2 / 2
2.
しおりを挟む
メアリーが王子と再開したのは、ハラリドウッド王国が繁栄して滅亡後、時代を遥か超えた、現代の日本だった。
メアリーは、日本の都心、平凡な家庭の次女として、生まれ変わった。名前は、愛亜《メア》と名付けられ、サラリーマンの父親と専業主婦の母、面倒見の良い姉に愛され、すくすくと育っていった。
愛亜には生まれたときから、しっかりと前世の記憶が残っていた。雪の女王は、雪の精の頃に持っていた力を残して生まれ変わらせた。
愛亜の持っている力は、透視能力と気温を絶対零度に下げる力であった。
雪の精であった頃と同じように、どんなに遠くのものでも見ることができる。
たとえそれが、壁や塀などに囲われていようと、元々は元素や原子でできているため、透けて見ることができるのだ。
幼い頃には力を隠していたが、高校に進学をし、16歳になった年をきっかけに、王子を探すために力を解放することにした。
愛亜は、16年間我慢してきた自分をまず褒めた。
「ああ!どんなにこのときを待っていただろう!ある程度の年齢になるまで、王子は私を女として見てくれないかもしれないし、、それに、人間の生活に慣れるのがけっこう大変だったわ!」
雪の精であった時のように、呟く癖も健在であった。
愛亜は、雪の精であったとき、人間は罵り合い、喧嘩をしてばりだと思っていた。人間として生活をするようになってから、父や母や姉のまっすぐで深い愛を受けるに従って、人間も悪いものではないと、考え方は変わっていた。
「でも、やっぱり、学校では力を使えばきっと変な目で見られるし!わからないものには、シビアにいじめるからね。気は許せないわ」
彼女なりに、自分なりの人間の見方を、この16年間で培ってきたのであった。
16歳になった日、愛亜はウィリアム王子を探すべき、透視の力を使った。
「あ!意外と近くにいらっしゃるのね!」
ウィリアム王子は、愛亜と同じ、都心に住んでいた。場所は、世田谷区で三軒茶屋の方角だった。
愛亜の住む場所は、葛飾区であり、下町だったので、浅草周辺を遊び場にしていた。世田谷区は上品なイメージであった。
「やっぱり、ウィリアム王子様、時代が変わっても、住む場所は一等地ね」
愛亜は、にんまりと笑って、世田谷区へと向かう準備をした。
「あれ?王子は、移動し始めたわ!渋谷のほうね。よし、追っていかないと」
愛亜はぶつぶつと呟きながら、渋谷駅まで電車に乗り、駅から王子の気配がある念を頼りにずんずんと歩いていた。
現在、日本は8月の上旬。季節は夏の真っ盛りで、気温は30℃を超えている。街行く人は、汗をかいて時にはミニ扇風機を吹きかけながら歩いていた。
「日本の夏は、毎年暑くなっていくわ。暑くてたまらない。いっそ力を使ってしまおうかしら」
愛亜は、冷風を呼び起こそうか迷ったが、周りの人がきっと驚くと予想すると、王子を探すことを邪魔されるかもしれない。
愛亜はそう考えて、暑くても我慢をして、ずんずんと早足で進んでいく。
王子がいたのは、駅から10分ほど歩いた繁華街にある、パチンコ店だった。
愛亜はパチンコ店に入るのは初めてだった。ガンガンとうるさい喧騒の中をくぐり抜け、やっと王子が打つ台に到着した。
「王子!私です!覚えてますか?」
ウィリアム王子は、黒髪に黒色の目をした、野生的な男子になっていた。金髪と青い目ではないが、やはり美男子であった。
「?!」
いきなり王子と呼ばれ、抱きつかれたウィリアム王子は、びっくりして目を点にした。
ウィリアム王子には、前世の記憶はなく、あったとしても愛亜は雪の精であり、王子には雪としか映っていないのだ。
どこをどうフォローしても、王子の記憶の片隅にもあるはずがなかった。
「君、頭大丈夫?」
ウィリアム王子は、流石王子であっただけに、すぐに冷静になり、抱きつく愛亜を払いのけ、そそくさとパチンコ店から出て行く。
「待ってください!私のこと覚えてませんか?」
愛亜は必死に王子の手に縋って聞いた。
「いや、俺は王子じゃないから。それに、君みたいにデブでブスを見たら、一生忘れないと思う。だから、今まで会ったこともない」
王子の言う通り、愛亜は身長150センチで体重65キロ、容姿も恵まれず、一重に薄い唇、鼻は埋もれていた。
「待ってください!」
愛亜は、今までで一番の焦りを感じていた。どうにか王子を食い止めようと、必死であったが、その形相がまた鬼のように怖く、王子が逃げるばかりだった。
(こうなったら、力を使うしかない!)
愛亜は、王子の行く手に冷気を吹きかけた。
すると、みるみると王子の足の周囲が凍っていく。王子の足は氷で固まり、逃げることができなくなってしまった。
チャンスと考えた愛亜は、にっこりと笑って、氷を溶かすかわりに、お茶をする約束をとりつけた。
王子がよくわからず、混乱をしている隙に、愛亜は王子の手を引いて、近くのカフェに連れて行った。
王子を手に入れるため、戦闘開始モードのスイッチが入ったのだ。
メアリーは、日本の都心、平凡な家庭の次女として、生まれ変わった。名前は、愛亜《メア》と名付けられ、サラリーマンの父親と専業主婦の母、面倒見の良い姉に愛され、すくすくと育っていった。
愛亜には生まれたときから、しっかりと前世の記憶が残っていた。雪の女王は、雪の精の頃に持っていた力を残して生まれ変わらせた。
愛亜の持っている力は、透視能力と気温を絶対零度に下げる力であった。
雪の精であった頃と同じように、どんなに遠くのものでも見ることができる。
たとえそれが、壁や塀などに囲われていようと、元々は元素や原子でできているため、透けて見ることができるのだ。
幼い頃には力を隠していたが、高校に進学をし、16歳になった年をきっかけに、王子を探すために力を解放することにした。
愛亜は、16年間我慢してきた自分をまず褒めた。
「ああ!どんなにこのときを待っていただろう!ある程度の年齢になるまで、王子は私を女として見てくれないかもしれないし、、それに、人間の生活に慣れるのがけっこう大変だったわ!」
雪の精であった時のように、呟く癖も健在であった。
愛亜は、雪の精であったとき、人間は罵り合い、喧嘩をしてばりだと思っていた。人間として生活をするようになってから、父や母や姉のまっすぐで深い愛を受けるに従って、人間も悪いものではないと、考え方は変わっていた。
「でも、やっぱり、学校では力を使えばきっと変な目で見られるし!わからないものには、シビアにいじめるからね。気は許せないわ」
彼女なりに、自分なりの人間の見方を、この16年間で培ってきたのであった。
16歳になった日、愛亜はウィリアム王子を探すべき、透視の力を使った。
「あ!意外と近くにいらっしゃるのね!」
ウィリアム王子は、愛亜と同じ、都心に住んでいた。場所は、世田谷区で三軒茶屋の方角だった。
愛亜の住む場所は、葛飾区であり、下町だったので、浅草周辺を遊び場にしていた。世田谷区は上品なイメージであった。
「やっぱり、ウィリアム王子様、時代が変わっても、住む場所は一等地ね」
愛亜は、にんまりと笑って、世田谷区へと向かう準備をした。
「あれ?王子は、移動し始めたわ!渋谷のほうね。よし、追っていかないと」
愛亜はぶつぶつと呟きながら、渋谷駅まで電車に乗り、駅から王子の気配がある念を頼りにずんずんと歩いていた。
現在、日本は8月の上旬。季節は夏の真っ盛りで、気温は30℃を超えている。街行く人は、汗をかいて時にはミニ扇風機を吹きかけながら歩いていた。
「日本の夏は、毎年暑くなっていくわ。暑くてたまらない。いっそ力を使ってしまおうかしら」
愛亜は、冷風を呼び起こそうか迷ったが、周りの人がきっと驚くと予想すると、王子を探すことを邪魔されるかもしれない。
愛亜はそう考えて、暑くても我慢をして、ずんずんと早足で進んでいく。
王子がいたのは、駅から10分ほど歩いた繁華街にある、パチンコ店だった。
愛亜はパチンコ店に入るのは初めてだった。ガンガンとうるさい喧騒の中をくぐり抜け、やっと王子が打つ台に到着した。
「王子!私です!覚えてますか?」
ウィリアム王子は、黒髪に黒色の目をした、野生的な男子になっていた。金髪と青い目ではないが、やはり美男子であった。
「?!」
いきなり王子と呼ばれ、抱きつかれたウィリアム王子は、びっくりして目を点にした。
ウィリアム王子には、前世の記憶はなく、あったとしても愛亜は雪の精であり、王子には雪としか映っていないのだ。
どこをどうフォローしても、王子の記憶の片隅にもあるはずがなかった。
「君、頭大丈夫?」
ウィリアム王子は、流石王子であっただけに、すぐに冷静になり、抱きつく愛亜を払いのけ、そそくさとパチンコ店から出て行く。
「待ってください!私のこと覚えてませんか?」
愛亜は必死に王子の手に縋って聞いた。
「いや、俺は王子じゃないから。それに、君みたいにデブでブスを見たら、一生忘れないと思う。だから、今まで会ったこともない」
王子の言う通り、愛亜は身長150センチで体重65キロ、容姿も恵まれず、一重に薄い唇、鼻は埋もれていた。
「待ってください!」
愛亜は、今までで一番の焦りを感じていた。どうにか王子を食い止めようと、必死であったが、その形相がまた鬼のように怖く、王子が逃げるばかりだった。
(こうなったら、力を使うしかない!)
愛亜は、王子の行く手に冷気を吹きかけた。
すると、みるみると王子の足の周囲が凍っていく。王子の足は氷で固まり、逃げることができなくなってしまった。
チャンスと考えた愛亜は、にっこりと笑って、氷を溶かすかわりに、お茶をする約束をとりつけた。
王子がよくわからず、混乱をしている隙に、愛亜は王子の手を引いて、近くのカフェに連れて行った。
王子を手に入れるため、戦闘開始モードのスイッチが入ったのだ。
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
順番を待たなくなった側室と、順番を待つようになった皇帝のお話 〜陛下!どうか私のことは思い出さないで〜
白猫
恋愛
主人公のレーナマリアは、西の小国エルトネイル王国の第1王女。エルトネイル王国の国王であるレーナマリアの父は、アヴァンジェル帝国との争いを避けるため、皇帝ルクスフィードの元へ娘を側室として差し出すことにした。「側室なら食べるに困るわけでもないし、痛ぶられるわけでもないわ!」と特別な悲観もせず帝国へ渡ったレーナマリアだが、到着してすぐに己の甘さに気付かされることになる。皇帝ルクスフィードには、既に49人もの側室がいたのだ。自分が50番目の側室であると知ったレーナマリアは呆然としたが、「自分で変えられる状況でもないのだから、悩んでも仕方ないわ!」と今度は割り切る。明るい性格で毎日を楽しくぐうたらに過ごしていくが、ある日…側室たちが期待する皇帝との「閨の儀」の話を聞いてしまう。レーナマリアは、すっかり忘れていた皇帝の存在と、その皇帝と男女として交わることへの想像以上の拒絶感に苛まれ…そんな「望んでもいない順番待ちの列」に加わる気はない!と宣言すると、すぐに自分の人生のために生きる道を模索し始める。そして月日が流れ…いつの日か、逆に皇帝が彼女の列に並ぶことになってしまったのだ。立場逆転の恋愛劇、はたして二人は結ばれるのか?
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
子ども扱いしないでください! 幼女化しちゃった完璧淑女は、騎士団長に甘やかされる
佐崎咲
恋愛
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます
「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」
なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。
彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。
私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。
それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。
そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。
ただ。
婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。
切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。
彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。
「どうか、私と結婚してください」
「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」
私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。
彼のことはよく知っている。
彼もまた、私のことをよく知っている。
でも彼は『それ』が私だとは知らない。
まったくの別人に見えているはずなのだから。
なのに、何故私にプロポーズを?
しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。
どういうこと?
============
「番外編 相変わらずな日常」
いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。
※転載・複写はお断りいたします。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる