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第四章 エンディングのその後の世界
ハッピーエンド?
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空色の透ける素材の布を幾重にも重ねたドレスをまとったイライザはキリッとした表情でピンと背筋を伸ばしリークのリードで卒業パーティーの会場の中央に進み出た。
いつになく真剣な表情で向かい合っていた二人だけどリークが一言何か言うとイライザの顔がパッと赤くなったあと嬉しそうな笑みが広がった。
華やかに始まった曲に合わせて二人は息の合った美しいダンスを披露し始め周囲からは羨望のため息と二人を褒め称える言葉がささやかれる。
「次の曲は俺たちも参加するからね。親目線で二人の成長に暖かい眼差しを送ってる場合じゃないよ。」
くるくると華麗にターンを決める二人を見てしみじみしていた所にのんちゃんが水を差してくる。
「分かってるよ~今考えないようにしてたのに。」
口を尖らせる私にのんちゃんはニコニコ微笑みかけてくる。
イライザと同じ材質で作られたグリーンのドレスはターンした時など重ねられた布が翻って特に美しく見えるけどその分ダンスの技量が必要なのだ。
「そのドレスとっても似合ってるよ。皆んなの注目の的間違いなしだね。
あ~でもしまったな。不特定多数の人間にマリーを見られるなんて。
いやらしい目で見たり不適切な感情を持った瞬間にマリーの姿が見えなくなる魔法をかけとくべきか?」
また変な方向に暴走し始めそうなのんちゃんを呆れて眺めているとスッとリーダーが姿を現す。
「主よ。それでは自身の目にもマリー殿が映らなくなるのではないか?」
からかうように尻尾をくるくるしているリーダーの言葉に動揺したのは私の方だ。
「何言ってんだ。婚約者にそういう気持ちを持つのは普通で当然のことだろ。」
え?何さらっと言ってるののんちゃん?
私は日頃より露出の多い自分を見下ろして不安になった。
イライザのような女性らしい…はっきり言うと出るとこが出てくびれてるとこはくびれてるナイスバディとは程遠いけど、ないところは布でボリュームを出したデザインのこのドレスは結構マリーに似合ってて鏡を見たとき
「おぉ、結構色気出てる!」
と自分で呟いてしまったくらいだ。
自分で思うくらいだからのんちゃんがそう思ってても不思議ではないわけで…
あぁ、もうすぐイライザたちの曲が終わるのに全然集中できない!
焦っていた時にフワッと自分の中からホープが現れた。
ホープは最近力が増したせいで自由に出入りするようになってしまったのだ。
「アロイスすけべ。マリー困ってる。」
高らかにあげた声にすぐ近くにいた何人かの来賓客が振り返りギョッとした顔で慌てて正面に顔を戻してからチラチラとこちらを気にしている。
「ホープ、シー。今日はイライザたちのお祝いの日だから大人しくしてるって約束だったでしょう?」
「え?待って。今日は俺のお祝いの日でもあるよね。忘れてない?」
「主の卒業を心から祝っているのはあそこにいる教師陣だろう。
心の底からほっとした顔をしている。」
「ひどいな。どんだけ学園に貢献したと思ってるんだよ~」
のんちゃんが不満げな声をあげている時、
「アロイス、マリー何してる。もう次の曲始まる。」
ルルが焦ったように声をかけてくれた。
ルルがいなかったら危うくダンスをすっぽかす所だ。
中央ではイライザとリークがよく似た呆れ顔を浮かべている。
卒業式のダンスは卒業生代表が一曲目を踊り、二曲目から少しずつペアが増えて三曲目から誰でも自由に参加できる。
二曲目に参加する者は一曲目を踊る権利を与えられた者が選出することになっていて今年は私とのんちゃん、ルルとカストルのペアが出るのだ。
心の準備どころじゃない。
指定された立ち位置についてすぐ二曲目が始まった。
テンポの速い曲だけどのんちゃんが少しも慌てずにリードしてくれるから安心して踊れている。
近かった身長は今ではすっかり見上げる位置になって、腕も肩もがっしりしていて温かくしっかりと私を支えてくれる。
すぐ近くをイライザとリークが滑るように回りながら通り過ぎる。
二人ともお互いを見つめて微笑んでいる。
反対側では真面目な顔つきでルルを回して再び抱きとめるカストル。
ギュッと密着した瞬間カストルがドギマギしていてそれを見たルルが小さく笑ったのが見えた。
周りで見ている人たちの中にはお父様や公爵夫妻。国王陛下夫妻と王弟殿下夫妻、エドワード殿下とその隣がすっかり馴染んだセーラ。皆んな嬉しそうにこちらを見守ってくれている。
「のんちゃん…」
「うん?」
クルッとターンをして再びその肩に手を回した時、私は思わず呟いていた。
「色々あったけど。私この世界にのんちゃんと一緒に転生できてよかった。
これからも何があってものんちゃんと一緒なら大丈夫だって思う。」
唐突な私の言葉にのんちゃんは目を大きく見開いてから私の腰に手を当てて軽々と持ち上げくるくる回し始めた。
「ちょっ!のんちゃん?振り付け違うよ?聞いてる?ちょっと下ろして!」
「俺もマリーが居てくれたらどんなことだって乗り越えられるよ。」
「マリー遊んでるの?遊んでるの?
いいなぁ、ホープもダンスする!」
いつの間にか私とのんちゃんのすぐそばにリーダーを背中に乗せたホープが駆け寄ってきていて私たちの周りをぐるぐる回り始めた。
「もう、ホープったら皆んなびっくりしてるよ。」
高く上げられたまま周りを見ると皆んな目を見張ったり顔を見合わせてからこちらを見ている。
お父様はやれやれというような顔をしているけど他の親しいみんなは面白がるように笑っていた。
ようやく降ろしてくれたのんちゃんに私はギュッと抱きつきその耳元にそっとささやく。
「のんちゃん、私今とっても幸せだよ。」
興奮した様子のホープがピョンピョン跳ねるように私たちの周りを回るからリーダーは困ったような顔で背中の上で座り姿勢のまま飛び跳ねている。
その様子がおかしくて私たちは顔を見合わせてから同時にふきだしてしまった。
ドタバタしたまま二曲目は終わりなんとかお辞儀をする。
三曲目に参加するためにたくさんの卒業生たちがホープたちの存在にビクビクしながらもダンスホールに集まってくる。
「マリー。」
周りの様子に気を取られ、ホープに戻るよう説得しようとしていた時繋いでいた手をグイッと引っ張られ私はのんちゃんの方を振り返った。
金色の髪に緑の瞳、おとぎ話の王子様のような姿ののんちゃんは優しく微笑んでから私をギュッと抱きしめた。
「俺もすごく幸せだよ。」
耳元にささやかれた言葉は私の全身に甘く広がっていく…
E.N.……………
「おまけに今日から自由の身だしね。世界中を旅して回ってレア素材を手に入れるんだ。
あっ、もちろんマリーに寂しい思いはさせないよ。二人の間にどんなに離れてても繋ぐことができる道の入り口兼出口を付与したマットを作ったんだ~片方を後で渡すね。一年後マリーが卒業したらいつでも一緒にいられるし。これからも楽しいことがきっとたくさんあるよ。」
笑う顔は少年の頃と、望だったころと何も変わっていない。
「もう、のんちゃんったらまたそんな規格外なもの作り上げたの?」
言いながら笑ってしまう。
三曲目が始まった。結局ホープとリーダーもそのままダンスの輪に入り込んでいる。
セーラとエドワード殿下、王弟殿下夫妻と公爵夫妻までちゃっかり参加している。
くるくる回る私たちをお父様や国王夫妻、たくさんの人たちが笑顔で見守ってくれている。
【 END】
いつになく真剣な表情で向かい合っていた二人だけどリークが一言何か言うとイライザの顔がパッと赤くなったあと嬉しそうな笑みが広がった。
華やかに始まった曲に合わせて二人は息の合った美しいダンスを披露し始め周囲からは羨望のため息と二人を褒め称える言葉がささやかれる。
「次の曲は俺たちも参加するからね。親目線で二人の成長に暖かい眼差しを送ってる場合じゃないよ。」
くるくると華麗にターンを決める二人を見てしみじみしていた所にのんちゃんが水を差してくる。
「分かってるよ~今考えないようにしてたのに。」
口を尖らせる私にのんちゃんはニコニコ微笑みかけてくる。
イライザと同じ材質で作られたグリーンのドレスはターンした時など重ねられた布が翻って特に美しく見えるけどその分ダンスの技量が必要なのだ。
「そのドレスとっても似合ってるよ。皆んなの注目の的間違いなしだね。
あ~でもしまったな。不特定多数の人間にマリーを見られるなんて。
いやらしい目で見たり不適切な感情を持った瞬間にマリーの姿が見えなくなる魔法をかけとくべきか?」
また変な方向に暴走し始めそうなのんちゃんを呆れて眺めているとスッとリーダーが姿を現す。
「主よ。それでは自身の目にもマリー殿が映らなくなるのではないか?」
からかうように尻尾をくるくるしているリーダーの言葉に動揺したのは私の方だ。
「何言ってんだ。婚約者にそういう気持ちを持つのは普通で当然のことだろ。」
え?何さらっと言ってるののんちゃん?
私は日頃より露出の多い自分を見下ろして不安になった。
イライザのような女性らしい…はっきり言うと出るとこが出てくびれてるとこはくびれてるナイスバディとは程遠いけど、ないところは布でボリュームを出したデザインのこのドレスは結構マリーに似合ってて鏡を見たとき
「おぉ、結構色気出てる!」
と自分で呟いてしまったくらいだ。
自分で思うくらいだからのんちゃんがそう思ってても不思議ではないわけで…
あぁ、もうすぐイライザたちの曲が終わるのに全然集中できない!
