47 / 47
終わりと始まり
あとがき
しおりを挟む
最後まで読んでいただきありがとうございました!
お礼については最終話に書かせていただいたのでここでは割愛させていただきます。
以下こんなつもりで書いてました~みたいなのを、一人で語っているだけです。
近況ボードに書こうと思ったのですが字数がオーバーしてしまい…。
このお話は自分的にいろいろ挑戦してみた感じでして、せっかくなので考えていたことを放出しようと。
あと、きっと感想に書かれたことは他にも疑問に思ってる方がいるだろうと思うので、完結前に感想にあったことについても触れながら書かせていただきます。
このお話は、サイコパス書きたいな~と、浮気物書いてみたいな~という思いから生まれたお話でした。
なのでヒロインはブリジット、最終的なヒーローはベルナールだったのですが、お話的にはラファエル書くぞ!から始まりました。
作者の好みとして、人とはずれているけれど本人の中では一貫した考えや信念があるキャラクターって魅力的だなあというのがありまして。
で、それが一般的な倫理観から離れたり反社会的だとサイコパスなのかな~と。(※もちろんキャラクターとして魅力があるというだけで、人として肯定しているわけではありません)
拙作で他にサイコパスタグをつけているものだと「白き結婚という条件で新興国の王太子に嫁いだのですが、眠っている間に妊娠させられていました」がありまして、このヒーローもサイコパスだと思うしやってることはやばいのですが、サイコパスの怖さとかやばさにはあまり焦点があたっていないお話だったかなあと思いまして、そのリベンジのつもりもありました。
ということでサイコパス書くぞー!になりまして、ラファエルが生まれました。
特にサイコパスによく上げられる共感性がない、他責思考あたりもかなり意識してキャラ付けしておりまして、ああなりました。
なのでホラーとか怖いと言っていただけたのは本当に嬉しいと言うか、ちゃんとやばいやつ書けてたんだな~ってなってました!
ざまあに関しては、このお話はクズを断罪してすっきり! ではなくサイコパスを書きたかったお話なので、そういう人間が制裁を受けることもなくのうのうと生きていく方がなんかもやもやしてそれっぽいな~と思ったので、唯一好きだった人が好きではなくなりきっと今後愛する人はいない、くらいでざまあって感じのざまあはしませんでした。
◇ラファエルについて
元々共感性が低く自分は特別だと思っているタイプなので、他人を大切にはしない人です。
子どもが、自分が世界の主人公で他の人はその登場人物だと思っているみたいな……そんなイメージでした。
基本的には多くの人と思考がずれていて、本人もそれに自覚があり、主に物語から普通とされる振る舞い、人から好意的に思われる振る舞いを学んで常にそれを演じている状態です。
ブリジットに浮気がばれて以降サイコパス全開な場面がいくつかありましたが、それは彼の中でそういう状況での振る舞いのサンプルが少なかったので、素が出ていたり、似た場面の振る舞いをつぎはぎにして演じているだけなのでなんだかちぐはぐだったりします。
決闘の後からは彼の中でサンプルがあったので、一見普通の人っぽい振る舞いに戻っています。
あと現代より人権意識やジェンダー観が遅れている世界というのと、精通のエピソードもありましてゴリゴリの男尊女卑ですね。自分とそれ以外で明確に区分けがされているのですが、その中でも男と女でかなり扱いが違います。なので雌とか言ってる。
ただブリジットのことは彼なりに本当に愛していて、いわゆる彼の世界でのヒロインでした。
そのため逆にブリジットに対しては自他境界が曖昧になっておりまして、(他の雌で性欲を処理していてもブリジットを愛しているという)自分の気持ちを分かってくれるはず、ブリジットは同じように自分を愛してくれているはず、カロリーヌやベルナールは自分とブリジットの邪魔をしようとする敵、というように認知がおかしくなっております。
決闘でブリジットがベルナールを庇って初めて、ブリジットはもう自分のことを好きではない、と気付いた感じですね。
それまではベルナールに誑かされてぶれているだけで、本当は自分を好きなはずと信じて疑っていませんでした。
