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運命の日
フロレンスの選択【フロレンス視点】
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焔の壁を見詰める私の傍らで、アスラン殿下が苦々しく顔を歪めて髪を掻き毟った。
「一番いいこちゃんだったジークが、まさか精霊様になるとはな」
「殿下!!」
私は思わずアスラン殿下を睨み据えた。
私が12歳で戦争に出た時に、真っ先に守ってくれた命の恩人であり、絶大な信頼を寄せる方。
でも、どんなに大切な人でも、ジークヴァルトを軽く扱う態度は許せなかった。
だけど、見上げ先にあったアスラン殿下の瞳には、隠しきれない焦りと懊悩が宿っていて…私は続く言葉を飲み込んだ。
「怒るな、これでも焦ってんだ。お前の焔も長く止めていられねぇだろ」
「っ…、…」
アスラン殿下の問い掛けに、私は無言を貫いた。
自分でも自覚があった。
蟀谷から伝い落ちる汗と、身体から命を絞り尽くされるよな感覚が、長くはもたないと私自身に訴え掛けてくる。
「ノヴァリス、精霊返りを静める方法は?」
アスラン殿下の視線が、ジークヴァルトの父、ノヴァリス・フォン・カンディータ公爵へと向けられた。
問われたノヴァリス公爵の肩が、怯えるように跳ね上がる。
二人はこれが何なのか、知っている。そして止める方法も、分かっているんだ。
ジークヴァルトを救いたい一身で、ノヴァリス公爵を縋るように見つめた。
私の視線から逃れるように、ノヴァリス公爵は俯きながらようやく、口を開いた。
「依り代ごと精霊を…、…弑し奉り…鎮めるしか…」
絞り出されたノヴァリス公爵の声は、震えていた。
答えが分かっていたのであろうか、アスラン殿下は驚きもなく、重々しく頷いていた。
「そうか…───」
金色の髪が一瞬だけ、アスラン殿下の顔に暗い影を落とす。
沈黙に躊躇が混じり込む前に再び顔は上げると、アスラン殿下の視線は私へと、向けられた。
「フロレンス…命令だ。ジークヴァルトを殺せ」
「…何を、言って…いるの、ですか?」
理解できなかった。
いや、頭が拒絶したんだ。
何かの冗談かと思って、乾いた笑いが不格好に、唇の端にこびりついた。
「もう一度言う、ジークヴァルトをお前の手で、殺せ」
「───…っ!待ってください…私にジークを殺せだなんて、どうして…ですか!馬鹿げてる!!」
二度の命令に、私の感情は爆発した。
訳の分からない悲しみと怒り、混乱をぶつけるように叫ぶと、焔が昂った。
戦の場で誰もが怯える紅炎は火の粉を、アスラン殿下は怯えもせずに受け止めて、私を真っ直ぐに見下ろしていた。
「稀にだが、精霊の加護を強く受け継いだ、精霊返りってのが生まれることがある。普通なら歓迎すべきだが…精霊自体を呼び寄せて、暴走することがあってな。そうなれば、人間の理からは外れた存在だ。俺達の手には負えん」
アスラン殿下は私に言い聞かせるようにゆっくりと、言葉を続けた。
「ジークヴァルトは今、精霊の依り代なっている。悲しみの余り、呼び寄せたんだろう。公国を害する前に、俺たちは止めねばならん」
「私は、そんなこと知りません!救う手立てはないんですか!?」
駄々を捏ねるように叫んだ。
前もって聞かされていても、きっと同じことを言っただろう。
「俺には、何も出来やしねぇ」
「っ…、…」
アスラン殿下の歯列が、ぎしり、と軋む音を立てた。ジークヴァルトが居る場所を睨む彼の瞳が、自分自身を責めるているように揺れているのを見て、私は息を飲んだ。
アウレウスの加護を持つ大公家は、調停と平和を司っている。
闘うための権能を持たない家系は、本来は戦闘に向いていないのだ。
そしてヘリオスの罪が定まった今、時期大公にとなるアスラン殿下を失うわけにはいかない。
そんなこと、私にだって分かった。
なら、誰が公国の危機を救うのか。
そう問われれば、誰もが公国の守護者、ルベルの加護を持つロザモンド家の名を上げるだろう。
私は、自分の役割をこれ以上ないぐらい理解していた。
それでも、私は動けなかった。
焔の壁を見つめる。
この奥に、ジークヴァルトがいる。
私の初恋の人。
私のために、泣いてくれた人。
私のために、全てを捨てようと言ってくれた人。
12の時の幼い記憶は、私の中に、恋しさと一緒に未だに息づいていた。
時折焔が大きく揺れ、爆ぜるように火の粉を散らしていた。
破られるのは、時間の問題だった。
返事をしなければ、ならない。
私は唇を、わずかに開いた。
「嫌ですっ…!!」
私が声を漏らす前に、唐突に女性の声が響いた。
全員が呆気に取られている間に、小柄な人影はドレスの裾を翻して駆け出した。
女性は焔の前に立つと、両腕を必死に広げて私とアスラン殿下の前に立ちはだかる。
その顔はよく知っているものだった。
いつもローゼリンドの側にいた、従女のダリアだ。
「ローゼリンド様がなくなって、ジークヴァルト様までなんて…っ、私は嫌です!」
今にも泣き出しそうな震える声は、凛と張り詰めた強い意識を感じさせる。
アスラン殿下は立ちはだかるダリアの姿を見下ろすと、炎に照らされ揺らめく金色の双眸が眇めていた。
「なら…どうするつもりだ。公国に滅びろとでも言うか?」
「っ…それは」
アスランの重い声が、ダリアを押し潰すように響いた。
状況を壊す力のない自分の無力さに、ダリアの唇が悔し気に震えている。
「何もできないなら、そこを退け」
ダリアはアスラン殿下の声にわずかにたじろぎ、怯み掛ける。
それでも引かないダリアを支えるように、アスラン殿下と私の背後から男の声が響いた。
「俺たちも、納得できません」
私が振り返った先には、マグリットとヴィオレッタの二人が立っていた。
「マグリット、ヴィオレッタ…」
私は思わず、二人の名前を呟いた。
アスラン殿下の鋭い視線に負けることなく、マグリットとヴィオレッタはそのままダリアの側まで歩み寄ると、左右からダリアの肩を支えて、私たちの前に立ち塞がる。
「俺たちにはジークヴァルトを救う力なんて、ない。だから力のあるアスラン殿下とフロレンス様にお縋りいたします。どうかジークヴァルト様をお助け下さい!」
マグリットの太く、男らしい声がアスラン殿下に負けまいと必死に響いた。
勢い良く下げられる頭が、乳兄弟として、家族のように過ごしてきたジークヴァルトを失いたくないと、訴え掛けているようだった。
重い沈黙が、垂れ込める。
三人を睥睨するアスラン殿下の顔に、苛立ちと怒りが滲んでいた。
「貴様等、俺が喜んでこんな選択をしてるとでも思っているのか…?もう一度言う、そこを、退け」
「嫌です!退きません!!」
低い声は決して荒げられていないのに、アスラン殿下の怒気と、存在の圧迫感が、マグリットたちの上にのし掛かっていた。
一色触発の空気の中、私の唇から思わず笑い声が転がり落ちた。
「…ふふっ」
その場にいる全員の視線が、私に向けられる。
それでも声が止められず、私は吹っ切れたように笑っていた。
「ははっ、あははっ」
「フロレンス?」
訝しむようのアスラン殿下の声に、私は晴れ晴れと笑ってみせた。
「アスラン殿下、私はやっぱり駄目なようです。貴方の命令に、従えない」
答えは、とても単純だった。
私には、ジークヴァルトを殺すことはできない。
だったら、救うしかないのだ。
それがどんな方法であったとしても、選ばなければならない。
私は笑うのを止めると、マグリットたちの方に一歩足を進めて、真っ直ぐに見据えた。
「私も、ジークヴァルトを諦められない。だから、力を貸してくれ」
驚いて言葉を失うアスラン殿下を尻目に、ヴィオレッタは私に尋ね掛けた。
「フロレンス様、わたくしたちは何をすればよろしいですか?」
私はヴィオレッタの鮮やかな菫色の瞳を見据えて、はっきりとした声で告げた。
「ジークヴァルトのためのに、死んでくれ」
私の言葉に、ヴィオレッタはいつもと変わらない優雅な仕草で、ドレスを摘み上げると。
「承知いたしました」
淀みなく告げて、頭を下げてみせた。
「一番いいこちゃんだったジークが、まさか精霊様になるとはな」
「殿下!!」
私は思わずアスラン殿下を睨み据えた。
私が12歳で戦争に出た時に、真っ先に守ってくれた命の恩人であり、絶大な信頼を寄せる方。
でも、どんなに大切な人でも、ジークヴァルトを軽く扱う態度は許せなかった。
だけど、見上げ先にあったアスラン殿下の瞳には、隠しきれない焦りと懊悩が宿っていて…私は続く言葉を飲み込んだ。
「怒るな、これでも焦ってんだ。お前の焔も長く止めていられねぇだろ」
「っ…、…」
アスラン殿下の問い掛けに、私は無言を貫いた。
自分でも自覚があった。
蟀谷から伝い落ちる汗と、身体から命を絞り尽くされるよな感覚が、長くはもたないと私自身に訴え掛けてくる。
「ノヴァリス、精霊返りを静める方法は?」
アスラン殿下の視線が、ジークヴァルトの父、ノヴァリス・フォン・カンディータ公爵へと向けられた。
問われたノヴァリス公爵の肩が、怯えるように跳ね上がる。
二人はこれが何なのか、知っている。そして止める方法も、分かっているんだ。
ジークヴァルトを救いたい一身で、ノヴァリス公爵を縋るように見つめた。
私の視線から逃れるように、ノヴァリス公爵は俯きながらようやく、口を開いた。
「依り代ごと精霊を…、…弑し奉り…鎮めるしか…」
絞り出されたノヴァリス公爵の声は、震えていた。
答えが分かっていたのであろうか、アスラン殿下は驚きもなく、重々しく頷いていた。
「そうか…───」
金色の髪が一瞬だけ、アスラン殿下の顔に暗い影を落とす。
沈黙に躊躇が混じり込む前に再び顔は上げると、アスラン殿下の視線は私へと、向けられた。
「フロレンス…命令だ。ジークヴァルトを殺せ」
「…何を、言って…いるの、ですか?」
理解できなかった。
いや、頭が拒絶したんだ。
何かの冗談かと思って、乾いた笑いが不格好に、唇の端にこびりついた。
「もう一度言う、ジークヴァルトをお前の手で、殺せ」
「───…っ!待ってください…私にジークを殺せだなんて、どうして…ですか!馬鹿げてる!!」
二度の命令に、私の感情は爆発した。
訳の分からない悲しみと怒り、混乱をぶつけるように叫ぶと、焔が昂った。
戦の場で誰もが怯える紅炎は火の粉を、アスラン殿下は怯えもせずに受け止めて、私を真っ直ぐに見下ろしていた。
「稀にだが、精霊の加護を強く受け継いだ、精霊返りってのが生まれることがある。普通なら歓迎すべきだが…精霊自体を呼び寄せて、暴走することがあってな。そうなれば、人間の理からは外れた存在だ。俺達の手には負えん」
アスラン殿下は私に言い聞かせるようにゆっくりと、言葉を続けた。
「ジークヴァルトは今、精霊の依り代なっている。悲しみの余り、呼び寄せたんだろう。公国を害する前に、俺たちは止めねばならん」
「私は、そんなこと知りません!救う手立てはないんですか!?」
駄々を捏ねるように叫んだ。
前もって聞かされていても、きっと同じことを言っただろう。
「俺には、何も出来やしねぇ」
「っ…、…」
アスラン殿下の歯列が、ぎしり、と軋む音を立てた。ジークヴァルトが居る場所を睨む彼の瞳が、自分自身を責めるているように揺れているのを見て、私は息を飲んだ。
アウレウスの加護を持つ大公家は、調停と平和を司っている。
闘うための権能を持たない家系は、本来は戦闘に向いていないのだ。
そしてヘリオスの罪が定まった今、時期大公にとなるアスラン殿下を失うわけにはいかない。
そんなこと、私にだって分かった。
なら、誰が公国の危機を救うのか。
そう問われれば、誰もが公国の守護者、ルベルの加護を持つロザモンド家の名を上げるだろう。
私は、自分の役割をこれ以上ないぐらい理解していた。
それでも、私は動けなかった。
焔の壁を見つめる。
この奥に、ジークヴァルトがいる。
私の初恋の人。
私のために、泣いてくれた人。
私のために、全てを捨てようと言ってくれた人。
12の時の幼い記憶は、私の中に、恋しさと一緒に未だに息づいていた。
時折焔が大きく揺れ、爆ぜるように火の粉を散らしていた。
破られるのは、時間の問題だった。
返事をしなければ、ならない。
私は唇を、わずかに開いた。
「嫌ですっ…!!」
私が声を漏らす前に、唐突に女性の声が響いた。
全員が呆気に取られている間に、小柄な人影はドレスの裾を翻して駆け出した。
女性は焔の前に立つと、両腕を必死に広げて私とアスラン殿下の前に立ちはだかる。
その顔はよく知っているものだった。
いつもローゼリンドの側にいた、従女のダリアだ。
「ローゼリンド様がなくなって、ジークヴァルト様までなんて…っ、私は嫌です!」
今にも泣き出しそうな震える声は、凛と張り詰めた強い意識を感じさせる。
アスラン殿下は立ちはだかるダリアの姿を見下ろすと、炎に照らされ揺らめく金色の双眸が眇めていた。
「なら…どうするつもりだ。公国に滅びろとでも言うか?」
「っ…それは」
アスランの重い声が、ダリアを押し潰すように響いた。
状況を壊す力のない自分の無力さに、ダリアの唇が悔し気に震えている。
「何もできないなら、そこを退け」
ダリアはアスラン殿下の声にわずかにたじろぎ、怯み掛ける。
それでも引かないダリアを支えるように、アスラン殿下と私の背後から男の声が響いた。
「俺たちも、納得できません」
私が振り返った先には、マグリットとヴィオレッタの二人が立っていた。
「マグリット、ヴィオレッタ…」
私は思わず、二人の名前を呟いた。
アスラン殿下の鋭い視線に負けることなく、マグリットとヴィオレッタはそのままダリアの側まで歩み寄ると、左右からダリアの肩を支えて、私たちの前に立ち塞がる。
「俺たちにはジークヴァルトを救う力なんて、ない。だから力のあるアスラン殿下とフロレンス様にお縋りいたします。どうかジークヴァルト様をお助け下さい!」
マグリットの太く、男らしい声がアスラン殿下に負けまいと必死に響いた。
勢い良く下げられる頭が、乳兄弟として、家族のように過ごしてきたジークヴァルトを失いたくないと、訴え掛けているようだった。
重い沈黙が、垂れ込める。
三人を睥睨するアスラン殿下の顔に、苛立ちと怒りが滲んでいた。
「貴様等、俺が喜んでこんな選択をしてるとでも思っているのか…?もう一度言う、そこを、退け」
「嫌です!退きません!!」
低い声は決して荒げられていないのに、アスラン殿下の怒気と、存在の圧迫感が、マグリットたちの上にのし掛かっていた。
一色触発の空気の中、私の唇から思わず笑い声が転がり落ちた。
「…ふふっ」
その場にいる全員の視線が、私に向けられる。
それでも声が止められず、私は吹っ切れたように笑っていた。
「ははっ、あははっ」
「フロレンス?」
訝しむようのアスラン殿下の声に、私は晴れ晴れと笑ってみせた。
「アスラン殿下、私はやっぱり駄目なようです。貴方の命令に、従えない」
答えは、とても単純だった。
私には、ジークヴァルトを殺すことはできない。
だったら、救うしかないのだ。
それがどんな方法であったとしても、選ばなければならない。
私は笑うのを止めると、マグリットたちの方に一歩足を進めて、真っ直ぐに見据えた。
「私も、ジークヴァルトを諦められない。だから、力を貸してくれ」
驚いて言葉を失うアスラン殿下を尻目に、ヴィオレッタは私に尋ね掛けた。
「フロレンス様、わたくしたちは何をすればよろしいですか?」
私はヴィオレッタの鮮やかな菫色の瞳を見据えて、はっきりとした声で告げた。
「ジークヴァルトのためのに、死んでくれ」
私の言葉に、ヴィオレッタはいつもと変わらない優雅な仕草で、ドレスを摘み上げると。
「承知いたしました」
淀みなく告げて、頭を下げてみせた。
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