白き結婚という条件で新興国の王太子に嫁いだのですが、眠っている間に妊娠させられていました

天草つづみ

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本編

16.皇女エステファニアの淫らな夢(2-1)※

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「ぁっ……はぁ、ん……」

 両胸に走った甘く鋭い刺激に、エステファニアは吐息を漏らした。
 視界は真っ暗で、瞼を開けようとしても不思議と開かない。けれど身体の感覚はあって、今自分がベッドに寝ていて――男の手による愛撫を受けていることは分かった。

「あ、あっ、ああっ……!」

 かりかりと二つの乳頭を掻かれて、もじもじと体を揺らした。
 相変わらず金縛りのように腕や足も重くて、思うように動かせない。一方的に与えられる性感に身を捩るので精一杯で、エステファニアの身体は大人しく快楽を受け入れる。

 今日も、この夢だ。エステファニアは、期待に胸を高鳴らせた。
 あの時から、毎晩のようにこうして快楽に浸る淫夢を見るようになっていた。しかもその内容は、日に日に濃いものになっていっている。

 指の先で乳頭をいたぶっていた手が、胸を鷲掴んだ。
 ぴんと立ち上がった先端に熱い息がかかって、エステファニアの呼吸も荒くなる。
 しかし期待していたことは起こらず、期待に震える乳頭を指で弾かれた。

「あっ……ぁぁん、あっ、ああっ……」

 落胆の声を上げたものの、すぐに与えられた快感に夢中になる。下腹部が甘く痺れて、愛液がとろとろと溢れていくのが分かった。

 もっと違うことをしてほしくても、やめてほしくても、夢というものは見るものの望みどおりになるとは限らないものだ。
 固くしこった乳首を吸い上げて、疼く秘部を優しくなだめてほしい。
 そう思ってもエステファニアに触れる手はそうしてくれないし、自分の口で強請ることもできない。

 思うように動かない重い身体を震わせて、長く続く愛撫に耐え忍んだ。
 気持ち良いけれど、達するほどではない。
 もう快楽の絶頂に辿り着きたいけれど、そこまで導いてはくれない。
 もどかしい性感は、気持ち良くも辛いものだ。

 本能のまま無意識に腰を揺らしながらも、エステファニアの胸は期待でいっぱいだった。
 こうしてしつこく焦らされた先にある快楽を、夢の中で何度も体験していたからだ。

 胸を解放されて脚を広げられ、どくんっと心臓が脈打った。
 くぱりと指で秘部を広げられ、濡れたそこが触れた空気にひんやりとする。
 蜜壺や花弁は雄を誘い込むようにひくひくと収縮していて、それを惜しげもなく晒されていた。

 そこに熱く濡れた柔らかいものが押し当てられ、ビクンと腰が跳ねた。
 わずかにざらついた面が、ずりずりと秘部を擦る。舌だ。舌で、女の部分を舐められている。
 自分の手では得られない快楽に、エステファニアは甘い鳴き声を上げた。

「ぁあんっ……はぁっ……あああん……」

 自然と背中が反り、汗が自分の肌を伝う。
 尖った舌先が愛液掬い取り、蜜壺の中身をじゅるっと吸い上げた。

「ああああっ……! あっ、ああっ……!」

 敏感なところにしゃぶりつかれ、下腹部がひくひくと震えた。
 そのまま花弁がふやけてしまいそうなくらいに長い時間舐めしゃぶられ、白い脚がぶるぶると痙攣する。
 エステファニアの感度は期待としつこい愛撫に限界まで高められ、絶頂を切望してひくつく膣の動きだけで軽く達していた。

 全身が熱い。息が上がり、嬌声を抑えられない。
 今回の夢では一度も触れられていない秘核が、早くいじめてくれと存在を主張している。
 もはや、自分で触りたいくらいだ。
 そこを好きに擦って、しばらく放置されて寂しがっている乳頭を摘んで、深い絶頂に身を落としたい。
 けれどエステファニアの指先はぴくりと動くだけで、この淫夢は彼女を焦らすばかりだった。

 はっ、はっ、と獣のように息を繰り返していると、舌が離れていった。
 そして、蜜壺に細く温かい棒が入ってくる。指だ。指が二本ほど、エステファニアの中に侵入してきた。

「はぁぁぁぁあんっ……!」

 狭い膣を広げられる感覚だけで、エステファニアは絶頂に達した。
 熟しきった粘膜が、きゅうきゅうと侵入者を締め付ける。
 指は動きづらそうに進み、腹側にある弱いところをぐいぐいと押し上げた。
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