18 / 18
白月狼族の双子 その1
しおりを挟む
~それから数日後~
「はぁ……また外れか」
蓮はかくれんぼ妖精が差し出してきたアイテムを手に取り、疲れたようなため息をつく。
これで何回目の攻略だろう。初日よりも攻略するペースは上がり、1日で5回は回れるようにはなったが……
既に何十回も攻略しているせいで、これが何回目の攻略か覚えていない蓮
そんな蓮はこれまでに妖精から貰ったアイテムたちを思い出す。
色んなアイテムがあったな……碌なアイテムなかったけど。
このダンジョンは運が良ければ金策も出来るのだが、俺は引きが悪く、高値で売れるアイテムで有名なスキルブックの1つすらまだ出てきていない。
また、このダンジョンはHP視認のスキルブックの他に、剣術レベル1、槍術レベル1というスキルブックが落ちる。もちろん、欲しいのはHP視認のスキルブックだが、どんなスキルブックでもいいから、出てくれればもうちょっとお金に余裕が持てるんだけどな。
危険度4以降のダンジョンはお金を湯水のごとく使うステージが多々ある。それまでには使っても使いきれないほどにお金をためておきたいところだ。
まだ時間はあるな……
「帰還ポータルを出してくれ」
こうして蓮は一度ダンジョンを後にし、周回を続けるのであった。
~~~
「あれから休みを取らずに周回し続けてきたから少し疲れて来たな……」
俺は飯を食うために近くの商店街へとやってきていた。
いつもはバックに常備してある携帯食料を食べているのだが、ここ何日もこればっかり食っていると飽きもくる。
蓮は腰に付けている小さなダンジョンバックの中へと手を伸ばす。
そして、中から長方形の携帯食を取り出す。
見た目はカロリー○イトで、生きていき上で必要な栄養素が全部含まれている万能食らしいんだが……
蓮は何かを想像し、嫌な顔をする。
こいつ……美味しくないんだよな。
蓮が手に持つ携帯食料は、冒険者たちの中で一番人気のあるものだ。かさばらないし、何より安く、腹持ちが良い。もちろん、味は劣るが駆け出しの冒険者にとってはこれほどありがたい物はないだろう。
ただ、前世の記憶がある蓮にとっては別の話だったようで。
パサパサしてるし、味も小麦粉を固めて焼いただけの様な不味さ。ほんのり甘さを感じられはするが、日本のあの味に慣れている俺にはキツイものがある。
今日ぐらいは屋台等で飯を食ってもばちは当たらないだろう。
蓮は美味しい物がやっと食えると、笑みを零しながらやや早歩きで目的の場所へと向かっていた時。
「あれは……」
とある看板に目を引かれて、立ち止まる。
「そこのお兄さん! どうですか! 冒険のお供や夜の熱いお相手にもなる奴隷なんかは」
看板に書かれていたのは、大きく一言。
奴隷店……か。
奴隷――犯罪や口減らし等で人間としての権利や自由をはく奪され、他人の所有物として取り扱われる者達。ブレイブダンジョンクエストでも存在したシステムであり、ゲームの中では決められた行動をするNPCだった為、仲間として奴隷を選ぶ者は少数であった。
ボチボチ仲間を探さないと、と思っていた所だ。丁度いい。
蓮は無言で店内へと入って行く。
意外と仲は綺麗なんだな。もっと衛生環境が悪いのを想像してた。
店内では小奇麗な奴隷たちがショーケースの中で手と足に枷を付けられながら椅子に座っている。
種族は人間以外見られないな。他の部屋に他種族がいるのか?
蓮は奴隷の健康状態なども見つつ、店内を見て回る。
「お客様! どんな奴隷をお探しでしょう? 戦闘奴隷だったり性奴隷だったり色々と取り扱っておりますが……」
すると、奴隷商人らしき人物が蓮へと声をかける。
しかし、蓮は奴隷商人を一瞥すると、店の奥へと進んでいく。
「あ、あの。お客様?」
商人が戸惑いながらも蓮に声をかけ続けると。
「――はいるか?」
「はい?」
「獣人はいるかと聞いているんだ」
獣人――人間の様な見た目をした獣の特徴を持つ者の総称。身体能力が他の種族と比べて非常に高く、前衛職に向いている。
商人は慌てながら蓮へと近づき。
「もちろんでございます! ささっ。こちらへどうぞ」
蓮は商人に言われるがまま後へと着いていく。
丁度見終えたし、出ていこうと思っていた矢先に声をかけられてしまった。だから、仕方なく獣人はいるかと聞いてしまったが……
この店、結構広いんだな。ショーケースの中にいたのは人間だけだったけど、予想通り、他の種族は奥に隠されてた。
蓮は周りに視線をやりながら、奥へと進む。
少しして突き当りに鍵がかかった部屋があり、その部屋の手前に椅子に座った監視目的であろう男がいた。
「て、店長!?」
「お客様だ。開けて差し上げろ」
「はっ」
固く閉ざされていた扉を開ける男。
「どうぞ」
「ささっ、こちらへ」
商人に誘導されながら、蓮は異様な雰囲気を感じ取りつつ中へと進んでいく。
これは……
すると、その中に広がっていたのは劣悪な環境下で鎖でつながれている奴隷の数々。
「お客様を見る限り、戦闘奴隷をお望みと思いまして……」
蓮は顔をしかめるが、すぐに平常を装い。
「そうだ。この中に狼族はいるか?」
俺は前々から前衛を狼族。すなわち、AGIが優れた種族を置こうと思っていた。AGIが優れている種族と言ったら、獣人やエルフが挙げられるが、エルフは見た目が良いせいで奴隷の中で高額な部類に属している。
なので獣人の中でも随一の速さを持つ、狼族がいないかを確認しにきたんだが。
「狼族ですか? おい、狼族はこの中にいるか?」
「狼族は確か……」
一人の男が部屋の更に奥へと進んでいく。
奥にいるのだろうか……
それから暫くして。
「ほらっ、お客様がお待ちだ! 早くこっちへ来い!」
鎖を手にした男が、一人の獣人を連れて戻ってきた。
「いたっ! 何すんだよ!」
一人の獣人が痛そうに地面へと転ばされる。
「お前を購入してくれるかもしれないお客様だ。挨拶しろ」
「ふんっ。やだね」
その獣人は白が薄汚れたような毛色をしており、本人は商人たちにとても反抗的な模様。
それもそうだろう。好きでここにいる訳じゃないんだからな。
「く、終わったら覚えとけよ」
男が苛立ち始めた時。
「その子を見ても?」
「えぇ、もちろんです。ですが、あまり近くに寄らない方が……」
「大丈夫です。あと、その子と二人で話がしたいので離れてもらっても」
「承知しました」
こうして商人と男がそばから離れていく。
近くに誰もいなくなったな。それじゃあ、この子に素質があるかどうか確認するか。
俺はその狼人と目線を合わせる為、しゃがみ込む。
「君の名前は?」
「……」
無言の狼人。
「俺は蓮って言うんだ」
「……」
「一応、ダンジョン攻略をやってる」
「知ってる」
おっ、喋った。
蓮はにこやかな笑みを浮かべる。
「知ってるって? 君に言った事ないけど」
「……匂い」
「匂い?」
「っ! それは凄いな」
素直に凄いと思う蓮。
匂いでって、普通じゃわかんないぞ。
ダンジョン内は森や洞窟等、様々なステージに変化するから、匂いはその場その場で変わるしな。
蓮が獣人を褒めると、チラリと見えた尻尾が左右に揺れているのが分かった。
もしかして、喜んでるか? 案外かわいい奴なのかもな
その後も蓮は会話を交わしていく。
「そうなんだ! それでな……」
いつの間にか口数が多くなった獣人と会話をしていて、分かった事がある。
まず、この子の名はフューロ・ゼル。白月狼族の生き残りらしい。
そして、ゼルには両親と双子の姉がいるらしいんだが。
「メルを助けてくれ!」
一緒にこの奴隷館へ連れて来られて、ゼルとメルは離れ離れになってしまったらしい。
どうやら、白月狼族は高く売れるらしく、女であるメルは貴族向けに売るためどうのこうのらしいが。
「……ちょっと待ってろ。話があるんだが……」
一応、話だけ聞いてみるかという気持ちで立ち上がり、商人へと声をかける。
「何でしょうか?」
「メルと言う獣人はこの館にいるか?」
すると商人はいやらしい笑みを浮かべ。
「流石お客様も男の方でいらっしゃる。えぇ、居りますとも」
何か変な勘違いをしているみたいだが……まぁいいだろう。
「その子にも会わせてもらえるか」
「もちろんです! さぁ、こちらです」
そうして俺は商人の後を追って、ゼルがいる部屋を後にした。
「はぁ……また外れか」
蓮はかくれんぼ妖精が差し出してきたアイテムを手に取り、疲れたようなため息をつく。
これで何回目の攻略だろう。初日よりも攻略するペースは上がり、1日で5回は回れるようにはなったが……
既に何十回も攻略しているせいで、これが何回目の攻略か覚えていない蓮
そんな蓮はこれまでに妖精から貰ったアイテムたちを思い出す。
色んなアイテムがあったな……碌なアイテムなかったけど。
このダンジョンは運が良ければ金策も出来るのだが、俺は引きが悪く、高値で売れるアイテムで有名なスキルブックの1つすらまだ出てきていない。
また、このダンジョンはHP視認のスキルブックの他に、剣術レベル1、槍術レベル1というスキルブックが落ちる。もちろん、欲しいのはHP視認のスキルブックだが、どんなスキルブックでもいいから、出てくれればもうちょっとお金に余裕が持てるんだけどな。
危険度4以降のダンジョンはお金を湯水のごとく使うステージが多々ある。それまでには使っても使いきれないほどにお金をためておきたいところだ。
まだ時間はあるな……
「帰還ポータルを出してくれ」
こうして蓮は一度ダンジョンを後にし、周回を続けるのであった。
~~~
「あれから休みを取らずに周回し続けてきたから少し疲れて来たな……」
俺は飯を食うために近くの商店街へとやってきていた。
いつもはバックに常備してある携帯食料を食べているのだが、ここ何日もこればっかり食っていると飽きもくる。
蓮は腰に付けている小さなダンジョンバックの中へと手を伸ばす。
そして、中から長方形の携帯食を取り出す。
見た目はカロリー○イトで、生きていき上で必要な栄養素が全部含まれている万能食らしいんだが……
蓮は何かを想像し、嫌な顔をする。
こいつ……美味しくないんだよな。
蓮が手に持つ携帯食料は、冒険者たちの中で一番人気のあるものだ。かさばらないし、何より安く、腹持ちが良い。もちろん、味は劣るが駆け出しの冒険者にとってはこれほどありがたい物はないだろう。
ただ、前世の記憶がある蓮にとっては別の話だったようで。
パサパサしてるし、味も小麦粉を固めて焼いただけの様な不味さ。ほんのり甘さを感じられはするが、日本のあの味に慣れている俺にはキツイものがある。
今日ぐらいは屋台等で飯を食ってもばちは当たらないだろう。
蓮は美味しい物がやっと食えると、笑みを零しながらやや早歩きで目的の場所へと向かっていた時。
「あれは……」
とある看板に目を引かれて、立ち止まる。
「そこのお兄さん! どうですか! 冒険のお供や夜の熱いお相手にもなる奴隷なんかは」
看板に書かれていたのは、大きく一言。
奴隷店……か。
奴隷――犯罪や口減らし等で人間としての権利や自由をはく奪され、他人の所有物として取り扱われる者達。ブレイブダンジョンクエストでも存在したシステムであり、ゲームの中では決められた行動をするNPCだった為、仲間として奴隷を選ぶ者は少数であった。
ボチボチ仲間を探さないと、と思っていた所だ。丁度いい。
蓮は無言で店内へと入って行く。
意外と仲は綺麗なんだな。もっと衛生環境が悪いのを想像してた。
店内では小奇麗な奴隷たちがショーケースの中で手と足に枷を付けられながら椅子に座っている。
種族は人間以外見られないな。他の部屋に他種族がいるのか?
蓮は奴隷の健康状態なども見つつ、店内を見て回る。
「お客様! どんな奴隷をお探しでしょう? 戦闘奴隷だったり性奴隷だったり色々と取り扱っておりますが……」
すると、奴隷商人らしき人物が蓮へと声をかける。
しかし、蓮は奴隷商人を一瞥すると、店の奥へと進んでいく。
「あ、あの。お客様?」
商人が戸惑いながらも蓮に声をかけ続けると。
「――はいるか?」
「はい?」
「獣人はいるかと聞いているんだ」
獣人――人間の様な見た目をした獣の特徴を持つ者の総称。身体能力が他の種族と比べて非常に高く、前衛職に向いている。
商人は慌てながら蓮へと近づき。
「もちろんでございます! ささっ。こちらへどうぞ」
蓮は商人に言われるがまま後へと着いていく。
丁度見終えたし、出ていこうと思っていた矢先に声をかけられてしまった。だから、仕方なく獣人はいるかと聞いてしまったが……
この店、結構広いんだな。ショーケースの中にいたのは人間だけだったけど、予想通り、他の種族は奥に隠されてた。
蓮は周りに視線をやりながら、奥へと進む。
少しして突き当りに鍵がかかった部屋があり、その部屋の手前に椅子に座った監視目的であろう男がいた。
「て、店長!?」
「お客様だ。開けて差し上げろ」
「はっ」
固く閉ざされていた扉を開ける男。
「どうぞ」
「ささっ、こちらへ」
商人に誘導されながら、蓮は異様な雰囲気を感じ取りつつ中へと進んでいく。
これは……
すると、その中に広がっていたのは劣悪な環境下で鎖でつながれている奴隷の数々。
「お客様を見る限り、戦闘奴隷をお望みと思いまして……」
蓮は顔をしかめるが、すぐに平常を装い。
「そうだ。この中に狼族はいるか?」
俺は前々から前衛を狼族。すなわち、AGIが優れた種族を置こうと思っていた。AGIが優れている種族と言ったら、獣人やエルフが挙げられるが、エルフは見た目が良いせいで奴隷の中で高額な部類に属している。
なので獣人の中でも随一の速さを持つ、狼族がいないかを確認しにきたんだが。
「狼族ですか? おい、狼族はこの中にいるか?」
「狼族は確か……」
一人の男が部屋の更に奥へと進んでいく。
奥にいるのだろうか……
それから暫くして。
「ほらっ、お客様がお待ちだ! 早くこっちへ来い!」
鎖を手にした男が、一人の獣人を連れて戻ってきた。
「いたっ! 何すんだよ!」
一人の獣人が痛そうに地面へと転ばされる。
「お前を購入してくれるかもしれないお客様だ。挨拶しろ」
「ふんっ。やだね」
その獣人は白が薄汚れたような毛色をしており、本人は商人たちにとても反抗的な模様。
それもそうだろう。好きでここにいる訳じゃないんだからな。
「く、終わったら覚えとけよ」
男が苛立ち始めた時。
「その子を見ても?」
「えぇ、もちろんです。ですが、あまり近くに寄らない方が……」
「大丈夫です。あと、その子と二人で話がしたいので離れてもらっても」
「承知しました」
こうして商人と男がそばから離れていく。
近くに誰もいなくなったな。それじゃあ、この子に素質があるかどうか確認するか。
俺はその狼人と目線を合わせる為、しゃがみ込む。
「君の名前は?」
「……」
無言の狼人。
「俺は蓮って言うんだ」
「……」
「一応、ダンジョン攻略をやってる」
「知ってる」
おっ、喋った。
蓮はにこやかな笑みを浮かべる。
「知ってるって? 君に言った事ないけど」
「……匂い」
「匂い?」
「っ! それは凄いな」
素直に凄いと思う蓮。
匂いでって、普通じゃわかんないぞ。
ダンジョン内は森や洞窟等、様々なステージに変化するから、匂いはその場その場で変わるしな。
蓮が獣人を褒めると、チラリと見えた尻尾が左右に揺れているのが分かった。
もしかして、喜んでるか? 案外かわいい奴なのかもな
その後も蓮は会話を交わしていく。
「そうなんだ! それでな……」
いつの間にか口数が多くなった獣人と会話をしていて、分かった事がある。
まず、この子の名はフューロ・ゼル。白月狼族の生き残りらしい。
そして、ゼルには両親と双子の姉がいるらしいんだが。
「メルを助けてくれ!」
一緒にこの奴隷館へ連れて来られて、ゼルとメルは離れ離れになってしまったらしい。
どうやら、白月狼族は高く売れるらしく、女であるメルは貴族向けに売るためどうのこうのらしいが。
「……ちょっと待ってろ。話があるんだが……」
一応、話だけ聞いてみるかという気持ちで立ち上がり、商人へと声をかける。
「何でしょうか?」
「メルと言う獣人はこの館にいるか?」
すると商人はいやらしい笑みを浮かべ。
「流石お客様も男の方でいらっしゃる。えぇ、居りますとも」
何か変な勘違いをしているみたいだが……まぁいいだろう。
「その子にも会わせてもらえるか」
「もちろんです! さぁ、こちらです」
そうして俺は商人の後を追って、ゼルがいる部屋を後にした。
0
お気に入りに追加
48
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
いつも、楽しく読ませてもらってます。
失礼ですが、隠れた名店1から装備1と、話が飛んでるような気がするのですが?
コメントありがとうございます。
飛んでいました。今すぐに名店その2を公開いたします。
報告助かりました。これからも本作をよろしくお願いいたします。