18 / 20
十八話 素性
しおりを挟む
あれから、俺は兄弟の部屋で自分の素性を打ち明けることになった。
「ええぇっ? あ、あなたって、貴族なの⁉」
「ああ。俺はベルシュタイン男爵令息で、ルーフ=ベルシュタインっていうんだ」
「ルーフは貴族様だったのかあ……。道理で風格があるわけだね。僕、君を見た瞬間に足が震えちゃったし」
「はぁぁ~、貴族だなんて憧れちゃう。ねえねえ、ルーフ。彼女とかいる? もしいないなら……私なんてどう⁉ あっは~ん」
「…………」
なんか色っぽい感じのポーズ取ってる、このエミルっていう子。年齢的には俺の妹のエリスと変わらないくらいなのに面白いな。
「エミル、お前なあ、いくらなんでも馴れ馴れしいし、それじゃ尻軽すぎだろー?」
「もー、お兄ちゃんは黙ってて! これはね、庶民として産まれてしまった不幸な乙女にとっては、願ってもないチャンスなんだからっ……! あ、私はエミル=ギフっていうの! ほら、お兄ちゃんもちゃっちゃと自己紹介して!」
「あ、そ、そうだった! ぼ、僕はビリー=ギフっていうんだ。よろしく……!」
「ああ、よろしく。エミル、ビリー」
とても愉快な姉妹だし、仲良くなれそうな気がする。この船に同乗してるってことは彼らもマウス島へ向かうわけで、その間だけでも話し相手ができるのは本当に助かる。
「ねえねえ、ダーリン?」
「こらエミル、いきなりダーリン呼ばわりは失礼だろ!」
「だから、お兄ちゃんは黙ってて! このー!」
「ひっ、こ、こそばゆいからやめろって! ヒャ、ヒャハッ……!」
「…………」
エミルにくすぐられて悶絶する兄。なるほど、普段はこうして黙らせてるのか。
「ねえねえ、ルーフってぇ、マウス島のどこへ行くつもり? 貴族なら観光とかあ?」
「いや、俺はマウス島の学校へ行くつもりだよ。そこから招待されたんだ」
「「えっ⁉」」
「…………」
なんだ、ギフ兄妹の様子がおかしい。
「ルーフ。それってさ、もしかして、マウス島のリトアス学園のこと?」
リトアス学園? ビリーからそういわれたあと、俺はハッとなって招待状を確認することに。すると、そこには同じ学園名が書かれていた。
「ああ、今確認したらリトアス学園だったよ。じゃあ、ビリーもエミルもそこへ?」
「うんっ! まさか、同じところに行くなんて思わなかったぁー。これも運命だね。んちゅっ」
「子供が投げキッスなんかするな! エミルはすぐ調子に乗るんだからなー。あ、そうだ。お互いのスキルについて自己紹介してなかったね。えっと、僕のスキルは、言うのも恥ずかしいくらい微妙なんだけど……」
「お兄ちゃんったら、しょうもないスキルなんだからけちけちしないの! 私のスキルはねえ、【蛙化】っていうの。どう?」
「あ……」
気付いたら目の前に大きなカエルがいて、俺を見下ろしていた。
「お、おいおい、エミル、船の中で変身するなってあれほど言っただろ⁉」
「ゲコゲコッ!」
兄のビリーに向かって長い舌を出すエミル。ビリーが顔を真っ赤にして捕まえようとするが、ピョンピョンと身軽に飛び跳ねて逃げ回り中々捕まらない。
「こうなりゃ、来いっ!」
「ゲコォッ⁉」
なんか落ちてきたと思ったらヤカンで、エミルの頭頂部に命中して彼女の変身が解けてしまった。
「……いったぁーい! んもう、お兄ちゃん、妹をなんだと思ってるのぉー⁉」
「お前が調子に乗るからだよ! この人の肝が据わってなかったら、今頃気絶してるかもしれないんだぞ⁉」
「…………」
まあビリーの言うことも一理ある。カエルって人間並みに大きいとこれほど迫力があるんだな。あれだけ船内が騒動になったのもわかる気がする……。
「っと、そうそう。僕のスキルは【ドロップ】っていって、何かを落とす効果なんだ。鍋やヤカンが落ちてくるときもあれば、飴や果物が落ちることもあるよ」
「へえ。それって結構便利なスキルなんじゃ?」
「それが、そうでもないんだよ。落ちる場所は指定できるけど、何が落ちてくるか自分じゃ決められないこともあるし、何も落ちないことのほうが多いから結構疲れるんだ」
「なるほど……」
【無明剣】ほどじゃなくても、消耗がきつくてスキルを繰り返し使えないのはよくわかる。
「しかもね、お兄ちゃんったら、【ドロップ】スキルでお菓子が落ちてきたときね、独り占めして絶対に譲らないの。私をお仕置きしようとして出したんだから私のものなのに。最低っ!」
「あのなー、エミル。それは元々お前が悪いんだから僕のものだろ、エミル⁉」
「この欲張りっ、バーカバーカ!」
「こ、こいつうぅー!」
「…………」
またしてもギフ兄妹の喧嘩が始まり、俺の周りをグルグルと周り始めた。
「あの、俺のスキルについてなんだけど――」
あれ、俺がそう口にした途端、ピタッと二人とも止まってしまった。阿吽の呼吸というか、そこはさすが兄妹といったところか。
「【迷宮】スキルっていうんだ」
「え、何それ……⁉ もしかして、ダンジョンとか出てくるのっ?」
「わおっ! もしそうなら凄いスキルだ!」
ギフ兄妹が目を輝かせて食いついてくる。
「あ、あぁ、その通りだよ。入ってみる?」
「うんっ! 入りたい! ね、お兄ちゃんも行くでしょ?」
「う、う、うん! 怖いけど、行ってみたいかなあ?」
「この怖がり! 私たちの後ろに隠れてれば⁉」
「こ、こいつ! 船に乗る前夜、おねしょしてた癖に!」
「あ! それ言っちゃう⁉ そっちだって、しょっちゅう拾い食いしてるくせに!」
「そ、それは、僕がスキルで落としたものだから、勿体ないだろ!」
「卑しい豚!」
「こ、こいつううぅー!」
「……【迷宮】スキル、使おうか?」
「「あ、うん!」」
二人の喧嘩を止めるためだったが、これは自分のためでもあった。トラウマを打破して【迷宮】スキルを使うきっかけが欲しかったんだ。
「こ、こわーい。死んじゃう。怖すぎて、死んじゃうよぉ……」
「…………」
【異次元の洞窟】に入ってからというもの、エミルが大げさに思えるくらい怖がって、俺の体にくっついて離れない。
「エミル、お前なー、ルーフが迷惑がってるんだからやめろって。本当は怖くないくせに」
「ぐすっ……酷い! 本当に怖いもん。チビりそう……」
「どうだか。大体、自分が蛙のモンスターみたいなもんだから怖くないだろ!」
「お兄ちゃん、うるせー! じゃなくて、うるさい! お兄ちゃんこそ男のくせに縮こまってるじゃない!」
「な、なんだとー⁉」
「やーい、怖がりー。こんなとこ、暗いだけで怖くもなんともないのに……あ……」
「ほらな!」
「むうぅっ!」
「…………」
まあ確かに、今のところ薄暗いだけのただの洞窟にしか見えないだろうし、そう思われるのは仕方ない。
「――カタカタカカタッ……」
「「ひっ⁉」」
お、本物のモンスターが姿を現した。
「「ひゃあ……」」
それから俺がスケルトンと戦って倒すまでの間、エミルとビリーの二人は少し離れたところから青い顔で黙り込んでいた。
「つよーい……。ルーフって、やっぱり私のお婿さんにぴったりね!」
「ルーフって、まるで剣術スキルを持ってるみたいだね。僕とエミルは武器なんて使えなくてユニークスキル一点張りなのに……」
「いやいや、これだってユニークスキルの一種なんだよ。【迷宮】スキルのおかげでダンジョンに入れて修行した結果だから」
「「な、なるほど……」」
さすが、兄妹なだけあって息も台詞もぴったりだ。
俺の台詞が勇気を与えることになったのか、それからはエミルがカエルに変身して蝙蝠を手で払い落としたり、ビリーが【ドロップ】スキルでスケルトンの頭に鍋を落としたりして対抗するようになった。
ビリーはこのスキルについて無作為だから使えないっていってたが、大体落ちてるのは硬いものばかりだし意思の力も関係してるように思う。慣れてきたら自分が思うようなものが高確率で落ちてくるようになるかもしれない。いい感じだ。
やがて、俺たちは遂にあの青白い光の前までやってきた。
「ゲコゲコッ……?」
「な、なんだろう、この光……って、エミル、カエルのままだから何言ってるかわかんないって」
「ゲコッ……あ、そうだった! ねえねえ、ルーフ、この先って何があるのぉー?」
「【異次元の森】だよ」
「「も、森……?」」
「ああ。俺もまだ行ったことはないんだけどな。みんなで行ってみようか?」
「「……」」
ギフ兄妹は顔を見合わせてしばらく悩んでいた様子だったが、まもなく決心がついた様子でうなずいた。俺と一緒にモンスターと戦ってきて自信がついたっていうのが大きいんだろう。
「ええぇっ? あ、あなたって、貴族なの⁉」
「ああ。俺はベルシュタイン男爵令息で、ルーフ=ベルシュタインっていうんだ」
「ルーフは貴族様だったのかあ……。道理で風格があるわけだね。僕、君を見た瞬間に足が震えちゃったし」
「はぁぁ~、貴族だなんて憧れちゃう。ねえねえ、ルーフ。彼女とかいる? もしいないなら……私なんてどう⁉ あっは~ん」
「…………」
なんか色っぽい感じのポーズ取ってる、このエミルっていう子。年齢的には俺の妹のエリスと変わらないくらいなのに面白いな。
「エミル、お前なあ、いくらなんでも馴れ馴れしいし、それじゃ尻軽すぎだろー?」
「もー、お兄ちゃんは黙ってて! これはね、庶民として産まれてしまった不幸な乙女にとっては、願ってもないチャンスなんだからっ……! あ、私はエミル=ギフっていうの! ほら、お兄ちゃんもちゃっちゃと自己紹介して!」
「あ、そ、そうだった! ぼ、僕はビリー=ギフっていうんだ。よろしく……!」
「ああ、よろしく。エミル、ビリー」
とても愉快な姉妹だし、仲良くなれそうな気がする。この船に同乗してるってことは彼らもマウス島へ向かうわけで、その間だけでも話し相手ができるのは本当に助かる。
「ねえねえ、ダーリン?」
「こらエミル、いきなりダーリン呼ばわりは失礼だろ!」
「だから、お兄ちゃんは黙ってて! このー!」
「ひっ、こ、こそばゆいからやめろって! ヒャ、ヒャハッ……!」
「…………」
エミルにくすぐられて悶絶する兄。なるほど、普段はこうして黙らせてるのか。
「ねえねえ、ルーフってぇ、マウス島のどこへ行くつもり? 貴族なら観光とかあ?」
「いや、俺はマウス島の学校へ行くつもりだよ。そこから招待されたんだ」
「「えっ⁉」」
「…………」
なんだ、ギフ兄妹の様子がおかしい。
「ルーフ。それってさ、もしかして、マウス島のリトアス学園のこと?」
リトアス学園? ビリーからそういわれたあと、俺はハッとなって招待状を確認することに。すると、そこには同じ学園名が書かれていた。
「ああ、今確認したらリトアス学園だったよ。じゃあ、ビリーもエミルもそこへ?」
「うんっ! まさか、同じところに行くなんて思わなかったぁー。これも運命だね。んちゅっ」
「子供が投げキッスなんかするな! エミルはすぐ調子に乗るんだからなー。あ、そうだ。お互いのスキルについて自己紹介してなかったね。えっと、僕のスキルは、言うのも恥ずかしいくらい微妙なんだけど……」
「お兄ちゃんったら、しょうもないスキルなんだからけちけちしないの! 私のスキルはねえ、【蛙化】っていうの。どう?」
「あ……」
気付いたら目の前に大きなカエルがいて、俺を見下ろしていた。
「お、おいおい、エミル、船の中で変身するなってあれほど言っただろ⁉」
「ゲコゲコッ!」
兄のビリーに向かって長い舌を出すエミル。ビリーが顔を真っ赤にして捕まえようとするが、ピョンピョンと身軽に飛び跳ねて逃げ回り中々捕まらない。
「こうなりゃ、来いっ!」
「ゲコォッ⁉」
なんか落ちてきたと思ったらヤカンで、エミルの頭頂部に命中して彼女の変身が解けてしまった。
「……いったぁーい! んもう、お兄ちゃん、妹をなんだと思ってるのぉー⁉」
「お前が調子に乗るからだよ! この人の肝が据わってなかったら、今頃気絶してるかもしれないんだぞ⁉」
「…………」
まあビリーの言うことも一理ある。カエルって人間並みに大きいとこれほど迫力があるんだな。あれだけ船内が騒動になったのもわかる気がする……。
「っと、そうそう。僕のスキルは【ドロップ】っていって、何かを落とす効果なんだ。鍋やヤカンが落ちてくるときもあれば、飴や果物が落ちることもあるよ」
「へえ。それって結構便利なスキルなんじゃ?」
「それが、そうでもないんだよ。落ちる場所は指定できるけど、何が落ちてくるか自分じゃ決められないこともあるし、何も落ちないことのほうが多いから結構疲れるんだ」
「なるほど……」
【無明剣】ほどじゃなくても、消耗がきつくてスキルを繰り返し使えないのはよくわかる。
「しかもね、お兄ちゃんったら、【ドロップ】スキルでお菓子が落ちてきたときね、独り占めして絶対に譲らないの。私をお仕置きしようとして出したんだから私のものなのに。最低っ!」
「あのなー、エミル。それは元々お前が悪いんだから僕のものだろ、エミル⁉」
「この欲張りっ、バーカバーカ!」
「こ、こいつうぅー!」
「…………」
またしてもギフ兄妹の喧嘩が始まり、俺の周りをグルグルと周り始めた。
「あの、俺のスキルについてなんだけど――」
あれ、俺がそう口にした途端、ピタッと二人とも止まってしまった。阿吽の呼吸というか、そこはさすが兄妹といったところか。
「【迷宮】スキルっていうんだ」
「え、何それ……⁉ もしかして、ダンジョンとか出てくるのっ?」
「わおっ! もしそうなら凄いスキルだ!」
ギフ兄妹が目を輝かせて食いついてくる。
「あ、あぁ、その通りだよ。入ってみる?」
「うんっ! 入りたい! ね、お兄ちゃんも行くでしょ?」
「う、う、うん! 怖いけど、行ってみたいかなあ?」
「この怖がり! 私たちの後ろに隠れてれば⁉」
「こ、こいつ! 船に乗る前夜、おねしょしてた癖に!」
「あ! それ言っちゃう⁉ そっちだって、しょっちゅう拾い食いしてるくせに!」
「そ、それは、僕がスキルで落としたものだから、勿体ないだろ!」
「卑しい豚!」
「こ、こいつううぅー!」
「……【迷宮】スキル、使おうか?」
「「あ、うん!」」
二人の喧嘩を止めるためだったが、これは自分のためでもあった。トラウマを打破して【迷宮】スキルを使うきっかけが欲しかったんだ。
「こ、こわーい。死んじゃう。怖すぎて、死んじゃうよぉ……」
「…………」
【異次元の洞窟】に入ってからというもの、エミルが大げさに思えるくらい怖がって、俺の体にくっついて離れない。
「エミル、お前なー、ルーフが迷惑がってるんだからやめろって。本当は怖くないくせに」
「ぐすっ……酷い! 本当に怖いもん。チビりそう……」
「どうだか。大体、自分が蛙のモンスターみたいなもんだから怖くないだろ!」
「お兄ちゃん、うるせー! じゃなくて、うるさい! お兄ちゃんこそ男のくせに縮こまってるじゃない!」
「な、なんだとー⁉」
「やーい、怖がりー。こんなとこ、暗いだけで怖くもなんともないのに……あ……」
「ほらな!」
「むうぅっ!」
「…………」
まあ確かに、今のところ薄暗いだけのただの洞窟にしか見えないだろうし、そう思われるのは仕方ない。
「――カタカタカカタッ……」
「「ひっ⁉」」
お、本物のモンスターが姿を現した。
「「ひゃあ……」」
それから俺がスケルトンと戦って倒すまでの間、エミルとビリーの二人は少し離れたところから青い顔で黙り込んでいた。
「つよーい……。ルーフって、やっぱり私のお婿さんにぴったりね!」
「ルーフって、まるで剣術スキルを持ってるみたいだね。僕とエミルは武器なんて使えなくてユニークスキル一点張りなのに……」
「いやいや、これだってユニークスキルの一種なんだよ。【迷宮】スキルのおかげでダンジョンに入れて修行した結果だから」
「「な、なるほど……」」
さすが、兄妹なだけあって息も台詞もぴったりだ。
俺の台詞が勇気を与えることになったのか、それからはエミルがカエルに変身して蝙蝠を手で払い落としたり、ビリーが【ドロップ】スキルでスケルトンの頭に鍋を落としたりして対抗するようになった。
ビリーはこのスキルについて無作為だから使えないっていってたが、大体落ちてるのは硬いものばかりだし意思の力も関係してるように思う。慣れてきたら自分が思うようなものが高確率で落ちてくるようになるかもしれない。いい感じだ。
やがて、俺たちは遂にあの青白い光の前までやってきた。
「ゲコゲコッ……?」
「な、なんだろう、この光……って、エミル、カエルのままだから何言ってるかわかんないって」
「ゲコッ……あ、そうだった! ねえねえ、ルーフ、この先って何があるのぉー?」
「【異次元の森】だよ」
「「も、森……?」」
「ああ。俺もまだ行ったことはないんだけどな。みんなで行ってみようか?」
「「……」」
ギフ兄妹は顔を見合わせてしばらく悩んでいた様子だったが、まもなく決心がついた様子でうなずいた。俺と一緒にモンスターと戦ってきて自信がついたっていうのが大きいんだろう。
111
お気に入りに追加
267
あなたにおすすめの小説
異世界転生モノの主人公に転生したけどせっかくだからBルートを選んでみる。
kaonohito
ファンタジー
俺、マイケル・アルヴィン・バックエショフは、転生者である。
日本でデジタル土方をしていたが、気がついたら、異世界の、田舎貴族の末っ子に転生する──と言う内容の異世界転生創作『転生したら辺境貴族の末っ子でした』の主人公になっていた! 何を言ってるのかわからねーと思うが……
原作通りなら成り上がりヒストリーを築くキャラになってしまったが、前世に疲れていた俺は、この世界ではのんびり気ままに生きようと考えていた。
その為、原作ルートからわざと外れた、ひねくれた選択肢を選んでいく。そんなお話。
──※─※─※──
本作は、『ノベルアップ+』『小説家になろう』でも掲載しています。
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる