41 / 115
炎の魔女 その1
しおりを挟む
「ははっ、まさか炎の魔女とこんな所で会えるなんて……」
アルスは一旦呼吸を整えてから言う。
そんなアルスの頭の中は既にミネルヴァを今後どのように使っていくかという議題でいっぱいいっぱいであり、目の焦点はミネルヴァに合っていない。
「まさか……、炎の魔女って私のことかい?」
ミネルヴァは自身に指を向け、首を少しかしげながらアルスへと質問する。
あっ、そうか……
まだ王国戦争が始まってないから、そんな名前で呼ばれてないのか。
アルスは既に知られた名だと思い込み、発言していたのだったが、まだ王国戦争前だという事に気がつき、頭を抱える。
ミネルヴァ・バンデスト。
王国戦争で活躍した傭兵の一人で、女性という身でありながら、傑出した戦闘能力の高さと、彼女の愛槍から繰り出される技から名づけられたのが『炎の魔女』。また、優れた統率能力を持ち、自ら先頭に立ち集団を率いて戦場を大暴れする様子から、多くの人々に恐れられていた人物でもあった。
他にも女性の傭兵で魔女関連の名前を名づけられた者たちも多々いるのだが、その者たちはまたの機会で紹介しようと思う。
そんなアルスはしまったと思いながら、どう言い訳をしようか悩んでいると。
「まぁ、その話はいいよ。それで? 私はこれから何をすればいいんだい? 出来れば戦闘関連の仕事を振ってくれるとありがたいんだけどね」
ミネルヴァはその話に興味がないらしい。また、血の気が多いのか、戦闘したくてうずうずしているといった様子で、これからの予定を聞いてきた。
「ミネルヴァさんにはエバンに、戦闘に関してのスキルを身に付けさせてあげてほしいんです」
「エバン? あぁ、そこにいる坊やの事かい。それぐらいならお安い御用さ。で、いつまでにどのレベルまで仕上げればいいんだい?」
ミネルヴァはエバンを一目見て頷く。
そうきたか。
アルスは前々から思い描いていた事を頭に浮かべ、薄ら笑みを浮かべる。
「半年以内にミネルヴァさんに勝てる……」
「へぇ、言うじゃないか「とは言いませんから、せめてミネルヴァさんに相手に3分程度、持ちこたえられるレベルには」……、なるほどね」
ミネルヴァは一瞬、好戦的な笑みを浮かべるが、アルスが直ぐに言い直したので、笑みを引っ込める。そして、エバンをもう一度見やり、悩む素振りを見せる。
「アルスは……、私の強さを知ってて言ってるのかい?」
あぁ……
ミネルヴァの目が物語っている。私を舐めているのか……、と。
そりゃそうだ。彼女は自身の強さを一番分かっている。この場で一番強いのは彼女だし、王都に規模を拡大したとしても、彼女と張り合えるのは、名の知られた猛者の中のごく一部だけだろう。
そんな彼女に対して俺は言ったのだ。エバンをミネルヴァと同等レベルまで強くしてほしいと。
そんな彼女の考えを察してしまい、身震いが止まらないアルスであったが、それ以上に彼はエバンの可能性を信じていた。
「もちろんです」
アルスの目に嘘偽りは決してない。その事を感じたミネルヴァは、自身から発していた殺気を和らげ。
「ははっ。ほんと私もなめられたもんだね。それに、そこの坊やが私と同じぐらいには強くなれるって信じてるんだ?」
「いえ……」
「なんだって?」
ミネルヴァは怒気を声に混ぜてアルスに詰めよろうとする。が……
「ミネルヴァさん以上に強くなりますから」
その返答にミネルヴァは豆鉄砲を食らったみたく、ポカンとした表情を見せる。そして、楽しいおもちゃにやっと出会えたと言わんばかりに凄味がある笑みを見せながらアルスへと近づき、耳元へと顔を近づけ。
「ふふっ、そう来なくっちゃね。アルス。君の事本当に気に入ったよ」
アルスの頭を撫でながら答える。一見、草食動物が肉食動物に追い込まれている絵にも見えるが、アルスは一歩も動じていない。まるで、それが当たり前かのように。
そんな、修羅場のようにも思える場には、もう一人、動じることなく冷静に観察する者がいた。
「ミネルヴァさん。それ以上はやめてください。これからは貴方もアルス様の元で仕える身、主人を敬うのが最低限、礼儀なのではないですか?」
「言うじゃないかい。私はアルスの事は認めたけどね、エバン。君の事はまだ認めていないよ」
エバンとミネルヴァが火花を散らしていると。
「そこまで。エバン、これからは曲がりなりにもミネルヴァさんが師匠となるんだから、少しは大目に見てあげて。そして、ミネルヴァさん。エバンを挑発するのはやめてください。これからは一蓮托生の仲間なんですよ?」
アルスが二人の仲裁にはいる。
「はい。すいません」
「ちょっとからかっただけじゃないかい。分かってるよ、すまなかったね」
何とか二人を仲直りさせて、ウルドへ話しかけるアルス。
「ウルドさん。ミネルヴァさんを仲間に引き入れたいと思います。それで、金額の方は……」
アルスが恐る恐るお金についてウルドに聞く。
ミネルヴァさんほどの武力の持ち主だ。聖金貨数枚。いや、十数枚は取られ……
「いえ、お金は必要ないですよ「へっ?」」
アルスは不意を突かれた様子で、ポカンとした表情を見せる。
ミネルヴァさんが……、タダで仲間に?
「ここは、仲間を必要としている者同士をめぐり合わせるために作られた場所なのでね。むしろ、その子を仲間に迎え入れてもらったことに私が感謝をしなければなりません……」
「い……、いやいや! こちらこそ、ミネルヴァさんに出会えたという幸運を感謝しなくてはならないというか、ウルドさんに感謝しなくてはならないというか……」
アルスは嬉しさと、驚きで今、自分が何を話しているのかも理解していない。ただ、この場にいる皆に感謝を伝えないと。という、原動力がアルスの口を勝手に動かしている。
「ほっほっほ。アルス様は本当に良いお方だ。そんな若いアルス様に老いぼれが一つ。忠告してもよいかな?」
忠告? 一体なんだろう……
アルスは一旦呼吸を整えてから言う。
そんなアルスの頭の中は既にミネルヴァを今後どのように使っていくかという議題でいっぱいいっぱいであり、目の焦点はミネルヴァに合っていない。
「まさか……、炎の魔女って私のことかい?」
ミネルヴァは自身に指を向け、首を少しかしげながらアルスへと質問する。
あっ、そうか……
まだ王国戦争が始まってないから、そんな名前で呼ばれてないのか。
アルスは既に知られた名だと思い込み、発言していたのだったが、まだ王国戦争前だという事に気がつき、頭を抱える。
ミネルヴァ・バンデスト。
王国戦争で活躍した傭兵の一人で、女性という身でありながら、傑出した戦闘能力の高さと、彼女の愛槍から繰り出される技から名づけられたのが『炎の魔女』。また、優れた統率能力を持ち、自ら先頭に立ち集団を率いて戦場を大暴れする様子から、多くの人々に恐れられていた人物でもあった。
他にも女性の傭兵で魔女関連の名前を名づけられた者たちも多々いるのだが、その者たちはまたの機会で紹介しようと思う。
そんなアルスはしまったと思いながら、どう言い訳をしようか悩んでいると。
「まぁ、その話はいいよ。それで? 私はこれから何をすればいいんだい? 出来れば戦闘関連の仕事を振ってくれるとありがたいんだけどね」
ミネルヴァはその話に興味がないらしい。また、血の気が多いのか、戦闘したくてうずうずしているといった様子で、これからの予定を聞いてきた。
「ミネルヴァさんにはエバンに、戦闘に関してのスキルを身に付けさせてあげてほしいんです」
「エバン? あぁ、そこにいる坊やの事かい。それぐらいならお安い御用さ。で、いつまでにどのレベルまで仕上げればいいんだい?」
ミネルヴァはエバンを一目見て頷く。
そうきたか。
アルスは前々から思い描いていた事を頭に浮かべ、薄ら笑みを浮かべる。
「半年以内にミネルヴァさんに勝てる……」
「へぇ、言うじゃないか「とは言いませんから、せめてミネルヴァさんに相手に3分程度、持ちこたえられるレベルには」……、なるほどね」
ミネルヴァは一瞬、好戦的な笑みを浮かべるが、アルスが直ぐに言い直したので、笑みを引っ込める。そして、エバンをもう一度見やり、悩む素振りを見せる。
「アルスは……、私の強さを知ってて言ってるのかい?」
あぁ……
ミネルヴァの目が物語っている。私を舐めているのか……、と。
そりゃそうだ。彼女は自身の強さを一番分かっている。この場で一番強いのは彼女だし、王都に規模を拡大したとしても、彼女と張り合えるのは、名の知られた猛者の中のごく一部だけだろう。
そんな彼女に対して俺は言ったのだ。エバンをミネルヴァと同等レベルまで強くしてほしいと。
そんな彼女の考えを察してしまい、身震いが止まらないアルスであったが、それ以上に彼はエバンの可能性を信じていた。
「もちろんです」
アルスの目に嘘偽りは決してない。その事を感じたミネルヴァは、自身から発していた殺気を和らげ。
「ははっ。ほんと私もなめられたもんだね。それに、そこの坊やが私と同じぐらいには強くなれるって信じてるんだ?」
「いえ……」
「なんだって?」
ミネルヴァは怒気を声に混ぜてアルスに詰めよろうとする。が……
「ミネルヴァさん以上に強くなりますから」
その返答にミネルヴァは豆鉄砲を食らったみたく、ポカンとした表情を見せる。そして、楽しいおもちゃにやっと出会えたと言わんばかりに凄味がある笑みを見せながらアルスへと近づき、耳元へと顔を近づけ。
「ふふっ、そう来なくっちゃね。アルス。君の事本当に気に入ったよ」
アルスの頭を撫でながら答える。一見、草食動物が肉食動物に追い込まれている絵にも見えるが、アルスは一歩も動じていない。まるで、それが当たり前かのように。
そんな、修羅場のようにも思える場には、もう一人、動じることなく冷静に観察する者がいた。
「ミネルヴァさん。それ以上はやめてください。これからは貴方もアルス様の元で仕える身、主人を敬うのが最低限、礼儀なのではないですか?」
「言うじゃないかい。私はアルスの事は認めたけどね、エバン。君の事はまだ認めていないよ」
エバンとミネルヴァが火花を散らしていると。
「そこまで。エバン、これからは曲がりなりにもミネルヴァさんが師匠となるんだから、少しは大目に見てあげて。そして、ミネルヴァさん。エバンを挑発するのはやめてください。これからは一蓮托生の仲間なんですよ?」
アルスが二人の仲裁にはいる。
「はい。すいません」
「ちょっとからかっただけじゃないかい。分かってるよ、すまなかったね」
何とか二人を仲直りさせて、ウルドへ話しかけるアルス。
「ウルドさん。ミネルヴァさんを仲間に引き入れたいと思います。それで、金額の方は……」
アルスが恐る恐るお金についてウルドに聞く。
ミネルヴァさんほどの武力の持ち主だ。聖金貨数枚。いや、十数枚は取られ……
「いえ、お金は必要ないですよ「へっ?」」
アルスは不意を突かれた様子で、ポカンとした表情を見せる。
ミネルヴァさんが……、タダで仲間に?
「ここは、仲間を必要としている者同士をめぐり合わせるために作られた場所なのでね。むしろ、その子を仲間に迎え入れてもらったことに私が感謝をしなければなりません……」
「い……、いやいや! こちらこそ、ミネルヴァさんに出会えたという幸運を感謝しなくてはならないというか、ウルドさんに感謝しなくてはならないというか……」
アルスは嬉しさと、驚きで今、自分が何を話しているのかも理解していない。ただ、この場にいる皆に感謝を伝えないと。という、原動力がアルスの口を勝手に動かしている。
「ほっほっほ。アルス様は本当に良いお方だ。そんな若いアルス様に老いぼれが一つ。忠告してもよいかな?」
忠告? 一体なんだろう……
11
お気に入りに追加
412
あなたにおすすめの小説
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~
クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。
だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。
リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。
だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。
あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。
そして身体の所有権が俺に移る。
リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。
よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。
お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。
お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう!
味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。
絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ!
そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる