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第一章
清掃師、選択を迫られる
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『ウゴオオォォォッ!』
本当に、恐ろしさを覚えるほどに順調だった。
ボスのコールドゴーレムがしばらくうずくまったのち、突進を始めたときには既に俺たちは距離を置いてるので当たるはずもなく、普通の状態に戻ればサーシャ、シェリー、ミュートの三人がボコッてくれるからな。
「――ボスさんの体力が少なくなってきましたですぅ!」
「「「「おおっ……!」」」」
ミュートの【鑑定】に対し、俺を含むみんなの弾んだ声が被る。もうちょっとだ。ボスの体力が少なくなってきたのは、やつがうずくまって無敵状態になるケースが多くなってきていることからもわかる。
「……」
しかし、その一方でまったくわからないのがジェイクたちの動向だ。ここまでまだ何も仕掛けてきてはいないのだ。不気味なまでに大人しい。おかしいな、やつらが何もしないまま終わるはずがない。特にジェイクは相当な恨みを俺に抱いてるはずだからな。
やつのいつまでも根に持つ陰湿な性格は、一緒のパーティーだったからこそよくわかるんだ。今も狙ってるのは間違いないとして、今はそのタイミングじゃない、とか――
「――はっ……」
「ア、アルファ君、ど、どうしたんだい……!?」
「い、いや、リーダー、なんでもない……」
口ではそう言ったが、やっとわかった。ジェイクのやつが一体何を企んでいるのかが……。
「ボスの体力、極小ですぅっ!」
「「「おおっ!」」」
「……」
ミュートの台詞に対するみんなの嬉しそうな反応とは違い、俺は焦っていた。まずいな……。これだ、ジェイクたちは初めからこのタイミングを窺ってたんだ……。
弱ったゴーレムが早速うずくまり、突進に備えたので俺たちはそこから距離を置かざるを得なくなる。マリベルたちもそのことに気付いたのか、胸のポケットがざわめくのがわかる。
……わかってる。ジェイクたちが動いたんだ。しかも確実に当てるためか、猛スピードで近付いてきて弓を向けてきた。
考えたものだ。どうやら、やつは俺になんでも払うスキルがあることを察しているらしい。
もし、俺がこれから距離のあるボスの元に向かって守ろうとすれば、おそらくジェイクは味方の誰かを狙うだろう。このまま指を咥えてボスを横取りされるのを見守るか、あるいはボスを守って味方を犠牲にするのか……それを俺に選択してみろってわけだ……。
こうしている間にも、うずくまっていたボスが立ち上がろうとしている。もう俺に残された時間はほんの僅かだ。このままいけば、俺はボスをあきらめるしかないだろう。だが、そのことで折角今まで頑張ってきたこのパーティーが暗い雰囲気になるのも見たくない。どうにかして、一瞬でボスとの距離を詰められる方法はないだろうか……。
「――あっ……」
「アルファ君?」
「リーダー、いける、これはいけるぞ!」
「え? そっ、そうだなっ! わははっ! アルファ君はクールに見えたが結構熱い男なのだなっ!」
『ウゴオオオォッ!』
ゴーレムが立ち上がって吼えた直後だった。俺が移動する素振りを見せなかったことで、予想通りボスに向かって矢が放たれるのがわかった。
そこで俺は自分の体を【一掃】し、ボスの元へ一瞬で移動するとすかさず矢を払い、すぐに何事もなかったように元の場所へと戻った。しかも、矢を払ったのとほぼ同時に突進を始めたゴーレムの向きも微妙に払うことで変えておいたので、今頃ジェイクたちの元に向かってるだろう。
「「「うわぁぁっ!」」」
「……」
案の定、あの連中は宙を舞うほど吹き飛ばされたところだった。しかもジェイクに至っては、木の枝に引っ掛かってズボンが脱げてしまってるしざまあないな。まあ瀕死になっていたことでボスの突進力も微妙に弱ってそうだから気絶程度で済んでるだろう、多分。
「こ……このっ! 弱っているからといって私たちから逃げるなあぁぁっ!」
どうやらリーダーのロディにはそう見えたらしく、その辺にあった石ころを掴んでゴーレムに放り投げたと思ったら……当たって倒れた。
「……あ、あれえっ……!?」
どうやら、もう本当に極小の体力だったらしい……。まともに驚く暇もなく審判の光がして、俺たちは気が付くと宿舎の前にいた。
あ、あれ……。今までのことは全部夢だったんじゃないかと思えるくらいの景色の変わりっぷりだ。みんなもそう思ったのか、お互いに不思議そうな顔を見合わせていたが、ロディがはっとした顔になってイメージングボードを取り出した。
もし本当に登頂した場合、ここに制覇した山が映し出される仕組みなんだ。
「「「「「――おおぉっ……」」」」」
俺も思わず感嘆の声を上げてしまった。そこには、あの三角形に近い、真っ白な迷宮山『アバランシェ・ブレード』が小さく聳え立っていたので、歓声が上がるのは時間の問題だと思えた。
「「「「「やったああぁぁっ!」」」」」
多分……一人で登頂するよりずっと喜びは大きかったはずだと、俺は心の底からそう思っていた……って、胸ポケットが今まで以上にざわめいてるから耳を傾けるとしよう。
「アルファよ、おめでとうっ!」
「おめでとうですわ、アルファ様っ……」
「アルファどの、我からも最大限に祝福させてもらう」
「アルファしゃん、おめでとうなのれふう」
「ああ、ありがとう、マリベル、ルカ、カミュ、ユリム……」
彼女たちの力がなければ、俺はここまで来られなかっただろう……ん? 妙に熱い視線を感じるな。
「さて、アルファよ、そろそろ誰を嫁に選ぶか決めてもらわねばなっ」
「えっ……」
「アルファどのが誰を婚約者として選ぶか、みなで賭けをしていたのだ」
「ちょっ……」
「もちろんナンバーワンの美貌を持つわたくしに決まっていますわっ! オホホッ!」
「おいおい……」
「アルファしゃんが選ぶお嫁さんなんて、しょんなのはじめっからユリムに決まってまふう!」
「「「「ムムッ……!」」」」
「……」
誰を選ぶかって言われてもなあ。これから先が思いやられそうだ……。
本当に、恐ろしさを覚えるほどに順調だった。
ボスのコールドゴーレムがしばらくうずくまったのち、突進を始めたときには既に俺たちは距離を置いてるので当たるはずもなく、普通の状態に戻ればサーシャ、シェリー、ミュートの三人がボコッてくれるからな。
「――ボスさんの体力が少なくなってきましたですぅ!」
「「「「おおっ……!」」」」
ミュートの【鑑定】に対し、俺を含むみんなの弾んだ声が被る。もうちょっとだ。ボスの体力が少なくなってきたのは、やつがうずくまって無敵状態になるケースが多くなってきていることからもわかる。
「……」
しかし、その一方でまったくわからないのがジェイクたちの動向だ。ここまでまだ何も仕掛けてきてはいないのだ。不気味なまでに大人しい。おかしいな、やつらが何もしないまま終わるはずがない。特にジェイクは相当な恨みを俺に抱いてるはずだからな。
やつのいつまでも根に持つ陰湿な性格は、一緒のパーティーだったからこそよくわかるんだ。今も狙ってるのは間違いないとして、今はそのタイミングじゃない、とか――
「――はっ……」
「ア、アルファ君、ど、どうしたんだい……!?」
「い、いや、リーダー、なんでもない……」
口ではそう言ったが、やっとわかった。ジェイクのやつが一体何を企んでいるのかが……。
「ボスの体力、極小ですぅっ!」
「「「おおっ!」」」
「……」
ミュートの台詞に対するみんなの嬉しそうな反応とは違い、俺は焦っていた。まずいな……。これだ、ジェイクたちは初めからこのタイミングを窺ってたんだ……。
弱ったゴーレムが早速うずくまり、突進に備えたので俺たちはそこから距離を置かざるを得なくなる。マリベルたちもそのことに気付いたのか、胸のポケットがざわめくのがわかる。
……わかってる。ジェイクたちが動いたんだ。しかも確実に当てるためか、猛スピードで近付いてきて弓を向けてきた。
考えたものだ。どうやら、やつは俺になんでも払うスキルがあることを察しているらしい。
もし、俺がこれから距離のあるボスの元に向かって守ろうとすれば、おそらくジェイクは味方の誰かを狙うだろう。このまま指を咥えてボスを横取りされるのを見守るか、あるいはボスを守って味方を犠牲にするのか……それを俺に選択してみろってわけだ……。
こうしている間にも、うずくまっていたボスが立ち上がろうとしている。もう俺に残された時間はほんの僅かだ。このままいけば、俺はボスをあきらめるしかないだろう。だが、そのことで折角今まで頑張ってきたこのパーティーが暗い雰囲気になるのも見たくない。どうにかして、一瞬でボスとの距離を詰められる方法はないだろうか……。
「――あっ……」
「アルファ君?」
「リーダー、いける、これはいけるぞ!」
「え? そっ、そうだなっ! わははっ! アルファ君はクールに見えたが結構熱い男なのだなっ!」
『ウゴオオオォッ!』
ゴーレムが立ち上がって吼えた直後だった。俺が移動する素振りを見せなかったことで、予想通りボスに向かって矢が放たれるのがわかった。
そこで俺は自分の体を【一掃】し、ボスの元へ一瞬で移動するとすかさず矢を払い、すぐに何事もなかったように元の場所へと戻った。しかも、矢を払ったのとほぼ同時に突進を始めたゴーレムの向きも微妙に払うことで変えておいたので、今頃ジェイクたちの元に向かってるだろう。
「「「うわぁぁっ!」」」
「……」
案の定、あの連中は宙を舞うほど吹き飛ばされたところだった。しかもジェイクに至っては、木の枝に引っ掛かってズボンが脱げてしまってるしざまあないな。まあ瀕死になっていたことでボスの突進力も微妙に弱ってそうだから気絶程度で済んでるだろう、多分。
「こ……このっ! 弱っているからといって私たちから逃げるなあぁぁっ!」
どうやらリーダーのロディにはそう見えたらしく、その辺にあった石ころを掴んでゴーレムに放り投げたと思ったら……当たって倒れた。
「……あ、あれえっ……!?」
どうやら、もう本当に極小の体力だったらしい……。まともに驚く暇もなく審判の光がして、俺たちは気が付くと宿舎の前にいた。
あ、あれ……。今までのことは全部夢だったんじゃないかと思えるくらいの景色の変わりっぷりだ。みんなもそう思ったのか、お互いに不思議そうな顔を見合わせていたが、ロディがはっとした顔になってイメージングボードを取り出した。
もし本当に登頂した場合、ここに制覇した山が映し出される仕組みなんだ。
「「「「「――おおぉっ……」」」」」
俺も思わず感嘆の声を上げてしまった。そこには、あの三角形に近い、真っ白な迷宮山『アバランシェ・ブレード』が小さく聳え立っていたので、歓声が上がるのは時間の問題だと思えた。
「「「「「やったああぁぁっ!」」」」」
多分……一人で登頂するよりずっと喜びは大きかったはずだと、俺は心の底からそう思っていた……って、胸ポケットが今まで以上にざわめいてるから耳を傾けるとしよう。
「アルファよ、おめでとうっ!」
「おめでとうですわ、アルファ様っ……」
「アルファどの、我からも最大限に祝福させてもらう」
「アルファしゃん、おめでとうなのれふう」
「ああ、ありがとう、マリベル、ルカ、カミュ、ユリム……」
彼女たちの力がなければ、俺はここまで来られなかっただろう……ん? 妙に熱い視線を感じるな。
「さて、アルファよ、そろそろ誰を嫁に選ぶか決めてもらわねばなっ」
「えっ……」
「アルファどのが誰を婚約者として選ぶか、みなで賭けをしていたのだ」
「ちょっ……」
「もちろんナンバーワンの美貌を持つわたくしに決まっていますわっ! オホホッ!」
「おいおい……」
「アルファしゃんが選ぶお嫁さんなんて、しょんなのはじめっからユリムに決まってまふう!」
「「「「ムムッ……!」」」」
「……」
誰を選ぶかって言われてもなあ。これから先が思いやられそうだ……。
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