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きっかけ
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今僕は河原でグミを食べている。噛めば噛むほど味が深まるグミは僕の好物だ。
そんな僕の隣にはホノカとマイに見惚れる圭がいる。それも無理もないはず、今のホノカとマイは水着姿だ。
ホノカは全体的にふんわりとした水着だ。水色のシマシマ模様がよく似合う。胸はそれほど大きくはないが形は整っている。髪をポニーテールに束ねておりチラチラ見えるうなじが色っぽい。
マイはいつもの水泳用の水着だが背中は丸出しだ。引き締まった筋肉が細い線を描いている。しかもホノカよりも胸がでかい。水泳部とあってかくびれが色っぽかった。
「ワワ!?かけすぎだって!」
「ホラホラ!」
キャーキャー遊んでいる2人はとても微笑ましい。
「ヤベェ、ここは天国かよ」
「見ほれとる」
「当たり前だろ?見ろよあのいい感じに膨れていて透き通るように膨れているふくらはぎを!彼女の生足なんて滅多に見れないんだぞ!」
「お前あれだな、キモい」
「そ!そこまでいうか?!」
「ねえ、2人もおいでよー」
「ヒカル、圭とっても気持ちいいよ」
僕らは川に足を入れる。
チョロチョロと足に水が流れていく感覚がなんだかくすぐったい。
「本当にいいよねー。この山にある川だから私たちの貸切でしょ?」
「まあね、川上の滝壺はポンプが引かれていて麓まで送ってるらしいけど」
「滝壺ってどこにあるの?」
「この川沿いに歩いて行ってちょっと沢を登ったあとだね」
「あとで行かない?」
「いいね、圭も賛成だろ?」
「ああ、うん」
『ホノカちゃんをみるのに必死で話が聞けない…』
忙しい奴だ。全く。
「ヒカルーー。ご飯だよー」
「あ、ばあちゃん」
僕らは川から上がってカーディガンを羽織った。
カーディガンを羽織ったホノカも可愛いなぁ。
「……?どうしたの?」
「あいや!なんでも…」
赤面する僕を見てニタっとする圭。許せよ。
僕らは縁側に座っておにぎりを食べた。これが今日の昼ごはんだ。
鮭のおにぎりは塩っ気のあるご飯と相性抜群。梅おにぎりはよく熟成してある梅なので甘酸っぱい。
圭が酸っぱいのか口をすぼめる。
「美味しいよ、おばあちゃん!」
「そうかいそうかい、じゃあ良かった。ホノカ」
「梅も自家製ですか?」
「そうだよーマイちゃん。ここの梅の木はたくさんとれるからねー。けどそろそろ寿命だね。あと何年かしたら切り倒さないと腐って変なところに倒れたらかなんからねぇ」
「そうですか」
「だからありがたくいただくんだよ?」
「そうですね!」
素直な女の子だな、マイは。
僕は隣でおにぎりを堪能しながら感謝を述べるマイに感心した。
「「「「ごちそうさまでしたー」」」」
「よく食べたね、午後はどうするんだい?」
「滝壺にいこうと思うんだ」
「あそこの滝だね?途中で滑らないようにね」
「うん」
僕らは縁側を立って滝壺に向かう。
さっきの川を目印に僕らは歩き進んだ。
川は日光を反射してキラキラと輝いている。のどかだなぁ。
「耳を済ませばいろんな動物が話しているぜ」
「何を話してるのよ」
「人間でいう世間話みたいなものだよ」
「へー、あんたは全ての動物と会話できるの?」
「そうさ、植物ともできるぞ」
「能力を知ったきっかけは?」
「えっとな…中学に上がったぐらいだったな」
そこから彼は思い出を語ってくれた。
彼は小学生の頃週二日の塾通いで成績はその教室トップととても良かったそうだ。
学校でもほぼ知っていることを紙に書き出すようなものなのでテストは満点。
秀才だった。運動もある程度できる彼はクラスメイトや近所の人からは欲しいものなんてないんだろうなと思われていた。しかし彼の家族が彼に与えなかったものがある。
それは友達だった。
彼の父親は市議会議員でとても厳格な性格をしているらしい。
友達と遊びたくても
「お前は1人でも生きていける。周りに惑わされるな」
それしか言われなかった。何度も欲しいというのだが一向に友達作りを許可してくれない父親。
一度秘密裏で塾に行くふりをして遊びに行ったのだが父に見つかりこっぴどく叱られた。
家族は父親と兄である。母は病気で他界しており六年上の兄が家事をしてくれている。
今回行けたのも兄が必死に父を説得してくれていたからである。
実はその兄も今の圭ぐらいの頃に同じような教育方法で育てられていたらしい。
しかし兄は一向に塾にも通わず大好きなテニスばかりをして父親を失望させたらしい。
自分の好きなことをできることが幸せなのに、僕はそう思った。
そして彼の番が来たのだが今の圭もこの有様なので父は一切の期待を捨てたらしい。
「そんな時だよ、あいつに出会ったのは」
彼が中学校に上がった頃。欲しかった友達を得ることには彼はできなかった。
自由奔放な性格なのですぐ人に飽きてしまいなおかつ人を見下すような一言を放ってしまうためクラスの標的になるのは遅くなかった。
先生からの評価だけはいい学校生活を送り、クラスのチャットには招待をしてもらえず、虚しく板書を写すだけの日々をおくっていたらしい。
その日のかれは疲れ果てた表情で通学路を歩いていた。その時声がしたのだ。
「いてぇよ」
彼は即座に振り返るが背後には誰もいない。
彼はキョロキョロと辺りを見渡すが人影は見えなかった。
「ああ、いてぇ…」
彼は怖くなってその場を駆け出そうとしたその時、
「グァー」
近くの木のうろにカラスがいた。
足に木の棒が刺さっている。
「え?」
彼は何が何だかわからなかった。声の主はこいつってのはわかったけど…
「人間か…」
カラスは口を開く。
「殺すなら殺せ。もういい」
「は?いや、殺さねえよ。ちょっと待て」
彼はカバンから絆創膏を取り出した。これが効くのかは当時の彼は思わなかったのだが気休めでも彼は木の棒を抜いてそっと絆創膏を貼った。
「はは、まさか今の聞いてたか?」
「はぁ?聞いてるも何も聞こえるんだよ」
「お前は人間なのにカラスの言葉を喋れるんだな」
その時彼は気がついた。こいつが人の言葉を喋ってるんじゃない?じゃあ
「俺が喋ってるのか?」
「何を言ってるんだ?」
「いや、俺ふつうの人間だからカラス語なんて知らねえし、話せないんだけど」
「だが現に俺の耳にはお前の鳴き声が聞こえるぞ?」
彼は信じたくはなかったが理解した。
自分は動物の言葉がわかる。意識をカラスではなく目の前のバッタに向けてみる。
すると
「なに見てんだよ」
彼は驚きで一瞬心臓が止まったかと思った。
聞こえる、本当に聞こえる。声が、動物の声が!
「不思議なこともあるもんだ」
カラスは起き上がった。
「怪我は?」
「ありがとな、いいて当てだった。お礼に何かがしたい。何がいい?」
ツルの恩返しか?彼は一瞬そう思ったが迷わず
「友達になってくれ」
「は?」
カラスは間抜けな声を出した。
「俺、友達が欲しいんだ」
「何かあったのか?」
彼は相手はカラスだったが今までのことを話した。
友達がほしくて必死に頑張ったつもりだが不器用な心で相手を傷つけることしかできなかったということ。
カラスは静かに聞いた。その後に一言。
「誰のために生きてるんだ?」
「は?それは…」
「俺なんかいっつも餌と寝床の取り合いで友達なんて考えれない状況だからな。けど俺は俺だ。俺は俺のために生きている。俺以外の誰にもなりたくはない」
カラスなのにとてもカッコいい一言だった。
俺以外なりたくない……。
「今のお前の仕事は友達を作ることじゃない。お前がここに生きることだ。いくらいい人生?を送ろうと死んだら何もない。お前はそれでいい」
「あ、うん」
「でももしなんかあればいつでも俺を頼ってくれ。これは借りだからな」
「あ、ありがと。名前は?」
「名前なんてない」
「じゃあつけていい?」
「え?まあ、うん」
「えっと……………ルーク!ルークはどうだ?」
「いい響きだな。お前が呼びたけりゃそう呼んでくれ」
「よろしく、ルーク」
「よろしくな、お前にも名前があるのか?」
「俺は圭。春日野圭だよ。圭でいいよ」
「そうか、圭」
「それからあいつは俺が学校で1人になってる時に飛んできてくれるんだよ」
カラスかっこよすぎて鳥肌が立った。
「へぇー、いいカラスだね」
「自慢の友達だぜ」
彼は苦労をしていたんだろう。親の性格を少し引き継いでしまい、結局1人になるところをカラスと能力によってすくわれた。
今になって圭のあの言葉がわかったかもしれない。
「きっかけなんてそこらへんの石ころなんかよりも転がってんぞ」
今の彼があるのも見落としてしまうような小さなきっかを拾い上げて動いたものだ。
そんな人物になれたらいいなと思う。
小さなこともバカにしないで受け入れられる人間に。
そんな僕の隣にはホノカとマイに見惚れる圭がいる。それも無理もないはず、今のホノカとマイは水着姿だ。
ホノカは全体的にふんわりとした水着だ。水色のシマシマ模様がよく似合う。胸はそれほど大きくはないが形は整っている。髪をポニーテールに束ねておりチラチラ見えるうなじが色っぽい。
マイはいつもの水泳用の水着だが背中は丸出しだ。引き締まった筋肉が細い線を描いている。しかもホノカよりも胸がでかい。水泳部とあってかくびれが色っぽかった。
「ワワ!?かけすぎだって!」
「ホラホラ!」
キャーキャー遊んでいる2人はとても微笑ましい。
「ヤベェ、ここは天国かよ」
「見ほれとる」
「当たり前だろ?見ろよあのいい感じに膨れていて透き通るように膨れているふくらはぎを!彼女の生足なんて滅多に見れないんだぞ!」
「お前あれだな、キモい」
「そ!そこまでいうか?!」
「ねえ、2人もおいでよー」
「ヒカル、圭とっても気持ちいいよ」
僕らは川に足を入れる。
チョロチョロと足に水が流れていく感覚がなんだかくすぐったい。
「本当にいいよねー。この山にある川だから私たちの貸切でしょ?」
「まあね、川上の滝壺はポンプが引かれていて麓まで送ってるらしいけど」
「滝壺ってどこにあるの?」
「この川沿いに歩いて行ってちょっと沢を登ったあとだね」
「あとで行かない?」
「いいね、圭も賛成だろ?」
「ああ、うん」
『ホノカちゃんをみるのに必死で話が聞けない…』
忙しい奴だ。全く。
「ヒカルーー。ご飯だよー」
「あ、ばあちゃん」
僕らは川から上がってカーディガンを羽織った。
カーディガンを羽織ったホノカも可愛いなぁ。
「……?どうしたの?」
「あいや!なんでも…」
赤面する僕を見てニタっとする圭。許せよ。
僕らは縁側に座っておにぎりを食べた。これが今日の昼ごはんだ。
鮭のおにぎりは塩っ気のあるご飯と相性抜群。梅おにぎりはよく熟成してある梅なので甘酸っぱい。
圭が酸っぱいのか口をすぼめる。
「美味しいよ、おばあちゃん!」
「そうかいそうかい、じゃあ良かった。ホノカ」
「梅も自家製ですか?」
「そうだよーマイちゃん。ここの梅の木はたくさんとれるからねー。けどそろそろ寿命だね。あと何年かしたら切り倒さないと腐って変なところに倒れたらかなんからねぇ」
「そうですか」
「だからありがたくいただくんだよ?」
「そうですね!」
素直な女の子だな、マイは。
僕は隣でおにぎりを堪能しながら感謝を述べるマイに感心した。
「「「「ごちそうさまでしたー」」」」
「よく食べたね、午後はどうするんだい?」
「滝壺にいこうと思うんだ」
「あそこの滝だね?途中で滑らないようにね」
「うん」
僕らは縁側を立って滝壺に向かう。
さっきの川を目印に僕らは歩き進んだ。
川は日光を反射してキラキラと輝いている。のどかだなぁ。
「耳を済ませばいろんな動物が話しているぜ」
「何を話してるのよ」
「人間でいう世間話みたいなものだよ」
「へー、あんたは全ての動物と会話できるの?」
「そうさ、植物ともできるぞ」
「能力を知ったきっかけは?」
「えっとな…中学に上がったぐらいだったな」
そこから彼は思い出を語ってくれた。
彼は小学生の頃週二日の塾通いで成績はその教室トップととても良かったそうだ。
学校でもほぼ知っていることを紙に書き出すようなものなのでテストは満点。
秀才だった。運動もある程度できる彼はクラスメイトや近所の人からは欲しいものなんてないんだろうなと思われていた。しかし彼の家族が彼に与えなかったものがある。
それは友達だった。
彼の父親は市議会議員でとても厳格な性格をしているらしい。
友達と遊びたくても
「お前は1人でも生きていける。周りに惑わされるな」
それしか言われなかった。何度も欲しいというのだが一向に友達作りを許可してくれない父親。
一度秘密裏で塾に行くふりをして遊びに行ったのだが父に見つかりこっぴどく叱られた。
家族は父親と兄である。母は病気で他界しており六年上の兄が家事をしてくれている。
今回行けたのも兄が必死に父を説得してくれていたからである。
実はその兄も今の圭ぐらいの頃に同じような教育方法で育てられていたらしい。
しかし兄は一向に塾にも通わず大好きなテニスばかりをして父親を失望させたらしい。
自分の好きなことをできることが幸せなのに、僕はそう思った。
そして彼の番が来たのだが今の圭もこの有様なので父は一切の期待を捨てたらしい。
「そんな時だよ、あいつに出会ったのは」
彼が中学校に上がった頃。欲しかった友達を得ることには彼はできなかった。
自由奔放な性格なのですぐ人に飽きてしまいなおかつ人を見下すような一言を放ってしまうためクラスの標的になるのは遅くなかった。
先生からの評価だけはいい学校生活を送り、クラスのチャットには招待をしてもらえず、虚しく板書を写すだけの日々をおくっていたらしい。
その日のかれは疲れ果てた表情で通学路を歩いていた。その時声がしたのだ。
「いてぇよ」
彼は即座に振り返るが背後には誰もいない。
彼はキョロキョロと辺りを見渡すが人影は見えなかった。
「ああ、いてぇ…」
彼は怖くなってその場を駆け出そうとしたその時、
「グァー」
近くの木のうろにカラスがいた。
足に木の棒が刺さっている。
「え?」
彼は何が何だかわからなかった。声の主はこいつってのはわかったけど…
「人間か…」
カラスは口を開く。
「殺すなら殺せ。もういい」
「は?いや、殺さねえよ。ちょっと待て」
彼はカバンから絆創膏を取り出した。これが効くのかは当時の彼は思わなかったのだが気休めでも彼は木の棒を抜いてそっと絆創膏を貼った。
「はは、まさか今の聞いてたか?」
「はぁ?聞いてるも何も聞こえるんだよ」
「お前は人間なのにカラスの言葉を喋れるんだな」
その時彼は気がついた。こいつが人の言葉を喋ってるんじゃない?じゃあ
「俺が喋ってるのか?」
「何を言ってるんだ?」
「いや、俺ふつうの人間だからカラス語なんて知らねえし、話せないんだけど」
「だが現に俺の耳にはお前の鳴き声が聞こえるぞ?」
彼は信じたくはなかったが理解した。
自分は動物の言葉がわかる。意識をカラスではなく目の前のバッタに向けてみる。
すると
「なに見てんだよ」
彼は驚きで一瞬心臓が止まったかと思った。
聞こえる、本当に聞こえる。声が、動物の声が!
「不思議なこともあるもんだ」
カラスは起き上がった。
「怪我は?」
「ありがとな、いいて当てだった。お礼に何かがしたい。何がいい?」
ツルの恩返しか?彼は一瞬そう思ったが迷わず
「友達になってくれ」
「は?」
カラスは間抜けな声を出した。
「俺、友達が欲しいんだ」
「何かあったのか?」
彼は相手はカラスだったが今までのことを話した。
友達がほしくて必死に頑張ったつもりだが不器用な心で相手を傷つけることしかできなかったということ。
カラスは静かに聞いた。その後に一言。
「誰のために生きてるんだ?」
「は?それは…」
「俺なんかいっつも餌と寝床の取り合いで友達なんて考えれない状況だからな。けど俺は俺だ。俺は俺のために生きている。俺以外の誰にもなりたくはない」
カラスなのにとてもカッコいい一言だった。
俺以外なりたくない……。
「今のお前の仕事は友達を作ることじゃない。お前がここに生きることだ。いくらいい人生?を送ろうと死んだら何もない。お前はそれでいい」
「あ、うん」
「でももしなんかあればいつでも俺を頼ってくれ。これは借りだからな」
「あ、ありがと。名前は?」
「名前なんてない」
「じゃあつけていい?」
「え?まあ、うん」
「えっと……………ルーク!ルークはどうだ?」
「いい響きだな。お前が呼びたけりゃそう呼んでくれ」
「よろしく、ルーク」
「よろしくな、お前にも名前があるのか?」
「俺は圭。春日野圭だよ。圭でいいよ」
「そうか、圭」
「それからあいつは俺が学校で1人になってる時に飛んできてくれるんだよ」
カラスかっこよすぎて鳥肌が立った。
「へぇー、いいカラスだね」
「自慢の友達だぜ」
彼は苦労をしていたんだろう。親の性格を少し引き継いでしまい、結局1人になるところをカラスと能力によってすくわれた。
今になって圭のあの言葉がわかったかもしれない。
「きっかけなんてそこらへんの石ころなんかよりも転がってんぞ」
今の彼があるのも見落としてしまうような小さなきっかを拾い上げて動いたものだ。
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