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夢というかつての話
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僕には長とシドたちしか知らない力がある。
それは僕もシドと同じように夢を渡れるということ。
とてもくたびれるし、知られたらいいこともないから秘密にしているけど、リリーに前世のことを打ち明けられた後に一度だけ夢へ入り込んだことがある。
夜中に居間でうたた寝をしていたリリーがとても苦しそうな顔をしていたから、悪い夢でも見てるのかと思ったんだ。だったら連れ出してあげようって、そう思っただけなんだけど、そこで見たのは痛いほどに幸福な過去だった。
明るい世界、色鮮やかな紅葉の中で黒髪の少女が男性と楽しそうに笑っている。それが前世のリリーなのは一目でわかった。似ている顔なのももちろんだけど、笑顔が今のリリーと全く同じだったから。
見たこともない服を着て、背中まである髪は風に遊ばせて、今のリリーよりも幼く見える。
『ーーさん、大好きよ』
男性に柔らかく抱き寄せられた彼女は幸せそうに笑いながらそう告げる。
『ーー、愛してるよ』
答える男性の声もあたたかく優しくて、本当に彼女が大事なんだなってよくわかる。お互いの名前は上手く聞き取れなかったけど、お互いがお互いを大切に思うのは伝わってきた。
どうしてだろう、幸せそうな二人を見ていたら胸が痛くなってきた。ぎゅうっと締め付けられるような痛みに戸惑っていると、男性が彼女の髪を撫でた。
『一生、一緒に生きていこう。幸せになろうな』
僕がリリーに言った言葉に似た、だけど多分僕とは意味合いの違う言葉。ジルの言う、特別な大好きにしか言えないんじゃないかなって、なんでかそう思った言葉に、彼女が笑って。
「ごめんなさい」
時が止まる。彼女が何かを答えようと男性を仰ぎ見るその状態で止まった時の中で、リリーの声が響く。
「ごめんなさい、ごめんなさい。約束を、守れなかった。あなたのところにかえることを選べなかった」
いつの間にか二人の向こうに、リリーがいた。僕のよく知るリリーが、だけど今まで一度も見たことのない顔で。
「共に生きると言ったのに。あなたと幸せになると言ったのに。私は、あなたを裏切ってしまった」
今にも泣きだしそうな、それでいて無理やり笑っているような歪な顔で、リリーは言葉を紡いでいく。その瞳がどこまでも深く色を増していて、虚ろなのが見える。
「忘れない。私は『私』も『あなた』も忘れない。それが私に出来る贖いで、私に出来る罰だから――誰にも恋なんてしない」
許して、とは言わなかった。ただ自分の罪に対して罰を受けるべきだと、そう言っていた。
でも、どうしてだろう。それをとても、さびしいと思うのは。
許されなくていいからと諦めて笑うリリーを、強く抱きしめたいと願う。
「リリー」
ここはあくまでもリリーの世界で、僕はそこを垣間見るだけで、無理やり介入しない限りなにも出来ない。だからこの声は届かない、はずなのに。
「……レオナール、様?」
リリーが答えた。虚ろだった瞳をさまよわせて、僕を探す。それまで乾いていた瞳に、零れそうなほど涙を湛えて、震える声で僕を呼ぶ。
胸が震えた。どうしようもなく熱くて苦しくて、早くリリーを安心させなければと勝手に足が走り出す。同時に彼女たちが揺らいで消えて、リリーだけがそこに残る。
ぺたりと力なく座り込みそうになる体を捕えて抱き寄せて、それでも勢いを殺しきれなくて僕ごとその場に座り込む。確かに腕の中へ閉じ込めたはずのリリーが瞬きひとつで消えてしまいそうで、腕の力を強くした。
「リリー、僕はここにいる」
「レオナール様……」
僕の胸におとなしく頭を預け、潤んだ瞳で見上げてくるリリーは可愛かった。ジルを見て思う可愛いによく似ているけど、僕の胸をぎゅうっと鷲掴みするような、そんな可愛さだった。
じっと僕を見つめるリリーの瞳は涙のせいか、色がいくつも重なって見える。茶色に金と……緑? 不可思議な色合いで、だけどとても綺麗だ。
柔らかくて小さくてあたたかな体。僕よりこんなに小さいのに、とても働き者な女の子。しっかりもので強くて明るくて……だけどこんなにも傷ついているのを隠していた彼女が僕にだけこうして甘えるように頼ってくれている。それは感じたことのない幸福感と同時に不思議な思いを起こさせた。
――リリーを守るのは、僕だけでいい。
「……私、わがままなんです」
ふいに呟かれた言葉に首を傾げる。リリーが、わがまま?
「わがままなの?」
「はい。だって、幸せになっちゃダメなのに、誰かと一緒にいるなんて、許されないのに」
こてんと僕の胸に額をつけるようにして俯いたリリー。
「……ずっとずっと、レオナール様の傍にいたいの」
ぶわあっと音がしたんじゃないかってくらい頬が熱くなる。叫んで走り出したいような気持ちになって、思いっきりリリーを抱きしめたくなった。
こんな気持ち知らない。でも、とても素敵な気持ちな気がする。
「ずっと、僕の傍にいればいい」
「ダメなの。レオナール様は、いつか素敵な女性と幸せになるべきだもの。でも、そうしたら今まで通りにはいられないの」
「……リリー以外、いらない。今まで通りで大丈夫」
「そんなのダメ!」
僕の腕から抜け出そうともがくリリーをしっかりと抱きしめる。やがて抵抗は小さくなって、だってと声が聞こえた。
「レオナール様がくれた幸せを、私も返したいのに」
「リリーがいてくれればいい」
心の底からそう思う。リリーが来てからの日々を、この先もずっと過ごせていける以上の喜びなんてない。
ああ、でも、そうだな。
「リリーがいなきゃ、僕は幸せになれないよ」
笑って、名前を呼んで。リリーがいない世界に、きっともう耐えられない。
「僕を幸せにしたいなら、ずっとずっと傍にいて。僕以外のところに、行ったりしないで」
本心を口にしたら、しばらく沈黙があった。
「……これ、夢よね……」
やがてぽつんと呟いたリリーを覗き込んだら……びっくりするほど、頬が赤い。照れたり恥ずかしがったり、そういった時の赤い顔は今までも見たけれど、なんだろう。
すごく、すごくかわいい……
こんな可愛いリリーを、他の男に見せちゃだめだ。なんでかわからないけどそう思う。
だって、こんなの、リリーを好きになっちゃうじゃないか。
「……あ」
僕が理解した瞬間、世界が揺らぐ。夢が終わりを迎えるんだ。
わかってたけど、記憶に残らないと知ってるけど、それでも。
「リリー以外、いらない。リリーがいなきゃ、意味がない」
精一杯の気持ちを口にしたら、リリーは恥ずかしそうに、それでも可愛い笑顔を見せてくれた。
ふっと目が覚める。朝の光がいつもより綺麗に感じる。
いつもと同じで、だけど新しい朝だ。
「リリー、僕は」
この先は口にしない。君の思いを否定しない。だけど、思うことは許してほしい。
僕は君のことを、特別に思ってるんだって。
.
それは僕もシドと同じように夢を渡れるということ。
とてもくたびれるし、知られたらいいこともないから秘密にしているけど、リリーに前世のことを打ち明けられた後に一度だけ夢へ入り込んだことがある。
夜中に居間でうたた寝をしていたリリーがとても苦しそうな顔をしていたから、悪い夢でも見てるのかと思ったんだ。だったら連れ出してあげようって、そう思っただけなんだけど、そこで見たのは痛いほどに幸福な過去だった。
明るい世界、色鮮やかな紅葉の中で黒髪の少女が男性と楽しそうに笑っている。それが前世のリリーなのは一目でわかった。似ている顔なのももちろんだけど、笑顔が今のリリーと全く同じだったから。
見たこともない服を着て、背中まである髪は風に遊ばせて、今のリリーよりも幼く見える。
『ーーさん、大好きよ』
男性に柔らかく抱き寄せられた彼女は幸せそうに笑いながらそう告げる。
『ーー、愛してるよ』
答える男性の声もあたたかく優しくて、本当に彼女が大事なんだなってよくわかる。お互いの名前は上手く聞き取れなかったけど、お互いがお互いを大切に思うのは伝わってきた。
どうしてだろう、幸せそうな二人を見ていたら胸が痛くなってきた。ぎゅうっと締め付けられるような痛みに戸惑っていると、男性が彼女の髪を撫でた。
『一生、一緒に生きていこう。幸せになろうな』
僕がリリーに言った言葉に似た、だけど多分僕とは意味合いの違う言葉。ジルの言う、特別な大好きにしか言えないんじゃないかなって、なんでかそう思った言葉に、彼女が笑って。
「ごめんなさい」
時が止まる。彼女が何かを答えようと男性を仰ぎ見るその状態で止まった時の中で、リリーの声が響く。
「ごめんなさい、ごめんなさい。約束を、守れなかった。あなたのところにかえることを選べなかった」
いつの間にか二人の向こうに、リリーがいた。僕のよく知るリリーが、だけど今まで一度も見たことのない顔で。
「共に生きると言ったのに。あなたと幸せになると言ったのに。私は、あなたを裏切ってしまった」
今にも泣きだしそうな、それでいて無理やり笑っているような歪な顔で、リリーは言葉を紡いでいく。その瞳がどこまでも深く色を増していて、虚ろなのが見える。
「忘れない。私は『私』も『あなた』も忘れない。それが私に出来る贖いで、私に出来る罰だから――誰にも恋なんてしない」
許して、とは言わなかった。ただ自分の罪に対して罰を受けるべきだと、そう言っていた。
でも、どうしてだろう。それをとても、さびしいと思うのは。
許されなくていいからと諦めて笑うリリーを、強く抱きしめたいと願う。
「リリー」
ここはあくまでもリリーの世界で、僕はそこを垣間見るだけで、無理やり介入しない限りなにも出来ない。だからこの声は届かない、はずなのに。
「……レオナール、様?」
リリーが答えた。虚ろだった瞳をさまよわせて、僕を探す。それまで乾いていた瞳に、零れそうなほど涙を湛えて、震える声で僕を呼ぶ。
胸が震えた。どうしようもなく熱くて苦しくて、早くリリーを安心させなければと勝手に足が走り出す。同時に彼女たちが揺らいで消えて、リリーだけがそこに残る。
ぺたりと力なく座り込みそうになる体を捕えて抱き寄せて、それでも勢いを殺しきれなくて僕ごとその場に座り込む。確かに腕の中へ閉じ込めたはずのリリーが瞬きひとつで消えてしまいそうで、腕の力を強くした。
「リリー、僕はここにいる」
「レオナール様……」
僕の胸におとなしく頭を預け、潤んだ瞳で見上げてくるリリーは可愛かった。ジルを見て思う可愛いによく似ているけど、僕の胸をぎゅうっと鷲掴みするような、そんな可愛さだった。
じっと僕を見つめるリリーの瞳は涙のせいか、色がいくつも重なって見える。茶色に金と……緑? 不可思議な色合いで、だけどとても綺麗だ。
柔らかくて小さくてあたたかな体。僕よりこんなに小さいのに、とても働き者な女の子。しっかりもので強くて明るくて……だけどこんなにも傷ついているのを隠していた彼女が僕にだけこうして甘えるように頼ってくれている。それは感じたことのない幸福感と同時に不思議な思いを起こさせた。
――リリーを守るのは、僕だけでいい。
「……私、わがままなんです」
ふいに呟かれた言葉に首を傾げる。リリーが、わがまま?
「わがままなの?」
「はい。だって、幸せになっちゃダメなのに、誰かと一緒にいるなんて、許されないのに」
こてんと僕の胸に額をつけるようにして俯いたリリー。
「……ずっとずっと、レオナール様の傍にいたいの」
ぶわあっと音がしたんじゃないかってくらい頬が熱くなる。叫んで走り出したいような気持ちになって、思いっきりリリーを抱きしめたくなった。
こんな気持ち知らない。でも、とても素敵な気持ちな気がする。
「ずっと、僕の傍にいればいい」
「ダメなの。レオナール様は、いつか素敵な女性と幸せになるべきだもの。でも、そうしたら今まで通りにはいられないの」
「……リリー以外、いらない。今まで通りで大丈夫」
「そんなのダメ!」
僕の腕から抜け出そうともがくリリーをしっかりと抱きしめる。やがて抵抗は小さくなって、だってと声が聞こえた。
「レオナール様がくれた幸せを、私も返したいのに」
「リリーがいてくれればいい」
心の底からそう思う。リリーが来てからの日々を、この先もずっと過ごせていける以上の喜びなんてない。
ああ、でも、そうだな。
「リリーがいなきゃ、僕は幸せになれないよ」
笑って、名前を呼んで。リリーがいない世界に、きっともう耐えられない。
「僕を幸せにしたいなら、ずっとずっと傍にいて。僕以外のところに、行ったりしないで」
本心を口にしたら、しばらく沈黙があった。
「……これ、夢よね……」
やがてぽつんと呟いたリリーを覗き込んだら……びっくりするほど、頬が赤い。照れたり恥ずかしがったり、そういった時の赤い顔は今までも見たけれど、なんだろう。
すごく、すごくかわいい……
こんな可愛いリリーを、他の男に見せちゃだめだ。なんでかわからないけどそう思う。
だって、こんなの、リリーを好きになっちゃうじゃないか。
「……あ」
僕が理解した瞬間、世界が揺らぐ。夢が終わりを迎えるんだ。
わかってたけど、記憶に残らないと知ってるけど、それでも。
「リリー以外、いらない。リリーがいなきゃ、意味がない」
精一杯の気持ちを口にしたら、リリーは恥ずかしそうに、それでも可愛い笑顔を見せてくれた。
ふっと目が覚める。朝の光がいつもより綺麗に感じる。
いつもと同じで、だけど新しい朝だ。
「リリー、僕は」
この先は口にしない。君の思いを否定しない。だけど、思うことは許してほしい。
僕は君のことを、特別に思ってるんだって。
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まさかのレオナール視点!!
見つけた時とても興奮しました!!
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こちらにも感想ありがとうございました!
番外編にも実は一作上がっていたりします。
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