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ファーストミッション
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数日後、シアと小華はうっそうとした森の前に立っていた。2人のTHING MISSONは、
「音と生と友になり花の力を手に入れろ、か。」
小華が手元の紙を読み上げた。
「何すればいいんだろ」
「とりあえず入ろう!」
シアに手を引っ張られ、2人は小走りで森に入って行った。2人を不思議な試練が待ち受ける。
1つ目、森をしばらく進むと、開けた場所へと出てくる。小華達が来たところ以外は進む道が巨大な岩で塞がれていた。
「壊せってこと?」
シアが小華に聞く。
「私が聞きたいよ。ミッション渡したのはそっちでしょ?」
「私は渡しただけだから分かんないよ…」
2人は頭を抱えてしまった。
「素手か」
ふっと思い立ち、シアは立ち上がって拳をぐっと固めた。殴って壊す気満々だ。
「はぁー!」
ごちんと鈍い音が響き、シアの手は真っ赤に膨れてしまった。涙目のシアは小華を見つめ、上目遣いで、
「お願いしますぅ…」
と言った。
小華は即座に首を横に振った。
「私力無し」
2人は大きなため息をついてしまった。そして改めてもう一度、案を練り直すことに。
「そういえば能力を使あと何ができるの?」
小華はシアに聞いた。待ってましたと言わんばかりにシアはノリノリで説明し始めた。
小華さんの能力はダンスでパワーをつけたり、回復してあげたりできます。バックで流れる音によっても強さは変わります。ダンスは創作なんでみるのが楽しいと思いますなぁ
「待って、パワーをつけれるんならシアに能力使えばいいじゃん」
小華とシアは顔を見合わせて笑った。
「でも音楽は…?」
シアが不安そうな顔になる。小華はにっこり笑い、ぐるりと上空を指差した。
「ここ!自然の音と、友達になってみる!」
小華の目は幼い子供のようにキラキラと輝いていた。
「ダンス、スタート!」
小華のはずんだ声と同時に、足や手が素早く動き出す。リズムのいい足音が響き渡る。小華のダンスを引っ張る小鳥の囀りや空気や森のざわめきは変則的に変化していくが小華は笑顔を変えずについていく。シアは思わずダンスに見惚れてしまった。
小華が踊り始めてしばらく立つと、2人の体が光り始めた。パワーがついたのだ。
それに合わせて、シアは助走を付けて飛び上がり、正面にあった岩を思いっきり殴って破壊した。
「やった!」
「ダンス、フィニッシュ!」
小華もダンスを終え、シアに駆け寄った。
「やったね!」
2人はハイタッチして頷くと、更に奥へと駆け出して行った。
「音と生と友になり花の力を手に入れろ、か。」
小華が手元の紙を読み上げた。
「何すればいいんだろ」
「とりあえず入ろう!」
シアに手を引っ張られ、2人は小走りで森に入って行った。2人を不思議な試練が待ち受ける。
1つ目、森をしばらく進むと、開けた場所へと出てくる。小華達が来たところ以外は進む道が巨大な岩で塞がれていた。
「壊せってこと?」
シアが小華に聞く。
「私が聞きたいよ。ミッション渡したのはそっちでしょ?」
「私は渡しただけだから分かんないよ…」
2人は頭を抱えてしまった。
「素手か」
ふっと思い立ち、シアは立ち上がって拳をぐっと固めた。殴って壊す気満々だ。
「はぁー!」
ごちんと鈍い音が響き、シアの手は真っ赤に膨れてしまった。涙目のシアは小華を見つめ、上目遣いで、
「お願いしますぅ…」
と言った。
小華は即座に首を横に振った。
「私力無し」
2人は大きなため息をついてしまった。そして改めてもう一度、案を練り直すことに。
「そういえば能力を使あと何ができるの?」
小華はシアに聞いた。待ってましたと言わんばかりにシアはノリノリで説明し始めた。
小華さんの能力はダンスでパワーをつけたり、回復してあげたりできます。バックで流れる音によっても強さは変わります。ダンスは創作なんでみるのが楽しいと思いますなぁ
「待って、パワーをつけれるんならシアに能力使えばいいじゃん」
小華とシアは顔を見合わせて笑った。
「でも音楽は…?」
シアが不安そうな顔になる。小華はにっこり笑い、ぐるりと上空を指差した。
「ここ!自然の音と、友達になってみる!」
小華の目は幼い子供のようにキラキラと輝いていた。
「ダンス、スタート!」
小華のはずんだ声と同時に、足や手が素早く動き出す。リズムのいい足音が響き渡る。小華のダンスを引っ張る小鳥の囀りや空気や森のざわめきは変則的に変化していくが小華は笑顔を変えずについていく。シアは思わずダンスに見惚れてしまった。
小華が踊り始めてしばらく立つと、2人の体が光り始めた。パワーがついたのだ。
それに合わせて、シアは助走を付けて飛び上がり、正面にあった岩を思いっきり殴って破壊した。
「やった!」
「ダンス、フィニッシュ!」
小華もダンスを終え、シアに駆け寄った。
「やったね!」
2人はハイタッチして頷くと、更に奥へと駆け出して行った。
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