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第一章 ティディール王国編

6.企み

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 案内された部屋に入ると神界にいた時の部屋の2倍以上の広さがあり、トイレもついていた。

優がベッドに身を投げゴロゴロしているとノックをされた。

「優いるか?俺だ海斗だ」

「あぁいる。入ってもいいぞ」

「ありがとう」

海斗が中に入ってくるとその後ろから、美咲、結、莉夏と、何故か先生までいた。

「なんか勢揃いだな。海斗達は分かるが何故先生も?」

「えーっと、音無くんはほかの誰とも話してなくて心配だったから」

「なるほど。まぁ、他の奴らは海斗や結の周りに集まってたからな。それで、海斗達は何しに来たんだ?」

「俺達も先生と同じ理由だ。それと、優のステータスと、この国のことまぁ王様のことだけどどう思ったか気になってね」

「そうだな、それなら先に海斗達のステータス見せてくれよ。あ、先生もな」

「わかった。ステータスオープン」

来栖 海斗 レベル:1
性別:男
年齢:17
種族:人族
職種:勇者
体力:1500
魔力:1200
筋力:1300
俊敏:1200
魔耐:1100
物耐:1200
属性:火 土 光 
スキル:言語理解 剣術 身体強化 気配察知 限界突破 反射
称号:【異世界人】

井上 結 レベル:1
性別:女
年齢:17
種族:人族
職種:聖女
体力:900
魔力:1400
筋力:800
俊敏:800
魔耐:1400
物耐:900
属性:水 風 光 
スキル:言語理解 回復魔法 浄化 広域回復魔法エリアヒール 生活魔法クリーン
称号:【異世界人】

近衛 美咲 レベル:1
性別:女
年齢:17
種族:人族
職種:剣刀士けんとうし
体力:1100
魔力:900
筋力:1000
俊敏:1600
魔耐:800
物耐:100
属性:風 光 雷 氷
スキル:言語理解 刀術 剣術 気配察知 迅速 
称号:【異世界人】

鈴原 莉夏 レベル:1
性別:女
年齢:17
種族:人族
職種:賢者
体力:800
魔力:2000
筋力:700
俊敏:700
魔耐:1500
物耐:700
属性:火 水 風 光 雷 氷
スキル:言語理解 魔力感知 精霊魔法
称号:【異世界人】

睦月 雪音 レベル:1
性別:女
年齢:23
種族:人族
職種:結界師
体力:700
魔力:1300
筋力:600
俊敏:700
魔耐:1600
物耐:1000
属性:火 水 光 氷
スキル:言語理解 結界術 結界術付与 結界強化
称号:【異世界人】

「なるほどみんな強いな。」

しかも美咲の剣刀士ってなんだ?剣術と刀術の両方を使いながら戦うのか?

「それじゃ、俺か。ステータスオープン」

音無 優 レベル:1
性別:男
年齢:17
種族:人族
職種:学生
体力:500
魔力:300
筋力:400
俊敏:200
魔耐:300
物耐:400
属性:火 
スキル:言語理解 
称号:【異世界人】

「,,,,,,,,,,,,おい優、このステータス誰かに見せたか?」

「ん?いや、見せてないぞ?,,,,,,あー、ただ、向こうにはバレてるかもな」

「おい、まじか。このステータスがバレていたらお前やばいんじゃないか?」

「かもな。まぁ、何とかなるだろ」

「優くん大丈夫だよ!私が守るからね!」

「音無くん心配いりませんよ!もしものことがあれば私が結界を貼りますから!」

結と先生が守ってくれるらしい。まぁ、そんな事よりこの国についてだな。

「おう。ありがとな。まぁ、それより自分たちの心配した方がいいぞ?」

「それはどう言う意味なの音無君」

「まぁ、そうだな、俺はずっと国王を見ていたが、海斗が協力すると言ってその後クラスの奴らも協力すると言い出した時一瞬だがニヤけていたからな。この国自体になにか秘密があるんじゃないか?俺たちだけが知らない秘密とかな,,,,,,,,,,,,,,,まぁ、本当のところは分からないけどな」

「なるほどね」

「音無君がそこまで言うなら一応気をつけてた方がいいかもしれませんね」

「そうだな。優は頭がいいし観察眼が凄いからな。一応注意はしておこう」

まぁ、海斗達なら大丈夫だろ。

 多分今頃国王達は俺をどうやって始末しようかの話し合いでもしているだろうな。あ、これってフラグになるのか?まぁいいか。それならそれでその策にわざとはまりダンジョンに行って龍神でも助けるか。俺がいなくなってる間は俺は死んだことになるだろうしな、暫くは顔を出さないでおくか。ある程度の地位が手に入れば会いに行けばいいだろう。

「そう言えば優ってかなり落ち着いていたよな?なんでだ?」

「なんでと言われてもな、なんでだろうな?」

本当はここに来る前に神界にいたからなどとは言えない。今自分の正体を明かす訳には行かない。

「そうだ、先生。一応クラスの奴らにも忠告しといた方がいいかもしれないのと、多分何人か浮ついてるやつがいるかもしれないから、注意しといてくれ。海斗も頼んだ」

「わかった任せとけ!」

「分かりました!」

「ただ、俺の名前はだすなよ」

「分かってるよ」

「はい」

 これで心配は無くなったな。ただ、一番心配なのはあのクソ王子だな。多分これから何回も結に絡んでいくだろう。それに、いざとなったら無理やり自分のものにするかもしれないな。そうならないように、後でスキルを作ってなにかアクセサリーに付与して渡しておくか。

 優達は色々と話していて、気づいた時には既に日が暮れており、メイドが夕食の時間だと言い皆で一緒に食堂へと向かった。食堂へと入ると既にクラスメイト全員がいた。皆揃ったところでメイド達が食事を持っていき、一斉に食事をとることとなった。

 全員が食べ終わるとその後直ぐにメイドに大浴場へと案内してもらい。男湯と女湯に別れ風呂に入り終わったものから部屋へと戻り就寝の準備をするのだった。

 海斗達が優の部屋に集まって会話をしていたその頃謁見の間に、国王、王子、家臣達、王国騎士団の団長が集まっていた。何故集まっているかと言うと、騎士団長がスキル鑑定を持っており一人一人鑑定していきその報告と今後の予定を決めるために集まっていた。

「それで、団長よどうであった?勇者達は」

「はっ!1名だけステータスが低く職種も学生とスキルも言語理解しか持っていない者がおりました。如何致しましょう」

団長は国王の前に片膝をつきこうべを垂れ報告をしていた。

「その者の名前はなんと言うのだ?」

「はっ!オトナシ ユウと言うものです」

「その者は使えそうか?」

「正直に申しまして、使えるどころか邪魔しにかならないかと」

「国王様よろしいでしょうか?」

「良い。申してみよ」

「明日から1ヶ月間特訓をしてもらう予定でございます。そして、1ヶ月後にダンジョンに行く事となっており、その時その者がこれから使えるか使えないかを団長に判断してもらい使えないと判断した場合は事故に見せかけてダンジョン内で始末するのはいかがでしょう?もし、仮に使えるとなった場合は勇者達の盾にでもなってもらいましょう」

「なるほど。さすが私の宰相だ。では今言った通りに動いてくれ。それと、明日勇者達に訓練する前に例の腕輪を1人1人に配り付けさせろ」

「はっ!了解致しました」


「父上、聖女は俺の物にしたいのだがいいだろうか?」

「構わんよ。ただし壊すなよ?」

「ありがとうございます」

謁見の間での会話の内容は優達が知ることはなかった。
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