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第一章 リトア王国
アロイスの強さの秘密とは
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へ?え?…………えー?!
初めて魔法が使えたのに、何か想像してたのと違った…
ガッカリしている私と反対にのんちゃんは大興奮だ。
「え?ゲームの操作を思い出したらできたってこと?すごいじゃん。使える魔法もこれからどんどん増えるやつだよそれ!
チート能力じゃん。いいな~俺も欲しかった~」
ディルはポカンとしていたが、しゃがみ込んだ私に手を差し出して立たせてくれた。
「大丈夫ですか?よく分からないけど急に魔法使ったから体調悪くなってない?」
優しい!!さすがヒロイン。
「大丈夫、体は全然。
ただ、想像と違ったというか、現実を見てしまったというか…」
「何いってんの。チート最高じゃん。魔力量も高いからあのくらいじゃ全然疲れないでしょ?」
もう、のんちゃんは黙ってて!
「違うの!なんか自分の力でやった感がなくて寂しいっていうか…」
「自分でやったんだよ。ゲーム操作はつまり…自分が分かりやすい手順ってだけ。」
「わかりやすい手順?」
確かに、さっきから説明されてた自分の中の魔力の源探しも、そこから力をすくいだす感覚も私には分からなかった。
だからってゲーム操作…わかりやすい。確かに分かりやすいけど…
ガッカリしている私に他のこともやってみるようせっついてくるアロイス。姿は全然違うのに完全に一緒にゲームやってる最中ののんちゃんだ。
気乗りしないながらも操作をし、今のところ使える魔法は【浄化】【癒し】【回復】【光】
あと少しで使えそうな魔法に【精霊召喚】があった。
「精霊召喚だって!すごい!精霊みたい!さすがのアロイスも見たことないでしょう?」
嬉しくなって尋ねたらアロイスは微妙そうな笑顔で目を合わせない。
「う、う~ん。」
「もしかして、もう見たことある?」
「見たことっていうか…」
アロイスは少し言いづらそうに私たちを見た。
「俺がこんなに色々魔法を使えるのは精霊王に祝福をもらったおかげなんだ。」
精霊王!すごい、精霊どころか王様に会ってた!
「魔法の能力を高めようと練習してた時に地を司る精霊王が現れて祝福をくれたんだよね~そうしたら風、水、火の精霊王も次々現れて自分たちの魔力の素質も持ってるからって祝福をくれて…」
え?待って。祝福ってそんなホイホイ貰えるものなの?
「詠唱なしで魔法使えるのはありがたいよね~ちょっと恥ずかしいじゃん?意識を高めるための最善の方法らしいけど。」
「さすがアロイス様。選ばれし方です。」
ディルが目を輝かせてアロイスを見ている。
「精霊は純粋に魔力を追求するものを好むと聞いています。その力を悪用しようとするような気持ちがないアロイス様だからこそ祝福を与えてくださったのでしょう。」
「そうかな?結構ただの気まぐれっぽかったけど…
まぁ、それ以来魔法を使う時精霊たちが助けてくれるし。色んな情報も教えてくれるから助かるんだよ~今も二リーナ様のことで親父がこちらに来ようとしてるって教えてくれたよ。」
え?公爵さまが?
アロイスは私たちを連れて部屋を出ようと扉に手をかけたが、クルッと振り返り口元に指を一本立てた。
「あ、この話。俺たちだけの秘密にしてね?」
ニコッと笑った顔がカッコかわいい~
私とディルは赤い顔で何度もうなずくことしかできなかった。
初めて魔法が使えたのに、何か想像してたのと違った…
ガッカリしている私と反対にのんちゃんは大興奮だ。
「え?ゲームの操作を思い出したらできたってこと?すごいじゃん。使える魔法もこれからどんどん増えるやつだよそれ!
チート能力じゃん。いいな~俺も欲しかった~」
ディルはポカンとしていたが、しゃがみ込んだ私に手を差し出して立たせてくれた。
「大丈夫ですか?よく分からないけど急に魔法使ったから体調悪くなってない?」
優しい!!さすがヒロイン。
「大丈夫、体は全然。
ただ、想像と違ったというか、現実を見てしまったというか…」
「何いってんの。チート最高じゃん。魔力量も高いからあのくらいじゃ全然疲れないでしょ?」
もう、のんちゃんは黙ってて!
「違うの!なんか自分の力でやった感がなくて寂しいっていうか…」
「自分でやったんだよ。ゲーム操作はつまり…自分が分かりやすい手順ってだけ。」
「わかりやすい手順?」
確かに、さっきから説明されてた自分の中の魔力の源探しも、そこから力をすくいだす感覚も私には分からなかった。
だからってゲーム操作…わかりやすい。確かに分かりやすいけど…
ガッカリしている私に他のこともやってみるようせっついてくるアロイス。姿は全然違うのに完全に一緒にゲームやってる最中ののんちゃんだ。
気乗りしないながらも操作をし、今のところ使える魔法は【浄化】【癒し】【回復】【光】
あと少しで使えそうな魔法に【精霊召喚】があった。
「精霊召喚だって!すごい!精霊みたい!さすがのアロイスも見たことないでしょう?」
嬉しくなって尋ねたらアロイスは微妙そうな笑顔で目を合わせない。
「う、う~ん。」
「もしかして、もう見たことある?」
「見たことっていうか…」
アロイスは少し言いづらそうに私たちを見た。
「俺がこんなに色々魔法を使えるのは精霊王に祝福をもらったおかげなんだ。」
精霊王!すごい、精霊どころか王様に会ってた!
「魔法の能力を高めようと練習してた時に地を司る精霊王が現れて祝福をくれたんだよね~そうしたら風、水、火の精霊王も次々現れて自分たちの魔力の素質も持ってるからって祝福をくれて…」
え?待って。祝福ってそんなホイホイ貰えるものなの?
「詠唱なしで魔法使えるのはありがたいよね~ちょっと恥ずかしいじゃん?意識を高めるための最善の方法らしいけど。」
「さすがアロイス様。選ばれし方です。」
ディルが目を輝かせてアロイスを見ている。
「精霊は純粋に魔力を追求するものを好むと聞いています。その力を悪用しようとするような気持ちがないアロイス様だからこそ祝福を与えてくださったのでしょう。」
「そうかな?結構ただの気まぐれっぽかったけど…
まぁ、それ以来魔法を使う時精霊たちが助けてくれるし。色んな情報も教えてくれるから助かるんだよ~今も二リーナ様のことで親父がこちらに来ようとしてるって教えてくれたよ。」
え?公爵さまが?
アロイスは私たちを連れて部屋を出ようと扉に手をかけたが、クルッと振り返り口元に指を一本立てた。
「あ、この話。俺たちだけの秘密にしてね?」
ニコッと笑った顔がカッコかわいい~
私とディルは赤い顔で何度もうなずくことしかできなかった。
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