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八話 道具屋のおっさん、人質を取る。
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「……お……」
灰になった道具屋から離れようとしたときだ。野次馬の中に兎の帽子をかぶった可愛い少女がいるのを見つけた。オルグの妻のエレネだ。
……そうか、未来が変わったから道具屋に入れなかったってわけか。俺をリンチする時間が省かれた分、燃やされるのも早かったしな。
エレネのやつ、今来たばかりなのか周りの人に事情を聞いてるっぽい。
あいつ、とんでもない悪い小娘だから俺が教育しないといけないな。ただ、今声を掛けるのはまずい。
俺が悪党の首領だった、みたいな出鱈目を勇者パーティーが野次馬たちに吹聴した可能性もあるし、捕まってフルボッコにされるかもしれないのでやめておいた。無限のカードがあれば死んでもいいとはいえ、痛いのは嫌だからな……。
というわけで、少女が歩いていく方向に先回りして路地裏で待つことにした。
「……」
っていうか俺、なんで勃起してるんだろう。俺ってやつはこんなに外道だったっけ。いかんいかん。これじゃ完全に不審者だ。まず笑顔を大事にしないと。世の中見た目が全てとはいえ、笑顔の皮も被ってないと俺みたいな汚っさんはさらに悲惨なことになるから……。
――来る。エレネが白い息を吐きながらこっちに向かってくる……。
「――こん」
「……は、はあ……?」
案の定、飛び出してきた俺の挨拶に対してエレネはドン引きした。これが本来の彼女の姿なのだ。道具屋で見せてきたあの笑顔は化粧のようなものなんだろう。俺の笑顔に比べたら随分軽いもんだ……。
「きゃ――」
危ない。大声を出される前に彼女の口を手で塞ぐことができた。なーんだ、俺にもちゃんとできるじゃないか……。
「俺の言うことを聞け……。さもなくば殺す」
「……もが……!?」
こんなこともあろうかとちゃんとナイフは用意していたんだ。本当は勇者パーティーに捕まったときに自害するためのものなんだが……。
とりあえずエレネの首元にナイフを押し付けつつ、路地の奥へと進んでいく。
これで三五年もの間固く封印され、熟成されてきた童貞も卒業の芽が出てきたわけだ。実におめでたいなあ。
……って、待てよ。確か、それだと神様が見えなくなっちゃうんだっけか。いや、それはまずい。もっといいカードが貰えるかもしれないのに、その選択肢を消すのはもったいない。
んー、じゃあどうしようか? いっそここで滅多刺しにして殺してしまうか? でもそれだけだとつまらんな。旦那のオルグの目前で首を掻っ切ったら面白いかもしれない。どうせ俺は何度でも人生をやり直せるんだ。好き勝手やりたい。
「おい、お前の家まで案内しろ。いいか? 騒げば殺す」
「……」
コクコクとうなずくエレネ。そんなにナイフが怖いか。死ぬのが怖いのか。悔しいが勇者クリスの言った通りだな。目に見えるものこそが全てなんだ。優しさだの思いやりだのなんの意味も持たない。ゴミ以下だ。このクソッタレどもの世の中では……。
「……うぐ……」
「おっと……」
エレネのやつ、俺が口を押さえ続けたことで呼吸が苦しくなったのか、その場に座り込んだ。
「おい、わかってるな。悲鳴上げたらぶち殺してやるぞ。滅多刺しだ」
「……はい。コホッ、コホッ……。絶対逃げません。お願いです、殺さないでください……」
俺が笑顔で脅したのが効いたのか、エレネはかなり怯えている様子だった。縮こまった肩がガクガクと震えている。これなら口を押さえ続けながら歩かなくてもいいかもな。それに不審者丸出しだから兵士でも呼ばれたらたまらない。無限のカードがあるしいつ殺されてもいいとはいえ、なるべく楽しみたいんだ。
「おら、早く歩けコラ!」
「うっ……」
まだ誰もいない裏路地ということもあり、のろのろと歩くエレネの尻を蹴り上げてやった。大袈裟に転ぶと思っていたが、震えながらも意外と耐えている。泥まじりの雪にまみれるのが嫌なんだろう。
「どうして……」
「……あ?」
「どうして、こんなことを……」
「……」
どうして、だと。笑わせてくれる。まるで勇者パーティーから洗礼を浴びた直後の俺みたいだ。そうそう、俺はまだ意味もなく善人の皮を被ってたんだよな。人間なんてひたすら醜いもんだって気付かずに。
「信じられないんです。あんな優しい道具屋のおじさんがこんなことするなんて……」
「はあ?」
おぞましくてこっちが震えそうになった。あれか、いい子ぶりっこして助けてもらいましょうってか?
「あのな、そんなこと言っても無駄だからやめとけよ。お前が俺のことどう思ってんのか知ってるんだぞ」
「え……?」
「俺がよー、普段カウンターからちらちら見てるからって気持ち悪いって思ってたんだろうがクソガキ」
「……そ、そんな……」
案の定、エレネが若干動揺した顔になった。まあ心の中を見られてるようなもんだろうしな……。
「俺を騙そうと思っても無駄なんだよ。本性はわかりきってる。それによー、てめえは町の人間から聞いたんだろ。俺が悪人だってよー?」
「……」
「正直に言えよオラッ! 俺はなんでもお見通しなんだ!」
「え……?」
「その証拠に俺はお前の名前を知ってる。エレネだろう?」
「な、な……んで私の……」
「これでわかっただろ。俺にはそういう能力があんだよ。さあ、正直に言え。気持ち悪いって思ってたんだろうがよ。もし嘘をついたことがわかれば即座に殺す」
「うぅ……」
エレネのやつ、目が泳いじゃってるな。いやーしかし、俺って天才かもな。我ながらナイスアイディアだ。
「……ごめんなさい。思ってました」
「あ? もっとはっきり言えカス!」
「き、気持ち悪いって……ほんの少しだけ……ごめんなさい……」
「ああ。それでいいんだ。じゃあ町のやつらはなんて言ってたんだ?」
「……その、勇者パーティーが道具屋を燃やしたのは、ここの主が盗賊団と関係していたから、とか……」
「……なるほどなあ」
やっぱり俺の思ってた通りだ。
「それで、お前は信じたのか?」
「……信じる信じない以前に、突拍子もないなって思って……」
「……」
こいつ、声の震えが少し収まってきてるな。慣れてきたんだろうか。
「でも信じたんだろうが。勇者パーティーの言うことならってよ!」
ここで舐められたらいけないのでナイフを眼前に突き出してやる。
「ひっ……殺さないでください……」
よしよし、いつもの調子に戻った。
「き……」
「ああ?」
「す、少しは気持ちの悪い人だと思ってましたが、そこまで悪い人だったのかなって、疑問はありましたよ……」
「嘘つけよ」
「本当です……ひっく……えぐっ……」
「……」
けっ、泣けば許してくれるとでも思ってるのか。いーなあ。女は涙さえ流せば絵になって同情されるし。男が泣けばただの恥でしかないというのに。
「あとな、お前があのオルグっていう野郎の奥さんだってことも知ってんだ」
「……え?」
「ああ? しらをきろうってのか!?」
「……ププッ……ご、ごめんなさい!」
口を押さえながらうずくまるエレネ。
おいおい……今こいつ噴き出したよな。さすがの俺でもイラっときて背中にナイフを突き立ててやろうかと思ったが、なんで笑ったのかを知ってからでも遅くはあるまい。
「おい、なんで笑った? 正直に言え!」
「……ごめんなさい。だ、だって、オルグって私の兄ですから……」
「……え?」
じゃあ、オルグの嫁っていうのは別にいたのか……?