しかし物語でもよくある命を張って愛する人を守るという行動に、やっとブリジット自身の心がベルナールに動いていることを気付いたと。
で、作中でも言っていたように自分に一途ではないブリジットはもう特別ではなくなりました。
彼にとってブリジットの好きなところは、純粋で他の雌とは違って自分に肉欲を向けず、人としての愛を向けてくれるところだったので。
なのでブリジットたちの行動はその場その場では最適ではなかったのですが、結果的には一番被害が少なくラファエルから離れられるENDでした。
一応特別ではないといいながら若干未練が残っていたラファエルなのですが、最後ブリジットが妊娠出産した=性交済みということで完全に吹っ切れています。
新しい奥さんは完全に跡継ぎ残すためだけに結婚して、特別でもなんでもないので普通に孕ませてます。
雌を性欲処理の道具だと思ってる彼にとっては、抱かないことが愛情表現なので。
あと、ラファエル視点でもちょっと書きましたが、カロリーヌを襲った賊ですはラファエルが裏で依頼なり誘導なりしていました。
20話のあの女のせいで……てなったあとにもう動き出していまして、また浮気がばれたあの日を指定したわけではなかったのですが、カロリーヌも療養のためにあまり外に出ていなかったので、たまたま襲われたのがあの日というだけです。
なのでラファエルはちょっと遅かったかなと言ってます。本当はカロリーヌが告発の手紙を送る前に処理できていればよかったなと。
ベルナールに関しては、裏でやるより決闘で事故死させれば手っ取り早いし責められないのでそれを狙ってました。
◇ブリジットについて
根は善良で良い子なのですが、まだ十八歳のぬくぬく育ったお嬢さんで、世間知らず、意志が弱く流されやすい、あたりを意識して書いていました。
良い人って色々なタイプがあると思うのですが、人を悪く思えないから騙されちゃったりとか、あと気が弱くて何かあったときに明らかに悪い相手よりも自分を責めてしまったりとか、彼女はそういうイメージでした。初めの浮気発覚後とかその色が濃いでしょうか。
あと自分に何か大きな出来事が降りかかったときに混乱して冷静な思考と対処ができる人ばかりじゃないと思うのですが、ブリジットもまだ若いし意思が強いタイプではないので、そういうのを意識した結果ポンコツ言われるような感じになってますね。
あと正常性バイアスとか、コンコルド効果とかも意識してました。
なので即離婚にならなかったのは、そのあたりの性格面の影響が大きいです。
作者も浮気男、やば男は即切りしなよ~ってタイプなのですが、世の中再構築頑張っていたり、経済的理由とか世間体などそれぞれの理由で我慢して離婚していなかったり、どう考えても恋人や配偶者がやばい人なのに情がわいちゃって別れられない人がいたりするわけで、そういうすぐに割り切って別れられない人を書こうと思って書いてました。
ブリジット自身も精神的にも経済的にも自立してないですし、再婚が厳しい世界なので。
あとサイコパス全開ラファエルって普通に怖いので、目の前にいると相当気が強い人じゃないと反発できなそうだな、とか。
そんなわけでラファエルに言いくるめられたり、思考がラファエルらに寄っていって混乱しているとはいえ仕返し浮気を持ちかけたりなどもしてしまいました。
が、全てベルナールのおかげで軌道修正されました。
ベルナールがいなかったら最初の浮気発覚後もなんやかんや言いくるめられて洗脳されて終わってそうな気がします。やはり洗脳に必要なのは外部との断絶ですね。
産まれてからラファエルと結婚すると思って生活していて、実際二年間は体の関係はなくとも妻として愛されていて彼にかなりの情生まれているので、浮気されたからとはいえすぐには切り捨てられない、混乱していてどうするのが最適か分からずとりあえず現状維持、ということで再構築ルートに。
ラファエルが約束後も浮気していることが発覚してからは覚醒し、ベルナールに気持ちが向いたことでラファエルへの情も捨てる方向に舵を切れたので、カロリーヌとベルナールのファインプレーですね。
まだまだ若い未熟な女の子を意識しているので、要所要所最適な反応、行動はできてないです。
ブリジットもおかしい的な意見もあったのですが、実際ラファエル浮気発覚後は常に混乱状態というか、衝撃的すぎて目の前のことで精一杯、冷静ではないのでおかしくなってます。緊張状態で色んな意味で視野が狭くなってるというか。
あとよくラファエルやカロリーヌがブリジットを純粋と表しているのですが、まったく擦れてない人ってある意味人の裏を想像できないし、子どもっぽいとも紙一重なのかなあとも思うので、色々考えられる性格ではないですね。
義父に白い関係のことも言っては? という意見もあったのですが、ブリジットは元々抱かれないことに悩みはしていましたが離婚は考えてなく、あくまで浮気が離婚原因なので、浮気のことだけを伝えてました。
嘘がつけない子なので、白い関係まで言った方が有利になるとかも考えてないですね。事実を言っただけというか……。
あと義父のところでも触れますが、義父はラファエルが取り繕うことを知らなかった幼少期から知っていてやばいやつだと分かっていて、あまり刺激したくないとも思っているので白い関係のことを言われたとしてもとくに対応は変わりません。
個人的には気が強い女の子の方が書きやすいのでこの子を書くのはちょっと大変だったのですが、良い経験になりました。
これからはベルナールが一緒なのでぶれることなく、彼が引っ張って行ってくれると思います。
◇ベルナールについて
一途、幼馴染、義弟、若干のツンデレ、と作者の好きな要素が詰め込まれたキャラクターでした。
作者が個人的に浮気男は絶対許さん!と思っている人なので、浮気男とは正反対の誠実なヒーローを目指して書いてました。
ずっとブリジットが好きでしたが彼女には兄という婚約者がおり、しかも両思いなので自分に出る幕はないと身を引き、しかし忘れられず他の女性と親しくすることもなくいたという……やりすぎなくらい良い子でした。
そんなときに想い人が離婚すると言い始めたら、飛びつくしかないですね。これから幸せになってください。
ラファエルとは歳が離れているので、ベルナールが物心ついたころには兄上はわりと普通の振る舞いを身に着けていました。なので親とは違い彼のやばいところは知らずに育っておりました。
次男ということで家を継がずいずれ家を出て生きていく未来だったので、それ前提の教育を受けているでしょうし、自立心とかもブリジットと違って育っていたのかなと。それで結構気が強いです。あとまだ十七歳ですしね。
ブリジットが若い故に自分の考えに自信が持てないタイプでしたが、ベルナールは逆に若いから怖いもの知らずなところがあります。
剣術の腕前的にはラファエルより上手いのですが、ラファエルがゲームでいうと運のパラメーターが馬鹿高いタイプでクリティカルやら命中回避に補正かかってるので、ちょっと押されてしまいました。(私生活でも運が良いので、さらにラファエルの世の中舐め腐り具合が助長されている)
ブリジットが割り込まずにいたら勝てた可能性はありますが、普通に勝ってもラファエルのブリジットへの執着は外れないのであれが最善でした。
◇カロリーヌについて
彼女は恋に生きた女性でした。
手紙ではブリジットのことを思って~て感じで書いてまして、その気持ちもまったくないわけではないですが一割未満ですね。
早く別れろ!!!ラファエルを振れ!!!わたくしがもらう!!!と思ってました。
サイコパスまではいかないですが不倫するくらいには善性が低い人物ですね。
ブリジットにはなんだかんだ正妻の余裕もあったのですが、彼女はずぶずぶとラファエルに沼り都合の良い女に。
でも何かに一極集中するキャラクターもとても魅力的だなと思うので個人的には結構好きで、ラファエルとカロリーヌのセックスも正直書きたかったのですが、書いたら全然終わらないな、とか需要ないやろな、とか思ってカットしました。
とにかくラファエルに尽くしていたおかげで雌のなかでもわりと気に入られていたのですが、ブリジットとの結婚生活の邪魔をしたのでロックオンされてしまいました。その時点で生存ルートはなかったと思います……ラファエルにさえ沼らなければ……。
◇義父について
元々日和見な性格なのと、ラファエルが取り繕うことを知らない頃から彼には悩まされていたので、今ではもうすっかり諦めてる感じです。
いやちゃんと教育しろや……て感じなのですが、実際とんでもない息子がいたら対処に困るよな~みたいなイメージからのキャラクターです。
一応彼(と妻)なりには矯正しようとしてたんですが、あのざまです。
現在は表向き上手くやってくれているだけありがたいと思っていて、ラファエルの浮気癖も黙認していました。
白い関係のことを元々侍女あたりから知らされているか知っていないか、は考えていなかったのですが、知っててもまだ夫婦も若いのでラファエルがまたよく分からんことやってるなと思いつつ、せっつくことはないですね。離婚話のときに知らされても別にどうもしないです。
知ったところでこの世界では三年白い関係なら婚姻を無効にできる、それ以外では結局両者の同意が必要で、あの時点でどうにかするには義父が家長としてラファエルに命令することになるのですが、奴にそんなことすれば面倒なことになると分かっているので……。
もし義父が子どもつくれや的な事言っても、ラファエルがブリジットに言ってたように、まだ時期を待ってる的なことを言われればそうか……で終わりそうです。
もう何年かしても子どもがいなかったら流石にもうちょっと強めに口出しそうですが。
あとこの人はまったく過激派ではないので、決闘についても、ラファエルも流石に弟を殺さんだろうと思ってました。
と、そんなことを考えながら書いていました。
作中でなんとな~くでも伝えられていたら嬉しいです。
作者的には、ヒロインがサイコパスから逃げられて誠実な旦那を得られるハッピーエンドだと思っているのですが、カロリーヌの件とかラファエルの中でブリジットがただの雌に格下げ、彼がブリジットを失う以外の報いなし、などちょっともやもやも残るかな?と思ったのでハッピーエンドタグはつけなかったのですが……どうでしょう。
今回のお話を書いてて、今まで浮気ヒーロー許せん派なので元サヤはかけないなあと思っていたのですが書いてみようかなあと思えたり、サイコパスに洗脳されるバッドエンドorメリバパターンも書いてみたいなあと思ったりと、なんだか幅が広がった気がします。
こうして書きたいものばかり増えて筆が追いつかないという…。
また何か投稿していたら、何かしらお付き合いいただけますと幸いです。
こんな一人語りまで最後までお付き合いいただきありがとうございました!
お礼については最終話に書かせていただいたのでここでは割愛させていただきます。
以下こんなつもりで書いてました~みたいなのを、一人で語っているだけです。
近況ボードに書こうと思ったのですが字数がオーバーしてしまい…。
このお話は自分的にいろいろ挑戦してみた感じでして、せっかくなので考えていたことを放出しようと。
あと、きっと感想に書かれたことは他にも疑問に思ってる方がいるだろうと思うので、完結前に感想にあったことについても触れながら書かせていただきます。
このお話は、サイコパス書きたいな~と、浮気物書いてみたいな~という思いから生まれたお話でした。
なのでヒロインはブリジット、最終的なヒーローはベルナールだったのですが、お話的にはラファエル書くぞ!から始まりました。
作者の好みとして、人とはずれているけれど本人の中では一貫した考えや信念があるキャラクターって魅力的だなあというのがありまして。
で、それが一般的な倫理観から離れたり反社会的だとサイコパスなのかな~と。(※もちろんキャラクターとして魅力があるというだけで、人として肯定しているわけではありません)
拙作で他にサイコパスタグをつけているものだと「白き結婚という条件で新興国の王太子に嫁いだのですが、眠っている間に妊娠させられていました」がありまして、このヒーローもサイコパスだと思うしやってることはやばいのですが、サイコパスの怖さとかやばさにはあまり焦点があたっていないお話だったかなあと思いまして、そのリベンジのつもりもありました。
ということでサイコパス書くぞー!になりまして、ラファエルが生まれました。
特にサイコパスによく上げられる共感性がない、他責思考あたりもかなり意識してキャラ付けしておりまして、ああなりました。
なのでホラーとか怖いと言っていただけたのは本当に嬉しいと言うか、ちゃんとやばいやつ書けてたんだな~ってなってました!
ざまあに関しては、このお話はクズを断罪してすっきり! ではなくサイコパスを書きたかったお話なので、そういう人間が制裁を受けることもなくのうのうと生きていく方がなんかもやもやしてそれっぽいな~と思ったので、唯一好きだった人が好きではなくなりきっと今後愛する人はいない、くらいでざまあって感じのざまあはしませんでした。
◇ラファエルについて
元々共感性が低く自分は特別だと思っているタイプなので、他人を大切にはしない人です。
子どもが、自分が世界の主人公で他の人はその登場人物だと思っているみたいな……そんなイメージでした。
基本的には多くの人と思考がずれていて、本人もそれに自覚があり、主に物語から普通とされる振る舞い、人から好意的に思われる振る舞いを学んで常にそれを演じている状態です。
ブリジットに浮気がばれて以降サイコパス全開な場面がいくつかありましたが、それは彼の中でそういう状況での振る舞いのサンプルが少なかったので、素が出ていたり、似た場面の振る舞いをつぎはぎにして演じているだけなのでなんだかちぐはぐだったりします。
決闘の後からは彼の中でサンプルがあったので、一見普通の人っぽい振る舞いに戻っています。
あと現代より人権意識やジェンダー観が遅れている世界というのと、精通のエピソードもありましてゴリゴリの男尊女卑ですね。自分とそれ以外で明確に区分けがされているのですが、その中でも男と女でかなり扱いが違います。なので雌とか言ってる。
ただブリジットのことは彼なりに本当に愛していて、いわゆる彼の世界でのヒロインでした。
そのため逆にブリジットに対しては自他境界が曖昧になっておりまして、(他の雌で性欲を処理していてもブリジットを愛しているという)自分の気持ちを分かってくれるはず、ブリジットは同じように自分を愛してくれているはず、カロリーヌやベルナールは自分とブリジットの邪魔をしようとする敵、というように認知がおかしくなっております。
決闘でブリジットがベルナールを庇って初めて、ブリジットはもう自分のことを好きではない、と気付いた感じですね。
それまではベルナールに誑かされてぶれているだけで、本当は自分を好きなはずと信じて疑っていませんでした。
しかし物語でもよくある命を張って愛する人を守るという行動に、やっとブリジット自身の心がベルナールに動いていることを気付いたと。
で、作中でも言っていたように自分に一途ではないブリジットはもう特別ではなくなりました。
彼にとってブリジットの好きなところは、純粋で他の雌とは違って自分に肉欲を向けず、人としての愛を向けてくれるところだったので。
なのでブリジットたちの行動はその場その場では最適ではなかったのですが、結果的には一番被害が少なくラファエルから離れられるENDでした。
一応特別ではないといいながら若干未練が残っていたラファエルなのですが、最後ブリジットが妊娠出産した=性交済みということで完全に吹っ切れています。
新しい奥さんは完全に跡継ぎ残すためだけに結婚して、特別でもなんでもないので普通に孕ませてます。
雌を性欲処理の道具だと思ってる彼にとっては、抱かないことが愛情表現なので。
あと、ラファエル視点でもちょっと書きましたが、カロリーヌを襲った賊ですはラファエルが裏で依頼なり誘導なりしていました。
20話のあの女のせいで……てなったあとにもう動き出していまして、また浮気がばれたあの日を指定したわけではなかったのですが、カロリーヌも療養のためにあまり外に出ていなかったので、たまたま襲われたのがあの日というだけです。
なのでラファエルはちょっと遅かったかなと言ってます。本当はカロリーヌが告発の手紙を送る前に処理できていればよかったなと。
ベルナールに関しては、裏でやるより決闘で事故死させれば手っ取り早いし責められないのでそれを狙ってました。
◇ブリジットについて
根は善良で良い子なのですが、まだ十八歳のぬくぬく育ったお嬢さんで、世間知らず、意志が弱く流されやすい、あたりを意識して書いていました。
良い人って色々なタイプがあると思うのですが、人を悪く思えないから騙されちゃったりとか、あと気が弱くて何かあったときに明らかに悪い相手よりも自分を責めてしまったりとか、彼女はそういうイメージでした。初めの浮気発覚後とかその色が濃いでしょうか。
あと自分に何か大きな出来事が降りかかったときに混乱して冷静な思考と対処ができる人ばかりじゃないと思うのですが、ブリジットもまだ若いし意思が強いタイプではないので、そういうのを意識した結果ポンコツ言われるような感じになってますね。
あと正常性バイアスとか、コンコルド効果とかも意識してました。
なので即離婚にならなかったのは、そのあたりの性格面の影響が大きいです。
作者も浮気男、やば男は即切りしなよ~ってタイプなのですが、世の中再構築頑張っていたり、経済的理由とか世間体などそれぞれの理由で我慢して離婚していなかったり、どう考えても恋人や配偶者がやばい人なのに情がわいちゃって別れられない人がいたりするわけで、そういうすぐに割り切って別れられない人を書こうと思って書いてました。
ブリジット自身も精神的にも経済的にも自立してないですし、再婚が厳しい世界なので。
あとサイコパス全開ラファエルって普通に怖いので、目の前にいると相当気が強い人じゃないと反発できなそうだな、とか。
そんなわけでラファエルに言いくるめられたり、思考がラファエルらに寄っていって混乱しているとはいえ仕返し浮気を持ちかけたりなどもしてしまいました。
が、全てベルナールのおかげで軌道修正されました。
ベルナールがいなかったら最初の浮気発覚後もなんやかんや言いくるめられて洗脳されて終わってそうな気がします。やはり洗脳に必要なのは外部との断絶ですね。
産まれてからラファエルと結婚すると思って生活していて、実際二年間は体の関係はなくとも妻として愛されていて彼にかなりの情生まれているので、浮気されたからとはいえすぐには切り捨てられない、混乱していてどうするのが最適か分からずとりあえず現状維持、ということで再構築ルートに。
ラファエルが約束後も浮気していることが発覚してからは覚醒し、ベルナールに気持ちが向いたことでラファエルへの情も捨てる方向に舵を切れたので、カロリーヌとベルナールのファインプレーですね。
まだまだ若い未熟な女の子を意識しているので、要所要所最適な反応、行動はできてないです。
ブリジットもおかしい的な意見もあったのですが、実際ラファエル浮気発覚後は常に混乱状態というか、衝撃的すぎて目の前のことで精一杯、冷静ではないのでおかしくなってます。緊張状態で色んな意味で視野が狭くなってるというか。
あとよくラファエルやカロリーヌがブリジットを純粋と表しているのですが、まったく擦れてない人ってある意味人の裏を想像できないし、子どもっぽいとも紙一重なのかなあとも思うので、色々考えられる性格ではないですね。
義父に白い関係のことも言っては? という意見もあったのですが、ブリジットは元々抱かれないことに悩みはしていましたが離婚は考えてなく、あくまで浮気が離婚原因なので、浮気のことだけを伝えてました。
嘘がつけない子なので、白い関係まで言った方が有利になるとかも考えてないですね。事実を言っただけというか……。
あと義父のところでも触れますが、義父はラファエルが取り繕うことを知らなかった幼少期から知っていてやばいやつだと分かっていて、あまり刺激したくないとも思っているので白い関係のことを言われたとしてもとくに対応は変わりません。
個人的には気が強い女の子の方が書きやすいのでこの子を書くのはちょっと大変だったのですが、良い経験になりました。
これからはベルナールが一緒なのでぶれることなく、彼が引っ張って行ってくれると思います。
◇ベルナールについて
一途、幼馴染、義弟、若干のツンデレ、と作者の好きな要素が詰め込まれたキャラクターでした。
作者が個人的に浮気男は絶対許さん!と思っている人なので、浮気男とは正反対の誠実なヒーローを目指して書いてました。
ずっとブリジットが好きでしたが彼女には兄という婚約者がおり、しかも両思いなので自分に出る幕はないと身を引き、しかし忘れられず他の女性と親しくすることもなくいたという……やりすぎなくらい良い子でした。
そんなときに想い人が離婚すると言い始めたら、飛びつくしかないですね。これから幸せになってください。
ラファエルとは歳が離れているので、ベルナールが物心ついたころには兄上はわりと普通の振る舞いを身に着けていました。なので親とは違い彼のやばいところは知らずに育っておりました。
次男ということで家を継がずいずれ家を出て生きていく未来だったので、それ前提の教育を受けているでしょうし、自立心とかもブリジットと違って育っていたのかなと。それで結構気が強いです。あとまだ十七歳ですしね。
ブリジットが若い故に自分の考えに自信が持てないタイプでしたが、ベルナールは逆に若いから怖いもの知らずなところがあります。
剣術の腕前的にはラファエルより上手いのですが、ラファエルがゲームでいうと運のパラメーターが馬鹿高いタイプでクリティカルやら命中回避に補正かかってるので、ちょっと押されてしまいました。(私生活でも運が良いので、さらにラファエルの世の中舐め腐り具合が助長されている)
ブリジットが割り込まずにいたら勝てた可能性はありますが、普通に勝ってもラファエルのブリジットへの執着は外れないのであれが最善でした。
◇カロリーヌについて
彼女は恋に生きた女性でした。
手紙ではブリジットのことを思って~て感じで書いてまして、その気持ちもまったくないわけではないですが一割未満ですね。
早く別れろ!!!ラファエルを振れ!!!わたくしがもらう!!!と思ってました。
サイコパスまではいかないですが不倫するくらいには善性が低い人物ですね。
ブリジットにはなんだかんだ正妻の余裕もあったのですが、彼女はずぶずぶとラファエルに沼り都合の良い女に。
でも何かに一極集中するキャラクターもとても魅力的だなと思うので個人的には結構好きで、ラファエルとカロリーヌのセックスも正直書きたかったのですが、書いたら全然終わらないな、とか需要ないやろな、とか思ってカットしました。
とにかくラファエルに尽くしていたおかげで雌のなかでもわりと気に入られていたのですが、ブリジットとの結婚生活の邪魔をしたのでロックオンされてしまいました。その時点で生存ルートはなかったと思います……ラファエルにさえ沼らなければ……。
◇義父について
元々日和見な性格なのと、ラファエルが取り繕うことを知らない頃から彼には悩まされていたので、今ではもうすっかり諦めてる感じです。
いやちゃんと教育しろや……て感じなのですが、実際とんでもない息子がいたら対処に困るよな~みたいなイメージからのキャラクターです。
一応彼(と妻)なりには矯正しようとしてたんですが、あのざまです。
現在は表向き上手くやってくれているだけありがたいと思っていて、ラファエルの浮気癖も黙認していました。
白い関係のことを元々侍女あたりから知らされているか知っていないか、は考えていなかったのですが、知っててもまだ夫婦も若いのでラファエルがまたよく分からんことやってるなと思いつつ、せっつくことはないですね。離婚話のときに知らされても別にどうもしないです。
知ったところでこの世界では三年白い関係なら婚姻を無効にできる、それ以外では結局両者の同意が必要で、あの時点でどうにかするには義父が家長としてラファエルに命令することになるのですが、奴にそんなことすれば面倒なことになると分かっているので……。
もし義父が子どもつくれや的な事言っても、ラファエルがブリジットに言ってたように、まだ時期を待ってる的なことを言われればそうか……で終わりそうです。
もう何年かしても子どもがいなかったら流石にもうちょっと強めに口出しそうですが。
あとこの人はまったく過激派ではないので、決闘についても、ラファエルも流石に弟を殺さんだろうと思ってました。
と、そんなことを考えながら書いていました。
作中でなんとな~くでも伝えられていたら嬉しいです。
作者的には、ヒロインがサイコパスから逃げられて誠実な旦那を得られるハッピーエンドだと思っているのですが、カロリーヌの件とかラファエルの中でブリジットがただの雌に格下げ、彼がブリジットを失う以外の報いなし、などちょっともやもやも残るかな?と思ったのでハッピーエンドタグはつけなかったのですが……どうでしょう。
今回のお話を書いてて、今まで浮気ヒーロー許せん派なので元サヤはかけないなあと思っていたのですが書いてみようかなあと思えたり、サイコパスに洗脳されるバッドエンドorメリバパターンも書いてみたいなあと思ったりと、なんだか幅が広がった気がします。
こうして書きたいものばかり増えて筆が追いつかないという…。
また何か投稿していたら、何かしらお付き合いいただけますと幸いです。
こんな一人語りまで最後までお付き合いいただきありがとうございました!
431
お気に入りに追加
1,548
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(52件)
あなたにおすすめの小説
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
生まれ変わっても一緒にはならない
小鳥遊郁
恋愛
カイルとは幼なじみで夫婦になるのだと言われて育った。
十六歳の誕生日にカイルのアパートに訪ねると、カイルは別の女性といた。
カイルにとって私は婚約者ではなく、学費や生活費を援助してもらっている家の娘に過ぎなかった。カイルに無一文でアパートから追い出された私は、家に帰ることもできず寒いアパートの廊下に座り続けた結果、高熱で死んでしまった。
輪廻転生。
私は生まれ変わった。そして十歳の誕生日に、前の人生を思い出す。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
私は既にフラれましたので。
椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…?
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ulalumeさん、感想ありがとうございました!
返信が遅くなり申し訳ございません。
いや〜ほんと、ラファエルは自分を棚に上げるのが上手でしたね…。
ブリジットはサイコパスに押されてしまう子でしたが、バチバチにやり合う女傑も見てて面白そうです笑。
東堂明美さん、感想ありがとうございました!
返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
苛々しながらも最後まで読んでいただけてありがとうございます!楽しんでいただけたようで嬉しいです!
ラファエルとベルナールのことも読み取って的確に表していただきありがとうございます。
カロリーヌはおっしゃるとおり、結局ラファエルのことを理解しきれてなかったんですよね…。
彼女としては、ラファエルがブリジットにベタ惚れで自分に靡いてくれないことが分かったので、ブリジットからラファエルを振らせようとしました。ブリジットがラファエルの不貞を許せないようなタイプなのも分かっていたので、あの場面を見せた感じですね。
そしてブリジットに拒絶され傷心のラファエルを支えるなり、あの子はあなたのことを分かってくれなかったけれどわたくしは分かるわ、みたいな感じで取り入ろうと思っていました。
現状のままでは自分はこのまま遊ばれて終わるだけなので、賭けにでた感じですね。
ラファエルに怒られることは想像できてましたが、まさかガチで殺されるとは考えてなかったですね。気に入られていた驕りもあったので。
タチアナみたいに離れられればよかったのですが、相当ラファエルに惚れ込んでしまってましたね。愛人の中でも気に入られてたので余計夢見てしまったのかもしれません。
このお話は自分でも結構挑戦作だったので、そう言っていただけてとても嬉しいです〜!
ありがとうございます!!
ファル子さん、感想ありがとうございました!
返信がおそくなってしまい申し訳ございません。
楽しんでいただけたようで嬉しいです!お伝えくださりありがとうございます!
ブリジットに似た女の子がラファエルに見つかったらどうなるんだろうな〜やばいかな〜と自分でもちょっと思ってたので、同じこと考えてる方がいらっしゃって嬉しかったです笑。