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第2部 学園
閑話 神の独り言
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カイ達のいる世界とはまた違う世界。
真っ白で広い空間の中央に一人の少女が立っている。いや、少女というと少し語弊があるかもしれない。少女の姿をしているだけであって、実際の年齢は誰も知らない。彼女にとって年齢はあってないようなものだ。
彼女――創造神は下界の様子を眺めていた。
「沢山の世界を並行して管理するのは大変ですね……」
そしてカイのいる世界を覗く。
「朝山櫂斗さん……いやカイさんと呼んだ方が適切ですかね。一六年なんてあっという間ですね。私の年齢の何分の一なんでしょうか……。年齢なんて数えなくなりましたからね……。カイさんは順調に生活しているようですし……。あ、幼馴染さんと再会できたようですね。しかも恋人になったと……。よかったですね。そういえば危機については言い忘れてましたが……」
ここ最近は地球のことばかりしていた創造神は、カイがアンと再会したことに今気が付いたようだ。
「おや? あの娘は……」
創造神がメリーを見て何かに気が付いたように呟く。
「なかなか面白いことになってますね……」
創造神の顔には笑みが浮かんでいる。
「予定変更ですね。過干渉はいけないのですが……。あの娘がカイさんのメイドになっているなら……ね。魔王を彼にした方が絶対に面白くなる……。カイさんはどう対処するんでしょうかねえ……」
創造神は行動を起こすべく、準備を始めた。
「最終的には魔王を倒してもらった後、彼は用済みですからね……。せいぜい可笑しく踊って楽しませてください」
創造神は黒い笑みを浮かべて、メリーを見つめていた。
真っ白で広い空間の中央に一人の少女が立っている。いや、少女というと少し語弊があるかもしれない。少女の姿をしているだけであって、実際の年齢は誰も知らない。彼女にとって年齢はあってないようなものだ。
彼女――創造神は下界の様子を眺めていた。
「沢山の世界を並行して管理するのは大変ですね……」
そしてカイのいる世界を覗く。
「朝山櫂斗さん……いやカイさんと呼んだ方が適切ですかね。一六年なんてあっという間ですね。私の年齢の何分の一なんでしょうか……。年齢なんて数えなくなりましたからね……。カイさんは順調に生活しているようですし……。あ、幼馴染さんと再会できたようですね。しかも恋人になったと……。よかったですね。そういえば危機については言い忘れてましたが……」
ここ最近は地球のことばかりしていた創造神は、カイがアンと再会したことに今気が付いたようだ。
「おや? あの娘は……」
創造神がメリーを見て何かに気が付いたように呟く。
「なかなか面白いことになってますね……」
創造神の顔には笑みが浮かんでいる。
「予定変更ですね。過干渉はいけないのですが……。あの娘がカイさんのメイドになっているなら……ね。魔王を彼にした方が絶対に面白くなる……。カイさんはどう対処するんでしょうかねえ……」
創造神は行動を起こすべく、準備を始めた。
「最終的には魔王を倒してもらった後、彼は用済みですからね……。せいぜい可笑しく踊って楽しませてください」
創造神は黒い笑みを浮かべて、メリーを見つめていた。
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