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第38話
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「――と、こういう事情がありましてね……」
「……な、なるほど……」
宮殿内にて、僕たちはエルフの男性――ガルア――から背筋が凍るようなとんでもない話を聞かされたところだ。
どんな衝撃的な内容かっていうと、自分らがこの場所を訪れる数日前、ハーフエルフのエメリアが自身の世話をしていた使用人のエルフ姉妹を惨殺してしまったというもので、しかもこれが初めてじゃないとのこと。
救いようのない話を聞かされたばかりなのもあって、周囲の華々しい装飾とは打って変わってなんとも沈んだ空気になっていた。
「それで、どうなさいますか? この話を聞いても……それでもエメリアの世話をする仕事を引き受けてくださいますか?」
「やります」
「「えっ……」」
僕が即答してみせると、両隣でユイとサクラがびっくりした声を上げる。
こんな恐ろしい話を聞いたあとだし、普通なら躊躇いそうなものだけど、迷いはまったくなかった。
何故なら、これはある程度予想できていたことだからだ。その時点でもう引き受けることは決まっていたんだ。
説明してくれたこのガルアって人が高貴な服装や口調だったことから、そういう感じの依頼が来るんじゃないかと睨んでいたってわけ。
実際、ガルアはエルフ国の王の側近の一人なんだそうだ。
エメリアのことを心配する王様から世話役を任されているという。
なんでも、エルフ国の王は人間に理解のある人で、人間国の王とも親しかったんだとか。
人間国の王は、とあるエルフの女性をいたく気に入り、子供を授かるほどだった。
そのエルフの女性というのが、エルフの国の王の兄の娘だったというから、まさに両方の王家の血が混ざっているということになる。そんな彼女をもし味方にできるなら、これは想像以上に大きな恩恵があるってことだ。だからこそ、ユイとサクラにもそのことをわかってもらえるように説明しないといけない。
「――ユイ、サクラ。こういうわけだから、僕を信じてほしい……」
「……わ、わかりました、クルスさん。ほ、ほんのちょっぴり、怖いですけど……!」
「わ、わ、私もだ、クルス! ちょ、ちょっとだけ怖いが……!」
「……」
二人ともめっちゃ怖がってるのに、健気にも信じてくれた。僕はその気持ちに全身全霊で応えないといけない。
「……そうですか。みなさん、やってくださいますか……。無理を承知の上でお願いしているので、こちらとしては非常に助かります。ただ、その前に気をつけてほしいことが幾つかありましてね」
「気をつけてほしいこと……?」
「はい。まず、エメリアは反属性を持たない無の魔法の達人であるということです」
「無の魔法……」
まったくイメージできないってことはないけど、無魔法に関してはいまいちピンとこないのも確かだ。
「魔法にはですね、四大元素の上に光と闇があり、さらにその上位に無の属性が存在します」
僕が怪訝そうな顔をしたことで察したのか、ガルアさんが説明してくれた。
「最上位の魔法ってことは、相当に厄介……っていうか、超手強いってことですよね?」
「はい、その通りです。無の魔法に関しては結界以外に防ぐ手立てはないので、半径2メートル以内には絶対に近づかないこと。また、彼女は心が読めるので、あまりにも失礼なことを考えないようにすること。もう一つ、檻の中には決して入らないようにすることです。あの檻は、扉を開けると結界の作用が消えるので、食事を出す際は――」
「――いや。ガルアさん、檻なんて必要ないです。今すぐ撤去してください」
「えっ……⁉」
自分がその言葉を発したとき、ガルアさんだけでなくユイとサクラも口をあんぐりとして驚いていた。
「僕が彼女の……エメリアの心を開かせてみせます。そのためには、檻は却って邪魔になります」
僕たちにとって、これはピンチでありチャンスでもあった。
エメリアの世話をするのではなく、なるべく対等に接することこそが、彼女の心を開かせる唯一の方法だと僕は踏んでいたんだ。
そして、それこそが例の姉妹らと同じ過ちを繰り返さないことに繋がり、さらにはエルフの国と人間の国の友好、果ては、召喚士ガリュウに対抗できる道筋ができるような気がしたからだ。
「――ゴクリッ……」
僕はドアを叩くと、思い切ってエメリアの部屋へ入った。もちろん、あんな話を聞いたあとだし怖さはあるけど、ここまで来たからにはもう後には引けない。
「……」
いた。薄暗い部屋の片隅に、部屋の豪華さとは似つかわしくない檻があって、一人の少女がうつむいた状態で座っていた。多分、あの子がエメリアっていうハーフエルフなんだろう。
それまで僕は呼吸するのを忘れるくらい緊張しまくってたけど、緊張しすぎたことで逆に落ち着いてきたみたいだ。不思議だ。
「……誰……?」
「僕の名前はクルス。ここにいるのはユイとサクラ」
「よ、よ、よろしくでふ……!」
「よ、よ、よろしくだ……」
「……」
二人ともエメリアを前にしてガチガチになってるみたいだから、ここは僕がなんとかしないと。
「エメリア、よく聞いてほしい。今日から君は自由の身だ」
「……え……?」
彼女は少し遅れて、驚いた様子で顔を上げた。
心を読む能力を持っているエメリアが求めているのは、本当の意味での真心だと思う。
ただ、嘘をつかない人なんていないし、彼女を酷く傷つけるものでもなければ嘘をついたっていい。恐れることさえも恐れてはいけない。時にはリスクを承知でこっちの感情を裸のままぶつけなきゃいけないときもあるはず。
彼女の閉ざされた心を開かせることができるかどうかで、今後の運命が大きく左右されるのは間違いない。僕たちの真の戦いはこれから始まるといっても過言ではないだろう……。
「……な、なるほど……」
宮殿内にて、僕たちはエルフの男性――ガルア――から背筋が凍るようなとんでもない話を聞かされたところだ。
どんな衝撃的な内容かっていうと、自分らがこの場所を訪れる数日前、ハーフエルフのエメリアが自身の世話をしていた使用人のエルフ姉妹を惨殺してしまったというもので、しかもこれが初めてじゃないとのこと。
救いようのない話を聞かされたばかりなのもあって、周囲の華々しい装飾とは打って変わってなんとも沈んだ空気になっていた。
「それで、どうなさいますか? この話を聞いても……それでもエメリアの世話をする仕事を引き受けてくださいますか?」
「やります」
「「えっ……」」
僕が即答してみせると、両隣でユイとサクラがびっくりした声を上げる。
こんな恐ろしい話を聞いたあとだし、普通なら躊躇いそうなものだけど、迷いはまったくなかった。
何故なら、これはある程度予想できていたことだからだ。その時点でもう引き受けることは決まっていたんだ。
説明してくれたこのガルアって人が高貴な服装や口調だったことから、そういう感じの依頼が来るんじゃないかと睨んでいたってわけ。
実際、ガルアはエルフ国の王の側近の一人なんだそうだ。
エメリアのことを心配する王様から世話役を任されているという。
なんでも、エルフ国の王は人間に理解のある人で、人間国の王とも親しかったんだとか。
人間国の王は、とあるエルフの女性をいたく気に入り、子供を授かるほどだった。
そのエルフの女性というのが、エルフの国の王の兄の娘だったというから、まさに両方の王家の血が混ざっているということになる。そんな彼女をもし味方にできるなら、これは想像以上に大きな恩恵があるってことだ。だからこそ、ユイとサクラにもそのことをわかってもらえるように説明しないといけない。
「――ユイ、サクラ。こういうわけだから、僕を信じてほしい……」
「……わ、わかりました、クルスさん。ほ、ほんのちょっぴり、怖いですけど……!」
「わ、わ、私もだ、クルス! ちょ、ちょっとだけ怖いが……!」
「……」
二人ともめっちゃ怖がってるのに、健気にも信じてくれた。僕はその気持ちに全身全霊で応えないといけない。
「……そうですか。みなさん、やってくださいますか……。無理を承知の上でお願いしているので、こちらとしては非常に助かります。ただ、その前に気をつけてほしいことが幾つかありましてね」
「気をつけてほしいこと……?」
「はい。まず、エメリアは反属性を持たない無の魔法の達人であるということです」
「無の魔法……」
まったくイメージできないってことはないけど、無魔法に関してはいまいちピンとこないのも確かだ。
「魔法にはですね、四大元素の上に光と闇があり、さらにその上位に無の属性が存在します」
僕が怪訝そうな顔をしたことで察したのか、ガルアさんが説明してくれた。
「最上位の魔法ってことは、相当に厄介……っていうか、超手強いってことですよね?」
「はい、その通りです。無の魔法に関しては結界以外に防ぐ手立てはないので、半径2メートル以内には絶対に近づかないこと。また、彼女は心が読めるので、あまりにも失礼なことを考えないようにすること。もう一つ、檻の中には決して入らないようにすることです。あの檻は、扉を開けると結界の作用が消えるので、食事を出す際は――」
「――いや。ガルアさん、檻なんて必要ないです。今すぐ撤去してください」
「えっ……⁉」
自分がその言葉を発したとき、ガルアさんだけでなくユイとサクラも口をあんぐりとして驚いていた。
「僕が彼女の……エメリアの心を開かせてみせます。そのためには、檻は却って邪魔になります」
僕たちにとって、これはピンチでありチャンスでもあった。
エメリアの世話をするのではなく、なるべく対等に接することこそが、彼女の心を開かせる唯一の方法だと僕は踏んでいたんだ。
そして、それこそが例の姉妹らと同じ過ちを繰り返さないことに繋がり、さらにはエルフの国と人間の国の友好、果ては、召喚士ガリュウに対抗できる道筋ができるような気がしたからだ。
「――ゴクリッ……」
僕はドアを叩くと、思い切ってエメリアの部屋へ入った。もちろん、あんな話を聞いたあとだし怖さはあるけど、ここまで来たからにはもう後には引けない。
「……」
いた。薄暗い部屋の片隅に、部屋の豪華さとは似つかわしくない檻があって、一人の少女がうつむいた状態で座っていた。多分、あの子がエメリアっていうハーフエルフなんだろう。
それまで僕は呼吸するのを忘れるくらい緊張しまくってたけど、緊張しすぎたことで逆に落ち着いてきたみたいだ。不思議だ。
「……誰……?」
「僕の名前はクルス。ここにいるのはユイとサクラ」
「よ、よ、よろしくでふ……!」
「よ、よ、よろしくだ……」
「……」
二人ともエメリアを前にしてガチガチになってるみたいだから、ここは僕がなんとかしないと。
「エメリア、よく聞いてほしい。今日から君は自由の身だ」
「……え……?」
彼女は少し遅れて、驚いた様子で顔を上げた。
心を読む能力を持っているエメリアが求めているのは、本当の意味での真心だと思う。
ただ、嘘をつかない人なんていないし、彼女を酷く傷つけるものでもなければ嘘をついたっていい。恐れることさえも恐れてはいけない。時にはリスクを承知でこっちの感情を裸のままぶつけなきゃいけないときもあるはず。
彼女の閉ざされた心を開かせることができるかどうかで、今後の運命が大きく左右されるのは間違いない。僕たちの真の戦いはこれから始まるといっても過言ではないだろう……。
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