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Part 2. 蜜月

しこりに触れて、潮吹いちゃった※

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 良平は指を抜き、再び入れる。
 さっきと違って二本なので、指を揃えるのに少しコツがいる。

「んう、ん、ん、ん……」

 良平の呻きがさっきより大きい。
 入れて、出して、入れて、出して……。
 何度かくりかえすと指先が慣れてきた。
 良平は今日が乗って指の動きを早めた。
 すると、指先が腸壁のしこりに触れた。

「んきゃうっ!」

 遠矢が声を上げて飛び上がる。
 良平は慌てて指を引き抜いた。

「大丈夫か? なんか変なとこ触れた?」

 遠矢は口をだらしなく開き、目を白黒させていた。

「や、やばい……そこ、やばい……」

 遠矢は絞り出すようにして言った。

「この辺でやめるか?」
「いや、続けて……」

 良平はためらったが、頷いた。
 再び遠矢の穴に指を近づける。
 遠矢の穴は、先ほどより大きく口を開いていた。
 ごくり、と息を呑み、指を穴の中に入れる。
 見た目だけでなく、穴はさっきより緩くなっている。
 良平はあまり遮られることなく、指を出し入れすることができた。
 良平は慎重に、さっき触ってしまったところに触れないように、注意深く指の出し入れを続けた。

「ふ、ふ、ふ……」

 遠矢は天を仰いで息継ぎする。
 やがて、顔を起こして言った。

「良平、さっきのところ、分かる?」
「え?」
「あそこ、もう一回、触ってみてほしいんだけど……」
「大丈夫か? だって……」
「うん、怖いから、ちょっとずつね……」

 良平にも、さっきの反応は怖かった。
 しかし遠矢がどうしても望むので、不承不承指、そろそろと指を進めた。
 指先が、しこりに触れる。

「はぅっ!」

 良平が再び声を上げた。

「大丈夫か?」
「大丈夫……そのままだと怖いから、ちょっとずつ触ってみて……」

 良平は再び不安になってきた。遠矢の表情はちょっと普通ではない。白目をむきそうな感じですらある。

「ん、いいよ、もう少し、強く……」
「でも……」
「お願い、良平!」

 良平は少し力を入れて、しこりをこすった。

「んあっ! はっ!」

 遠矢は背をのけぞらせると、ひときわ大きな声を発した。

「いいっ! もっと! ねえ、もっと!」

 良平はヤケクソ気味に手の動きを早めた。

「ああっ! あっっ! んきゃっ! あふっ! んにゃっ! いああああっ!」

 ビュッ!

 遠矢のペニスから、勢いよく水飛沫が吹き上がった。

『射精……いや、おしっこ?』

 ビクン! ビクン! ビクン!

 遠矢は腰を突き出すと、二度、三度とペニスから水飛沫を吹き上げた。
 そのまま倒れると、ぴくぴく、と痙攣する。

「お、おい遠矢!」

 良平が遠矢の顔をのぞき込むと、前後不覚になっていた。

「遠矢! 大丈夫か! 遠矢!」

 良平は顔面蒼白になって遠矢の頬を軽く叩いた。

「はぅぅ……」

白目を剥いていた遠矢の瞳に、ようやく光がもどってきた。

「り、良平……凄い、凄かった……」

 遠矢は言うと、再び目を閉じた。

「遠矢!」

 スー、スー……。

 遠矢は静かに寝息を立て始めた。
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