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一章・定住
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ドラゴンとは、この世界において人類の天敵でありながらも、その身体から取れる素材は武具、薬、料理とさまざまな分野で高値で取引される。
しかしながら、ドラゴンは血の一滴までも秘薬の素となるため、ドラゴンをめぐり争いが起こることも珍しくはない。
と、ジークハルトは僕に教えてくれた。
どうして、ジークハルトがドラゴンの希少性を僕に教えてくれたかと言うと、僕がドラゴンを切り捨てては燃やし、切り捨てては燃やしを繰り返していたからだ。
僕だって、ファンタジー小説知識があるのだから、ドラゴンが希少であろうことぐらいは分かる。分かるが、僕は今己の家を建てるために奔走中なのだ。そのためには、僕の前に群がるドラゴンどもを一掃する必要がある。
そもそも、なぜドラゴンの話をしているかと言うと、家を建てるための森の最奥を目指しているからである。
ジークハルトを従者に迎えた後、僕は迷っていた。
このまま、地道に陸地を歩き森の攻略をするか、空を突っ切って森の最奥を目指すか、上空から魔法で森全体を攻撃して、そもそも森に僕とジークハルト以外の生命体を残さないようにして、完璧な安全性を確保して森の最奥を目指すかの3択である。
そして、ちまちまと歩くのは嫌だし、後に僕の庭となる森を丸裸にするのも嫌だし
と結論を下し、空を突っ切ることを実行した。
もちろん、ジークハルトにも意見を求めた。だが、返答は、、
「ラント様に付き従いますので。」
だった。
まあ、今まで一人ぼっちで生活していたから己で決断を下すのは慣れている。
それに、ジークハルトはドラゴンを直に見るのは初めてみたいだった。
「ドラゴンは初めて見たのですが、かなりの圧がありますね。」
と言っていた。たしかに、鳴き声一つにも、ドラゴンの体内にある純度の高い魔力が乗っているからね。
しかし、以前なら手応えを感じていたドラゴンとの戦闘だが、今の僕ではあまり楽しめない。楽しめない理由としては、命の危機が感じられないからだろう。
なお、命の危機を楽しさと思ってしまっている異常性には本人は気づいていない。
そもそも、ドラゴンが人間の天敵であるのは、攻撃性の高いブレスを使いこなし、魔力を多量に蓄えた鱗で自身の身を守っているため傷をつけることも難しいからである。
ならば、ドラゴンの攻撃を防げるようなバリアを張り、かつドラゴンの強力な鱗を貫けるような魔法を扱えれば、彼らは脅威とはならない。
人間にはそのような魔法は難しいかもしれないが、精霊王となった僕にはそのぐらい容易い。以前はドラゴンからの攻撃を避けるために大立ち回りをして、的確に鱗の脆い点を攻撃できるように誘導しながら戦っていたが、今の僕なら真正面から挑んでも魔法を一撃放つだけで戦闘を終わらせることができる。
つまりは、僕のドラゴン討伐はただの作業化してしまっている。
うんつまらん。しょうがない、ここは従者との共同作業をしよう。
ジークハルトにも戦闘丸々を任せても良いけど、半精霊になったばかりの彼では力の使い方も不安であろう。
「ジーク、君もドラゴンと戦ってみて。」
「わ、分かりました。」
なんか、返事が緊張気味なのだが。やはり、怖いのかな?
もしや、空中戦だから緊張してるのか?
まあ、元人間に空中戦はキツイよね。しかし、僕は従者育成系主人なので、積極的にキツイ状況を作り出す。
「怖かったら別に良いよ。力に慣れるのに戦闘はいいかなぁ~って思っただけだからさ。防御の方はこっちがやるから。空中戦は頑張ってね。」
「え?空中ですか?初めてなんですが、、。」
「お前ならいける!!僕は信じてるよ。」
根拠はないが、取り敢えず”信じている”感を出しておく。
上手くいけば、煽てられてくれるだろう。
「そ、そんなに期待していただけるなんて。ラント様の従者!!として、必ず勝利します!!」
そう言ったジークハルトは剣を手に取り、居合斬りの構えで止まっている。いい感じに煽てられたね。僕上手い!!
しかし、騎士って無駄にカッコつける生き物じゃないの?ほら、無駄に口上とか述べちゃうやつ。そして、無駄に剣を掲げて構えるやつ。
そんな、スタイリッシュな構えだっけ?
「はっ!」
そんなことを思っていたら、ジークハルトから抜刀が放たれた。奇しくも、ドラゴンの肉を断ち切ることはできなかったが、鱗を割ることには成功している。
てか、本当に居合斬りだね。騎士が居合斬りって、なんとなく似合わないんだけど。
ドラゴンの方も、予想外の威力で驚いているようで、少し距離をとったね。
ジークハルトには、魔法より剣術があってるんだね。教えなくても、息を吸うように身体強化を自分にかけているし。
しかし、半精霊となり強力な身体強化を使うようになったジークハルトに、身体の方は追いついているが、剣は追いついていないようだ。
本人は気がついていないようだけど、さっきの一撃で既に剣が刃こぼれを起こしている。あと何発持つかな?
距離をとったドラゴンは、ジークハルトにブレスを放った。
ドラゴンのブレスは、威力もさることながら、攻撃範囲や発射から着弾までのスピードが早いことが特徴として挙げられる。
つまり、このままだとジークハルトにもブレスが直撃するってことは。
まあ、ここは主人である僕が守ってあげる。
「ほいっと」
ジークハルトの正面に半透明のバリアが形成される。それは、ブレスからジークハルトを守るように展開されている。
「ありがとうございます。流石にブレスを浴びると死にかねませんね。攻撃が思った以上に通ったので油断していました。」
「うむうむ。僕は従者を守る系の主人だからね。じゃあ、ささっとトドメを刺しちゃいな。」
「かしこまりました。」
ドラゴンは、ブレスは脅威だが、ブレンを打っている最中や打ち終わった後は隙だらけになる。それに、普段防御に回してる魔力がブレスに回されるため防御力も低くなり攻撃が通りやすくなる。
ジークハルトは魔法も補助的に使いながら、まずはドラゴンの翼を落とした。
そして、落下していくドラゴンを目掛けて、ジークハルト自身も空中落下の力を利用してドラゴンの首に剣を当てる。
自由落下の力が加わっていたとしても、首の切断には至らなかったみたいだ。まあ、もう一発剣を放てば勝てるだろう。
「あっ!」
「?どうした?」
「あ、あの、剣が折れました。」
ああ~、折れそうだなと思っていた剣ね。ドラゴン討伐までもったんだね。意外と丈夫だったようだ。
「まあ、これ支給品だったので。これからは、拳でライト様を守ります!!」
「いや、魔法使えよ。さっきだって、身体強化の魔法使ってたじゃん。その要領で他の攻撃魔法も覚えたら?」
「え?ああ、あれは魔法ではありませんよ。魔術ってやつです。」
「まじゅつ?」
「ええ、魔術です。」
何?、魔術って。
しかしながら、ドラゴンは血の一滴までも秘薬の素となるため、ドラゴンをめぐり争いが起こることも珍しくはない。
と、ジークハルトは僕に教えてくれた。
どうして、ジークハルトがドラゴンの希少性を僕に教えてくれたかと言うと、僕がドラゴンを切り捨てては燃やし、切り捨てては燃やしを繰り返していたからだ。
僕だって、ファンタジー小説知識があるのだから、ドラゴンが希少であろうことぐらいは分かる。分かるが、僕は今己の家を建てるために奔走中なのだ。そのためには、僕の前に群がるドラゴンどもを一掃する必要がある。
そもそも、なぜドラゴンの話をしているかと言うと、家を建てるための森の最奥を目指しているからである。
ジークハルトを従者に迎えた後、僕は迷っていた。
このまま、地道に陸地を歩き森の攻略をするか、空を突っ切って森の最奥を目指すか、上空から魔法で森全体を攻撃して、そもそも森に僕とジークハルト以外の生命体を残さないようにして、完璧な安全性を確保して森の最奥を目指すかの3択である。
そして、ちまちまと歩くのは嫌だし、後に僕の庭となる森を丸裸にするのも嫌だし
と結論を下し、空を突っ切ることを実行した。
もちろん、ジークハルトにも意見を求めた。だが、返答は、、
「ラント様に付き従いますので。」
だった。
まあ、今まで一人ぼっちで生活していたから己で決断を下すのは慣れている。
それに、ジークハルトはドラゴンを直に見るのは初めてみたいだった。
「ドラゴンは初めて見たのですが、かなりの圧がありますね。」
と言っていた。たしかに、鳴き声一つにも、ドラゴンの体内にある純度の高い魔力が乗っているからね。
しかし、以前なら手応えを感じていたドラゴンとの戦闘だが、今の僕ではあまり楽しめない。楽しめない理由としては、命の危機が感じられないからだろう。
なお、命の危機を楽しさと思ってしまっている異常性には本人は気づいていない。
そもそも、ドラゴンが人間の天敵であるのは、攻撃性の高いブレスを使いこなし、魔力を多量に蓄えた鱗で自身の身を守っているため傷をつけることも難しいからである。
ならば、ドラゴンの攻撃を防げるようなバリアを張り、かつドラゴンの強力な鱗を貫けるような魔法を扱えれば、彼らは脅威とはならない。
人間にはそのような魔法は難しいかもしれないが、精霊王となった僕にはそのぐらい容易い。以前はドラゴンからの攻撃を避けるために大立ち回りをして、的確に鱗の脆い点を攻撃できるように誘導しながら戦っていたが、今の僕なら真正面から挑んでも魔法を一撃放つだけで戦闘を終わらせることができる。
つまりは、僕のドラゴン討伐はただの作業化してしまっている。
うんつまらん。しょうがない、ここは従者との共同作業をしよう。
ジークハルトにも戦闘丸々を任せても良いけど、半精霊になったばかりの彼では力の使い方も不安であろう。
「ジーク、君もドラゴンと戦ってみて。」
「わ、分かりました。」
なんか、返事が緊張気味なのだが。やはり、怖いのかな?
もしや、空中戦だから緊張してるのか?
まあ、元人間に空中戦はキツイよね。しかし、僕は従者育成系主人なので、積極的にキツイ状況を作り出す。
「怖かったら別に良いよ。力に慣れるのに戦闘はいいかなぁ~って思っただけだからさ。防御の方はこっちがやるから。空中戦は頑張ってね。」
「え?空中ですか?初めてなんですが、、。」
「お前ならいける!!僕は信じてるよ。」
根拠はないが、取り敢えず”信じている”感を出しておく。
上手くいけば、煽てられてくれるだろう。
「そ、そんなに期待していただけるなんて。ラント様の従者!!として、必ず勝利します!!」
そう言ったジークハルトは剣を手に取り、居合斬りの構えで止まっている。いい感じに煽てられたね。僕上手い!!
しかし、騎士って無駄にカッコつける生き物じゃないの?ほら、無駄に口上とか述べちゃうやつ。そして、無駄に剣を掲げて構えるやつ。
そんな、スタイリッシュな構えだっけ?
「はっ!」
そんなことを思っていたら、ジークハルトから抜刀が放たれた。奇しくも、ドラゴンの肉を断ち切ることはできなかったが、鱗を割ることには成功している。
てか、本当に居合斬りだね。騎士が居合斬りって、なんとなく似合わないんだけど。
ドラゴンの方も、予想外の威力で驚いているようで、少し距離をとったね。
ジークハルトには、魔法より剣術があってるんだね。教えなくても、息を吸うように身体強化を自分にかけているし。
しかし、半精霊となり強力な身体強化を使うようになったジークハルトに、身体の方は追いついているが、剣は追いついていないようだ。
本人は気がついていないようだけど、さっきの一撃で既に剣が刃こぼれを起こしている。あと何発持つかな?
距離をとったドラゴンは、ジークハルトにブレスを放った。
ドラゴンのブレスは、威力もさることながら、攻撃範囲や発射から着弾までのスピードが早いことが特徴として挙げられる。
つまり、このままだとジークハルトにもブレスが直撃するってことは。
まあ、ここは主人である僕が守ってあげる。
「ほいっと」
ジークハルトの正面に半透明のバリアが形成される。それは、ブレスからジークハルトを守るように展開されている。
「ありがとうございます。流石にブレスを浴びると死にかねませんね。攻撃が思った以上に通ったので油断していました。」
「うむうむ。僕は従者を守る系の主人だからね。じゃあ、ささっとトドメを刺しちゃいな。」
「かしこまりました。」
ドラゴンは、ブレスは脅威だが、ブレンを打っている最中や打ち終わった後は隙だらけになる。それに、普段防御に回してる魔力がブレスに回されるため防御力も低くなり攻撃が通りやすくなる。
ジークハルトは魔法も補助的に使いながら、まずはドラゴンの翼を落とした。
そして、落下していくドラゴンを目掛けて、ジークハルト自身も空中落下の力を利用してドラゴンの首に剣を当てる。
自由落下の力が加わっていたとしても、首の切断には至らなかったみたいだ。まあ、もう一発剣を放てば勝てるだろう。
「あっ!」
「?どうした?」
「あ、あの、剣が折れました。」
ああ~、折れそうだなと思っていた剣ね。ドラゴン討伐までもったんだね。意外と丈夫だったようだ。
「まあ、これ支給品だったので。これからは、拳でライト様を守ります!!」
「いや、魔法使えよ。さっきだって、身体強化の魔法使ってたじゃん。その要領で他の攻撃魔法も覚えたら?」
「え?ああ、あれは魔法ではありませんよ。魔術ってやつです。」
「まじゅつ?」
「ええ、魔術です。」
何?、魔術って。
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