4 / 19
入学式
しおりを挟む
「今日は機嫌がいいんですね、アステリオス様」
そう言って、生徒会長の執務机の前に座る私を見下ろすのは、眼鏡が妙に似合う緑髪の物腰の柔らかい少年。私と同じ歳の伯爵家の長男、オルフェウスだった。
僕がオルフェウスに視線を向けた途端、頭の中で歓声が響く。
────おおお、今日も麗しぃいい!!
頭の中の声は今日も楽しそうだった。毎日同じ顔を見ているのに、よくもまあ飽きないものだと内心苦笑する。
「そうかな?私はいつもこうだけど」
皇国の後継ぎたるもの、いつ如何なる時でも弱味を見せてはいけない。
そのための感情コントロールはしっかり身に付けているし、成人を機にして、一人称も僕から【私】へと変えた。
そうやって、大人と認められる年齢を意識して行動しても、隠しようのない部分はあるらしい。
困ったように眉を歪めて見せると、私の肩にドンッ、遠慮のない衝撃が走った。
そちらを振り返ると、燃えるような赤髪を持つ野生的な顔立ちのアドニスが、私の肩に腕を乗せてからかうように笑っていた。
────まぁぁぁ、ワイルド!!!距離近くて最高だわ!!
これまた、元気な声が頭の中で響いた。
「俺ァ理由知ってるぜ。可愛い婚約者が入学してくるんだもんな?」
にやにや見下ろしてくるアドニスの顔が、憎たらしい。
私はにっこりと微笑むと、執務机の上に乗せられた分別済みの書類の束を彼の方へと静かに押しやった。
「そんなこと気にするぐらい暇なのかな、アドニス。私がやっている君担当の書類、返して上げようか」
「うげ、無理言うなよ!」
飛びずさるようにして私の肩から腕を引いたアドニスは、心底嫌そうに顔を歪めてオルフェウスの後ろに隠れた。
「まあまあ、落ち着いてください。アドニスに任せたら、時間も手間も二倍ですよ」
────結構失礼だよね、オルフェウス様って。
さっきまでのテンションはどこへやら、急に冷静になる頭の声に思わず笑いそうになるのを咳払いで誤魔化した。
実際問題として武官家系の筆頭であるアドニスに書類を任せるぐらいなら、自分でやった方が早いだろうとは思う。
「まあ、適材適所ではあるからね。アドニスには生徒会として新入生の校内指導を頼むよ」
私が矛を収めると、自分の執務机の椅子で膝を抱えて座っている不健康そうな少年、天才魔術師の名を欲しいままにするゼファがちらりとこちらを盗み見た。
「婚約者のユーノ様、有名ですよね。美人で……しとやかで……淑女の鏡、でしたっけ」
────そりゃそうよ!私とアステリオスのユーノたんだからね!!完ぺき完全な女の子になってるに決まってんじゃん!!
嬉しそうに誇りを持って応える頭の中の声に、私は微かに目元を綻ばせる。
ユーノの噂は学園内にも届いていた。
社交界での淑女たちの手本となり、幼いながらに大人に交じって他国の賓客をもてなしている。
皇妃に習いながら、宮殿内の采配も少しずつできるようになってきたとの話だ。
次期皇妃として申し分ない。口を揃えてみんながそう言っていた。
彼女の噂が聞こえる度に、私もこの学園で頑張ろうと思えた。
お陰で学園の生徒からの信頼は篤く、生徒会では将来に繋がる友人も得られた。
全て、彼女がいてくれたからだ。
「……どうしたんです?楽しそうな顔をして」
椅子の上で膝を抱えていたゼファが、かくり、と首を傾げて見せる。
────まぁまぁまぁゼファちゃんったら、可愛い小鳥ちゃんみたい!!きゅんだよ!きゅん!!
頭の中で鳴り響く、この声のテンションよ。
サファイアのような長い猫っ毛が揺れる姿は確かに庇護を誘うのだけれど。もうちょっとボリュームを落としてくれないだろうか。
「いや、何でもないよ」
届かない文句を心の中で唱えながら、私はゼファのやや不健康そうな青白い顔へと優しく微笑み掛ける。
これ以上突っ込まれると、頭の中の声に釣られて変なことを口走りそうだから、私は話題を変えることにした。
「そういえば、もう一人話題になってる新入生がいたね」
途端に顔を難しそうに歪めるのは、オルフェウスだった。
「マレビト、ですよね?」
「怪しい奴だったら俺がぶっ倒してやるから、安心しろよ!」
アドニスの何にも考えてなさそうな明るい声にはいつも救われるけれど、それで将来を嘱望される騎士を失う訳にはいかない。
「国賓だから手荒な真似はしないようにね?気を付けないと首が飛ぶよ」
豪快に笑ってみせるアドニスに、私はそっと釘を刺してから周囲を見渡す。
私の側に立つオルフェウス、その横にいるアドニス、そして椅子で膝を抱えるゼファへと順に視線を巡らせて、声に硬さを帯びさせた。
「監視の意味も兼ねて、マレビトは生徒会に入ることになるから注意して見ておいて欲しい。何かあれば私に報告を」
私の声の終わりに被るようにして、生徒会室に繋がる扉が開かれる。
「兄さん、そろそろ行こう。新入生を出迎えないと」
そこには頬に掛かる長さの黒髪を持つ、長身の少年が一人立っていた。皇王の亡き弟の息子、父に引き取られて私と一緒に兄弟として育ったイカロスだ。
「ありがとう、イカロス。一緒に行こう」
僕が立ち上がってイカロスの側まで行くと、一緒に並んで歩きながら僅かに声を潜めて話しかけた。
「ユーノと、マレビトの子の様子はどうだった?」
「……兄さん、マレビトよりもユーノ姉さんが気になるんでしょ?」
それも仕方ない。許して欲しい。
だって、ユーノとはここ2年、手紙でしかやり取りしていないのだから気にならない方がおかしいのだ。
「ユーノ姉さんは凄く美しくなってたよ。昔一緒に鬼ごっこしたのが嘘みたい」
過去を振り返って少しだけ微笑むイカロスの瞳に、一瞬だけ切なさを含めた喜びが滲む。
私は見ない振りをして、前を向いた。
────イカロスくんったら、ユーノたんのことがまだ好きなんだ……憂い顔のイケメンもオツだよね
可愛い弟の片想いを無視した私の努力、無駄にしないでくれないかな?
心の中で毒吐きながら、他の生徒会の役員を連れて入学式の会場へと向かっていった。
※
────はぁぁあ、ユーノたん……立派になって。
頭の中で、ぐずぐずと鼻を啜っている音がする。汚いと思う反面、それだけユーノの成長を喜んでくれているのだと思うと嬉しくなる。
しばらく会わない間に一気に大人びた彼女の横顔はどこか凛々しく、すらりと伸びた身長は誰もが羨むような美貌に相応しかった。
壇上で新入生代表の挨拶をする彼女の声が、朗々と響いている。
「私たちの生きている世界には、身分の差も貧富の垣根もあることが事実です。ですが、この学舎で共に考え、語らい、各々の立場からより良く生きるための未来を、共に紡いでいきましょう」
私が壇上の袖から彼女の姿を見つめていると、挨拶を終えた彼女がこちらへと歩み寄ってくる。
貴族と平民出身の学生の区別をなくすため、着用を義務付けられた濃紺の制服は彼女によく似合っていた。
黒髪を美しく纏めた彼女の凛として清々しい眼差しが、私の顔を捉えたと思った途端、まるで私を射殺すように眇められる。
────アステリオス、ユーノたんに何したの?
胡乱な声で問いただしてくる頭の中の声に、私の方が尋ねたい。
私は何かしたか?
凄まじい勢いで早鐘を打つどころか、乱打して破裂しそうな心臓を落ち着けようとそっと右手を添えて、僕は彼女に微笑み掛けた。
「素晴らしい代表演説だったよ、さすがユーノだ」
「お褒めに預かり恐縮です、アステリオス様。また後で生徒会室にご挨拶に参りますので、よろしくお願いいたします」
きりっ、というか、ぎりぃっ、と音がしそうな程に引き絞られた眼差しに私の心臓は瀕死になる。
面白い彼女じゃなくても良い。
ドレスをたくし上げ、靴を脱ぎ捨てる彼女じゃなくても良い。
成長した全てを受け入れる覚悟はできているけれど、私を親の仇のように見つめる視線は受け入れられない。
勇気を出して問い掛けようとした瞬間
「アステリオス殿下、そろそろ壇上へ」
そっと促す進行役の教師の声に、壇上へと行かざるを得なくなってしまった。
これ以上ないぐらい後ろ髪を引かれながら、私は壇上へと進み出る。
全校生徒が見詰める前で叩き込んできた入学祝の言葉を堂々と口にはしていたが、私の頭を埋め尽くしていたのは疑問と不安ばかりだった。
そう言って、生徒会長の執務机の前に座る私を見下ろすのは、眼鏡が妙に似合う緑髪の物腰の柔らかい少年。私と同じ歳の伯爵家の長男、オルフェウスだった。
僕がオルフェウスに視線を向けた途端、頭の中で歓声が響く。
────おおお、今日も麗しぃいい!!
頭の中の声は今日も楽しそうだった。毎日同じ顔を見ているのに、よくもまあ飽きないものだと内心苦笑する。
「そうかな?私はいつもこうだけど」
皇国の後継ぎたるもの、いつ如何なる時でも弱味を見せてはいけない。
そのための感情コントロールはしっかり身に付けているし、成人を機にして、一人称も僕から【私】へと変えた。
そうやって、大人と認められる年齢を意識して行動しても、隠しようのない部分はあるらしい。
困ったように眉を歪めて見せると、私の肩にドンッ、遠慮のない衝撃が走った。
そちらを振り返ると、燃えるような赤髪を持つ野生的な顔立ちのアドニスが、私の肩に腕を乗せてからかうように笑っていた。
────まぁぁぁ、ワイルド!!!距離近くて最高だわ!!
これまた、元気な声が頭の中で響いた。
「俺ァ理由知ってるぜ。可愛い婚約者が入学してくるんだもんな?」
にやにや見下ろしてくるアドニスの顔が、憎たらしい。
私はにっこりと微笑むと、執務机の上に乗せられた分別済みの書類の束を彼の方へと静かに押しやった。
「そんなこと気にするぐらい暇なのかな、アドニス。私がやっている君担当の書類、返して上げようか」
「うげ、無理言うなよ!」
飛びずさるようにして私の肩から腕を引いたアドニスは、心底嫌そうに顔を歪めてオルフェウスの後ろに隠れた。
「まあまあ、落ち着いてください。アドニスに任せたら、時間も手間も二倍ですよ」
────結構失礼だよね、オルフェウス様って。
さっきまでのテンションはどこへやら、急に冷静になる頭の声に思わず笑いそうになるのを咳払いで誤魔化した。
実際問題として武官家系の筆頭であるアドニスに書類を任せるぐらいなら、自分でやった方が早いだろうとは思う。
「まあ、適材適所ではあるからね。アドニスには生徒会として新入生の校内指導を頼むよ」
私が矛を収めると、自分の執務机の椅子で膝を抱えて座っている不健康そうな少年、天才魔術師の名を欲しいままにするゼファがちらりとこちらを盗み見た。
「婚約者のユーノ様、有名ですよね。美人で……しとやかで……淑女の鏡、でしたっけ」
────そりゃそうよ!私とアステリオスのユーノたんだからね!!完ぺき完全な女の子になってるに決まってんじゃん!!
嬉しそうに誇りを持って応える頭の中の声に、私は微かに目元を綻ばせる。
ユーノの噂は学園内にも届いていた。
社交界での淑女たちの手本となり、幼いながらに大人に交じって他国の賓客をもてなしている。
皇妃に習いながら、宮殿内の采配も少しずつできるようになってきたとの話だ。
次期皇妃として申し分ない。口を揃えてみんながそう言っていた。
彼女の噂が聞こえる度に、私もこの学園で頑張ろうと思えた。
お陰で学園の生徒からの信頼は篤く、生徒会では将来に繋がる友人も得られた。
全て、彼女がいてくれたからだ。
「……どうしたんです?楽しそうな顔をして」
椅子の上で膝を抱えていたゼファが、かくり、と首を傾げて見せる。
────まぁまぁまぁゼファちゃんったら、可愛い小鳥ちゃんみたい!!きゅんだよ!きゅん!!
頭の中で鳴り響く、この声のテンションよ。
サファイアのような長い猫っ毛が揺れる姿は確かに庇護を誘うのだけれど。もうちょっとボリュームを落としてくれないだろうか。
「いや、何でもないよ」
届かない文句を心の中で唱えながら、私はゼファのやや不健康そうな青白い顔へと優しく微笑み掛ける。
これ以上突っ込まれると、頭の中の声に釣られて変なことを口走りそうだから、私は話題を変えることにした。
「そういえば、もう一人話題になってる新入生がいたね」
途端に顔を難しそうに歪めるのは、オルフェウスだった。
「マレビト、ですよね?」
「怪しい奴だったら俺がぶっ倒してやるから、安心しろよ!」
アドニスの何にも考えてなさそうな明るい声にはいつも救われるけれど、それで将来を嘱望される騎士を失う訳にはいかない。
「国賓だから手荒な真似はしないようにね?気を付けないと首が飛ぶよ」
豪快に笑ってみせるアドニスに、私はそっと釘を刺してから周囲を見渡す。
私の側に立つオルフェウス、その横にいるアドニス、そして椅子で膝を抱えるゼファへと順に視線を巡らせて、声に硬さを帯びさせた。
「監視の意味も兼ねて、マレビトは生徒会に入ることになるから注意して見ておいて欲しい。何かあれば私に報告を」
私の声の終わりに被るようにして、生徒会室に繋がる扉が開かれる。
「兄さん、そろそろ行こう。新入生を出迎えないと」
そこには頬に掛かる長さの黒髪を持つ、長身の少年が一人立っていた。皇王の亡き弟の息子、父に引き取られて私と一緒に兄弟として育ったイカロスだ。
「ありがとう、イカロス。一緒に行こう」
僕が立ち上がってイカロスの側まで行くと、一緒に並んで歩きながら僅かに声を潜めて話しかけた。
「ユーノと、マレビトの子の様子はどうだった?」
「……兄さん、マレビトよりもユーノ姉さんが気になるんでしょ?」
それも仕方ない。許して欲しい。
だって、ユーノとはここ2年、手紙でしかやり取りしていないのだから気にならない方がおかしいのだ。
「ユーノ姉さんは凄く美しくなってたよ。昔一緒に鬼ごっこしたのが嘘みたい」
過去を振り返って少しだけ微笑むイカロスの瞳に、一瞬だけ切なさを含めた喜びが滲む。
私は見ない振りをして、前を向いた。
────イカロスくんったら、ユーノたんのことがまだ好きなんだ……憂い顔のイケメンもオツだよね
可愛い弟の片想いを無視した私の努力、無駄にしないでくれないかな?
心の中で毒吐きながら、他の生徒会の役員を連れて入学式の会場へと向かっていった。
※
────はぁぁあ、ユーノたん……立派になって。
頭の中で、ぐずぐずと鼻を啜っている音がする。汚いと思う反面、それだけユーノの成長を喜んでくれているのだと思うと嬉しくなる。
しばらく会わない間に一気に大人びた彼女の横顔はどこか凛々しく、すらりと伸びた身長は誰もが羨むような美貌に相応しかった。
壇上で新入生代表の挨拶をする彼女の声が、朗々と響いている。
「私たちの生きている世界には、身分の差も貧富の垣根もあることが事実です。ですが、この学舎で共に考え、語らい、各々の立場からより良く生きるための未来を、共に紡いでいきましょう」
私が壇上の袖から彼女の姿を見つめていると、挨拶を終えた彼女がこちらへと歩み寄ってくる。
貴族と平民出身の学生の区別をなくすため、着用を義務付けられた濃紺の制服は彼女によく似合っていた。
黒髪を美しく纏めた彼女の凛として清々しい眼差しが、私の顔を捉えたと思った途端、まるで私を射殺すように眇められる。
────アステリオス、ユーノたんに何したの?
胡乱な声で問いただしてくる頭の中の声に、私の方が尋ねたい。
私は何かしたか?
凄まじい勢いで早鐘を打つどころか、乱打して破裂しそうな心臓を落ち着けようとそっと右手を添えて、僕は彼女に微笑み掛けた。
「素晴らしい代表演説だったよ、さすがユーノだ」
「お褒めに預かり恐縮です、アステリオス様。また後で生徒会室にご挨拶に参りますので、よろしくお願いいたします」
きりっ、というか、ぎりぃっ、と音がしそうな程に引き絞られた眼差しに私の心臓は瀕死になる。
面白い彼女じゃなくても良い。
ドレスをたくし上げ、靴を脱ぎ捨てる彼女じゃなくても良い。
成長した全てを受け入れる覚悟はできているけれど、私を親の仇のように見つめる視線は受け入れられない。
勇気を出して問い掛けようとした瞬間
「アステリオス殿下、そろそろ壇上へ」
そっと促す進行役の教師の声に、壇上へと行かざるを得なくなってしまった。
これ以上ないぐらい後ろ髪を引かれながら、私は壇上へと進み出る。
全校生徒が見詰める前で叩き込んできた入学祝の言葉を堂々と口にはしていたが、私の頭を埋め尽くしていたのは疑問と不安ばかりだった。
17
お気に入りに追加
172
あなたにおすすめの小説

【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

惚れっぽい恋愛小説家令嬢は百戦錬磨の青年貴族に口説かれる→気づかない
川上桃園
恋愛
ちまたで話題の恋愛小説家『ケイン・ルージュ』は辺境伯家のご令嬢のセフィーヌ・フラゴニア。
彼女の悪癖は惚れっぽいこと。好きです、結婚してください、と繰り返すこと998回。失恋も同回数。しかしそれでも彼女はめげずに愛用の黒い自転車をかっ飛ばして、999回目の恋へと突き進む。
そこへ行き合わせたのは色男として名高いジドレル・キッソン。留学からの帰国直後一番に彼女に目を付けてしまった。
しかし、どんなにアプローチしようともセフィーヌ・フラゴニアは気づかない。
――おかしい。こんなはずじゃない。
気を引こうと躍起になるうち、いつの間にかずるずると……。
「先生にとっての恋や愛って何ですか?」
他サイトにも掲載されています
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

断罪される一年前に時間を戻せたので、もう愛しません
天宮有
恋愛
侯爵令嬢の私ルリサは、元婚約者のゼノラス王子に断罪されて処刑が決まる。
私はゼノラスの命令を聞いていただけなのに、捨てられてしまったようだ。
処刑される前日、私は今まで試せなかった時間を戻す魔法を使う。
魔法は成功して一年前に戻ったから、私はゼノラスを許しません。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。

そのご令嬢、婚約破棄されました。
玉響なつめ
恋愛
学校内で呼び出されたアルシャンティ・バーナード侯爵令嬢は婚約者の姿を見て「きたな」と思った。
婚約者であるレオナルド・ディルファはただ頭を下げ、「すまない」といった。
その傍らには見るも愛らしい男爵令嬢の姿がある。
よくある婚約破棄の、一幕。
※小説家になろう にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる