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1章

美味しい 

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 SSレア・スライムたちが、浮いているラミアフィッシュを取り込んで吸収しているよ。

 上半身が魚で下半身が蛇というグロテスクな生物でも食べちゃう。
 スライム特有のハイエナ精神なんだなあ。

「うまうまうま」
「止まらない」 

 どれどれ、そんなのが美味しいの? 

「……なっ!」

 食べたら絶品だったよ。
 
 上半身の肉質は白身魚だね。
 味も食感も高級魚と同じだから、刺し身か、カルパッチョ、マリネ、海鮮丼にしたら旨いだろうね。
 それに皮と肉の間に別の旨味があるから、皮目を炙ってから薄切りにして、ポン酢で食べたら相当美味いだろうな。

 下半身は逆にうなぎに近いな。
 脂が乗っているから素焼きでもいいけど、蒲焼きにして食べたら美味いだろうなあ。
 小口に切ってサッパリ酢漬けもいいかな。

 ふと見れば、3匹のスライムたちがラミアフィッシュをガンガン取り込み、俺以上に膨らんでいるじゃないか。
 
「もうそれくらいで」

「うまうま、もぐもぐ」

「体積増えるだけだから、止めようね」

「もうちょっと」

 食べつくす勢いだよ。みんな食欲旺盛だな。
 貴重なラミアフィッシュが無くなる前にアイテム収納庫に入れとこう。

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