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石化の少女
ケリュネイアの雌鹿 13
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「ほう、貴様、光の一族の末裔か・・・・」
カントウの言葉に耳を貸すこともせず、ジュンは両手をクロスさせ光線を放つ。
しかし、その光線も魔法障壁に弾かれた。
光線が尽きるのをまって、カントウは火炎弾を放つ。
ジュンは、それを右方向に転がるように避けた。
今度は光輪を放つ。
しかし、今度も、光輪は魔法障壁に砕かれ、その攻撃はカントウに届かない。
「なるほど、奇妙な術をつかう・・・・。
その腕輪の機能も興味深い・・・・」
再び、カントウは火炎弾を放つ。
よけきれないと判断したジュンは、ブレスレットを盾に変え、その攻撃を凌ぐ。
「取っ捕まえて、いろいろと調べさせていただくこととしようか・・・・」
カントウは、間髪おかず、火炎弾を放つ。
そして、ゆっくりとジュンとの距離を狭めていく。
ジュンは、カントウの放つ火炎弾を盾にこもってなんとか耐えつつ、カントウとの間合いを計る。
そして、カントウが、自分の力で届く距離まで近付いたところで、ジュンは、足元の小さな砂礫を拾い集め、カントウに向かって投げ放った。
目つぶしのように飛来した砂礫にカントウは、思わず顔を背ける。
よし、魔力を伴わない攻撃なら通る・・・・
「テレポート!」
ポケットの中のカプセルが強い光りを放つや否や、ジュンの姿が消えた。
そして、同時にカントウの足元にその姿を現す。
「てえぇぇい!」
ジュンは、盾を短剣に変化させるとカントウの足元から、その短剣を突き上げる。
「クッ・・・!」
カントウは手甲で、その短剣をはらいのけようとする。
「伸びろ!」
ジュンの気合とともに、短剣の柄が槍のように長く伸び、手甲よりも速くカントウの眼前に切っ先が迫る。
のけぞるように切っ先をよけるカントウ。
カントウに届くかと思われた切っ先は自動的に展開された魔法障壁に阻まれる。
「はっ!」
次の瞬間、ジュンは、短剣の頭側の柄を伸長させ、棒高跳びの要領で、空中高く舞い上がっていた。
「流星キィ~ック!!」
のけぞるような姿勢でバランスを崩していたカントウの顔面にジュンの飛び蹴りがさく裂する。
仰向けに蹴り倒されたカントウは、地面の瓦礫に後頭部を強打し、”うっ”と小さく声を上げた後、意識を失った。
「よしっ!
勝った~!」
ジュンは、右手を天に突き上げ、勝ち名乗りを上げる。
「さてと・・・・」
意識が戻る前に・・・・と、ジュンはカントウの懐を探り始める。
カントウの懐に、小ぶりの杖はあったが、目指す青い宝石のついた杖ではなかった。
「残念・・・・。
とすると、あの杖は、もう一人の男の方が持ってるってこと・・・・か」
それはさておき、とりあえずは、まあ、戦利品ということで・・・・と、ジュンは、カントウの懐から出てきた小ぶりな杖、腰についていたマジックバック、ポケットに入っていた小物など持って帰れそうなものはすべてはぎとって、自分の包みにしまい込む。
「これでよしっ。
急いで、カグヤのところに向かわないと・・・・」
カントウの言葉に耳を貸すこともせず、ジュンは両手をクロスさせ光線を放つ。
しかし、その光線も魔法障壁に弾かれた。
光線が尽きるのをまって、カントウは火炎弾を放つ。
ジュンは、それを右方向に転がるように避けた。
今度は光輪を放つ。
しかし、今度も、光輪は魔法障壁に砕かれ、その攻撃はカントウに届かない。
「なるほど、奇妙な術をつかう・・・・。
その腕輪の機能も興味深い・・・・」
再び、カントウは火炎弾を放つ。
よけきれないと判断したジュンは、ブレスレットを盾に変え、その攻撃を凌ぐ。
「取っ捕まえて、いろいろと調べさせていただくこととしようか・・・・」
カントウは、間髪おかず、火炎弾を放つ。
そして、ゆっくりとジュンとの距離を狭めていく。
ジュンは、カントウの放つ火炎弾を盾にこもってなんとか耐えつつ、カントウとの間合いを計る。
そして、カントウが、自分の力で届く距離まで近付いたところで、ジュンは、足元の小さな砂礫を拾い集め、カントウに向かって投げ放った。
目つぶしのように飛来した砂礫にカントウは、思わず顔を背ける。
よし、魔力を伴わない攻撃なら通る・・・・
「テレポート!」
ポケットの中のカプセルが強い光りを放つや否や、ジュンの姿が消えた。
そして、同時にカントウの足元にその姿を現す。
「てえぇぇい!」
ジュンは、盾を短剣に変化させるとカントウの足元から、その短剣を突き上げる。
「クッ・・・!」
カントウは手甲で、その短剣をはらいのけようとする。
「伸びろ!」
ジュンの気合とともに、短剣の柄が槍のように長く伸び、手甲よりも速くカントウの眼前に切っ先が迫る。
のけぞるように切っ先をよけるカントウ。
カントウに届くかと思われた切っ先は自動的に展開された魔法障壁に阻まれる。
「はっ!」
次の瞬間、ジュンは、短剣の頭側の柄を伸長させ、棒高跳びの要領で、空中高く舞い上がっていた。
「流星キィ~ック!!」
のけぞるような姿勢でバランスを崩していたカントウの顔面にジュンの飛び蹴りがさく裂する。
仰向けに蹴り倒されたカントウは、地面の瓦礫に後頭部を強打し、”うっ”と小さく声を上げた後、意識を失った。
「よしっ!
勝った~!」
ジュンは、右手を天に突き上げ、勝ち名乗りを上げる。
「さてと・・・・」
意識が戻る前に・・・・と、ジュンはカントウの懐を探り始める。
カントウの懐に、小ぶりの杖はあったが、目指す青い宝石のついた杖ではなかった。
「残念・・・・。
とすると、あの杖は、もう一人の男の方が持ってるってこと・・・・か」
それはさておき、とりあえずは、まあ、戦利品ということで・・・・と、ジュンは、カントウの懐から出てきた小ぶりな杖、腰についていたマジックバック、ポケットに入っていた小物など持って帰れそうなものはすべてはぎとって、自分の包みにしまい込む。
「これでよしっ。
急いで、カグヤのところに向かわないと・・・・」
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