道具屋のおっさんが勇者パーティーにリンチされた結果、一日を繰り返すようになった件。

名無し

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五十一話 道具屋のおっさん、チェンジする。

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「エレネ、リュリア。おめぇら、脱ぐのはえぇなあ。オラ、たまげちまったぞ……」

「はぃ。私、ドスケベなウサビッチなので……」

「同じく。私はドスケベなハメガキだ……」

 戻ったら服が脱げるカードでもあるのかってくらい、奴隷どもは俺が気が付いたときにはもう脱いでいた。エレネはたっぷり時間かけて躾けたからわかるが、リュリアはいくらなんでも落ちるの早すぎだろ。ビッチの素質やべぇな……。

「とりえーずよ、ドスケベども。へんてぇプレェは新カード見てからにすっぞ」

「はーいっ」

「了解っ」

「……こ、これは……」

 カードには、火水土風の四大元素を思わせるマークが描かれていた。七枚目のカードはエレメンツカードってわけか。問題はこれの使い道だな……。

 試しにカードをおでこに当てて、火と念じてみた。

「んぉっ……?」

 思わず変な声が出るほど一気に体が熱くなる。なんというか、全身から汗とともにやる気がみなぎってくる感じだ。これは、まさか……念じた者の属性を変えるカードなのか……?

「モルネトさんの近くにいると、なんだか熱いです……」

「うむ。とても熱い……」

 汗ばんだエレネとリュリアがうっとりとした顔で見つめてくる。これは、あれか。火属性に変わってさらに情熱的になった俺に改めて惚れ直したってわけか……。

「このカードでよ、オラの属性が火に変わっちまったみてぇなんだよ……」

「「ええっ……」」

 こいつらに即ネタバラシをするのにはちゃんとした理由がある。

「これからおめぇらの属性を四大元素のいずれかに変えてやっからよ。理由、わかるよなぁ?」

「「はい……」」

 二人とも、目をトロンとさせやがって。属性を火水土風、いずれかに変えることで弱点属性ができるってことをよく知ってやがるんだ……。

「朝まで盛大に変態属性プレイすっぞ!」

「「おぉー!」」



 ※※※



「「……ヒュー、コヒュー……」」

 これは決して寝息などではない。

 弱った性奴隷たちの奏でる、今にも途絶えそうになっている淫靡な呼吸音なのだ……。

 朝チュンタイムまで俺たちは特製白ポーション精製に励んでいたわけだが、本当にハードなプレイをこれでもかと楽しんだ。

 まずエレネがエレメンツカードで土属性に変わってからフルボッコにしてやったんだが、属性が土になると防御力が上がって丈夫になるのがわかったから、死ぬまでの暴力プレイをいつもより長く楽しむことができたってわけだ。

 さらにリュリアを水属性にして、迅雷剣で電撃プレイを楽しんだ。そりゃもう効きまくりなんてもんじゃなくて、その余波で何度か道具屋も吹っ飛んだくらいだ。

 その甲斐あって、俺のレベルは2698まで上がった。エレネに至っては2130レベルだ。数字は適当だがうまうま。

 しっかし、ベッドで寄り添うこいつらの蕩けそうなアヘ顔ときたら……女として、俺の性奴隷として産まれてきた幸福を、小さく痙攣する足のつま先から脳天まで余すことなく堪能しているかのようだ……っと、呑気にビッチどもの様子を解説してる場合じゃなかったな。

 もうすぐ勇者パーティーが来るんだ。とっとと三人でパーティーを組み、透明になってここからずらからねば……。

「エレネ、リュリア、行くぞ」

「はぃ」

「はっ」

「今日は歴史が変わる日になる……」

「「ええっ……?」」

 二人が驚くのも無理はない。新カードを入手し、レベル底上げしたとはいえ、まだやつらに勝てるイメージなど奴隷どもの頭の中にすら浮かんではいないはずだ。

 だが、これから歴史が変わる。それは確かなのだ。俺は気付けば拳を振り上げていた。

「ジイィィイィイック……モルネェトオオォォッ!」

「「ジーク・モルネト!」」

 こいつらもノリがいい……。
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