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番外編
その後 皇女と王太子の夜(2)※
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「は、はあ……?」
何を言っているのか真面目に分からなくて、首を傾げた。
シモンは笑みを深めて距離を詰める。
仰向けになっているエステファニアの体を挟むように、膝立になった。
至近距離に男根が現れ、エステファニアは視線を泳がせる。
「ですから、わたくしの男性器を、エステファニア様の口で愛撫してくださいませんか?」
「なっ……なにを、馬鹿なことを!」
どうしてそんな、汚いところに口をつけなければならないのだろう。
エステファニアが怒ると、シモンは笑みを浮かべたまま首を傾げた。
「わたくしは毎回しているのに、エステファニア様は嫌なのですか?」
そう言われてしまい言葉に詰まったが、すぐに気を取り直して叫んだ。
「あ、当たり前です! そもそも、いつものはあなたが勝手にやっているだけで……!」
こんなものを口にしようなんて、どうかしている。
エステファニアは目の前でぷくりと先走りを零すそれを、ちらちらと見た。
「そうですか……では、お願いはいたしません。これを、あなた様の口で愛撫してください」
「っ……!」
エステファニアは息を飲んだ。
シモンにこれをしろ、と言われてしまえば、エステファニアは拒否できない。
――わ、わたくしが、こんなものを……。
エステファニアの目が潤む。
ドッドッドッという心臓の脈打つ音が、頭の中に響いた。
助けを求めるようにシモンを見上げたが、彼は自分の陰茎を掴み、エステファニアの口の前に突き出す。
「さあ、エステファニア様」
「…………」
「神が何のためにあなたをわたくしに嫁がせたのか、お忘れではありませんよね?」
エステファニアの蜜壺から、とぷりと愛液が溢れた。
「ん……」
エステファニアは意を決して、シモンの陰茎に舌を這わせた。
ぺろりと舌先で撫でるだけでそれはどくんと脈打ち、先走りを流す。
これでいいのかとシモンを見ると、彼はとろんと目尻を下げて頷いた。
「いいですよ。そのまま、続けてください」
エステファニアはそれを直視したくなくて、ぎゅっと目を瞑って舌を動かした。
ぺろぺろと、目の前にあるものをただ舐める。
どこか苦いような、酸っぱいような味は、初めて体験するものだった。
「では、今度は口に含んでください」
目を開けてシモンを見るが、彼に引く気はなさそうだった。
どうせもう舌が触れたのだから、大したことではない。
エステファニアはそう自分に言い聞かせ、シモンの先端を口に含んだ。
亀頭を濡らしていた蜜が舌に触れた。
その独特の味に、びくりと肩が揺れる。
「もう少し」
シモンに言われて、さらに口を開く。
シモンが腰を進めて、エステファニアがえずかないギリギリのところまで入って来た。
――こんなに、硬かったのですね……。
いつも膣の中には入れられていたが、他の、触覚が発達した部位で触れるのは初めてだ。
今まで知らなかった細かい凹凸や肌触りを知り、エステファニアの脚が無意識に開いていく。
「はあっ……そのまま、舐めてください」
シモンの熱い吐息にどきどきしながら、エステファニアは口内のものに舌を這わせた。
時折、陰茎にぐっと力が入ってさらに反ろうとする。
もしかしたら、気持ち良い時の反応なのだろうか。
「んっ……はあ……お上手ですよ。溶けてしまいそうです……」
こんなことを褒められたって、ちっとも嬉しくない。
そうは思うけれど、シモンの上気した頬や、漏れてくる甘い声に変な気分になってくる。
いつもはエステファニアを弄んでいるこの男に、仕返しをしているようだった。
シモンがいつもしてくることを思い出して、エステファニアは唇を締め、ちゅうっと吸い上げた。
「あっ……!」
するとシモンの声とともに口内の陰茎がどくんと脈打ち、射精した。
どこか生臭い粘液が口内に溢れ、慌てて陰茎ごと吐き出す。
「うっ、ごほ、ごほっ……うう……」
「ああ……すみません。あまりにも気持ち良すぎて、出してしまいました」
シモンが脱いであった寝衣を差し出したので、エステファニアは遠慮なくそれで口を拭いた。
本当は口内をゆすぎたいし、こんな不味いものを出すなと怒ってやりたかった。
だがそんなことを言うと、シモンがまたよく分からない反論をしてきてエステファニアが羞恥に苛まれるだけだというのが容易に想像できたので、黙っておいた。
「ありがとうございます、エステファニア様。ほんとうに……夢のようでした」
「そう……」
あまり先ほどのことに触れて欲しくなくて、エステファニアは素っ気なく返した。
「それでは、次はこちらに失礼しますね」
シモンが秘部に亀頭を押し付けてきたので、エステファニアは期待に身を固くした。
そしてすぐに力を抜いて、入りやすいようにする。
するとシモンが腰を進め、ぐうっと膣壁を押し広げて入って来た。
「あ、あ、あっ……!」
その、男根が自分の中を進んでくる感覚だけで、エステファニアの性感が高まっていく。
そして全てを納められ一番奥に亀頭を押し付けられると、絶頂に達した。
膣壁がぎゅうぎゅうとシモンを締め付ける。
先ほど咥えた時に感じた硬さや脈動を思い出して、絶頂が長引いた。
「はっ、はあっ……」
「では、動きますね」
エステファニアが息を整えていると、シモンは言うだけ言って返事を待たずに動き出した。
腰を掴まれて、タンタンと音を立てながら肉棒を奥に叩きつけられる。
それだけで狂ってしまいそうなほどの快楽がエステファニアを襲い、シモンの腕を掴みながら身を捩った。
「はあっ……、や、あ、あ、あ、あ、あああっ!」
そんなエステファニアを脳に焼き付けるように見つめるシモンの眼差しに、さらに身体が熱くなる。
「やだ、あっ、あ、み、見ないでっ……!」
「すみませんっ……ふふ、はあっ……それはできませんっ、よっ……」
「あ、やだ、あ、あ、だめ、あ、あっ!」
懇願しても却下され、エステファニアは首を振る。
何度も何度も子宮口を叩かれて、軽く達していた。
終わりの見えない快楽が怖い。
体が逃げようとシモンの腕を剥がそうとするが、びくともしなかった。
寝ている間の、抵抗したくても抵抗できないときの興奮とはまた違った。
いくら声を上げても抵抗しようとしても、それを捩じ伏せられて与えられる快楽。
エステファニアの自覚のない被虐心がくすぐられ、さらに自分の身体を追い込んでいく。
「はあっ……そろそろ、中に、出しますよっ……!」
シモンが動きを早める。
もはや今抜かれているのか入れられているのかも分からないほどの突き上げに、エステファニアは深い絶頂へと押し上げられた。
「あああああっ!!」
びくんと腰が跳ね上がり、そのままがくがくと震える。
そんな中シモンが射精し、白濁が子宮口のそばに溜まっていった。
体内に広がる自分とは違う温度に、シモンの味を思い出して膣がひくつく。
「あっ……」
陰茎がずるずると抜けていく。
締まった蜜壺の縁に亀頭の張り出した部分が引っかかり、そして出て行った。
それと同時にどぷりと精液が流れ出て、会陰をつたっていく。
それにも熱い息を吐いていると、思わぬところを触られた。
「や、やめなさい!」
シモンの指が、エステファニアの性器のさらに下にある蕾へと、溢れていた精液を塗り込んだのだ。
エステファニアは反射的に声を上げて、脱力していた体を引く。
寝ている間に触られていた覚えはあるが、動ける状態でそんなところを触られれば、許せるはずもなかった。
「すみません。つい……」
「つい、じゃないですわよ! 汚らしい……。もう今夜は、その手でわたくしに触らないでくださいね!」
「それは困りましたね。わたくしはもう元気になっているのに……」
そう言われて視線を向ければ、シモンのそこはすっかり勃起していた。
こんな短時間で……とエステファニアは顔を赤くする。
「い、嫌なものはいや、ですわ!」
シモンに何かを命じられる前に拒否を示すと、彼は眉を下げた。
「すみません。では、こちらの手は使わないようにしますので……」
シモンはそう言ってエステファニアに覆い被さるが、不浄の場所に触れた手はベッドについたままだった。
「絶対に、そこから動かさないようになさいね」
「はい、承知しました。」
頷いたシモンは、許された手で陰茎を支え、エステファニアの秘部に押し付けた。
翌日の皇太子妃はどこかすっきりした顔で、機嫌も良かったという。
何を言っているのか真面目に分からなくて、首を傾げた。
シモンは笑みを深めて距離を詰める。
仰向けになっているエステファニアの体を挟むように、膝立になった。
至近距離に男根が現れ、エステファニアは視線を泳がせる。
「ですから、わたくしの男性器を、エステファニア様の口で愛撫してくださいませんか?」
「なっ……なにを、馬鹿なことを!」
どうしてそんな、汚いところに口をつけなければならないのだろう。
エステファニアが怒ると、シモンは笑みを浮かべたまま首を傾げた。
「わたくしは毎回しているのに、エステファニア様は嫌なのですか?」
そう言われてしまい言葉に詰まったが、すぐに気を取り直して叫んだ。
「あ、当たり前です! そもそも、いつものはあなたが勝手にやっているだけで……!」
こんなものを口にしようなんて、どうかしている。
エステファニアは目の前でぷくりと先走りを零すそれを、ちらちらと見た。
「そうですか……では、お願いはいたしません。これを、あなた様の口で愛撫してください」
「っ……!」
エステファニアは息を飲んだ。
シモンにこれをしろ、と言われてしまえば、エステファニアは拒否できない。
――わ、わたくしが、こんなものを……。
エステファニアの目が潤む。
ドッドッドッという心臓の脈打つ音が、頭の中に響いた。
助けを求めるようにシモンを見上げたが、彼は自分の陰茎を掴み、エステファニアの口の前に突き出す。
「さあ、エステファニア様」
「…………」
「神が何のためにあなたをわたくしに嫁がせたのか、お忘れではありませんよね?」
エステファニアの蜜壺から、とぷりと愛液が溢れた。
「ん……」
エステファニアは意を決して、シモンの陰茎に舌を這わせた。
ぺろりと舌先で撫でるだけでそれはどくんと脈打ち、先走りを流す。
これでいいのかとシモンを見ると、彼はとろんと目尻を下げて頷いた。
「いいですよ。そのまま、続けてください」
エステファニアはそれを直視したくなくて、ぎゅっと目を瞑って舌を動かした。
ぺろぺろと、目の前にあるものをただ舐める。
どこか苦いような、酸っぱいような味は、初めて体験するものだった。
「では、今度は口に含んでください」
目を開けてシモンを見るが、彼に引く気はなさそうだった。
どうせもう舌が触れたのだから、大したことではない。
エステファニアはそう自分に言い聞かせ、シモンの先端を口に含んだ。
亀頭を濡らしていた蜜が舌に触れた。
その独特の味に、びくりと肩が揺れる。
「もう少し」
シモンに言われて、さらに口を開く。
シモンが腰を進めて、エステファニアがえずかないギリギリのところまで入って来た。
――こんなに、硬かったのですね……。
いつも膣の中には入れられていたが、他の、触覚が発達した部位で触れるのは初めてだ。
今まで知らなかった細かい凹凸や肌触りを知り、エステファニアの脚が無意識に開いていく。
「はあっ……そのまま、舐めてください」
シモンの熱い吐息にどきどきしながら、エステファニアは口内のものに舌を這わせた。
時折、陰茎にぐっと力が入ってさらに反ろうとする。
もしかしたら、気持ち良い時の反応なのだろうか。
「んっ……はあ……お上手ですよ。溶けてしまいそうです……」
こんなことを褒められたって、ちっとも嬉しくない。
そうは思うけれど、シモンの上気した頬や、漏れてくる甘い声に変な気分になってくる。
いつもはエステファニアを弄んでいるこの男に、仕返しをしているようだった。
シモンがいつもしてくることを思い出して、エステファニアは唇を締め、ちゅうっと吸い上げた。
「あっ……!」
するとシモンの声とともに口内の陰茎がどくんと脈打ち、射精した。
どこか生臭い粘液が口内に溢れ、慌てて陰茎ごと吐き出す。
「うっ、ごほ、ごほっ……うう……」
「ああ……すみません。あまりにも気持ち良すぎて、出してしまいました」
シモンが脱いであった寝衣を差し出したので、エステファニアは遠慮なくそれで口を拭いた。
本当は口内をゆすぎたいし、こんな不味いものを出すなと怒ってやりたかった。
だがそんなことを言うと、シモンがまたよく分からない反論をしてきてエステファニアが羞恥に苛まれるだけだというのが容易に想像できたので、黙っておいた。
「ありがとうございます、エステファニア様。ほんとうに……夢のようでした」
「そう……」
あまり先ほどのことに触れて欲しくなくて、エステファニアは素っ気なく返した。
「それでは、次はこちらに失礼しますね」
シモンが秘部に亀頭を押し付けてきたので、エステファニアは期待に身を固くした。
そしてすぐに力を抜いて、入りやすいようにする。
するとシモンが腰を進め、ぐうっと膣壁を押し広げて入って来た。
「あ、あ、あっ……!」
その、男根が自分の中を進んでくる感覚だけで、エステファニアの性感が高まっていく。
そして全てを納められ一番奥に亀頭を押し付けられると、絶頂に達した。
膣壁がぎゅうぎゅうとシモンを締め付ける。
先ほど咥えた時に感じた硬さや脈動を思い出して、絶頂が長引いた。
「はっ、はあっ……」
「では、動きますね」
エステファニアが息を整えていると、シモンは言うだけ言って返事を待たずに動き出した。
腰を掴まれて、タンタンと音を立てながら肉棒を奥に叩きつけられる。
それだけで狂ってしまいそうなほどの快楽がエステファニアを襲い、シモンの腕を掴みながら身を捩った。
「はあっ……、や、あ、あ、あ、あ、あああっ!」
そんなエステファニアを脳に焼き付けるように見つめるシモンの眼差しに、さらに身体が熱くなる。
「やだ、あっ、あ、み、見ないでっ……!」
「すみませんっ……ふふ、はあっ……それはできませんっ、よっ……」
「あ、やだ、あ、あ、だめ、あ、あっ!」
懇願しても却下され、エステファニアは首を振る。
何度も何度も子宮口を叩かれて、軽く達していた。
終わりの見えない快楽が怖い。
体が逃げようとシモンの腕を剥がそうとするが、びくともしなかった。
寝ている間の、抵抗したくても抵抗できないときの興奮とはまた違った。
いくら声を上げても抵抗しようとしても、それを捩じ伏せられて与えられる快楽。
エステファニアの自覚のない被虐心がくすぐられ、さらに自分の身体を追い込んでいく。
「はあっ……そろそろ、中に、出しますよっ……!」
シモンが動きを早める。
もはや今抜かれているのか入れられているのかも分からないほどの突き上げに、エステファニアは深い絶頂へと押し上げられた。
「あああああっ!!」
びくんと腰が跳ね上がり、そのままがくがくと震える。
そんな中シモンが射精し、白濁が子宮口のそばに溜まっていった。
体内に広がる自分とは違う温度に、シモンの味を思い出して膣がひくつく。
「あっ……」
陰茎がずるずると抜けていく。
締まった蜜壺の縁に亀頭の張り出した部分が引っかかり、そして出て行った。
それと同時にどぷりと精液が流れ出て、会陰をつたっていく。
それにも熱い息を吐いていると、思わぬところを触られた。
「や、やめなさい!」
シモンの指が、エステファニアの性器のさらに下にある蕾へと、溢れていた精液を塗り込んだのだ。
エステファニアは反射的に声を上げて、脱力していた体を引く。
寝ている間に触られていた覚えはあるが、動ける状態でそんなところを触られれば、許せるはずもなかった。
「すみません。つい……」
「つい、じゃないですわよ! 汚らしい……。もう今夜は、その手でわたくしに触らないでくださいね!」
「それは困りましたね。わたくしはもう元気になっているのに……」
そう言われて視線を向ければ、シモンのそこはすっかり勃起していた。
こんな短時間で……とエステファニアは顔を赤くする。
「い、嫌なものはいや、ですわ!」
シモンに何かを命じられる前に拒否を示すと、彼は眉を下げた。
「すみません。では、こちらの手は使わないようにしますので……」
シモンはそう言ってエステファニアに覆い被さるが、不浄の場所に触れた手はベッドについたままだった。
「絶対に、そこから動かさないようになさいね」
「はい、承知しました。」
頷いたシモンは、許された手で陰茎を支え、エステファニアの秘部に押し付けた。
翌日の皇太子妃はどこかすっきりした顔で、機嫌も良かったという。
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