焦っていた時にフワッと自分の中からホープが現れた。
ホープは最近力が増したせいで自由に出入りするようになってしまったのだ。
「アロイスすけべ。マリー困ってる。」
高らかにあげた声にすぐ近くにいた何人かの来賓客が振り返りギョッとした顔で慌てて正面に顔を戻してからチラチラとこちらを気にしている。
「ホープ、シー。今日はイライザたちのお祝いの日だから大人しくしてるって約束だったでしょう?」
「え?待って。今日は俺のお祝いの日でもあるよね。忘れてない?」
「主の卒業を心から祝っているのはあそこにいる教師陣だろう。
心の底からほっとした顔をしている。」
「ひどいな。どんだけ学園に貢献したと思ってるんだよ~」
のんちゃんが不満げな声をあげている時、
「アロイス、マリー何してる。もう次の曲始まる。」
ルルが焦ったように声をかけてくれた。
ルルがいなかったら危うくダンスをすっぽかす所だ。
中央ではイライザとリークがよく似た呆れ顔を浮かべている。
卒業式のダンスは卒業生代表が一曲目を踊り、二曲目から少しずつペアが増えて三曲目から誰でも自由に参加できる。
二曲目に参加する者は一曲目を踊る権利を与えられた者が選出することになっていて今年は私とのんちゃん、ルルとカストルのペアが出るのだ。
心の準備どころじゃない。
指定された立ち位置についてすぐ二曲目が始まった。
テンポの速い曲だけどのんちゃんが少しも慌てずにリードしてくれるから安心して踊れている。
近かった身長は今ではすっかり見上げる位置になって、腕も肩もがっしりしていて温かくしっかりと私を支えてくれる。
すぐ近くをイライザとリークが滑るように回りながら通り過ぎる。
二人ともお互いを見つめて微笑んでいる。
反対側では真面目な顔つきでルルを回して再び抱きとめるカストル。
ギュッと密着した瞬間カストルがドギマギしていてそれを見たルルが小さく笑ったのが見えた。
周りで見ている人たちの中にはお父様や公爵夫妻。国王陛下夫妻と王弟殿下夫妻、エドワード殿下とその隣がすっかり馴染んだセーラ。皆んな嬉しそうにこちらを見守ってくれている。
「のんちゃん…」
「うん?」
クルッとターンをして再びその肩に手を回した時、私は思わず呟いていた。
「色々あったけど。私この世界にのんちゃんと一緒に転生できてよかった。
これからも何があってものんちゃんと一緒なら大丈夫だって思う。」
唐突な私の言葉にのんちゃんは目を大きく見開いてから私の腰に手を当てて軽々と持ち上げくるくる回し始めた。
「ちょっ!のんちゃん?振り付け違うよ?聞いてる?ちょっと下ろして!」
「俺もマリーが居てくれたらどんなことだって乗り越えられるよ。」
「マリー遊んでるの?遊んでるの?
いいなぁ、ホープもダンスする!」
いつの間にか私とのんちゃんのすぐそばにリーダーを背中に乗せたホープが駆け寄ってきていて私たちの周りをぐるぐる回り始めた。
「もう、ホープったら皆んなびっくりしてるよ。」
高く上げられたまま周りを見ると皆んな目を見張ったり顔を見合わせてからこちらを見ている。
お父様はやれやれというような顔をしているけど他の親しいみんなは面白がるように笑っていた。
ようやく降ろしてくれたのんちゃんに私はギュッと抱きつきその耳元にそっとささやく。
「のんちゃん、私今とっても幸せだよ。」
興奮した様子のホープがピョンピョン跳ねるように私たちの周りを回るからリーダーは困ったような顔で背中の上で座り姿勢のまま飛び跳ねている。
その様子がおかしくて私たちは顔を見合わせてから同時にふきだしてしまった。
ドタバタしたまま二曲目は終わりなんとかお辞儀をする。
三曲目に参加するためにたくさんの卒業生たちがホープたちの存在にビクビクしながらもダンスホールに集まってくる。
「マリー。」
周りの様子に気を取られ、ホープに戻るよう説得しようとしていた時繋いでいた手をグイッと引っ張られ私はのんちゃんの方を振り返った。
金色の髪に緑の瞳、おとぎ話の王子様のような姿ののんちゃんは優しく微笑んでから私をギュッと抱きしめた。
「俺もすごく幸せだよ。」
耳元にささやかれた言葉は私の全身に甘く広がっていく…
E.N.……………
「おまけに今日から自由の身だしね。世界中を旅して回ってレア素材を手に入れるんだ。
あっ、もちろんマリーに寂しい思いはさせないよ。二人の間にどんなに離れてても繋ぐことができる道の入り口兼出口を付与したマットを作ったんだ~片方を後で渡すね。一年後マリーが卒業したらいつでも一緒にいられるし。これからも楽しいことがきっとたくさんあるよ。」
笑う顔は少年の頃と、望だったころと何も変わっていない。
「もう、のんちゃんったらまたそんな規格外なもの作り上げたの?」
言いながら笑ってしまう。
三曲目が始まった。結局ホープとリーダーもそのままダンスの輪に入り込んでいる。
セーラとエドワード殿下、王弟殿下夫妻と公爵夫妻までちゃっかり参加している。
くるくる回る私たちをお父様や国王夫妻、たくさんの人たちが笑顔で見守ってくれている。
【 END】
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