めることを画策しているんだから。
まあ、この本の内容は現実である。「現実はどこまでも無情である」という言葉があるように、バランド帝国がハッピーエンドになると気やっている訳ではないんだけどね。
『ラント様!!ラント様!!ラント様!!』
おっと、本を読み終えたことで外界からの情報が入るようになった。
まだ、ジークハルトは僕を読んでいるみたいだね。
結構時間が経ったけど、世界樹からコンタクトがないね。
しかも、ジークハルトがここまで叫んでいるのだから、世界樹にも僕の状態を相談しているはずだ。
それなのに、世界樹からはなんの音沙汰もない。
もしや、僕はのほほんとできる状態ではない?え、マジで?
「取り敢えず、慰めるかぁ~」
ここから現実世界への戻り方は分からないけど、こんなに僕のことを必死に呼ぶジークハルトには申し訳なく思う。取り敢えず、慰めてあげたい。
そう思い、僕はジークハルトを撫ぜている姿を思い浮かべる。
「撫ぜ方は、やっぱり愛情が伝わりやすい、髪をくしゃくしゃにするやり方だよね。」
まあ、この撫ぜ方は、僕自身がやって欲しかったやり方かもしれない。
親に甘えたいが、甘えれば返ってくるのは抱擁や慰めではなく、罵詈雑言であった。
まあ、ジークハルトは僕より身長が高くて、大人っぽいけど、年下だしね。
可愛がっても良いでしょう。
「ん?」
そう思い、実際に頭を撫ぜる動作をすれば、僕の手にはリアルな触感が伝わってくる。
再現度高!!と思いながら、目を開けると、僕の目の前には涙を溢しながら抱擁をしてくるジークハルトがいる。
「あ、あれ「ラント様!!!」」
普段キリッとしたキリッとしたジークハルトが、こんな顔をしていたら驚くだろうが、僕は彼の泣き顔をここ最近見まくっている。
つまり、とても冷静だということ。
そして、冷静だと思考が捗る。その思考の結果、僕はジークハルトにはめちゃくちゃ心配をかけたことに思い至った。
「いや、すまん。」
まあ、出た謝罪の言葉には、申し訳なさなど微塵も感じられなかったが。
だって、しょうがないじゃん。僕本を読んでいただけだからね。
なんなら、楽しんでいたからね。
ただ、この言葉がジークハルトの怒りに触れたらしい。
「ラント様、お話があります。共に参りましょう。」
そう言いながら、ジークハルトは僕をお姫様抱っこ状態で抱えながら、屋敷の中に入っていく。
ジークハルトの肩越しから見えた世界樹からは、憐れむような、そんな視線を感じた。
ちなみに、世界樹の幹に焦げ跡がついていることを、僕は後日知ることになる。
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「本棚ばっかり。」
僕が創造した知識の宮殿は、本棚が縦横無尽に動き回る空間だった。
所狭しと本が並んでいる本棚が前後左右にあり、まるで本たちの世界に僕が入り込んだようだ。ここでの異物は僕ということだろう。
ただ、不思議とこの空間への嫌悪感や疎外感は感じない。
この世界が僕の想像により作られたと知っているからか、この数えるのも億劫になるほどの本たちが僕に読まれるのを楽しみにしていると感じているからか、理由は分からないが僕はこの空間に居心地の良さを感じている。
せっかく知識の宮殿に来たのだ。試しに何かしらの知識を見てみるか。
まずは、剣術だね!!
さっきまで忘れていたが、僕は剣聖を目指していたんだ!!
剣術について参考になる本が見たいね。
「うおっ!」
僕の願いを反映したのか、本棚が勝手に動き出し、しばらくすると本棚の移動は終わり『剣術大全』というタイトルの本が僕の目の前にフワフワと近づいてきた。
タイトルから本の内容が分かるね。とても良い本だ。
「さてと、僕の求めるものはあるかな?」
・
・・
・・・
「ハッ!待って、今何時?」
少し集中しすぎたようだ。
この世界は景色が変化しないから、時間の感覚を忘れそうになるね。
『剣術大全』も8割ぐらいを読み終えたし、続きは今度にしようかな。
そろそう現実世界に帰ろうと思う。
そう、思った。
「あれ?どうやって戻るんだ?」
今までやりたいことはイメージすれば大体できていた。もっと言えば、さっきみたいに「思う」という思考さえすれば、現実にその想像が反映されていた。
現実世界に帰還ができないけど、そんなに心配してないんだけどね。
ここにいる僕はあくまで意識なはずだし。
ということで、本を完読することにする。
『ラント様!!ラント様!!』
おっ、この声はジークハルトだね。
最近聞く頻度が増えた、必死さが溢れている声だね。まあ、聞きたい訳ではない。
ジークハルトが切羽詰まった声を出して僕を呼ぶときは、僕に何かあった時だ。
つまり、僕は今渦中にいるということ?
