6 / 22
第6話 雇用関係
しおりを挟む
「う……?」
なんとも薬っぽい刺激臭だ。それが鼻腔をくすぐってきて、俺は目を覚ました。
気付けば自分は小屋の中のベッドで寝ていて、ポニーテールの見知らぬ少女が俺の顔を覗き込んでいるところだった。
「……だ、誰だ……?」
「よかった、起きたんだね! 薬草を煎じたものを飲ませるから、じっとしててね」
「……」
小屋へ入ろうとして倒れたのは覚えてるが、それ以降は記憶がない。
この子は勝手にここへ入ったんだろうか? 使用人の格好をしてるがとても小柄だし、小さな子供が迷い込んできた可能性もある。
「あんた、迷子の領民か?」
「違うよ。私、こう見えて13歳なんだから」
「俺と同い年だったのか。失敬」
「へえ、同じなんだ! 私ね、モコって言って、この小屋で住み込みで働いてるの」
「えぇ? モラッドが雇ったのか」
「うん……って、モラッド様を知ってるんだ! じゃあ、あの方の知り合いなんだね」
「あ、ああ。モラッドはどこへ……?」
「モラッド様はね、多分狩りかな。ここで待っていればいずれ戻ってくると思うから、それまで待っててね」
「わかった」
「ほら、できたから飲んで。薬草の煎じ薬!」
「あ、あぁ……」
モコという少女が火かき棒で暖炉からヤカンを取り出し、コップに注いで持ってきてくれた。
「……旨い」
「ふふっ。でしょー」
薬草は苦くて飲みにくいというイメージがあるかもしれないが、実際は苦みもあるものの普通に旨い。
俺にとっては馴染みの味でもある。前世じゃ疲労やストレスから口内炎に悩まされていたんだ。
それを改善するために、ドクダミやはとむぎ、クコ茶や甘草、色んな種類のものを摂取していたってわけだ。
その独特の風味や味わい深さはこの異世界でも同じだった。
「ねえねえ、あなたのお名前はなんていうの?」
「俺はスランだ」
「スラン……いいお名前ね。どっかで聞いたことある気がするけど……忘れちゃった」
「そうか」
まあ領主の子だしな。目立った働きはしてないとはいえ、領民なら一度くらいは聞いたことがあるだろう。
「モコはずっとこの小屋の管理を任されてたのか?」
「うん。私は薬草を取りに出かけてて、帰ってきたらスランが小屋の入り口で倒れてたから、私のスキルで回復したんだよ」
「ということは、【治癒使い】スキルを持ってるのか」
「えー、なんでわかるの? ランクは一番下の微小だけどね、正解!」
「やっぱりそうか。【治癒使い】は気力を回復するなら定番のスキルだからな」
「ふーん。でもね、私のスキルだけじゃ足りないと思って、薬草を煎じてたんだ」
「なるほど。つまり、あんたのおかげで俺は回復できたってわけだ。ありがとう」
「どういたしまして! あ、スランって、もしかして私みたいにモラッド様に雇われたの?」
「ま、まあ雇用関係なのは間違いないかな……」
13歳の俺が逆に雇っているとは言いづらい空気だ。
「やっぱり! でも、スランって凄いね。領地がこんな酷い状態なのに、残るなんて」
「いや、それを言うならモコだって残ってるだろ? そっちこそ逃げなくていいのか?」
「私ね、こんな風に小柄でしょ? スキルも微妙だし。だから、雇ってくれるところなんてなくて。でも、モラッド様がそれでもいいって言ってくれて。それで、領地が危ない目に遭っても、ご恩に報いるために残ろうって」
「なるほどな。ということは、結構前から管理を任されてたのか」
「うん。ここにいないこともたまにあるけど、しっかりお片づけはしてたよ」
道理で生活感があったわけだ。モラッドは普段から多忙だから、この小屋の管理までは手が行き届かないはずだし。
「ほら、次はスランの番だよ! どうしてここに残ることにしたの?」
「それは……この美しい領地を守りたいからだよ。亡くなった父さんと母さんの思い出の地を誰かに明け渡したり、モンスターや海賊に荒らされたりするのは絶対に嫌だからな」
「……スラン、辛い思いをしてきたんだね。私のお母さんもね、自分が小さいとき病気で亡くなって、お父さんは海賊との戦いで帰らぬ人になったの」
「……そうだったのか」
「うん。でもね、モラッド様は領主様から騎士の称号を貰うくらい強いお人だから、きっと私たちのことも守ってくれるよ!」
「……ああ、そうだな。俺たちも協力しないと」
「うん。一緒に頑張りましょ!」
「坊ちゃま、ただいま戻りました」
「「あ……」」
俺とモコの上擦った声が重なる。モラッドが帰ってきたんだ。
「モラッド様、おかえりなさい! あの、坊ちゃまって……?」
不思議そうな顔をするモコに対し、モラッドが気まずそうに俺の正体を打ち明ける。
俺のことを話してなかったのか。まあ仕方ない。あまりの忙しさゆえにそんな暇もなかったんだろう。
「さ、さ、三子様……⁉ さ、ささっ……先ほどは無礼を働いて申し訳ありませんでした!」
モコが青ざめ、俺にひれ伏してくる。その小さな肩が小刻みに震えていた。
「いや、別に失礼だなんて思ってないし、普段通りでいいんだよ、モコ。俺は敬われるのには飽きている」
「えぇっ……?」
びっくりした様子で顔を上げるモコ。
「そうですぞ、モコ。よく聞きなさい。坊ちゃまの父上であらせられる領主様は、かつて貧しい漁師の息子として、幼少期は魚を売って生活していたのですぞ」
その話、モラッドから何度か聞いたことがある。
「それが、【魔法剣・大】スキルを授かったことで人生が変わり、邪悪なモンスターを討伐し、他国との戦争に参加したり邪教徒を倒したりと大いなる武勲を立て、王様から男爵の地位と領地を賜ったのです」
「そうなんだ……」
「そうですぞ。英雄は誰もが産まれながら英雄だったわけではないのでございます。スラン様もまた、これからのお人。ゆえに、モコは遠慮せずに友人として接するべきですぞ」
「は、はい、モラッド様、わかりました! え、えっとぉ……スラン、よろしくね!」
「ああ、よろしくな、モコ。モラッド、ありがとう」
「これも全て坊ちゃまのためですから」
そうだな。モラッドの言う通りだ。意味深にウィンクされたのは気になるが、英雄が最初から英雄なはずもない。
蜀の皇帝になった劉備玄徳も貧しいわらじ売りだったんだ。
それに、俺は年頃の子に敬られるのは食傷気味だったしちょうどいい。モラッドもそれを察してくれたんだろう。
「あ、そうだ。モコ、ちょっと試したいことがあるんだが」
「スラン、試したいことって、なあに?」
「俺のスキルは【スライド】って言ってな。なんでもずらせる効果がある。スキルにも使えるかもしれないから、試させてくれ」
「え……! そんなことが本当にできるの……?」
「わからないけど、試してみる。スライド!」
「ひゃっ……⁉」
俺はモコのスキルを対象にスライドを使用した。
すると、彼女のスキル名【治癒使い・微小】が脳裏に浮かんでくる。そういや、【スライド】スキルって、地味に鑑定スキルにもなるんだな。
この【微小】の部分を【小】にずらしてみる。
「モコ、目を瞑ってスキルがどうなったか調べてみて」
「う、うん」
モコが強く目を瞑り、まもなくハッとした顔で目を開けた。
「……び、微小から、小になってるうぅ……!」
「「おぉっ!」」
俺とモラッドの驚いた声が被る。
そうか、スキルにも適用されるのか。
ただ、それによって眩暈がするくらいドッと疲れたので、現時点じゃ微小→小までが限界だと感じた。スキルを強化するわけだから、そりゃ疲労困憊になってもおかしくないか。
スキルを小から中までスライドするとなれば、成功する気がまったくしない。この辺はスキルを使い続けて熟練度が上がらないと次のステップには進めないってことだろう。
それでも、【治癒使い・小】スキル持ちのモコが傍にいるのは相当に心強い。
薬草は薬草で、スキルを使った際の彼女の気力を補うための補薬として利用すればいいしな。
【スライド】スキルを使い続けるための環境が整ったわけだから、これからさらにスキルの使用が捗りそうだ。
なんとも薬っぽい刺激臭だ。それが鼻腔をくすぐってきて、俺は目を覚ました。
気付けば自分は小屋の中のベッドで寝ていて、ポニーテールの見知らぬ少女が俺の顔を覗き込んでいるところだった。
「……だ、誰だ……?」
「よかった、起きたんだね! 薬草を煎じたものを飲ませるから、じっとしててね」
「……」
小屋へ入ろうとして倒れたのは覚えてるが、それ以降は記憶がない。
この子は勝手にここへ入ったんだろうか? 使用人の格好をしてるがとても小柄だし、小さな子供が迷い込んできた可能性もある。
「あんた、迷子の領民か?」
「違うよ。私、こう見えて13歳なんだから」
「俺と同い年だったのか。失敬」
「へえ、同じなんだ! 私ね、モコって言って、この小屋で住み込みで働いてるの」
「えぇ? モラッドが雇ったのか」
「うん……って、モラッド様を知ってるんだ! じゃあ、あの方の知り合いなんだね」
「あ、ああ。モラッドはどこへ……?」
「モラッド様はね、多分狩りかな。ここで待っていればいずれ戻ってくると思うから、それまで待っててね」
「わかった」
「ほら、できたから飲んで。薬草の煎じ薬!」
「あ、あぁ……」
モコという少女が火かき棒で暖炉からヤカンを取り出し、コップに注いで持ってきてくれた。
「……旨い」
「ふふっ。でしょー」
薬草は苦くて飲みにくいというイメージがあるかもしれないが、実際は苦みもあるものの普通に旨い。
俺にとっては馴染みの味でもある。前世じゃ疲労やストレスから口内炎に悩まされていたんだ。
それを改善するために、ドクダミやはとむぎ、クコ茶や甘草、色んな種類のものを摂取していたってわけだ。
その独特の風味や味わい深さはこの異世界でも同じだった。
「ねえねえ、あなたのお名前はなんていうの?」
「俺はスランだ」
「スラン……いいお名前ね。どっかで聞いたことある気がするけど……忘れちゃった」
「そうか」
まあ領主の子だしな。目立った働きはしてないとはいえ、領民なら一度くらいは聞いたことがあるだろう。
「モコはずっとこの小屋の管理を任されてたのか?」
「うん。私は薬草を取りに出かけてて、帰ってきたらスランが小屋の入り口で倒れてたから、私のスキルで回復したんだよ」
「ということは、【治癒使い】スキルを持ってるのか」
「えー、なんでわかるの? ランクは一番下の微小だけどね、正解!」
「やっぱりそうか。【治癒使い】は気力を回復するなら定番のスキルだからな」
「ふーん。でもね、私のスキルだけじゃ足りないと思って、薬草を煎じてたんだ」
「なるほど。つまり、あんたのおかげで俺は回復できたってわけだ。ありがとう」
「どういたしまして! あ、スランって、もしかして私みたいにモラッド様に雇われたの?」
「ま、まあ雇用関係なのは間違いないかな……」
13歳の俺が逆に雇っているとは言いづらい空気だ。
「やっぱり! でも、スランって凄いね。領地がこんな酷い状態なのに、残るなんて」
「いや、それを言うならモコだって残ってるだろ? そっちこそ逃げなくていいのか?」
「私ね、こんな風に小柄でしょ? スキルも微妙だし。だから、雇ってくれるところなんてなくて。でも、モラッド様がそれでもいいって言ってくれて。それで、領地が危ない目に遭っても、ご恩に報いるために残ろうって」
「なるほどな。ということは、結構前から管理を任されてたのか」
「うん。ここにいないこともたまにあるけど、しっかりお片づけはしてたよ」
道理で生活感があったわけだ。モラッドは普段から多忙だから、この小屋の管理までは手が行き届かないはずだし。
「ほら、次はスランの番だよ! どうしてここに残ることにしたの?」
「それは……この美しい領地を守りたいからだよ。亡くなった父さんと母さんの思い出の地を誰かに明け渡したり、モンスターや海賊に荒らされたりするのは絶対に嫌だからな」
「……スラン、辛い思いをしてきたんだね。私のお母さんもね、自分が小さいとき病気で亡くなって、お父さんは海賊との戦いで帰らぬ人になったの」
「……そうだったのか」
「うん。でもね、モラッド様は領主様から騎士の称号を貰うくらい強いお人だから、きっと私たちのことも守ってくれるよ!」
「……ああ、そうだな。俺たちも協力しないと」
「うん。一緒に頑張りましょ!」
「坊ちゃま、ただいま戻りました」
「「あ……」」
俺とモコの上擦った声が重なる。モラッドが帰ってきたんだ。
「モラッド様、おかえりなさい! あの、坊ちゃまって……?」
不思議そうな顔をするモコに対し、モラッドが気まずそうに俺の正体を打ち明ける。
俺のことを話してなかったのか。まあ仕方ない。あまりの忙しさゆえにそんな暇もなかったんだろう。
「さ、さ、三子様……⁉ さ、ささっ……先ほどは無礼を働いて申し訳ありませんでした!」
モコが青ざめ、俺にひれ伏してくる。その小さな肩が小刻みに震えていた。
「いや、別に失礼だなんて思ってないし、普段通りでいいんだよ、モコ。俺は敬われるのには飽きている」
「えぇっ……?」
びっくりした様子で顔を上げるモコ。
「そうですぞ、モコ。よく聞きなさい。坊ちゃまの父上であらせられる領主様は、かつて貧しい漁師の息子として、幼少期は魚を売って生活していたのですぞ」
その話、モラッドから何度か聞いたことがある。
「それが、【魔法剣・大】スキルを授かったことで人生が変わり、邪悪なモンスターを討伐し、他国との戦争に参加したり邪教徒を倒したりと大いなる武勲を立て、王様から男爵の地位と領地を賜ったのです」
「そうなんだ……」
「そうですぞ。英雄は誰もが産まれながら英雄だったわけではないのでございます。スラン様もまた、これからのお人。ゆえに、モコは遠慮せずに友人として接するべきですぞ」
「は、はい、モラッド様、わかりました! え、えっとぉ……スラン、よろしくね!」
「ああ、よろしくな、モコ。モラッド、ありがとう」
「これも全て坊ちゃまのためですから」
そうだな。モラッドの言う通りだ。意味深にウィンクされたのは気になるが、英雄が最初から英雄なはずもない。
蜀の皇帝になった劉備玄徳も貧しいわらじ売りだったんだ。
それに、俺は年頃の子に敬られるのは食傷気味だったしちょうどいい。モラッドもそれを察してくれたんだろう。
「あ、そうだ。モコ、ちょっと試したいことがあるんだが」
「スラン、試したいことって、なあに?」
「俺のスキルは【スライド】って言ってな。なんでもずらせる効果がある。スキルにも使えるかもしれないから、試させてくれ」
「え……! そんなことが本当にできるの……?」
「わからないけど、試してみる。スライド!」
「ひゃっ……⁉」
俺はモコのスキルを対象にスライドを使用した。
すると、彼女のスキル名【治癒使い・微小】が脳裏に浮かんでくる。そういや、【スライド】スキルって、地味に鑑定スキルにもなるんだな。
この【微小】の部分を【小】にずらしてみる。
「モコ、目を瞑ってスキルがどうなったか調べてみて」
「う、うん」
モコが強く目を瞑り、まもなくハッとした顔で目を開けた。
「……び、微小から、小になってるうぅ……!」
「「おぉっ!」」
俺とモラッドの驚いた声が被る。
そうか、スキルにも適用されるのか。
ただ、それによって眩暈がするくらいドッと疲れたので、現時点じゃ微小→小までが限界だと感じた。スキルを強化するわけだから、そりゃ疲労困憊になってもおかしくないか。
スキルを小から中までスライドするとなれば、成功する気がまったくしない。この辺はスキルを使い続けて熟練度が上がらないと次のステップには進めないってことだろう。
それでも、【治癒使い・小】スキル持ちのモコが傍にいるのは相当に心強い。
薬草は薬草で、スキルを使った際の彼女の気力を補うための補薬として利用すればいいしな。
【スライド】スキルを使い続けるための環境が整ったわけだから、これからさらにスキルの使用が捗りそうだ。
189
お気に入りに追加
558
あなたにおすすめの小説
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
富士とまと
ファンタジー
一緒に異世界に召喚された従妹は魔力が高く、私は魔力がゼロだそうだ。
「私は聖女になるかも、姉さんバイバイ」とイケメンを侍らせた従妹に手を振られ、私は王都を追放された。
魔力はないけれど、霊感は日本にいたころから強かったんだよね。そのおかげで「英霊」だとか「精霊」だとかに盲愛されています。
――いや、あの、精霊の指輪とかいらないんですけど、は、外れない?!
――ってか、イケメン幽霊が号泣って、私が悪いの?
私を追放した王都の人たちが困っている?従妹が大変な目にあってる?魔力ゼロを低級民と馬鹿にしてきた人たちが助けを求めているようですが……。
今更、魔力ゼロの人間にしか作れない特級魔力回復薬が欲しいとか言われてもね、こちらはあなたたちから何も欲しいわけじゃないのですけど。
重複投稿ですが、改稿してます
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる