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新章
新章第7話 相変わらず夫が甘い
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「ビアも一人前ね。アリスから独立のお許しは出ないのかしら?」
エルメは舞踏会で着る仮縫い状態のドレスを身にまとい、姿見の前でくるりと回ってみせる。
「やっぱりアリスは天才ね。このドレスならお腹も目立たないし、綺麗に見えるもの」
アリスが聞いたら、跳び上がって喜びそうな褒め言葉だが、あいにく彼女はこの場にいない。
アリスは“エルメの中にある別の魂から彼女を助ける(仮)”という課題を解決する方法を探している体だからだ。のんきにドレスの仮縫いに城を訪れて、マリオンと出会おうものならどんな圧をかけられるか分かったもんじゃない。
ビアトリスに『くれぐれもエルメ様をよろしくね』とお願いし、泣く泣く弟子を見送ったのだ。
「はい!エルメ様の仰っしゃるように師匠は天才です!私はまだまだ師匠から学ぶものが沢山ありますから、独立なんて夢のまた夢です」
「そお?謙虚なのねぇ。でもその気になったら、応援するわ」
心強い皇太子妃からの言葉にビアトリスは頬を染め、嬉しそうにはにかんだ。
ビアトリスは、控えめな女性だ。エルメより少し若い彼女は、いきなり弟子入りを懇願する度胸はあるのに、普段は大人しかった。そして仕事も真面目に卒なくこなし、アリスの信頼を一身に集めていた。
そんなビアトリスが唯一自分を主張するのが、裁縫だった。裁縫だけは誰にも負けない自信があった。今ではアリスがデザインした服を、ビアトリスが一人で縫製している。
(本当に、アリスったら罪作りよねぇ。とっとと弟子に任せて、楽すればいいのに)
そんな会話を繰り広げていると、ビアトリスから意外な質問が飛んでくる。
「そういえば、小耳に挟んだのですが、脅迫状が届いたというのは本当ですか?」
まさかビアトリスまで、知らないうちに置かれたあの手紙のことを知っているとは、エルメは意外だった。
「あら?どこで聞いたの?」と聞き返したその時、突然扉がノックされ、マリオンが入って来た。今の時間はまだ公務のはず。
エルメが「まあ、殿下。お仕事は?」と質問すると、「時間が空いたから、休憩だ」とマリオンは愛する妻の腰を抱き寄せた。
エルメが肩越しに、後ろから入ってきた側近アーノルドを見やると、苦笑している。その表情から、時間が空いたというのは口実で、本当は仕事を放り出して自分のドレス姿を一番に見に来たのだと、察した。
数日前に「今度着るドレスの色は、マリオンの瞳の色そっくりなの」と話したら、大層喜んでいたのだから間違いないだろう。
人目を気にせず甘い雰囲気をまとった皇太子に、ビアトリスとアーノルドはそっと部屋を後にする。
腰に回した腕を緩めることなく、見上げるエルメの瞳と視線を合わせるマリオンは、「よく似合ってるぞ」と満足げに微笑む。
どうせなら全身を見てほしいとエルメが訴えると、マリオンは名残惜しそうに腕を緩め、自分色のドレスに身を包んだ妻を眺めた。
ドレスの裾を広げ、くるりと目の前で回るエルメは、まるで妖精のように可憐だった。窓から差し込む光が美しい髪を輝かせ、注がれる視線を奪う。
「あまり無理をするな。転んだらどうする」
「え~、そうじゃなくて・・私が言ってほしいセリフ分かるよね?ほらっ、言ってみて・・」
可愛らしい駄々をこねるエルメにマリオンはふわりと優しく微笑みかけ、望む言葉を紡いだ。
「とても綺麗だ。惚れ直したぞ。その色を着こなせるのは、君だけだな」
マリオンの言葉に嘘はない。エルメが纏う色だからこそ、この上なく美しく映るのだ。
マリオンの感嘆のため息混じりの声に、エルメは嬉しくなって思わず抱きつく。
「さすがマリオン!私の気持ちよく分かってる!」
「当たり前だ。私を誰だと思ってるんだ?」
そう言うと、二人はどちらともなく顔を寄せ合い、唇を合わせる。お互いの存在を確かめ合うように口づけを何度も交わし、離れると再び目を合わせて微笑み合った。
そしてエルメは、マリオンの首筋に顔を埋めながら、幸せに満たされていた。
しかし夢見心地なのもつかの間、マリオンの次の言葉でエルメは一気に現実に引き戻される。
「そういえば、アリス嬢からまだ報告がないが、大丈夫なのか?」
彼の言う“報告”とは、まさに今日アリスがこの場にいない理由だ。
エルメが「何も聞いてないよ」と答えると、マリオンは黒い笑みを浮かべて「そろそろ私の我慢も切れる頃だがな」と言った。
(おおぅ・・・アリス、命拾いしたわね。今日会ってたら、間違いなく殺られてたかもしれない。このまま舞踏会までいこうと思ったけど、計画の修正が必要ね)
エルメは内心アリスを心配しながらも、当初の計画を変更するための計算を早速はじき出していた。
そしてエルメは、アリスに向かったマリオンの注意を誤魔化すように「もう、アリスのことはいいでしょ?」と口を尖らせると、唇を再び塞ぐ。
「んっ・・・」
角度を変えて深くなる口づけに、エルメは目を閉じて酔いしれる。いつもより激しく求めてくるマリオンに戸惑いつつも、応えようと必死に舌を動かした。
「ふぁ・・あんっ」
ようやく解放された時には、エルメの身体は完全に火照っていた。マリオンは、翡翠色の瞳にトロンと微睡んだ表情の愛しい妻の姿を映すと、愛おしそうに髪を撫でる。
「万能薬が効いてるからといって、無理をするな」
「こんなキスをしておいて・・それに、アリスの実力はマリオンも知ってるでしょ?」
エルメは頬を上気させながら、妖艶に微笑むと、マリオンは妻の首元に顔を寄せる。チクッとかすかな痛みがはしり、マリオンが顔を上げると、そこには赤い花が咲いていた。
この後、公務に戻ったマリオンと入れ替わりに戻ってきたビアトリスは、エルメの髪が乱れ、首筋に咲いた花に気付くと、顔を真っ赤した。
そんなビアトリスのウブな反応に、エルメの胸に羞恥心がむくむくと湧き出し、心の中で叫び声を上げさせた。
(もう・・マリオンのエッチ!バカぁぁ・・・)
エルメは舞踏会で着る仮縫い状態のドレスを身にまとい、姿見の前でくるりと回ってみせる。
「やっぱりアリスは天才ね。このドレスならお腹も目立たないし、綺麗に見えるもの」
アリスが聞いたら、跳び上がって喜びそうな褒め言葉だが、あいにく彼女はこの場にいない。
アリスは“エルメの中にある別の魂から彼女を助ける(仮)”という課題を解決する方法を探している体だからだ。のんきにドレスの仮縫いに城を訪れて、マリオンと出会おうものならどんな圧をかけられるか分かったもんじゃない。
ビアトリスに『くれぐれもエルメ様をよろしくね』とお願いし、泣く泣く弟子を見送ったのだ。
「はい!エルメ様の仰っしゃるように師匠は天才です!私はまだまだ師匠から学ぶものが沢山ありますから、独立なんて夢のまた夢です」
「そお?謙虚なのねぇ。でもその気になったら、応援するわ」
心強い皇太子妃からの言葉にビアトリスは頬を染め、嬉しそうにはにかんだ。
ビアトリスは、控えめな女性だ。エルメより少し若い彼女は、いきなり弟子入りを懇願する度胸はあるのに、普段は大人しかった。そして仕事も真面目に卒なくこなし、アリスの信頼を一身に集めていた。
そんなビアトリスが唯一自分を主張するのが、裁縫だった。裁縫だけは誰にも負けない自信があった。今ではアリスがデザインした服を、ビアトリスが一人で縫製している。
(本当に、アリスったら罪作りよねぇ。とっとと弟子に任せて、楽すればいいのに)
そんな会話を繰り広げていると、ビアトリスから意外な質問が飛んでくる。
「そういえば、小耳に挟んだのですが、脅迫状が届いたというのは本当ですか?」
まさかビアトリスまで、知らないうちに置かれたあの手紙のことを知っているとは、エルメは意外だった。
「あら?どこで聞いたの?」と聞き返したその時、突然扉がノックされ、マリオンが入って来た。今の時間はまだ公務のはず。
エルメが「まあ、殿下。お仕事は?」と質問すると、「時間が空いたから、休憩だ」とマリオンは愛する妻の腰を抱き寄せた。
エルメが肩越しに、後ろから入ってきた側近アーノルドを見やると、苦笑している。その表情から、時間が空いたというのは口実で、本当は仕事を放り出して自分のドレス姿を一番に見に来たのだと、察した。
数日前に「今度着るドレスの色は、マリオンの瞳の色そっくりなの」と話したら、大層喜んでいたのだから間違いないだろう。
人目を気にせず甘い雰囲気をまとった皇太子に、ビアトリスとアーノルドはそっと部屋を後にする。
腰に回した腕を緩めることなく、見上げるエルメの瞳と視線を合わせるマリオンは、「よく似合ってるぞ」と満足げに微笑む。
どうせなら全身を見てほしいとエルメが訴えると、マリオンは名残惜しそうに腕を緩め、自分色のドレスに身を包んだ妻を眺めた。
ドレスの裾を広げ、くるりと目の前で回るエルメは、まるで妖精のように可憐だった。窓から差し込む光が美しい髪を輝かせ、注がれる視線を奪う。
「あまり無理をするな。転んだらどうする」
「え~、そうじゃなくて・・私が言ってほしいセリフ分かるよね?ほらっ、言ってみて・・」
可愛らしい駄々をこねるエルメにマリオンはふわりと優しく微笑みかけ、望む言葉を紡いだ。
「とても綺麗だ。惚れ直したぞ。その色を着こなせるのは、君だけだな」
マリオンの言葉に嘘はない。エルメが纏う色だからこそ、この上なく美しく映るのだ。
マリオンの感嘆のため息混じりの声に、エルメは嬉しくなって思わず抱きつく。
「さすがマリオン!私の気持ちよく分かってる!」
「当たり前だ。私を誰だと思ってるんだ?」
そう言うと、二人はどちらともなく顔を寄せ合い、唇を合わせる。お互いの存在を確かめ合うように口づけを何度も交わし、離れると再び目を合わせて微笑み合った。
そしてエルメは、マリオンの首筋に顔を埋めながら、幸せに満たされていた。
しかし夢見心地なのもつかの間、マリオンの次の言葉でエルメは一気に現実に引き戻される。
「そういえば、アリス嬢からまだ報告がないが、大丈夫なのか?」
彼の言う“報告”とは、まさに今日アリスがこの場にいない理由だ。
エルメが「何も聞いてないよ」と答えると、マリオンは黒い笑みを浮かべて「そろそろ私の我慢も切れる頃だがな」と言った。
(おおぅ・・・アリス、命拾いしたわね。今日会ってたら、間違いなく殺られてたかもしれない。このまま舞踏会までいこうと思ったけど、計画の修正が必要ね)
エルメは内心アリスを心配しながらも、当初の計画を変更するための計算を早速はじき出していた。
そしてエルメは、アリスに向かったマリオンの注意を誤魔化すように「もう、アリスのことはいいでしょ?」と口を尖らせると、唇を再び塞ぐ。
「んっ・・・」
角度を変えて深くなる口づけに、エルメは目を閉じて酔いしれる。いつもより激しく求めてくるマリオンに戸惑いつつも、応えようと必死に舌を動かした。
「ふぁ・・あんっ」
ようやく解放された時には、エルメの身体は完全に火照っていた。マリオンは、翡翠色の瞳にトロンと微睡んだ表情の愛しい妻の姿を映すと、愛おしそうに髪を撫でる。
「万能薬が効いてるからといって、無理をするな」
「こんなキスをしておいて・・それに、アリスの実力はマリオンも知ってるでしょ?」
エルメは頬を上気させながら、妖艶に微笑むと、マリオンは妻の首元に顔を寄せる。チクッとかすかな痛みがはしり、マリオンが顔を上げると、そこには赤い花が咲いていた。
この後、公務に戻ったマリオンと入れ替わりに戻ってきたビアトリスは、エルメの髪が乱れ、首筋に咲いた花に気付くと、顔を真っ赤した。
そんなビアトリスのウブな反応に、エルメの胸に羞恥心がむくむくと湧き出し、心の中で叫び声を上げさせた。
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