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一章・定住
眷属1
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〝従者〃と聞こえた。
うーむ、僕は一人ぼっち生活が長かったからか、良く言えば自己肯定感が強い、悪く言えば話を自分の都合の良いように解釈する節がある。
だから、ここで慌ててはいけない。
「もう一度言ってもらっても?」
「はい。私をあなた様の従者にさせてはもらえないでしょうか?」
「えっと~、友達はやめたの?」
僕的にはぶっちゃけ、友達でも従者でも話し相手になるなら良いけど、ジークハルトの従者発言を認めると、僕のお友達宣言を断られたみたいで、悲しい。
僕の勇気を返してくれぇ!!
「あっ、そのっ、もちろん友達は嬉しいのです。ですが、あなた様の友達は私には烏滸がまし過ぎます。」
「そうなんだ、良かった。」
「はい。ですが、直感みたいなものですが、今あなた様について行かねば後悔する気がするのです。ですので、ご検討よろしくお願いします。」
なるほどなるほど。
僕のお誘いを断られたわけじゃないのね。
従者だと、友達よりも長時間一緒にいることになるよね?つまり、その分話し相手になってくれる時間が増えると言うこと。
ならば、従者の方が良くね?うん、従者の方がお得だな。
よし、ジークハルトは従者枠に決定!!
「じゃあ、ジークの提案を受け入れようかな。これからよろしくね。」
「了承してくださりありがとうございます。これから誠心誠意お支えさせていただきます。」
いいねいいね!!ちょっと、いや、かなり堅苦しい話し相手だけだ、めっちゃ良いね!!
こんな人間を眷属にできたら、もっと良いよね。
「あれぇ?なんか魔力が抜けるのと、からだの芯が熱いような?」
「っう、、精霊、様、なんかだが、、から、だ、、が、」
ジークハルトは苦しそうに胸あたりを押さえながら、倒れてしまった。
本来なら何事!?と慌てるところだが、僕は本能的にこれが何か分かった。眷属化だね、これは。
いや、確かにお互いの合意があれば眷属にすることができるとは分かっていたが、こんな簡単に発動するものなんだ。そこに一番びっくりする。
ジークハルトが僕の眷属になってしまったことは、まあ、良しとしよう。これはジークハルト側の合意が必要だから、何も問題はない。
だが、以前僕が精霊になった時は、3年も寝ていたみたいなんだよ。つまり、ジークハルトもそれぐらい寝る可能性があるってことでしょ?
種族が変わるのだから、身体を慣らすと言う意味でも時間がかかるのはしょうがないけど、せっかく話し相手ができたのに、早々に一人ぼっちに戻ってしまった。
「あ、れ?精霊様?」
「え?もう起きたの?!早くない?!」
まだ数分しか経ってないけど。なんでだろう。
鑑定魔法で見てみるか。
『名前:ジークハルト
年齢:20歳
種族:半精霊
称号:精霊王の眷属
職業:精霊王の従者
天賦:巡り 』
種族が半精霊に変わっている。人間が精霊になったと言えど、半分だけだからそんなに時間もかからなかったんだね。
あと、職業が僕の従者って決まってるんだね。嬉しいような、恥ずかしいような。
てか、身長が僕の頭一つ分以上大きいし、大人っぽいと思ってたけど、僕より年下なんだね。
待って。僕より年下じゃ、僕の子供心を満たしてくれる要素ないじゃん。
「あの、私の身体が私のものでないような感じなんですが。」
「ああ、ごめん、説明してなかったね。端的に言うと、ジークハルトは僕の眷属になっちゃった。」
「、、、、え?あの、意味が分からないのですが。」
やっぱり簡単には理解できないよね。まあ、ここはしっかりと説明して誤解無いようにしなければ。
と言うことで、僕頑張って説明しました。
***
「つまりは、私はは正式にラント様の従者となったということですか?」
いつまでも〃あなた様〃とか〝精霊様〃とかよそよそしく呼ばれるのは悲しいから、名前で呼んでもらうことにした。
「うん、すごく端折るとそうだね。なんか無いの?勝手に種族変えるなよ!とかさぁ」
「いえ。既に私の命はラント様のものですから。」
あれ?なんか危ない発言をしているのだが?
忠誠心バグっている気がする。あって一日足らずなのに。そうなのに、自分の命はあなたの物とか、やばいよ。
いや、僕がやばいと判断したのは日本での知識が邪魔をしているのかもしれない。
この世界では、これが標準である可能性がある、多分だけど。
よって、僕はこの問題を忘れるとして、解決したとする。
忠誠心があるから、僕を裏切ったりしないだろうし。僕の長所は前向きなこと。嫌なことは忘れて、良いことを覚えておく。そして、面倒なことは忘れる。
でもでも、これでやっと家を作ることができそうだ。
いや、別にね、眷属ができてから家を作ろうとか思ってたわけじゃ無いけど、良い節目だし、ここいらで祝いも兼ねて家を作ろうかなと思った。
それに、僕だけなら野宿でも良いけど、眷属にそんな貧相な生活を送らせるわけには行かないから、家はどのみち必要だ。
問題は、家の建設予定地すら決めてないってことだ。最悪、島を上空に浮かべて生活することも視野に入れている。やはり、某アニメを見れば島が空を浮いているのは憧れてしまうものだ。あのアニメを見たときは、無意識に空を見つめ、島を探してしまったものだ。
日本にいたときはできなかったが、ここは異世界。そして、ファンタジーなのだ!!島を空に浮かべることぐらいできる。
だが、僕の構想では空の島は別荘的な扱いをしたいと思っていた。やはり、通常生活は地に足をつけて送りたい。
悩んでも仕方がないので、取り敢えずこの森を攻略することにする。どの辺りまで進めば攻略に当たるかは分からないが、この前俯瞰図として上空から森を眺めたとき一番奥に海が見えた。
つまり、海岸をこの目で拝むことを攻略とすれば良いと思う。ついでに、海の近くに家を建てるのも良いかもしれない。日本知識では、海の近くの家は潮風とか津波とか色々と心配事があったが、自然現象は魔法でなんとかする!!
なんたって、僕は精霊王のですから!!
と言うことで、次なる目標は森の攻略だ!!
うーむ、僕は一人ぼっち生活が長かったからか、良く言えば自己肯定感が強い、悪く言えば話を自分の都合の良いように解釈する節がある。
だから、ここで慌ててはいけない。
「もう一度言ってもらっても?」
「はい。私をあなた様の従者にさせてはもらえないでしょうか?」
「えっと~、友達はやめたの?」
僕的にはぶっちゃけ、友達でも従者でも話し相手になるなら良いけど、ジークハルトの従者発言を認めると、僕のお友達宣言を断られたみたいで、悲しい。
僕の勇気を返してくれぇ!!
「あっ、そのっ、もちろん友達は嬉しいのです。ですが、あなた様の友達は私には烏滸がまし過ぎます。」
「そうなんだ、良かった。」
「はい。ですが、直感みたいなものですが、今あなた様について行かねば後悔する気がするのです。ですので、ご検討よろしくお願いします。」
なるほどなるほど。
僕のお誘いを断られたわけじゃないのね。
従者だと、友達よりも長時間一緒にいることになるよね?つまり、その分話し相手になってくれる時間が増えると言うこと。
ならば、従者の方が良くね?うん、従者の方がお得だな。
よし、ジークハルトは従者枠に決定!!
「じゃあ、ジークの提案を受け入れようかな。これからよろしくね。」
「了承してくださりありがとうございます。これから誠心誠意お支えさせていただきます。」
いいねいいね!!ちょっと、いや、かなり堅苦しい話し相手だけだ、めっちゃ良いね!!
こんな人間を眷属にできたら、もっと良いよね。
「あれぇ?なんか魔力が抜けるのと、からだの芯が熱いような?」
「っう、、精霊、様、なんかだが、、から、だ、、が、」
ジークハルトは苦しそうに胸あたりを押さえながら、倒れてしまった。
本来なら何事!?と慌てるところだが、僕は本能的にこれが何か分かった。眷属化だね、これは。
いや、確かにお互いの合意があれば眷属にすることができるとは分かっていたが、こんな簡単に発動するものなんだ。そこに一番びっくりする。
ジークハルトが僕の眷属になってしまったことは、まあ、良しとしよう。これはジークハルト側の合意が必要だから、何も問題はない。
だが、以前僕が精霊になった時は、3年も寝ていたみたいなんだよ。つまり、ジークハルトもそれぐらい寝る可能性があるってことでしょ?
種族が変わるのだから、身体を慣らすと言う意味でも時間がかかるのはしょうがないけど、せっかく話し相手ができたのに、早々に一人ぼっちに戻ってしまった。
「あ、れ?精霊様?」
「え?もう起きたの?!早くない?!」
まだ数分しか経ってないけど。なんでだろう。
鑑定魔法で見てみるか。
『名前:ジークハルト
年齢:20歳
種族:半精霊
称号:精霊王の眷属
職業:精霊王の従者
天賦:巡り 』
種族が半精霊に変わっている。人間が精霊になったと言えど、半分だけだからそんなに時間もかからなかったんだね。
あと、職業が僕の従者って決まってるんだね。嬉しいような、恥ずかしいような。
てか、身長が僕の頭一つ分以上大きいし、大人っぽいと思ってたけど、僕より年下なんだね。
待って。僕より年下じゃ、僕の子供心を満たしてくれる要素ないじゃん。
「あの、私の身体が私のものでないような感じなんですが。」
「ああ、ごめん、説明してなかったね。端的に言うと、ジークハルトは僕の眷属になっちゃった。」
「、、、、え?あの、意味が分からないのですが。」
やっぱり簡単には理解できないよね。まあ、ここはしっかりと説明して誤解無いようにしなければ。
と言うことで、僕頑張って説明しました。
***
「つまりは、私はは正式にラント様の従者となったということですか?」
いつまでも〃あなた様〃とか〝精霊様〃とかよそよそしく呼ばれるのは悲しいから、名前で呼んでもらうことにした。
「うん、すごく端折るとそうだね。なんか無いの?勝手に種族変えるなよ!とかさぁ」
「いえ。既に私の命はラント様のものですから。」
あれ?なんか危ない発言をしているのだが?
忠誠心バグっている気がする。あって一日足らずなのに。そうなのに、自分の命はあなたの物とか、やばいよ。
いや、僕がやばいと判断したのは日本での知識が邪魔をしているのかもしれない。
この世界では、これが標準である可能性がある、多分だけど。
よって、僕はこの問題を忘れるとして、解決したとする。
忠誠心があるから、僕を裏切ったりしないだろうし。僕の長所は前向きなこと。嫌なことは忘れて、良いことを覚えておく。そして、面倒なことは忘れる。
でもでも、これでやっと家を作ることができそうだ。
いや、別にね、眷属ができてから家を作ろうとか思ってたわけじゃ無いけど、良い節目だし、ここいらで祝いも兼ねて家を作ろうかなと思った。
それに、僕だけなら野宿でも良いけど、眷属にそんな貧相な生活を送らせるわけには行かないから、家はどのみち必要だ。
問題は、家の建設予定地すら決めてないってことだ。最悪、島を上空に浮かべて生活することも視野に入れている。やはり、某アニメを見れば島が空を浮いているのは憧れてしまうものだ。あのアニメを見たときは、無意識に空を見つめ、島を探してしまったものだ。
日本にいたときはできなかったが、ここは異世界。そして、ファンタジーなのだ!!島を空に浮かべることぐらいできる。
だが、僕の構想では空の島は別荘的な扱いをしたいと思っていた。やはり、通常生活は地に足をつけて送りたい。
悩んでも仕方がないので、取り敢えずこの森を攻略することにする。どの辺りまで進めば攻略に当たるかは分からないが、この前俯瞰図として上空から森を眺めたとき一番奥に海が見えた。
つまり、海岸をこの目で拝むことを攻略とすれば良いと思う。ついでに、海の近くに家を建てるのも良いかもしれない。日本知識では、海の近くの家は潮風とか津波とか色々と心配事があったが、自然現象は魔法でなんとかする!!
なんたって、僕は精霊王のですから!!
と言うことで、次なる目標は森の攻略だ!!
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