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31.雁字搦め
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「アリシア、司祭様、ゾンビ子、オーガ子さん……?」
いくら呼びかけてみても、カフェの中はもぬけの殻だった。
まさにゴーストカフェで、消えかかった蝋燭の頼りない灯りの中、僕の恐怖心は否応なくどんどん高まっていた。
「――ひっ……?」
その唯一の希望さえも消えて、割れた窓ガラスから屈折した月明かりが射し込んできて、まさにカフェ内はお化け屋敷の様相を呈してきた。勘弁してよ、もう……。
「み、みんな……冗談きついよ……。もう充分驚いたんだから、そろそろ悪戯はやめて出てきてくれないかなあって……」
僕の懇願も虚しく、誰もなんの反応も示してくれない。
「――ヒヒッ……」
「あっ……」
今、誰かの笑い声が聞こえてきたような。なあんだ……やっぱりどこかに隠れてて、僕が怖がるところを観察してたのか。悪趣味だなあ……。
「まったくもう……悪戯にしても、あんまり度が過ぎると僕の【スコップ】スキルで封印しちゃうよ……?」
まあ司祭様は僕が発掘したものじゃないし通用しないんだけどね。アリシア、ゾンビ子、オーガ子に関しては、僕が主導権を握ってるようなものなんだし、しっかりお仕置きしないと……。
「あのさあ……」
まーだ出てこないつもりか。みんな、僕の慌てっぷりがよっぽど面白かったんだろうね。こうなったら、無理矢理にでも引っ張り出してやらないと気が済まない……。
「……」
確か、この辺から聞こえてきたような……? 僕は声がした方向に進みながら、満遍なく周辺を探っていく。
もう大分暗闇に目が慣れてきてるし、おそらく向こうもそれを見越して、同じ場所で隠れたままで移動はしないはず。その時点で僕に見付かっちゃうわけだしね。
「――うっ……?」
両手を前に伸ばしながら慎重に歩いてたら、壁……いや、何か四角いものに触れるのがわかった。これは……?
あ、そうか。僕がスキルで掘り出したものの一つで、壁に飾っていた魔女の絵画だ。
「っ!?」
何かに両腕を掴まれたかと思うと、強い力で引っ張られるのがわかった。え……? その方向には誰もいない……っていうか、例の絵画しかなかったはず……。
「……」
というか、ここはなんなんだ……? 薄暗くても周囲の景色がなんとなくわかっていた今までと違って、なんにも見えないし、まったく動けない。まるで自分がオブジェの一つにでもなってしまったかのように、指先一つ動かせない始末だった。
「ご苦労さんだよぉ。ヒヒッ……」
「はっ……!?」
ランタンを掲げながら僕の前に現れたのは、黒いとんがり帽子と同色の胸巻き、腰布が特徴的な幼い魔女だった。
「な、な、なんだ、あんたは……?」
「わからないのぉ? 絵に描かれてた可愛い魔女さんだよぉ。イヒッ!」
「……」
ランタンの灯りで照らした顔を近付けてきて凄んでくるけど、幼女の姿だからか全然怖くない。僕自身が、アリシアとかオーガ子とかゾンビ子の迫力に慣れてるっていうのもあるのかもしれないけど……。
「んー……絵に描かれてたのは、もっと威厳がある感じの魔女だったと思うけどなあ……」
「あ、あれは、そのほうが迫力があると思って偽装したのっ!」
「なるほど……って、まさか、アリシアたちも君がこの中に閉じ込めたのか……?」
「あなたの仲間たちのことぉ? そうだよっ。ヒヒッ! 独りぼっちは寂しいから、みんなを絵の中に閉じ込めてるの。ほら、見て……!」
「あっ……!」
魔女がランタンの光を向けた先には、アリシアたちの姿があった。
「セ、セインのバカッ、は、早く助けなさいよ……!」
「くー、くー……」
「ちっくしょう! 動けないよ。呪いの絵だって気付くのがもう少し早かったらよかったんだけどさっ!」
「み、みんな……」
そうか……オーガ子の言うように、呪いの絵を掘り出しちゃったってことか。
まあゴーストカフェの関連物だし、そういうのも普通にありそうだよね……って、達観してる場合じゃない。このままじゃ僕たちはただの絵の一部になるだろうし、本物のゴーストカフェと化してしまいかねない。なんとかしないと……。
「もしかしてえ、ここから出ようなんて思ってるぅー? 無理だよ。ムーリムリムリッ、ムリムリムリの、カタツムリッ! イヒヒッ!」
「……」
うーん、どうすればいいんだろう……? どうにかしたくても、指先一つ動かせないんじゃどうしようも……って、いや、待てよ? 言葉は話せるじゃないか。なんとかこの魔女っ娘を煽てて、それで絵の中からの脱出するための足掛かりにするしか……。
「か、可愛い可愛い魔女っ娘ちゃん……」
「なーに? もしかしてぇ、私に欲情しちゃったの? でも、手を出せなくて悔しいねぇ、このロリコンッ、犯罪者っ!」
「た、頼むから、僕たちをここから出してくれないかな? 寂しいなら、たまに話し相手になってあげるから……ね?」
「嘘ばっかり……。ここから実際に出してあげたら、この絵を燃やしてしまうつもりでしょっ!」
「……」
見透かされちゃってる……。そりゃ、こんなのがいたら客まで絵の中に引き摺り込まれそうだしなあ。燃やすんじゃなくて封印するつもりではいたけど、魔女にとっては似たようなもんだろうしね。それでもダメ元でアタックするしかない。
「ね、ねえ、本当に何もしないから、ここから出してよ。僕さ、この絵を凄く気に入ってて――」
「――ダーメッ、ダメダメダーメのメーダカッ! イヒヒッ!」
「くっ……」
魔女に唾を飛ばされながら逆に煽られる始末。
「み、みんなもこの子に何か言ってやって……」
「「「……」」」
あれ? 寝てる司祭様はともかく、みんなだんまりだ。一体どうして……?
「ヒヒッ……この絵の中はねえ、みーんな私の思うがままだから、そろそろあなたも黙らせちゃうねっ!」
「っ!?」
し、しまった。言葉まで封じられてしまった。これじゃもうどうしようもないじゃないか。この状況を乗り越えるには、一体どうすればいいっていうんだよ……。
いくら呼びかけてみても、カフェの中はもぬけの殻だった。
まさにゴーストカフェで、消えかかった蝋燭の頼りない灯りの中、僕の恐怖心は否応なくどんどん高まっていた。
「――ひっ……?」
その唯一の希望さえも消えて、割れた窓ガラスから屈折した月明かりが射し込んできて、まさにカフェ内はお化け屋敷の様相を呈してきた。勘弁してよ、もう……。
「み、みんな……冗談きついよ……。もう充分驚いたんだから、そろそろ悪戯はやめて出てきてくれないかなあって……」
僕の懇願も虚しく、誰もなんの反応も示してくれない。
「――ヒヒッ……」
「あっ……」
今、誰かの笑い声が聞こえてきたような。なあんだ……やっぱりどこかに隠れてて、僕が怖がるところを観察してたのか。悪趣味だなあ……。
「まったくもう……悪戯にしても、あんまり度が過ぎると僕の【スコップ】スキルで封印しちゃうよ……?」
まあ司祭様は僕が発掘したものじゃないし通用しないんだけどね。アリシア、ゾンビ子、オーガ子に関しては、僕が主導権を握ってるようなものなんだし、しっかりお仕置きしないと……。
「あのさあ……」
まーだ出てこないつもりか。みんな、僕の慌てっぷりがよっぽど面白かったんだろうね。こうなったら、無理矢理にでも引っ張り出してやらないと気が済まない……。
「……」
確か、この辺から聞こえてきたような……? 僕は声がした方向に進みながら、満遍なく周辺を探っていく。
もう大分暗闇に目が慣れてきてるし、おそらく向こうもそれを見越して、同じ場所で隠れたままで移動はしないはず。その時点で僕に見付かっちゃうわけだしね。
「――うっ……?」
両手を前に伸ばしながら慎重に歩いてたら、壁……いや、何か四角いものに触れるのがわかった。これは……?
あ、そうか。僕がスキルで掘り出したものの一つで、壁に飾っていた魔女の絵画だ。
「っ!?」
何かに両腕を掴まれたかと思うと、強い力で引っ張られるのがわかった。え……? その方向には誰もいない……っていうか、例の絵画しかなかったはず……。
「……」
というか、ここはなんなんだ……? 薄暗くても周囲の景色がなんとなくわかっていた今までと違って、なんにも見えないし、まったく動けない。まるで自分がオブジェの一つにでもなってしまったかのように、指先一つ動かせない始末だった。
「ご苦労さんだよぉ。ヒヒッ……」
「はっ……!?」
ランタンを掲げながら僕の前に現れたのは、黒いとんがり帽子と同色の胸巻き、腰布が特徴的な幼い魔女だった。
「な、な、なんだ、あんたは……?」
「わからないのぉ? 絵に描かれてた可愛い魔女さんだよぉ。イヒッ!」
「……」
ランタンの灯りで照らした顔を近付けてきて凄んでくるけど、幼女の姿だからか全然怖くない。僕自身が、アリシアとかオーガ子とかゾンビ子の迫力に慣れてるっていうのもあるのかもしれないけど……。
「んー……絵に描かれてたのは、もっと威厳がある感じの魔女だったと思うけどなあ……」
「あ、あれは、そのほうが迫力があると思って偽装したのっ!」
「なるほど……って、まさか、アリシアたちも君がこの中に閉じ込めたのか……?」
「あなたの仲間たちのことぉ? そうだよっ。ヒヒッ! 独りぼっちは寂しいから、みんなを絵の中に閉じ込めてるの。ほら、見て……!」
「あっ……!」
魔女がランタンの光を向けた先には、アリシアたちの姿があった。
「セ、セインのバカッ、は、早く助けなさいよ……!」
「くー、くー……」
「ちっくしょう! 動けないよ。呪いの絵だって気付くのがもう少し早かったらよかったんだけどさっ!」
「み、みんな……」
そうか……オーガ子の言うように、呪いの絵を掘り出しちゃったってことか。
まあゴーストカフェの関連物だし、そういうのも普通にありそうだよね……って、達観してる場合じゃない。このままじゃ僕たちはただの絵の一部になるだろうし、本物のゴーストカフェと化してしまいかねない。なんとかしないと……。
「もしかしてえ、ここから出ようなんて思ってるぅー? 無理だよ。ムーリムリムリッ、ムリムリムリの、カタツムリッ! イヒヒッ!」
「……」
うーん、どうすればいいんだろう……? どうにかしたくても、指先一つ動かせないんじゃどうしようも……って、いや、待てよ? 言葉は話せるじゃないか。なんとかこの魔女っ娘を煽てて、それで絵の中からの脱出するための足掛かりにするしか……。
「か、可愛い可愛い魔女っ娘ちゃん……」
「なーに? もしかしてぇ、私に欲情しちゃったの? でも、手を出せなくて悔しいねぇ、このロリコンッ、犯罪者っ!」
「た、頼むから、僕たちをここから出してくれないかな? 寂しいなら、たまに話し相手になってあげるから……ね?」
「嘘ばっかり……。ここから実際に出してあげたら、この絵を燃やしてしまうつもりでしょっ!」
「……」
見透かされちゃってる……。そりゃ、こんなのがいたら客まで絵の中に引き摺り込まれそうだしなあ。燃やすんじゃなくて封印するつもりではいたけど、魔女にとっては似たようなもんだろうしね。それでもダメ元でアタックするしかない。
「ね、ねえ、本当に何もしないから、ここから出してよ。僕さ、この絵を凄く気に入ってて――」
「――ダーメッ、ダメダメダーメのメーダカッ! イヒヒッ!」
「くっ……」
魔女に唾を飛ばされながら逆に煽られる始末。
「み、みんなもこの子に何か言ってやって……」
「「「……」」」
あれ? 寝てる司祭様はともかく、みんなだんまりだ。一体どうして……?
「ヒヒッ……この絵の中はねえ、みーんな私の思うがままだから、そろそろあなたも黙らせちゃうねっ!」
「っ!?」
し、しまった。言葉まで封じられてしまった。これじゃもうどうしようもないじゃないか。この状況を乗り越えるには、一体どうすればいいっていうんだよ……。
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