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本編
第15話 ヒロインの帰還2
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このままだとあの皇太子に捕まったまま・・・皇太子妃、ゆくゆくは皇妃として、一生窮屈なカゴの中で暮らさなくてはならない。何よりそれではマリオンとの賭けに負けたことになる。番の契約なんて結ばれたら、一生逃げられない。勝ち誇るマリオンの顔がエルメの脳裏に浮かぶと、エルメは顔をブンブン横に振り、追い払った。
(くっそぉ。こうなったら、予定変更ね。これくらいのトラブルに対応できなくて、どうするの!?何事も冷静に柔軟に・・あの俺様から逃げるんだから!)
ここでエルメは、アリスとマリオンのハッピーストーリーは諦め、別の路線に切り替えることにした。それはアリスと手を組み、マリオンとの離婚を勝ち取ること。そして、大金片手にスローライフを送ることだ。
心を決めたエルメが自分の離婚したい気持ちをアリスに打ち明け、協力お願いすると、推しであるエルメの願いを拒否する理由などないアリスはノリノリで提案にのってきた。
「分かりました!エルメ様のためなら、不肖アリス・サルコール。全力で協力させていただきます!」
アリスの協力をとりつけたエルメは、どうしたらマリオンから“離婚”という勝利をもぎ取ることができるのか、作戦を考える。
思案する様子をアリスが見つめ「はぁぁ・・エルメ様、素敵」と呟くと、思考が邪魔され考えがまとまらないエルメは「もう!アリスはちょっと黙ってて」と言う。それに、アリスは「はーい」と力の抜けるような返事を返し、それに脱力したエルメは、ため息をついた。そして、エルメはまじまじと彼女を見つめる。そんな推しからの視線に頬を赤くするアリス。やがてエルメの中で作戦が、固まった。
「やっぱりアリス!貴女、マリオン様と恋に落ちなさい!」
「へっ!?」
エルメは人差し指を立て、アリスに優しく諭すように語りかける。
「こらこら、カワイイ顔でそんな間抜けな返事をしないの。いい?アリスは、とぉってもカワイイの。ピンクブロンドの髪はよく手入れをされていて艶々だし、見て、この白い肌。プルップルのツヤッツヤッじゃない。それに貴女の瞳の色。ワインを連想させて、深みがあって素敵よ。これなら、どんな男も落ちるわ」
エルメの言葉に気を良くしたのか、アリスは満更でもない様子で言う。
「そりゃあ、見た目に自信がないと言ったら嘘になりますよ。向こうも私のことは、乙女としての実力をかってくれてるみたいです。でも!女としてはゴミを見るような視線を送ってきます。流石に無理です!」
アリスが拒む様子に「あら、元々あんな感じよ。何と言っても俺様皇太子だから」とエルメも一歩も引く様子がない。しかし、アリスも両手を振り「とにかく無理です。それ以外ならどんな、協力も惜しみませんから」と拒否する。
「大丈夫。私に考えがあるの。この作戦なら、貴女が無理にマリオン様と恋愛関係になる必要もないし、短期決戦で勝負がつくわよ」
「本当ですか!?そんな素敵な作戦があるのなら、頑張ります!あれっ?でも、エルメ様はいま恋に落ちろって言いましまよね?」
「フフフッ・・・・まあまあ、焦りなさんな。今から作戦を説明するから・・いい?よーく聞いてね」
こうしてエルメは、その作戦をアリスに話し始める。アリスは目を輝かせながら、それを聞いていた。そして最後まで聞いたアリスは、興奮気味に言う。
「すごい!エルメ様天才!上手くいけば、すぐにでも自由の身ですね」
エルメはその言葉に気を良くし、上機嫌でお茶とお菓子を味わった。
(くっそぉ。こうなったら、予定変更ね。これくらいのトラブルに対応できなくて、どうするの!?何事も冷静に柔軟に・・あの俺様から逃げるんだから!)
ここでエルメは、アリスとマリオンのハッピーストーリーは諦め、別の路線に切り替えることにした。それはアリスと手を組み、マリオンとの離婚を勝ち取ること。そして、大金片手にスローライフを送ることだ。
心を決めたエルメが自分の離婚したい気持ちをアリスに打ち明け、協力お願いすると、推しであるエルメの願いを拒否する理由などないアリスはノリノリで提案にのってきた。
「分かりました!エルメ様のためなら、不肖アリス・サルコール。全力で協力させていただきます!」
アリスの協力をとりつけたエルメは、どうしたらマリオンから“離婚”という勝利をもぎ取ることができるのか、作戦を考える。
思案する様子をアリスが見つめ「はぁぁ・・エルメ様、素敵」と呟くと、思考が邪魔され考えがまとまらないエルメは「もう!アリスはちょっと黙ってて」と言う。それに、アリスは「はーい」と力の抜けるような返事を返し、それに脱力したエルメは、ため息をついた。そして、エルメはまじまじと彼女を見つめる。そんな推しからの視線に頬を赤くするアリス。やがてエルメの中で作戦が、固まった。
「やっぱりアリス!貴女、マリオン様と恋に落ちなさい!」
「へっ!?」
エルメは人差し指を立て、アリスに優しく諭すように語りかける。
「こらこら、カワイイ顔でそんな間抜けな返事をしないの。いい?アリスは、とぉってもカワイイの。ピンクブロンドの髪はよく手入れをされていて艶々だし、見て、この白い肌。プルップルのツヤッツヤッじゃない。それに貴女の瞳の色。ワインを連想させて、深みがあって素敵よ。これなら、どんな男も落ちるわ」
エルメの言葉に気を良くしたのか、アリスは満更でもない様子で言う。
「そりゃあ、見た目に自信がないと言ったら嘘になりますよ。向こうも私のことは、乙女としての実力をかってくれてるみたいです。でも!女としてはゴミを見るような視線を送ってきます。流石に無理です!」
アリスが拒む様子に「あら、元々あんな感じよ。何と言っても俺様皇太子だから」とエルメも一歩も引く様子がない。しかし、アリスも両手を振り「とにかく無理です。それ以外ならどんな、協力も惜しみませんから」と拒否する。
「大丈夫。私に考えがあるの。この作戦なら、貴女が無理にマリオン様と恋愛関係になる必要もないし、短期決戦で勝負がつくわよ」
「本当ですか!?そんな素敵な作戦があるのなら、頑張ります!あれっ?でも、エルメ様はいま恋に落ちろって言いましまよね?」
「フフフッ・・・・まあまあ、焦りなさんな。今から作戦を説明するから・・いい?よーく聞いてね」
こうしてエルメは、その作戦をアリスに話し始める。アリスは目を輝かせながら、それを聞いていた。そして最後まで聞いたアリスは、興奮気味に言う。
「すごい!エルメ様天才!上手くいけば、すぐにでも自由の身ですね」
エルメはその言葉に気を良くし、上機嫌でお茶とお菓子を味わった。
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