いやいや、僕は今本を読んでいるだけだよ。読んでいる場所がちょっと特殊だけど。
多分外界からジークハルトが僕を呼んでいるんだろうけど、現実世界への戻り方が分からないんだよね。
ということで、天の声改め、世界樹からの助言があるまでは読書に集中しようと思う。
「さてさて、バランド帝国はどうやってここから盛り返していくのかな?」
僕の興味は絶賛歴史に向いている。
この世界の歴史は魔術が関わってくるため、戦争によるドンデン返しが起こりうる。
それ故に、意外な国が滅んだり、または勝ったりする。
あとは、この世界には傾国の美女?美男?みたい存在により、滅んだ国もあったみたいだね。美しい人を奪いたい大国と、その人物を育てた小国との争いとか。
意外にも、傾国の美女や美男と言えるような者たちは、精霊にも気に入られたりして、大国が精霊の怒りに触れ滅んだりとかもあったみたい。ちなみに、傾国の美女だけでなく美男も含んだ理由は、この世界は男性でも出産ができるようになってるからだね。
最初は驚いたね。男性の姫がいたりするからね。
まあ、この世界は日本と比べて人が死にやすい。そんなんだから、産めよ増せよという文化が少なからずある。
そのおかげか、はたまた前代の神の手助けのおかげか、男性にも子供を成し出産することができるようになる魔術が完成したみたい。
魔術や精霊、魔道具が戦争や生活に関わってくるから、歴史を勉強するというよりは、とても現実的なファンタジー小説を読んでるみたい。
時間を忘れて読んでしまうよね。
僕は今、この世界に人類が生まれ、精霊と共に過ごし始めてからの長い歴史の中で、最も歴史ある国を見ている。このなもさ、バランド帝国である。
今は絶賛ディーセント教国とかいう、この世界の悪手にしかならないような国に蝕まれている最中である。
さながら、バランド帝国が主人公の小説を読んでいるようだ。
ちなみに、ジークハルトが好きな精霊と騎士の御伽話は、バランド帝国の王子と女精霊の実話が元になったみたいだね。
この世界に興り消えた国の大体の歴史は見たが、ここまで精霊と深く関係を持った国はバランド帝国が初めてである。
「あれ?続きは?続刊は?バランド帝国はどうなったんだよぉお!!」
なんと『バランド帝国記』は、バランド帝国がディーセント教国が禁じ手で手に入れた力によって侵略され、あらゆる利権や富が奪われていったところで終わってしまった!!
なんでだよ!!せめて、エンドを迎えたかった!!願わくばパッピーエンドであって欲しかった!!
あんなふざけた方法で力を手に入れたディーセント教国が世界を支配なんて、胸糞悪すぎてイライラする。
いや、それ以上にイライラするのは、ディーセント教国を唆している黒幕だね。さも、自分たちは精霊と友好的ですよみたいな態度をとっておきながら、その裏で精霊の力を手中に収めることを画策しているんだから。
まあ、この本の内容は現実である。「現実はどこまでも無情である」という言葉があるように、バランド帝国がハッピーエンドになると気やっている訳ではないんだけどね。
『ラント様!!ラント様!!ラント様!!』
おっと、本を読み終えたことで外界からの情報が入るようになった。
まだ、ジークハルトは僕を読んでいるみたいだね。
結構時間が経ったけど、世界樹からコンタクトがないね。
しかも、ジークハルトがここまで叫んでいるのだから、世界樹にも僕の状態を相談しているはずだ。
それなのに、世界樹からはなんの音沙汰もない。
もしや、僕はのほほんとできる状態ではない?え、マジで?
「取り敢えず、慰めるかぁ~」
ここから現実世界への戻り方は分からないけど、こんなに僕のことを必死に呼ぶジークハルトには申し訳なく思う。取り敢えず、慰めてあげたい。
そう思い、僕はジークハルトを撫ぜている姿を思い浮かべる。
「撫ぜ方は、やっぱり愛情が伝わりやすい、髪をくしゃくしゃにするやり方だよね。」
まあ、この撫ぜ方は、僕自身がやって欲しかったやり方かもしれない。
親に甘えたいが、甘えれば返ってくるのは抱擁や慰めではなく、罵詈雑言であった。
まあ、ジークハルトは僕より身長が高くて、大人っぽいけど、年下だしね。
可愛がっても良いでしょう。
「ん?」
そう思い、実際に頭を撫ぜる動作をすれば、僕の手にはリアルな触感が伝わってくる。
再現度高!!と思いながら、目を開けると、僕の目の前には涙を溢しながら抱擁をしてくるジークハルトがいる。
「あ、あれ「ラント様!!!」」
普段キリッとしたキリッとしたジークハルトが、こんな顔をしていたら驚くだろうが、僕は彼の泣き顔をここ最近見まくっている。
つまり、とても冷静だということ。
そして、冷静だと思考が捗る。その思考の結果、僕はジークハルトにはめちゃくちゃ心配をかけたことに思い至った。
「いや、すまん。」
まあ、出た謝罪の言葉には、申し訳なさなど微塵も感じられなかったが。
だって、しょうがないじゃん。僕本を読んでいただけだからね。
なんなら、楽しんでいたからね。
ただ、この言葉がジークハルトの怒りに触れたらしい。
「ラント様、お話があります。共に参りましょう。」
そう言いながら、ジークハルトは僕をお姫様抱っこ状態で抱えながら、屋敷の中に入っていく。
ジークハルトの肩越しから見えた世界樹からは、憐れむような、そんな視線を感じた。
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