~【まおうすくい】~

八咫烏

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第51話『獣王領』

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湿度が高く、足元は落ち葉が朽ちていて覚束ない。そんな最悪なコンディションの中を、ユーカとヴェルは無心になって歩き続けていた。
尤も、周囲の警戒は怠っておらず、神経は異常なほどに張り詰めている。陽射しは樹々によって遮られているが、それがかえって悪質な状況を作っていた。
葉が地面に蓋をする様な形になり、ユーカとヴェルは高い湿度のおかげで蒸し焼きにされているのであった。

ヴェルの長い髪は湿気を吸収してもっさりと膨らみ、毛先があちこちにぴょこぴょこと暴れまわっている。
ユーカは額にじっとりと汗を滲ませ、その表情には疲れが滲み出ていた。
さらにふたりを襲うのは、この森に棲まう様々な種類の虫や動物である。それらは殆どが毒や牙や鉤爪などを持っており、ユーカとヴェルの進行を邪魔した。

ガサりと背後で物音がしたので振り返ると、すでに何度目か分からない猛獣の襲撃である事がわかり、ヴェルは睨み殺す様な視線で射抜くと、牙をむき出して吼える。
猛獣は全身の毛を逆立てると、脱兎のごとく逃げ出して、森の奥へと消え去っていった。
ヴェルは猛獣が姿をくらました方をしばらく見つめてから、喉の調子を整えるためにひとつふたつ咳をすると、ユーカの背中が見える方へと向き直った。
しかしユーカの背中は見えず、代わりに右手を突き出して魔法を発動せんとしているユーカの姿が目に飛び込んで来た。

「またか…。すまぬ。」

ヴェルは小さく呟くと、ユーカの撃ち放った魔法を横目で追って、命中を見届けた。
ヴェルの死角から襲いかかろうとしていた巨大な毒グモは、ユーカの放った魔法が命中して弾き飛ばされる。
いくらヴェルの感知能力が高いとは雖も、他の事に意識を割いてしまっては精度も落ちてしまう。そのため先ほどの様に、ヴェルの意識から外れてしまった対象にユーカがフォローを入れていた。

索敵をヴェルに任せているので、ユーカは近づいてくる対象の処理をすべて自分で行うつもりではあったが、それをヴェルが許さなかった。なぜなら、ユーカが対処する場合はどうしても魔法による措置になってしまい、ただでさえ悪質なコンディションの中だと云うのに、さらに体力を消耗してしまう事を危惧したからだ。
ヴェルであれば、自然界のヒエラルキーの中でもほぼ最上位に位置しているため、魔法を使わなくても、滲み出る圧倒的強者のオーラに指向性を持たす事で、近づいてくる対象を排除できるので、ユーカが魔法を放つよりも省エネルギーで対処する事が可能なので、ヴェルが感知した接近する対象は、基本的にはすべてヴェルが対処していた。

「お互い様よ。」

振り返って申し訳なさそうにするヴェルに首を振って見せ、再び歩みを進めはじめる。



獣王領:共和国。
そこは、領土全体をジャングルに覆われた風土の国。
そして、ヒト種の中で最も人族を嫌っている国である。
これは、大昔の種族間の対立に起因するのだが、未だにその溝が埋まることはない。

領土の中には様々な種族が暮らしており、それらの種族がそれぞれひとりの代表を選出して議会をつくる、共和制をとっていた。
議会の上には議長と云うシンボル的な役職があるが、これは代々、建国の祖にあたる一族が担っており、議会における影響力はほとんど持たないが、それでもなお、国民のほぼ全てが深い尊敬と厚い信仰を捧げていた。




その後も何度かの襲撃を退けつつ、着実に森の中を進んでいたユーカとヴェルの背後から、何者かの強烈な存在感を唐突に察知したふたりは、揃って後ろに振り向き、ユーカは即座に平面結界を前面に展開して攻撃に備えた。
ヴェルは視線を一点に固定させて戦闘態勢を整える。
とんがり帽子やマントの中でもぞもぞと身体が動いたので、ツノや羽根、尻尾などを顕現させた事がユーカには理解できた。

「くるぞ…。」

ヴェルが小さく呟くと、ユーカはこくりと頷いた。
ツノなどを顕現させた事によって、ヴェルの能力は感知能力も含めてすべてが上昇していたが、高温多湿でただでさえ消耗が激しいコンディションの中で、長時間その姿をしているのは、あまり良い事ではなかった。
ユーカとヴェルのふたりは、腰を落として脚に力を入れる。次の瞬間、目の前の茂みから何かが飛び出した影が見え、ユーカとヴェルは警戒を限界まで引き上げた。

「むっ!」

「はやっ…。」

その影は飛び上がってユーカとヴェルの視界から消えると、重力に身を任せて落ちてくる。
ユーカとヴェルは本能のままに身体を動かした。つまり、左右に分かれるようにして横へ跳んだのであった。ユーカ謹製の結界が展開されているにも関わらず、である。
その直後、ユーカとヴェルが元々いた場所に衝撃が襲いかかった。

「う、そ…。」

「うむ、見事じゃ。」

ユーカの張った結界は、見事にすっぱりと両断され、ふたりが元々いた位置には、一直線に線が引かれている。その線は何者かの足元の辺りまで伸びていて、それが彼、或いは彼女の仕業である事を如実に示していた。

「今のを避けますか、なかなかに良い判断ですね。」

その声は高く、そして幼い音色だった。
ユーカとヴェルは、彼女が静止した事により、その姿を目視によってハッキリと確認する事ができた。
そして、ユーカが言葉選びに苦戦する中、ヴェルはとても簡素な言葉で彼女のことを表現した。

「なんじゃ…ガキか。」

「ちょっ…!」

あまりにも失礼なヴェルの物言いに、ユーカは慌てて声をかぶせ、ごまかす。
しかし、その行為にあまり意味は無く、彼女のミミが可愛くひょこひょこと動き、完璧にヴェルの言葉を集音した。
あまりの衝撃に彼女はしばらくの間、声を出す事ができずに口をパクパクさせ、ヴェルの言葉を何度も噛み締めた。

「おい童、この土地の者なら少し案内を頼みたいのじゃが?」

ヴェルは彼女の事を煽り立て、情報を引き出そうとする。ユーカはこの場を丸く収める事を諦め、相手の動きを見守った。
実際にヴェルの判断は正しく、彼女は怒りに任せてペラペラと話しはじめた。

「貴方たち人族はこの土地に足を踏み入れる事を許されていないはずです。」

濡れ烏の綺麗な髪に、くりくりとした大きな目。頭には立派なミミがあり、ひょこひょこと動いては周囲の気配を探っている。
獣王領に住まう、獣族の一般的な姿をした少女。
その手には剣を持っていたが、皇帝領で目にするものとは少し形状の違う、この国の独特な武器なのかもしれない。

「すぐに立ち去ってください。」

彼女が武器をスッと構えると、ユーカとヴェルの本能は途端に警鐘を鳴らす。
頭痛がするような感覚を理性で押しとどめ、焦らず冷静に対応する。
ヴェルはその場から後ろに跳び、回避運動を取るが、ユーカはその場から動かなかった。

「なにをっ…!」

ヴェルは己の眼を疑い、一瞬だけスキができる。
そのスキを逃すまいと、黒髪の少女はヴェルに向けて飛び出し、構えた武器を振り下ろした。

「しまっ…?」

ヴェルは咄嗟に右手を顔の前に持って行き、苦し紛れの防御態勢を取ると目を閉じた。
しかし、痛みや衝撃はいつまで経ってもやって来ず、おそる恐る眼を開ける。
するとヴェルの眼の前には、武器を取りこぼして額を抑えている少女と、彼女を上から押さえつけるように睨め付けるユーカがいた。
ユーカは油断なく少女に向けて右手を突き出し、いつでも魔法が撃てる態勢を整えている。

「いったい…何がどうなったのじゃ?」

ヴェルは状況がよく解らず、とりあえずユーカの横に移動して少女を見下ろす。

「進路上に結界を張ったのよ。」

ユーカはアレ、と言って左手の人差し指で空中を指差した。
そこには、小さな板のように展開された結界があり、先ほどの様に少女の持つ武器で切りつけられている様子も無かった。

「なるほどの。」

ユーカが動かなかった理由は分かったが、それでもヴェルは、ユーカの頭を軽く小突いた。

「ごめん…。」

ユーカはハッとした顔をすると、ヴェルの伝えたい事が解ったのか、素直に謝罪をした。

「まったくじゃ!心配かけおって。」

先ほど小突いたところを撫でると、ヴェルは満足そうに頷く。ユーカは少し恥ずかしかったのか、ヴェルの手を振り払うと、咳払いをして少女に向き直った。

「ねぇ、幾つか質問していい?」

「くぅーっ、ひきょうです!反則ですぅ!」

黒髪の少女は、先ほどの様なはっきりした話し方はどこかへと消え失せ、見た目の歳と相応の話し方をする。
ヴェルは未だに警戒を解かず、転がっている少女の武器を思いっきり足で蹴り飛ばすと、周囲の状況に気を配った。

「あうぅ…!ボクの刀になんて事をっ!」

両手で額を抑えながらも、片目は開けていた黒髪の少女が、眼の前で繰り広げられた蛮行に遺憾の意を表明する。

「ふむ…。あの武器はカタナというのか。」

ヴェルは先ほど自分で蹴り飛ばした武器に、少しだけ興味が湧いたが、蹴り飛ばしたこと自体は後悔していない。
相手が使う得物は、極力遠ざけた方が良いと考えたからだ。

「えぇ、あれはボクが師匠から譲り受けた業物なのです!」

ユーカも刀については興味を惹かれたが、それよりも、彼女の質問に答えずに、黒髪の少女がヴェルと話し始めた事が気に入らなかった。
ユーカは黒髪の少女にかざしていた右手で、威力を極限まで絞った魔法を、少女の目の前に着弾する様に放った。

「はぅあっ!?」

これには黒髪の少女も驚き、抑えていた額から手を離すと、その場から離れようと地面に両手をついた。
しかし、ヴェルがそれを睨んで制し、少女が動く事はなかった。

「と、とんだバケモノですね。」

少女は苦し紛れに笑みを浮かべ、顔の血の気が引いていくのを感じた。
彼女の判断は正しく、もしも両手を使って地面から飛び上がっていれば、その瞬間にはヴェルがツメで彼女の事を切り裂いていただろう。

「私の質問、答えてくれる?」

ユーカは少女の顔を覗き込むと、優しい笑みを浮かべて尋ねる。
ヴェルは背筋がカチコチに凍りつき、身体をブルりと震わせた。

「はいっ!」

黒髪の少女に拒否権はなく、ただただ元気よく返事をする事のみ許された。

「それじゃひとつ目、お名前を教えてくれる?」

意思の疎通を図る際、まず大切なのはお互いを知る事だと考えたユーカは、とりあえず手始めに自己紹介をする事にした。

「ぼ…ボクはジャネットと言います。えっと…あの。」

黒髪の少女はユーカに言われた通り、名乗った。
どうやら、黒髪の少女はジャネットと言うらしい。

「ジャネット…うん、ジャンね。」

毎度の事の様に、ユーカは勝手に愛称を決めると、そのまま次の質問に移った。

「それじゃジャン、この辺りで一番近い集落はどこ?」

「それは…。」

ジャンは言葉に詰まり、ユーカから顔を逸らした。

「なるほどね。」

そう呟くと、ユーカはジャンにかざしていた右手を下ろし、彼女の目の前に持っていく。
ジャンはびくっと体を震わした後、ユーカが手を差し伸べているだけだと云う事が分かり、その手を取った。ユーカはジャンの手を掴むと、そのままぐいっと引っ張り上げて彼女を立たせた。

「一体…何の真似ですか?」

ジャンは先ほどとは打って変わって、真剣な表情を浮かべて問うた。その眼には、相打ちの覚悟どころか、自分の命だけを投げ打つ覚悟さえ見て取れた。

「時間が惜しいわ。協力してくれないのなら今すぐ消えなさい。」 

ユーカはその眼をまっすぐに見つめ直すと、強い口調でジャンを突き放した。
そこでようやくジャンはユーカとヴェルが、何か特別な存在である事を理解した。

「貴方たちは、何者なんですか?」

ジャンはその答えにすがる様に、声を振り絞った。
ユーカはカバンから、封のしてある書類を取り出し、ジャンが見える様に突き出した後に言った。

「私たちは皇帝の遣い。議員に会わせて。」

書類をカバンにしまうと、ユーカはじっとジャンの目を見つめて返事を待った。

「議員に会って、どうするおつもりですか?」

ジャンは簡単には首を縦に振らず、ユーカに探りを入れる。ユーカはその気概を認め、ジャンの質問に素直に答えた。

「獣王に取り次いでもらう。詳しくは話せないわ。」

ユーカの口から、獣王と云うワードが出た瞬間、ジャンの身体が強張った。その変化を、ユーカとヴェルが見逃すはずは無かったが、今回は触れない様にとヴェルにアイコンタクトでメッセージを送る。
ヴェルはこくりと頷き、ふたたび周囲の変化に意識を向けた。

「最後にこれだけ、聞かせて下さい。」

ジャンは硬い表情を必死に隠して、ユーカに質問をする。
最後、と云う単語に引っかかるものを感じたヴェルは、警戒を厳にしてジャンを注意深く観察した。
ユーカも気づいてはいたが、有事の際の対処はすべてヴェルに任せ、先ほどと態度を変えなかった。

「なに?」

「あなた方は、敵ですか?それとも…味方ですか?」

ジャンの単純明快なその問いに、しかしユーカは答える事ができない。
敵か味方か、そんな事は己が決める事では決してない、その考えが、ユーカの返答を阻害していた。

「そうですか…。」

ユーカからの返答が無いと分かると、ジャンはくるりとユーカに背を向けて歩き出す。
ヴェルはユーカの方を見て、ジャンを止めるかどうか尋ねる。ユーカはそんなヴェルの視線に気がつくと、力なく笑って首を左右に振った。

「何してるんです?早く着いてきてください。」

そんなユーカとヴェルの暗いムードを他所に、ジャンは背中越しに振り返ると、ユーカとヴェルについて来るように言った。
ユーカとヴェルはお互いに顔を見合わせると、それでも理解が追いつかず、黙ってジャンの背中を追いかけた。ヴェルはモタモタしながらも、ジャンを追うユーカを追って来ている事が分かったので、ユーカは先に、ジャンの元へ行く事にした。

「どうして?」

ジャンに追いつくとユーカは、本気で理解できない、と云った表情を浮かべてジャンに理由を聞いた。

「さぁ…?ボクにも理解不能です。」

自分で決めた事にも関わらず、ジャン自身も何故だか解らないと云う、予想だにしない答えが返ってくる。

「ありがとう。」

ユーカはジャンに謝意を伝えると、ジャンはこそばゆそうに、ミミをひょこひょこと動かした。

「ふぅ…。ホレ。」

ヴェルがようやくユーカとジャンに追いつき、何かをジャンに向けて放り投げた。
ジャンはそれをキャッチすると、驚いたような表情を浮かべてから、ヴェルに礼を言った。

「感謝します。宝物を失くすところでした。」

本当に大事なのであれば、忘れずに真っ先に取りに行くはずだと不審には思ったが、忘れてしまったものは仕方がないと割り切り、ヴェルは頭を振ると、ユーカの横を歩いた。

「そういえば、おふたりのお名前をまだ伺ってません。」

ジャンが思い出した様にユーカとヴェルに話題を振ると、ユーカとヴェルもばつが悪そうに顔を見合わせてから、ユーカが名乗った。

「私はユーカ、こっちはヴェル。まぁ、あなたも見てたとは思うけど、ヴェルも相当強いわよ。」

ジャンはユーカが絶妙な位置に完璧なタイミングで展開した結界に頭をぶつけたので、ユーカの実力はある程度把握していると思われても仕方が無かったが、ヴェルの実力の一片も垣間見ていると言われ、自分の尾行が気づかれていた事に衝撃を受けた。

「いつ分かったんですか?完璧に気配を消していたとばかり…。」

少なからずショックを受けていたジャンは、肩を落としてしょんぼりとする。

「尾行の途中はカタナを使わない方がいいわね。」

ユーカの指摘に、ジャンは目を丸くして驚いた。
確かに、尾行の途中で寄ってきた毒虫を、刀で退けてはいたが、まさかその所為でバレるとは夢にも思っていなかった。

「ヴェルは単純に、森の中の食物連鎖が原因だと思ったみたいだけどね。」

「むむむ…。」

ヴェルは痛いところを突かれ、唇を尖らせると、手で耳を塞いで聞こえないふりをした。
確かにヴェルも、森の中で感知したはずの生命反応が、次の瞬間には感知できなくなる事が何度かあったのを確認してはいたが、それがジャンによるものだったとは、夢にも思っていなかった。
しかしユーカは、その出来事が何者かの介入によって為されているのではと疑い、ヴェルとは別に、自分でも周囲の気配を探る様にしていた。
精度や効果範囲はヴェルのそれには大きく劣るが、狭い範囲であれば、ヴェルと同等の精度を叩き出す事は出来る。
高い精度を保てるギリギリの範囲で気配を探り、ユーカは見事にジャンの存在を把握する事に成功していたのであった。

「なるほど、それは盲点でした。次回から気をつけてみます。」

ジャンは刀を腰から提げると、上からそっと手で撫でた。

「ところでヴェルさん、あなたは人族ですか?」

ヒト種の中でも最も五感が鋭いと言われている獣族は、ヴェルから漂う何かを見抜く。

「んにゃ。」

ヴェルも隠す事なく否定する。
ユーカは一瞬だけど眉を窄めたが、ヴェルもすべてを話すつもりはない様にみえたので、特に口を挟む事も無かった。

「そうですか。」

その話題から興味が失せたのか、ジャンはそれ以上は追求して来ず、黙々と森の中を歩いた。

「ここを抜けると、ボクの暮らしている集落です。」

時間にするとそんなに歩いた訳では無かったが、体感時間としてはかなり長く、ユーカもヴェルも疲れを隠せずにいた。

「うがぁー、暑ぃ…。」

ヴェルは最後の力を振り絞って叫んでみたものの、それで湿度や気温が下がるなんて事はなく、ただ単に無駄な体力を消費しただけであった。

「少しここで待っていて下さい。」

ジャンがひと足先に消えていき、残されたユーカとヴェルはジャンに言われた通り、その場で休憩を取る事にした。
ユーカは結界を丁度良い高さに展開して囲いを作ると、その中を魔法で作った水で満たすと、周囲に結界を張り巡らせて、安全を確保する。
その作業を見ていたヴェルは、目を輝かせなが水の中へと飛び込んだ。
ユーカはそろりと水の中に浸かり、熱を持った身体を水で冷やした。










次回:第52話『獣王』
お楽しみにお待ちください。

7月15日 21時を更新予定にしております。
感想や誤字脱字の指摘などなど
よろしければお願いし申し上げます。


本日中に加筆作業をする予定です
よろしければ後日、ご確認をお願い致します。


7月8日23:45頃 加筆作業が完了致しました。
ご確認をお願い致します。

これからもよろしくお願い致します。
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