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本編

27.皇女エステファニアの淫らな夢(4-2)※

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「あ、ああん、あ、ああ……」

 表面を濡れた指の腹で優しく撫でられて、じわじわと、確実に高められていく。
 もっとくにくにと弄ったり、舐めたり、吸ったりして欲しいし、中にも入れて欲しい。
 確かに気持ち良いけれど、どこか物足りなかった。
 いつもの愛撫が絶頂への階段を早く上るよう追い立てられるものだったら、今のは、絶頂を優しく促されているようだった。
 はやくイきたい。イかせてほしい。
 もどかしいのに、それがまた興奮を煽る。

「あ、はうっ……ん、んぁ……は、あん……」

 はやく、はやく。
 エステファニアは自分でも絶頂に向かおうと、腰をくねらせて、優しく触れる指と秘核を自ら摩擦させた。
 さらに腿と下腹部に力を入れて、きゅう、と膣壁を締める。

 頭を少し動かすと、自身の髪が肌を流れるのが気持ち良い。
 自分の甘い嬌声や水音が鼓膜を揺らすのも気持ち良い。
 皮膚とシーツがこすれるのも気持ち良い。
 愛液が尻肉をつたってくのも気持ち良い。
 エステファニアは快楽の種を拾っていって、自分の中で育てていった。
 ゆっくりと、着実に、絶頂への階段を上っていく。そして。

「は、あああっ……、あ、ああああっ……!」

 下腹部が収縮し、腰がベッドから浮き上がる。
 どぷっと愛液が溢れ、細い脚ががくがくと痙攣した。
 秘核を触っていた指が離れても、エステファニアはしばらく絶頂したまま降りてこられなかった。
 与えられた性感は刺激として強いわけではなかったのに、時間をかけたからだろうか。深く、長い絶頂だった。

 やっと終わり、エステファニアの体からふっと力が抜けた。
 ベッドの上で脱力し、息を整える。
 もう達したのに、まだ身体が熱い。
 性器が疼き、蜜を零しながらひくひくと収縮していた。
 そして指が一本、中に入ってくる。

「ぁ、ぁぁ……」

 愛液に濡れた膣壁は何の抵抗もすることなく、それを迎え入れた。
 指が中を進むだけでくちゃりと音が立ち、粘膜が痺れるようにじんじんする。
 敏感な場所に触れられる快感に喜ぶ一方で、物足りなくて切なかった。

 指は根本まで入ってくると、中を広げるようにぐるりと円を描く。
 膣壁を引き伸ばされるだけでも気持ち良くて、腿が震えた。
 くちゃくちゃと音を立てながら粘膜の至る所を撫でられ、甘えるように指を締め付けた。
 散々焦らされて絶頂まで迎えたそこはすでに解れていて、指は届く範囲を撫で付けると出ていった。

 蜜壺に硬く熱いものが当てられて、エステファニアの呼吸が荒くなる。
 やっとそれが入ってくるという歓喜と、中の慣らしが指一本だけだったという不安と。

「あ、あっ……」

 待って、と言おうとしたのに、エステファニアの口はごく簡単な音しか出せなかった。
 硬い先端がエステファニアの中に入ろうとその身を押し付けてくる。
 そしてそのまま、くぷりと入り口を広げて、中に入ってきた。

「あっ……ああっ、あ……」

 長大で、硬く熱い肉棒に、体内を押し広げられる。
 やわらかい膣壁が引き伸ばされていくのが何とも言えない気持ち良さで、背中が仰け反った。
 しかもその快楽をエステファニアに味わわせるように、ゆっくりと進んでくる。
 すっかり快楽の虜となって勝手に解れきっていた粘膜は痛みを伝えることはなく、ただ性器が男根に開拓されていく気持ち良さだけを身体に走らせた。

「ん、んん~っ、ん、ぁぅぅぅ~っ……」

 気が遠くなるような時間をかけて、侵入者は全てを収めようとしていた。
 あまりにもゆっくりで、その男根の熱や太さ、長さ、脈打つ感覚の全てが、エステファニアの胎に刻まれていく。
 亀頭が最も奥の性感帯に触れて、エステファニアは絶頂に達した。
 じわじわと甘い波と電流の入り混ざったものが全身に広がって、秘部をひくつかせながら痙攣する。

 絶頂から降りてくると、肉棒が動き始めた。
 くちゃ、ぬち、と水音を立てながら、ゆっくりと抜き差しされる。

「んっ……、あ、あっ……!」

 まるで、その男根の味を教え込まれているようだった。
 慣らしが少なかったため狭くきつい内部の全てを擦りながら、抜き差しされる。
 摩擦するたびに痺れるような性感が走って、下腹部がぴくぴくと脈打った。
 子宮口や腹側の敏感な部分を強く刺激されているわけではなく、ただ膣内を男根が動いているというそれだけで、快楽に悶える。
 それだけ、エステファニアの中は性感を拾えるようになっていた。

「んっ……あ、あっ……」

 それでもやはり絶頂に達するには足りなくて、強請るように膣壁を締めた。
 大きな男の手が、エステファニアの臍の下のあたりを撫でた。
 それから腰を掴んで、どちゅん、っと勢いをつけて男根を奥に叩きつけられる。

「あっ!」

 そしてそのまま、激しいピストンを続けられた。
 秘核の裏にあるざらついた粘膜を押し上げるようにしながら中を進み、子宮口に亀頭をめり込ませ、カリ首で膣壁を削ぐように擦りながら抜けていく。
 元々の性感帯はもちろん、膣壁を擦られる快楽を教え込まれたエステファニアは、男根が少しでも動くだけで強烈な快感に襲われた。

「あ、あーっ! あ、あっ、あ、はあっ、あんっ、あああ~っ……!」

 大きく開いた脚を強張らせ、乳頭と秘核を大きく腫らしながら絶頂に達した。
 痙攣する胎の中を、男根は変わらず動き続ける。
 エステファニアの下半身がカッと熱くなったかと思うと、潮を吹いた。
 ごりっと秘核の裏を刺激される度に、ぴゅ、ぴゅっと愛液が飛んでいく。

 絶頂の最中でも加減されずに動き続けられて、エステファニアはイきっぱなしだった。
 性感の頂きから下りて休憩したいのに、ぐいぐいと押し上げられる。
 先程の焦らされた愛撫とは正反対だった。

「あ、あああああ~……っ!」

 そして下生えが絡みそうな程に腰を押し付けられると、奥まで潜り込んだ男根が精を吐き出した。
 エステファニアはまだ絶頂の最中にいて、きつく締め付ける膣壁が肉棒のどくどくとした脈打ちまで拾い上げる。
 その感覚すら気持ち良くて、彼女の絶頂は引き延ばされた。
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