「――いやあああああぁぁぁっ! 助けてえええええぇぇぇっ!」
「はっ……」
気が付くと、エレネが叫びながら走り出していた。し、しまった……。
灰になった道具屋から離れようとしたときだ。野次馬の中に兎の帽子をかぶった可愛い少女がいるのを見つけた。オルグの妻のエレネだ。
……そうか、未来が変わったから道具屋に入れなかったってわけか。俺をリンチする時間が省かれた分、燃やされるのも早かったしな。
エレネのやつ、今来たばかりなのか周りの人に事情を聞いてるっぽい。
あいつ、とんでもない悪い小娘だから俺が教育しないといけないな。ただ、今声を掛けるのはまずい。
俺が悪党の首領だった、みたいな出鱈目を勇者パーティーが野次馬たちに吹聴した可能性もあるし、捕まってフルボッコにされるかもしれないのでやめておいた。無限のカードがあれば死んでもいいとはいえ、痛いのは嫌だからな……。
というわけで、少女が歩いていく方向に先回りして路地裏で待つことにした。
「……」
っていうか俺、なんで勃起してるんだろう。俺ってやつはこんなに外道だったっけ。いかんいかん。これじゃ完全に不審者だ。まず笑顔を大事にしないと。世の中見た目が全てとはいえ、笑顔の皮も被ってないと俺みたいな汚っさんはさらに悲惨なことになるから……。
――来る。エレネが白い息を吐きながらこっちに向かってくる……。
「――こん」
「……は、はあ……?」
案の定、飛び出してきた俺の挨拶に対してエレネはドン引きした。これが本来の彼女の姿なのだ。道具屋で見せてきたあの笑顔は化粧のようなものなんだろう。俺の笑顔に比べたら随分軽いもんだ……。
「きゃ――」
危ない。大声を出される前に彼女の口を手で塞ぐことができた。なーんだ、俺にもちゃんとできるじゃないか……。
「俺の言うことを聞け……。さもなくば殺す」
「……もが……!?」
こんなこともあろうかとちゃんとナイフは用意していたんだ。本当は勇者パーティーに捕まったときに自害するためのものなんだが……。
とりあえずエレネの首元にナイフを押し付けつつ、路地の奥へと進んでいく。
これで三五年もの間固く封印され、熟成されてきた童貞も卒業の芽が出てきたわけだ。実におめでたいなあ。
……って、待てよ。確か、それだと神様が見えなくなっちゃうんだっけか。いや、それはまずい。もっといいカードが貰えるかもしれないのに、その選択肢を消すのはもったいない。
んー、じゃあどうしようか? いっそここで滅多刺しにして殺してしまうか? でもそれだけだとつまらんな。旦那のオルグの目前で首を掻っ切ったら面白いかもしれない。どうせ俺は何度でも人生をやり直せるんだ。好き勝手やりたい。
「おい、お前の家まで案内しろ。いいか? 騒げば殺す」
「……」
コクコクとうなずくエレネ。そんなにナイフが怖いか。死ぬのが怖いのか。悔しいが勇者クリスの言った通りだな。目に見えるものこそが全てなんだ。優しさだの思いやりだのなんの意味も持たない。ゴミ以下だ。このクソッタレどもの世の中では……。
「……うぐ……」
「おっと……」
エレネのやつ、俺が口を押さえ続けたことで呼吸が苦しくなったのか、その場に座り込んだ。
「おい、わかってるな。悲鳴上げたらぶち殺してやるぞ。滅多刺しだ」
「……はい。コホッ、コホッ……。絶対逃げません。お願いです、殺さないでください……」
俺が笑顔で脅したのが効いたのか、エレネはかなり怯えている様子だった。縮こまった肩がガクガクと震えている。これなら口を押さえ続けながら歩かなくてもいいかもな。それに不審者丸出しだから兵士でも呼ばれたらたまらない。無限のカードがあるしいつ殺されてもいいとはいえ、なるべく楽しみたいんだ。
「おら、早く歩けコラ!」
「うっ……」
まだ誰もいない裏路地ということもあり、のろのろと歩くエレネの尻を蹴り上げてやった。大袈裟に転ぶと思っていたが、震えながらも意外と耐えている。泥まじりの雪にまみれるのが嫌なんだろう。
「どうして……」
「……あ?」
「どうして、こんなことを……」
「……」
どうして、だと。笑わせてくれる。まるで勇者パーティーから洗礼を浴びた直後の俺みたいだ。そうそう、俺はまだ意味もなく善人の皮を被ってたんだよな。人間なんてひたすら醜いもんだって気付かずに。
「信じられないんです。あんな優しい道具屋のおじさんがこんなことするなんて……」
「はあ?」
おぞましくてこっちが震えそうになった。あれか、いい子ぶりっこして助けてもらいましょうってか?
「あのな、そんなこと言っても無駄だからやめとけよ。お前が俺のことどう思ってんのか知ってるんだぞ」
「え……?」
「俺がよー、普段カウンターからちらちら見てるからって気持ち悪いって思ってたんだろうがクソガキ」
「……そ、そんな……」
案の定、エレネが若干動揺した顔になった。まあ心の中を見られてるようなもんだろうしな……。
「俺を騙そうと思っても無駄なんだよ。本性はわかりきってる。それによー、てめえは町の人間から聞いたんだろ。俺が悪人だってよー?」
「……」
「正直に言えよオラッ! 俺はなんでもお見通しなんだ!」
「え……?」
「その証拠に俺はお前の名前を知ってる。エレネだろう?」
「な、な……んで私の……」
「これでわかっただろ。俺にはそういう能力があんだよ。さあ、正直に言え。気持ち悪いって思ってたんだろうがよ。もし嘘をついたことがわかれば即座に殺す」
「うぅ……」
エレネのやつ、目が泳いじゃってるな。いやーしかし、俺って天才かもな。我ながらナイスアイディアだ。
「……ごめんなさい。思ってました」
「あ? もっとはっきり言えカス!」
「き、気持ち悪いって……ほんの少しだけ……ごめんなさい……」
「ああ。それでいいんだ。じゃあ町のやつらはなんて言ってたんだ?」
「……その、勇者パーティーが道具屋を燃やしたのは、ここの主が盗賊団と関係していたから、とか……」
「……なるほどなあ」
やっぱり俺の思ってた通りだ。
「それで、お前は信じたのか?」
「……信じる信じない以前に、突拍子もないなって思って……」
「……」
こいつ、声の震えが少し収まってきてるな。慣れてきたんだろうか。
「でも信じたんだろうが。勇者パーティーの言うことならってよ!」
ここで舐められたらいけないのでナイフを眼前に突き出してやる。
「ひっ……殺さないでください……」
よしよし、いつもの調子に戻った。
「き……」
「ああ?」
「す、少しは気持ちの悪い人だと思ってましたが、そこまで悪い人だったのかなって、疑問はありましたよ……」
「嘘つけよ」
「本当です……ひっく……えぐっ……」
「……」
けっ、泣けば許してくれるとでも思ってるのか。いーなあ。女は涙さえ流せば絵になって同情されるし。男が泣けばただの恥でしかないというのに。
「あとな、お前があのオルグっていう野郎の奥さんだってことも知ってんだ」
「……え?」
「ああ? しらをきろうってのか!?」
「……ププッ……ご、ごめんなさい!」
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おいおい……今こいつ噴き出したよな。さすがの俺でもイラっときて背中にナイフを突き立ててやろうかと思ったが、なんで笑ったのかを知ってからでも遅くはあるまい。
「おい、なんで笑った? 正直に言え!」
「……ごめんなさい。だ、だって、オルグって私の兄ですから……」
「……え?」
じゃあ、オルグの嫁っていうのは別にいたのか……?
「――いやあああああぁぁぁっ! 助けてえええええぇぇぇっ!」
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