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3巻
3-2
しおりを挟む◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ダンジョンのある場所は山奥のため、僕達は馬車ではなく歩いて向かうことにした。
ユーリシアさんと二人で歩いて移動するのは久しぶりだな。
「この雰囲気、懐かしいですね。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんけど、ちょっと楽しいです」
「ああ、そうだねクルト、私も楽しいよ」
ユーリシアさんはそう言って笑みを浮かべた。いつもと変わらない微笑みのはずだけれども……あれ?
ユーリシアさんの横顔をじっと見ていると、僕の視線に気付いたらしく、不思議そうな顔で見返してきた。
「どうした?」
「ユーリシアさん、体調悪いんですか?」
「え? なんで?」
「いえ、なんとなくそう思って」
僕がそう言うと、ユーリシアさんは「ふぅ」と息を漏らし、僕の肩に右手を置いてそのまま押した。
僕はくるりと回りユーリシアさんに背中を向ける状態になり、ユーリシアさんの手が僕の前にきて、胸に手を置かれる。温かい吐息が僕の耳にかかった。
これって……えっと、これって、もしかして……
そう思ったら、ユーリシアさんの手が僕の前から頭に――
「痛い痛い痛い、痛いです、ユーリシアさんっ!」
思いっきり蟀谷のところをグリグリされた。ユーリシアさんの指が僕の頭に食い込む。
「クルトォォ、私の体調が悪いって? これが体調の悪い人間の攻撃か?」
「ごめんなさいごめんなさい、ユーリシアさんの体調が悪いことなんてないです」
「わかればよろしい。そもそも私は冒険者だよ。自分の体調くらい自分が一番わかってるよ」
「はい、ユーリシアさんの言う通りです! だからグリグリしないでください」
ようやくユーリシアさんは僕を解放してくれた。うぅ、まだ頭がジンジン痛む。
「酷いですよ、ユーリシアさん」
「酷いのはどっちだい? 私に胸を触られた時、ドキドキしてただろ」
「え……えっと」
僕が答えられないでいると、ユーリシアさんはからからと笑った。
「あはは、クルトも男だってことだね。ちょっと安心したよ。私みたいな女でもクルトはドキドキしてくれるんだから」
「『みたいな』って、ユーリシアさんは可愛らしい女性だって最初に会った日に言いましたよね。なんでユーリシアさんはそんなに自己評価が低いんですか? 何もできない僕と違って、ユーリシアさんは本当にいろいろとできる人なのに」
「自己評価が低いのはどっちのほうだか」
ユーリシアさんが呆れるように言ったけれど、でも僕の場合は自己評価じゃなくて、能力自体も高くないんだから仕方ない気がする。
でも、よかった。ユーリシアさんの体調が悪いのは気のせいだったみたい。
「ところで、クルト。ダンジョンコアなんて作ってどうするんだい?」
「そうですね、ちょっとダンジョンコアを利用して町作りをしようと思うんです」
「だから、ダンジョンコアと町作りがどうつながるのか――いや、聞くと今から疲れそうだ」
疲れそうって、あれ?
ユーリシアさんって難しい話を聞くと疲れちゃうタイプの人だったっけ?
あんまり難しい話じゃないんだけど。
辿り着いたダンジョンの近くには、建物がいっぱいあった。
ユーリシアさんの山に勝手に作ったログハウスみたいな家だけれども、長い間使われていないためかあちこち壊れていて、幽霊が出そうだ。
月明かりのせいで余計に不気味に見えてくる。
井戸があって釣瓶が使える状態で残っていたので、水を汲んでみた。
縄は苔生していて滑りそうになるけれど、丈夫なものみたいだ。
水は夜でもわかるくらいに濁っていて、このままでは飲むことはできそうにないので、近くの野花にかけた。
「ダンジョン村だね。ダンジョンには多くの魔物が出て、そこから素材が採れるから近くに拠点になる村があるのが普通なんだ。ただ、ダンジョンがあるのは大抵不便な場所だからね、ダンジョンがなくなればすぐに廃村になっちまうってわけさ」
「勿体ないですね――」
井戸の水は飲めない状態だったけれど、でも縄や造りを見ればわかる。この村の人は、あの井戸を何十年、何百年と使うつもりで作ったんだろう。建物だって、ボロボロにはなっているけれど倒壊しているものは一つもない。
ただ、人が住まなくなっただけなんだよね。
「仕方ないよ。ダンジョンに頼っていたこの村には、それ以外の収入源はなかったんだ。一から畑を作るくらいなら、ここで得たノウハウを持って、国内にある他のダンジョンの近くに新しい村を作ったほうがマシだと思ったんだろ。というより、国側もそういう条件でここのダンジョンコアを破壊したはずさ。ダンジョン村に住んでる連中に無条件でダンジョンコアを差し出せって言っても、それは死ねって言っているのと同じだからね」
そうか、ここにいた人達は引っ越したんだ。
僕の故郷のハスト村の人達みたいに引っ越し好きの人ならいいんだけど。
この村の人はどうだったんだろ?
僕はヒルデガルドちゃんに何も言えずに引っ越してしまった十年前のことを思い出した。
もしも意に添わぬ引っ越しだったとしても、引っ越し先で幸せになっていたらいいな。
と、僕はそこであることに気付いて声を上げた。
「あれ?」
さっき水を撒いた野花が青の淡い光を放っていたのだ。
これって――
「ユーリシアさん、ここのダンジョンってもうダンジョンコアが壊れているって言ってませんでした?」
「ん? ああ、そう言ったよ」
「それ、多分嘘です。ここのダンジョンは死んでません。皆さんダンジョンマスターに騙されています」
「ダンジョンコアが死んでない? どういうことだい?」
不思議そうにするユーリさんに、僕は示す。
「見てください、この花――」
「たしかにうっすら光ってるけど……この花ってたしか、空気中の魔素を吸収して光る花だよな? ヒカリゴケと同じ原理で」
「はい。でも、さっきは光っていませんでした。これは、このあたりの空気は魔素がほとんど含まれていないってことなんです。まぁ、それも珍しいんですけど、でも花に水をあげたら光り始めました。つまり、井戸の水には魔素が含まれているんです」
そもそもダンジョンというのは、周辺の土地から魔素と呼ばれる自然界の魔力の素を集め、そこから魔物や道具を生み出す洞窟のことだ。
宝や財宝を置いて人間をおびき出し、その人間を喰らい栄養とする。つまり、ダンジョンそのものが巨大な魔物と言えるだろう。もっとも、意思は希薄で、自我はほとんど持っていないらしいけど。ちなみに、心臓であるコアを壊すことでダンジョンは死に、魔素は周辺の土地に戻る。
まあとにかくそういうわけで、生きているダンジョンの周辺からは魔素が失われる。
花が光を放っていなかったのもそういう理由だ。
ただ、空気中の魔素が全くないのに、水に魔素が多く含まれていた。これはこの水が、ダンジョンの中から湧き出しているからだろう。
僕はそう、ユーリシアさんに説明した。
ダンジョンが魔物だということをユーリシアさんは知らなかったらしく、驚いていた。
「だが、たしかにこのダンジョンのダンジョンコアは木っ端みじんに砕かれたって聞いたぞ。ダンジョンの中には砕かれてからも百年したら復活するものもあるって聞いたが、ここは壊れてからまだ百年も経っていないし」
「復活するダンジョンなんてありませんよ? ええとですね――」
さっきも言ったように、ダンジョンというのは魔物だ。魔物であろうと人間であろうと一度死ねば生き返ることはない。
ただ、ダンジョンの中には擬死という死んだふりをするものがいる。
ダミーコアと呼ばれる偽物のダンジョンコアを壊させて、壊れたふりをするのだ。そして百年くらい経って自分の安全が確保できたら、再びダンジョンとして動き出す。
といっても、さっき言った通り、ダンジョンというのは基本的に自分の意思を持たない。大きな迷宮の形をして、魔物や宝を生み出すだけの存在であり、偽物のダンジョンコアを生み出すような機能はないのである。
しかし、ダンジョンマスターと呼ばれるダンジョンと共生関係にある魔物がいれば話は変わる。
ダンジョンマスターは効率的に魔物を出現させたり、罠を仕掛けたり、そしてダミーコアを生み出したりするのだ。
きっと、このダンジョンにもダンジョンマスターが住んでいるのだろう。
そのことを説明したけれど、ユーリシアさんはどこか半信半疑のようだ。
「なんでそこまで詳しいんだい? クルトは魔物と戦えないからダンジョンなんて行かないだろ」
「それはそうなんですけど、僕が生まれる少し前に村を訪れた旅の剣士さんが教えてくれて、それを又聞きしたんです」
「へぇ、旅の剣士ねぇ。まぁ、一度潜ってみるか。ダンジョンが生きているって言うのなら、放っておくわけにもいかないしね」
「はい」
僕は頷き、村の奥に向かった。
村の奥、ダンジョンがあったと言われている場所――実際はまだあるんだけど――は誰も入れないように木の板で塞がれていたけれど、下の方に隙間が空いていたのでそこから入ることにした。
「やっぱり暗い。ダンジョンの中は普通明るいんだけどね」
ユーリシアさんはそう言ってヒカリゴケを壁にかけた。
そして、どうやって手に入れたのかはわからないけれど、このダンジョンの地図を頼りに、ダンジョンコアがあったという部屋を目指す。その間、魔物とは一度も遭遇しなかった。
しばらくして、僕達はダンジョンコアがあったという部屋の前までやってきた。
「静かなもんだね。やっぱりここはダンジョンとして死んでるだろ」
「いいえ、確信を持ちました。このダンジョンは生きています」
そう言って僕が部屋の扉を開けると、壁沿いにヒカリゴケが広がっていく。
部屋の中央にある台座の上には、何も置かれていなかった。
僕は台座を調べた。ダンジョンコアが長年置かれていたならば残っているはずの魔素が、ほとんどない。やっぱりここにあったのはダンジョンコアじゃなく、ダミーコアだったんだ。
なら、きっと――
僕は部屋の周囲を見回した。そして、それに気付く。
部屋全体に広がったはずのヒカリゴケ――だが、部屋の隅にでっぱりがあり、そこにはヒカリゴケがついていなかった。
僕は短剣を手にして、その壁のでっぱりに叩きつける。
岩と岩との間に入った短剣を捻ると、岩の表面が落ちた。
その岩の中に、黒く光る石がある。
「クルト、普通の鉄の短剣で岩壁を引っぺがす技量については考えないとして、それ、もしかして――」
「はい、これはゴーレムコア――ゴーレムの心臓です。このでっぱりは、本当は岩のでっぱりに偽造しているストーンゴーレムなんですよ」
ヒカリゴケは生物の表皮にはくっつかない性質がある。それは完全に岩と同じ成分でできているストーンゴーレムも例外じゃない。
僕はそう説明して、ゴーレムコアを引っこ抜いた。
でっぱり風ストーンゴーレムはあっという間に瓦解し、そしてその奥に通路が現れた。しかも、その通路からはヒカリゴケの光とは違う明かりが漏れている。魔素を十分に含んだダンジョが放つ光だ。
つまり、この先は生きている本物のダンジョンだ。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
私はクルトと一緒にダンジョンにやってきていた。暇そうにしていたカンスとダンゾウに護衛を任せればいいんじゃないかと思ったが、リーゼがしつこく私に行くようにと言ってきたからだ。
ダンジョンと言っても廃棄されたものだ。中に魔物がいたとしても、野生の魔物が入り込む程度。それならば、私じゃなくても大丈夫じゃないかと思ったんだけどね。
今回は、壊れたダンジョンコアを修復し、そのダンジョンコアを使って町を作る。そういう話だと思っていた。
だというのに、クルトはこの村に来てさっと見て回っただけで、ここのダンジョンは破壊されておらずダンジョンマスターに騙されている、と言い出した。
ダンジョンを破壊したのは、数十年前のこの国の宮廷魔術師とその一行だという。そんな人達が騙されているだなんて、いくらクルトの話でも私は信じられなかった。
だが実際に、クルトはダンジョンコアが安置されていた部屋で、これまで誰も発見できなかった通路を見つけた。
通路を発見した後、クルトは言った。
「ヒカリゴケの光はゴーレムの表面に付着しないから見つけるのはとても簡単ですよ」
それこそおかしな話だ。
落ちたゴーレムの表面を触れれば、ごつごつしていてヒカリゴケなど付着していないのはよくわかる。しかし、見た目はしっかり発光していた。
ストーンゴーレムの擬態能力は高く、周囲の壁にヒカリゴケが付着していたら、自分の体も同じように光る。
しかし、クルトは一目見ただけで、ヒカリゴケがついていないとわかったのだ。
(なんていう観察力――)
クルトの今まで気付かなかった才能を知り、私は少し震えた。
でも、なんでそんな人並み外れた観察力を持っているのに、自分の本当の実力はわからないのかね。
そして、私は認めないといけない。
ダンジョンに関する知識でもまた、クルトに負けてしまったことを。
ダンジョン探索といえば、冒険者のテリトリーのようなものなのに、その知識ですらクルトに負けるとはね。
だが、反省はいつでもできる。今、私がすることは一つだ。
「クルト、後ろに下がってな。ここからは私の仕事だよ」
「はい、頼りにしています、ユーリシアさん」
「あんまり頼りにされすぎてもね」
私はそう言って苦笑した。まったく、いつまで一緒にいられるかわからないんだからさ。
隠し通路の奥は、見る限りでは普通のダンジョンとそう変わらない。
ただし、クルトの言う通りダンジョンマスターなる魔物がダンジョンコアを裏で操っているというのなら、油断はできないね。
と思ったら早速か。
私はスカートの下に隠し持っていた短剣を、天井から垂れている鍾乳石の隙間に投げた。
ナイフは命中、一匹の大きな蝙蝠が落ちた。
「クルト、この魔物は何かわかるかい?」
「はい、パープルバットですね。何度か解体したことがあります。牙と爪が高く売れますよ。ただ、爪には致死性の毒があるので注意しないといけません」
私はクルトの言葉に、首を横に振る。
「ああ、そうだ。そしてパープルバットの寿命は一年、群れで過ごす魔物だ。でも、このパープルバットは単独で、しかも入り口が塞がれていたはずの場所にいた。寿命が短いから、入り口が封鎖される前に入り込んだとも考えられない」
「つまり、この魔物はダンジョンが生み出したということですね」
「ああ。しかも本来、このパープルバットは人を警戒し、直接人を襲うのは、子供を育てている時くらいのはず。だが、こいつからは明らかに私達を襲う気配が感じられた。まぁ、だからこそ私も先手を打って攻撃できたんだけど――」
私はパープルバットの眉間に刺さったナイフを抜き、布でナイフについた血を拭きとる。血には毒はないけれど、念のためにナイフは水で洗い流し、血を拭きとるために使った布は捨てることにした。
そして、ナイフを元の場所にしまい、話を続ける。
「つまり、ダンジョンマスターという魔物は、私達がすでにここに入ったことに気付いて、殺そうとしてきた。秘密を知った者には死を――ってところかな」
「……厄介ですね」
「だな。まぁ、安心しな。クルトのことは私が守るからね」
ダンジョンの魔物に襲われることは、冒険者としてよくある話。
だが、ダンジョンの魔物全員……いや、それどころかダンジョンの魔物、罠、その他全てが私達を殺しにきているとなると、面倒なことになりそうだ。
……一度、ダンジョンから出て、準備をした方がいいんじゃないか?
そう思ったんだけど――
「ユーリシアさん、あそこっ!」
クルトが大きな声を上げた。クルトの視線を追うように、彼が見つけたものを私も見る。
そこにいたのは――しなを作ってこちらを誘惑してくる裸の美女だった。
私は思わずさっき使ったばかりのナイフをその女に投げる。ナイフが当たった女は、どろどろの粘液になってしまった。
「スライムの擬態能力ですね。でも、なんで裸の女性になっていたんでしょうか?」
クルトが不思議そうに尋ねたが、そんなの決まっている。
クルトを誘惑するためにだ。
おのれ、ダンジョンマスターめ。よりによってクルトを手籠めにしようだなんて、許せない。
今すぐ倒してやる。
しかし思えば、それはダンジョンマスターの策略だったのかもしれない。
クルトに美女の偽物を見せる――それだけで私を挑発するには十分だった。
そのせいで、私は引き返すという最適な案を却下してしまった。
どうやら、ダンジョンマスターは私達を意地でも帰らせたくないらしい。
「見てください、ユーリシアさん。宝石の原石がいっぱいありますよ」
クルトが見つけた宝箱の中には、エメラルドやアクアマリン、サファイアといった宝石の原石が少しずつ。荷物になるが、クルトが運ぶと言ったので運んでもらうことにした。
そんなこんなで、もう七個くらい宝箱を開けている。
魔物と宝箱、冒険者の醍醐味といえばそうなのだろうけれどもね。
「また宝箱か」
道の先には、またしても木製の宝箱があった。
純粋にダンジョン探索に来ていたらこれほど嬉しいことはないだろう。
「あ、あれはミミックですね」
「そうなのか? 全然見分けがつかないけど」
「はい。ダンジョンの宝箱って、ダンジョンで作るから、木目とか全部同じになるんです。でもミミックの宝箱は、指紋みたいに木目が全部異なるんですよ」
「木目が違う? 言われてみればたしかに――ってわかるわけないだろっ!」
どんだけ視力がいいんだ、こいつは。
ただの木ならば木目の違いがわかる可能性はあるが、宝箱に使われている木材は薄くペンキが塗られているので木目なんてほとんど見えない。
まあクルトが言っているのなら事実なのだろう。私はさっきパープルバットに投げたばかりの短剣を投げた。
短剣が宝箱に命中すると、ミミックは宝箱の蓋を開けて正体を現す。
「亀形か」
ミミックにはいくつか種類がある。宝箱に擬態しているものでも、私が知る限り三種類。
まずヤドカリ型。宝箱の中に寄生し、獲物を待ち伏せる魔物。
次に財宝型。宝箱の中の宝石や貨幣に擬態し、持ち帰る冒険者が油断したところを襲ってくる。
どちらの場合も、宝箱は本物の宝箱を使うことが多い。
しかし、今回の亀形は違う。亀形のミミックは、宝箱は自分の甲羅なのだ。
亀が甲羅の中に体をひっこめるように、亀形のミミックは宝箱の中に体をひっこめる。そして、近付いてきた冒険者を襲ってくる。
しかし、動きは遅いので、離れた場所からナイフを投げて頭に当てれば簡単に倒せる。
というわけで、もう一本ナイフを投げて仕留めた。
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