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新章
新章第18話 作者不在のその後世界
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ビアトリスの話によると、いつからか『悪役皇太子妃』の作者が亡くなったという情報がネット上に流れ、誰が発端か“この作品の作者は転生した”と、まことしやかに囁かれていたらしい。
(何ぃぃぃ!事実じゃないのよ!違うか・・面白半分の冗談が、実は“まさかの事実だった”ってことか。ネット怖っ)
そんな噂が小説の人気を徐々に押し上げていき、やがて熱狂的なファンが二次創作作品を披露するようになっていったそうだ。そんなファンの一人が、目の前にいる女子高生シャドーヴィラン。
彼女は、主にスピンオフ作品を書いていた。しかし元々短編小説。長編作品より登場人物も少なく、スピンオフを書くのにも限界があった。
そこで彼女は、思い切って続編を書くことにしたのだが、なかなか筆が進まない。
書きたいのに、そのストーリーが思い浮かばない。登場人物に誰よりも愛があるのに、書けない。
他の人たちが書く作品の登場人物のキャラを無視したストーリーに怒りに似たものを感じていた。
そんな悶々とした想いが溜まっていたある日、気付くとビアトリスに転移していたらしい。
(随分と雑な転移ね。そんなことあるの?ああ、あまり考えても無駄か・・・転移とか転生とか前世の私なら鼻で笑ってただろうし、私とアリスみたいに、同じ世界に転生者が何人もいること自体、異常だもん。
そもそも世の中のこと全部自分の常識ではかることができると思ったら、大間違いよね。人が考えるより、世界は複雑で面白いんだもの)
そう思ったエルメは、無条件にビアトリスの話を信じることに決める。そんなことを考えているうちにも、話はどんどん進んでいく。
最初はただの転移だと思っていたが、ビアトリスとして過ごしてすぐ、この国の皇太子妃夫妻がマリオンとエルメだと知り、自分が大好きな小説の中にいることを知った。そして、登場人物に近づくことを決めたのだ。それも全て続編執筆のため・・
ビアトリスがターゲットに選んだのが、アリスだった。城の奥にいる皇太子夫妻に近づくより、癒やしの乙女に近づくほうが簡単だと思ったからだ。
「アリス様は、小説と違って活動的な方だと知りましたからね。デザイナーとして成功してるアリス様に近づく方法は、弟子以外に思いつきませんでした」
そしてこの行動が、ビアトリスの創作意欲をかき立てた。
アリスが屋敷に作ったエルメ部屋を発見したビアトリスは、この部屋は何なのかと興味本位で調べ始めた。すると、すぐにアリスが転生者であり、エルメ推しの人物であると知る。
(あ~、あの小っ恥ずかしい部屋か・・・忘れてたのに思い出してしまったわ)
しかし、ビアトリスは部屋の存在をアリスに問い詰めなかった。
「何で?二人とも同じ小説が大好きな同類でしょ。アリスに自分も転移者だと明かしたほうが、話が早いんじゃない?」
「いえ。アリス様のような方は、こっそり観察したほうが面白いからですよ。エルメ様も分かりますよね?」
「うん、まあ分からなくないわね」とエルメが苦笑すると、ビアトリスも肩をすくめて笑顔を見せる。
アリスの弟子になったビアトリスが、エルメたちと接っするのも容易になり、彼女の中の創作意欲は膨らんでいった。しかし、まだまだだった。
自分が転移する前のエルメたちの物語を知りたくなった。そしてコソコソと嗅ぎ回っているうちに、意外な協力者が現れたそうだ。
「えっ!?誰なの?まさかビアが転移者だと、知ってる人がいたの?」
「はい。最初はエルメ様の周辺を探っていることを知られ、殺されそうになりましたけど、私も続編書く前に死にたくないんで、正直に自分が転移者で、なぜ嗅ぎ回るのかをお話したんです。
そうしたらなんと!手伝ってくれるって、言うじゃないですか!もうまさに天の助けでしたね。その方は、私にとって誰よりも有り難い協力者です」
エルメはゴクリと喉を鳴らし、ビアトリスのいう協力者の名前が語られるのを待つ。
そしてエルメが勿体ぶるビアトリスに「誰なのよ」と詰め寄ったその時、扉が開き、意外すぎる人物が駆け込んできた。
「母上!お待たせしました!」
「リオル!!!どうしてここにいるの?」
エルメは投げ捨てるとカランと無機質な音をたてたナイフの代わりに、温もりを腕の中に閉じ込める。
抱きついてきた息子の身体を受け止めると、リオルはキラキラさせた瞳を向け、「母上を守りに来たんです」と言った。
幼いリオルは舞踏会に参加せず、部屋で大人しくしていたはずだ。それなのになぜこんなところにエルメを追って来られたのか。
「まさか一人で来たの?よくここが分かったわね?」
エルメが叱るより先に疑問を投げかけると、リオルから意外な答えが返ってくる。
「母上を見張るよう言われてましたから・・外で待ってるアーノルドと一緒です。それに母上が、髪に付けてたビーズを落としていったでしょ?それを辿って来たんです!」
そうなのだ。今日のエルメのヘアスタイル。まとめた髪に飾っていたいくつものパールビーズを彼女は、ここへ連れてこられる途中、一つ一つ落としていっていた。これを辿って、誰かが助けに来てくれることを願って・・
しかしまさか幼いリオルが来るとは、全く思ってもいなかった。
エルメは、リオルの頭を撫でながら「ありがとう」と言う。すると、リオルは得意げな表情を浮かべた。
リオルの登場に、少し驚いた様子のビアトリスだが、コホンと咳払いをすると、話していた会話を終わらせようとする。
「エルメ様、話はここまでですね。続きは、またの機会にしましょう」
しかし、当然続きが気になるエルメは「あら、大丈夫よ。」と、続けるよう言った。しかし「でもリオル様には・・・」と躊躇うビアトリス。どうやら、エルメが転生者である話をリオルに聞かせられないと、思っているようだ。
「ビア、続けてちょうだい。この子に聞かれても大丈夫だから」
「でも・・」
「心配しないで。リオルには私が異世界からの転生者だと話してあるの。ちなみにアリスのこともね」
「えっ!そうなんですか!?えっと、でもマリオン殿下は『息子は知らない』って・・・」
ビアトリスの口から出てきた意外な人物の名前にエルメは即座に反応する。
「ちょっと待って。何でマリオンの名前が出てくるのよ!」
(何ぃぃぃ!事実じゃないのよ!違うか・・面白半分の冗談が、実は“まさかの事実だった”ってことか。ネット怖っ)
そんな噂が小説の人気を徐々に押し上げていき、やがて熱狂的なファンが二次創作作品を披露するようになっていったそうだ。そんなファンの一人が、目の前にいる女子高生シャドーヴィラン。
彼女は、主にスピンオフ作品を書いていた。しかし元々短編小説。長編作品より登場人物も少なく、スピンオフを書くのにも限界があった。
そこで彼女は、思い切って続編を書くことにしたのだが、なかなか筆が進まない。
書きたいのに、そのストーリーが思い浮かばない。登場人物に誰よりも愛があるのに、書けない。
他の人たちが書く作品の登場人物のキャラを無視したストーリーに怒りに似たものを感じていた。
そんな悶々とした想いが溜まっていたある日、気付くとビアトリスに転移していたらしい。
(随分と雑な転移ね。そんなことあるの?ああ、あまり考えても無駄か・・・転移とか転生とか前世の私なら鼻で笑ってただろうし、私とアリスみたいに、同じ世界に転生者が何人もいること自体、異常だもん。
そもそも世の中のこと全部自分の常識ではかることができると思ったら、大間違いよね。人が考えるより、世界は複雑で面白いんだもの)
そう思ったエルメは、無条件にビアトリスの話を信じることに決める。そんなことを考えているうちにも、話はどんどん進んでいく。
最初はただの転移だと思っていたが、ビアトリスとして過ごしてすぐ、この国の皇太子妃夫妻がマリオンとエルメだと知り、自分が大好きな小説の中にいることを知った。そして、登場人物に近づくことを決めたのだ。それも全て続編執筆のため・・
ビアトリスがターゲットに選んだのが、アリスだった。城の奥にいる皇太子夫妻に近づくより、癒やしの乙女に近づくほうが簡単だと思ったからだ。
「アリス様は、小説と違って活動的な方だと知りましたからね。デザイナーとして成功してるアリス様に近づく方法は、弟子以外に思いつきませんでした」
そしてこの行動が、ビアトリスの創作意欲をかき立てた。
アリスが屋敷に作ったエルメ部屋を発見したビアトリスは、この部屋は何なのかと興味本位で調べ始めた。すると、すぐにアリスが転生者であり、エルメ推しの人物であると知る。
(あ~、あの小っ恥ずかしい部屋か・・・忘れてたのに思い出してしまったわ)
しかし、ビアトリスは部屋の存在をアリスに問い詰めなかった。
「何で?二人とも同じ小説が大好きな同類でしょ。アリスに自分も転移者だと明かしたほうが、話が早いんじゃない?」
「いえ。アリス様のような方は、こっそり観察したほうが面白いからですよ。エルメ様も分かりますよね?」
「うん、まあ分からなくないわね」とエルメが苦笑すると、ビアトリスも肩をすくめて笑顔を見せる。
アリスの弟子になったビアトリスが、エルメたちと接っするのも容易になり、彼女の中の創作意欲は膨らんでいった。しかし、まだまだだった。
自分が転移する前のエルメたちの物語を知りたくなった。そしてコソコソと嗅ぎ回っているうちに、意外な協力者が現れたそうだ。
「えっ!?誰なの?まさかビアが転移者だと、知ってる人がいたの?」
「はい。最初はエルメ様の周辺を探っていることを知られ、殺されそうになりましたけど、私も続編書く前に死にたくないんで、正直に自分が転移者で、なぜ嗅ぎ回るのかをお話したんです。
そうしたらなんと!手伝ってくれるって、言うじゃないですか!もうまさに天の助けでしたね。その方は、私にとって誰よりも有り難い協力者です」
エルメはゴクリと喉を鳴らし、ビアトリスのいう協力者の名前が語られるのを待つ。
そしてエルメが勿体ぶるビアトリスに「誰なのよ」と詰め寄ったその時、扉が開き、意外すぎる人物が駆け込んできた。
「母上!お待たせしました!」
「リオル!!!どうしてここにいるの?」
エルメは投げ捨てるとカランと無機質な音をたてたナイフの代わりに、温もりを腕の中に閉じ込める。
抱きついてきた息子の身体を受け止めると、リオルはキラキラさせた瞳を向け、「母上を守りに来たんです」と言った。
幼いリオルは舞踏会に参加せず、部屋で大人しくしていたはずだ。それなのになぜこんなところにエルメを追って来られたのか。
「まさか一人で来たの?よくここが分かったわね?」
エルメが叱るより先に疑問を投げかけると、リオルから意外な答えが返ってくる。
「母上を見張るよう言われてましたから・・外で待ってるアーノルドと一緒です。それに母上が、髪に付けてたビーズを落としていったでしょ?それを辿って来たんです!」
そうなのだ。今日のエルメのヘアスタイル。まとめた髪に飾っていたいくつものパールビーズを彼女は、ここへ連れてこられる途中、一つ一つ落としていっていた。これを辿って、誰かが助けに来てくれることを願って・・
しかしまさか幼いリオルが来るとは、全く思ってもいなかった。
エルメは、リオルの頭を撫でながら「ありがとう」と言う。すると、リオルは得意げな表情を浮かべた。
リオルの登場に、少し驚いた様子のビアトリスだが、コホンと咳払いをすると、話していた会話を終わらせようとする。
「エルメ様、話はここまでですね。続きは、またの機会にしましょう」
しかし、当然続きが気になるエルメは「あら、大丈夫よ。」と、続けるよう言った。しかし「でもリオル様には・・・」と躊躇うビアトリス。どうやら、エルメが転生者である話をリオルに聞かせられないと、思っているようだ。
「ビア、続けてちょうだい。この子に聞かれても大丈夫だから」
「でも・・」
「心配しないで。リオルには私が異世界からの転生者だと話してあるの。ちなみにアリスのこともね」
「えっ!そうなんですか!?えっと、でもマリオン殿下は『息子は知らない』って・・・」
ビアトリスの口から出てきた意外な人物の名前にエルメは即座に反応する。
「ちょっと待って。何でマリオンの名前が出てくるのよ!」
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