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本編
23.王太子シモンの夜の愉しみ(2)※
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「ああんっ、あっ、あああ、ああっ……!」
埋めてくれるものを求めてひくつく膣壁を、宥めるように丁寧に舌を這わせる。
すると収縮の間隔が狭くなり、絶頂が近いことを悟った。
とどめとばかりに再び秘核をじゅるっと吸い上げれば、ビクンと腰を反らせる。
ひくつく腿を押さえつけ、達した彼女をさらに追い詰めるように、そのまま秘核を吸い上げながらも舌で舐った。
「ひうっ……! あんんんんっ、はうっ……!」
甘い声を楽しみながら、彼女を絶頂でいたぶる。
この、彼女の肉体を支配している征服感がたまらなかった。
下腹部が痙攣し始めたところで唇を離し、中に指を挿入する。今までの愛撫で勝手に解れているそこは、シモンの指を歓迎するようにうねった。
そんな粘膜をかき分けながら進み、腹側にある彼女の弱点を擦り上げる。
「きゃううううっ……! ああっ、あああああんっ……!」
ぴゅっと潮が吹き出し、弧を描いてシーツを濡らす。
シモンがそこを押し上げるたびに、びゅっ、ぷしゅっと面白いくらいに潮を吹いた。
こうして発情した性器を晒し、雌の本能を剥き出しにした下品な様を見せているのに、その美しさを損なわないのが彼女のすごいところだった。
彼女の深緑の瞳は、いったいどんな風に甘く蕩けているのだろう。
自身の淫らなこの身体を知ったら、どのような表情を浮かべるのだろう。
シモンの知らない彼女を知りたかったが……彼女はそう易々と手折られぬ女だ。まだ、種明かしには早い。
潮の勢いが弱くなったところで指を抜き、ひくひくと寂しがっている蜜壺に自身の男根を突き入れる。
「あ、ああああ……んっ……」
溶けるような嬌声と熱くうねる粘膜に歓迎され、はあ、と息が漏れた。
そのまま達してしまいそうになり、歯を食い縛る。
全てを収め彼女と一体化すると、背筋がゾクゾクとして、腰が震えた。
射精感をやり過ごそうと動かずに呼吸を繰り返すが、エステファニアの内部は強請るように吸い付いてくる。
シモンは舌舐めずりをし、いつもは笑っているため半分ほど閉じられている瞼を開け、ギラつくアメシストの瞳を覗かせた。
無意識に自分をここまで求め欲する妻を見れば、もう我慢できなかった。
細い腰を掴み、腰を前後に動かす。
腹側を抉るようにすれば、またぴゅる、と弱々しく潮を吹いた。
「あああっ……! あっ! あっあっあっあっ」
動きを早めれば、エステファニアの背中が反る。
胸を突き出す姿勢になったことで、今晩はまだ触られていない乳頭がその身を必死に腫らし、気付いてくれと主張しているのがシモンの目についた。
シモンはやわらかい乳房を掴み上げ、その先端を舐め回す。
「きゃうん! あんっ、あああんっ……!」
子犬のような鳴き声に口角を上げながら、シモンは彼女の奥を突きつつも乳首を吸い上げた。
エステファニアは絶頂を迎え、腰をがくがくと震わせながら頭を振って髪を乱す。
手脚の代わりとばかりに内部がきゅうきゅうと抱き締めてきて、シモンは奥に男根を突き入れると、そのまま射精した。
「あ、ああっ…………ああっ、あ……」
精液を浴びるのにすら感じているのか、悦に入ったような声を漏らす。
シモンは腰を震わせながら、彼女の中に欲望を注いだ。
初めは挿入まではしなかったが、魔杖の開発に成功し、魔杖兵の養成が順調に進んだあたりから、最後までしてしまおうかと考えるようになった。
もう、ばれても良いと判断したからだ。
今はもう、ロブレは元々同じ国だった隣国との戦争の準備を初めている。
今度はロブレを盟主として、ここ一帯の国をまとめあげるのだ。
一応、シモンの中にも眠ったまま処女を奪われるのは可哀想なのではないかという思いもあって迷っていたので、どうするのかを彼女に委ねたのがあの舞踏会での告白だったのだが……彼女は折れずに、シモンを突っぱねた。
彼女はとっくに神によって帝国のためにシモンに捧げられ、逃れることは敵わないのに、自分に主導権があると思っている。
まだ自身の現実と未来が分かっていない様も、傲慢な態度すらも、かわいらしく、愛おしかった。
あの棘のある振る舞いも、一種の甘えだろう。
実際彼女は、公の場では求められる王太子妃としての振る舞いを全うしている。
シモンといるときが一番生意気であるのと同時に、それが彼女の素なのだ。
自分の女がそうやって自らを曝け出して甘えているのだから、優しく受け止めてやるのが男の甲斐性だろう。
毎晩、情事の痕跡こそ消しているが、こうして精を注いでいれば、いずれ彼女は身籠るはずだ。
この子種が実を結び、それが分かる頃には、ロブレはその力を世界に示している。
結婚の条件を反故にしたことがばれたところで、彼女も、帝国もそこまで強く出られないはずだ。
むしろ、ロブレと深い繋がりができるほうが帝国の利になる。
そしてきっと、そのときに初めて、彼女は破瓜の自覚がないまま、その身を穢されていたことに気付くのだ。
夜な夜な彼女の肉体を支配していた夫の子を産み、その傷が癒えたところで、どれだけ夫に甘えた身体であるかを教え込んでやる。
「エステファニアっ……」
「あ、ああん……はあ、ああっ……」
シモンはその時を想像して再び勃起した男根で、精液を子宮口に塗り込むように腰を擦り付けた。
埋めてくれるものを求めてひくつく膣壁を、宥めるように丁寧に舌を這わせる。
すると収縮の間隔が狭くなり、絶頂が近いことを悟った。
とどめとばかりに再び秘核をじゅるっと吸い上げれば、ビクンと腰を反らせる。
ひくつく腿を押さえつけ、達した彼女をさらに追い詰めるように、そのまま秘核を吸い上げながらも舌で舐った。
「ひうっ……! あんんんんっ、はうっ……!」
甘い声を楽しみながら、彼女を絶頂でいたぶる。
この、彼女の肉体を支配している征服感がたまらなかった。
下腹部が痙攣し始めたところで唇を離し、中に指を挿入する。今までの愛撫で勝手に解れているそこは、シモンの指を歓迎するようにうねった。
そんな粘膜をかき分けながら進み、腹側にある彼女の弱点を擦り上げる。
「きゃううううっ……! ああっ、あああああんっ……!」
ぴゅっと潮が吹き出し、弧を描いてシーツを濡らす。
シモンがそこを押し上げるたびに、びゅっ、ぷしゅっと面白いくらいに潮を吹いた。
こうして発情した性器を晒し、雌の本能を剥き出しにした下品な様を見せているのに、その美しさを損なわないのが彼女のすごいところだった。
彼女の深緑の瞳は、いったいどんな風に甘く蕩けているのだろう。
自身の淫らなこの身体を知ったら、どのような表情を浮かべるのだろう。
シモンの知らない彼女を知りたかったが……彼女はそう易々と手折られぬ女だ。まだ、種明かしには早い。
潮の勢いが弱くなったところで指を抜き、ひくひくと寂しがっている蜜壺に自身の男根を突き入れる。
「あ、ああああ……んっ……」
溶けるような嬌声と熱くうねる粘膜に歓迎され、はあ、と息が漏れた。
そのまま達してしまいそうになり、歯を食い縛る。
全てを収め彼女と一体化すると、背筋がゾクゾクとして、腰が震えた。
射精感をやり過ごそうと動かずに呼吸を繰り返すが、エステファニアの内部は強請るように吸い付いてくる。
シモンは舌舐めずりをし、いつもは笑っているため半分ほど閉じられている瞼を開け、ギラつくアメシストの瞳を覗かせた。
無意識に自分をここまで求め欲する妻を見れば、もう我慢できなかった。
細い腰を掴み、腰を前後に動かす。
腹側を抉るようにすれば、またぴゅる、と弱々しく潮を吹いた。
「あああっ……! あっ! あっあっあっあっ」
動きを早めれば、エステファニアの背中が反る。
胸を突き出す姿勢になったことで、今晩はまだ触られていない乳頭がその身を必死に腫らし、気付いてくれと主張しているのがシモンの目についた。
シモンはやわらかい乳房を掴み上げ、その先端を舐め回す。
「きゃうん! あんっ、あああんっ……!」
子犬のような鳴き声に口角を上げながら、シモンは彼女の奥を突きつつも乳首を吸い上げた。
エステファニアは絶頂を迎え、腰をがくがくと震わせながら頭を振って髪を乱す。
手脚の代わりとばかりに内部がきゅうきゅうと抱き締めてきて、シモンは奥に男根を突き入れると、そのまま射精した。
「あ、ああっ…………ああっ、あ……」
精液を浴びるのにすら感じているのか、悦に入ったような声を漏らす。
シモンは腰を震わせながら、彼女の中に欲望を注いだ。
初めは挿入まではしなかったが、魔杖の開発に成功し、魔杖兵の養成が順調に進んだあたりから、最後までしてしまおうかと考えるようになった。
もう、ばれても良いと判断したからだ。
今はもう、ロブレは元々同じ国だった隣国との戦争の準備を初めている。
今度はロブレを盟主として、ここ一帯の国をまとめあげるのだ。
一応、シモンの中にも眠ったまま処女を奪われるのは可哀想なのではないかという思いもあって迷っていたので、どうするのかを彼女に委ねたのがあの舞踏会での告白だったのだが……彼女は折れずに、シモンを突っぱねた。
彼女はとっくに神によって帝国のためにシモンに捧げられ、逃れることは敵わないのに、自分に主導権があると思っている。
まだ自身の現実と未来が分かっていない様も、傲慢な態度すらも、かわいらしく、愛おしかった。
あの棘のある振る舞いも、一種の甘えだろう。
実際彼女は、公の場では求められる王太子妃としての振る舞いを全うしている。
シモンといるときが一番生意気であるのと同時に、それが彼女の素なのだ。
自分の女がそうやって自らを曝け出して甘えているのだから、優しく受け止めてやるのが男の甲斐性だろう。
毎晩、情事の痕跡こそ消しているが、こうして精を注いでいれば、いずれ彼女は身籠るはずだ。
この子種が実を結び、それが分かる頃には、ロブレはその力を世界に示している。
結婚の条件を反故にしたことがばれたところで、彼女も、帝国もそこまで強く出られないはずだ。
むしろ、ロブレと深い繋がりができるほうが帝国の利になる。
そしてきっと、そのときに初めて、彼女は破瓜の自覚がないまま、その身を穢されていたことに気付くのだ。
夜な夜な彼女の肉体を支配していた夫の子を産み、その傷が癒えたところで、どれだけ夫に甘えた身体であるかを教え込んでやる。
「エステファニアっ……」
「あ、ああん……はあ、ああっ……」
シモンはその時を想像して再び勃起した男根で、精液を子宮口に塗り込むように腰を擦り付けた。
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