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本編
第13話 ストーリー崩壊五秒前!?
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案内された部屋で二人きりになると、早速エルメは口を開く。
「サルコール様、先程の言葉の意味を教えていただけますか?流行り病を治したのが、貴女だと証明できるのは私だけというのはどのような意味でしょうか。私と貴女は初対面のはず」
向かい合ってソファーに座ったアリスは、俯き質問に答えない。エルメは聞こえなかったのかと、再度「サルコール様」と名前を呼ぶ。すると、アリスが何か呟いた。
「・・とよ・・・い」
「えっと・・もう一度仰っていただけますか?」
「アリスと呼んでくださいっ!」
そうはっきりと口にしたアリスが、俯いていた顔をガバっと上げると、胸の前で手を合わせ熱を帯びた眼差しをエルメへ向けた。その勢いに若干引き気味にエルメは「ええっと・・じゃあ、そう呼ばせていただくわね」と言った。すると、その答えに満足したのか満面の笑みを浮かべたアリスが「嗚呼・・エルメ様・・神」と謎の言葉を呟いた。それに触れたらヤバいとエルメの直感が警鐘を鳴らすと、エルメは聞き流し先程の質問を再び投げかけた。するとアリスは、エルメとは初対面であることを認め、驚きの言葉を言った。
「『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の大ファンなんですと言えば、分かりますか?」
『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』は、エルメが前世で書き上げた小説であり、いまエルメが生きている世界であり、彼女が抗おうとしているストーリーそのものだ。突然、アリスの口から出てきたタイトルに頭が混乱するエルメは、思わず動揺を口にする。
「なんでそれを・・」
すると、アリスはニィッと口を三日月にして「やっぱり」と言った。それからエルメの質問の答えと自分が何者であるのか話し始めた。
アリスによると自分は転生者であり、エルメも転生者であると知っていた。そして、エルメが小説の著者だということも・・・しかし、エルメの秘密に半信半疑だったアリスはカマをかけ、そして見事にエルメが引っかかったのである。
(小説ではアリスは転生者ではなかったはずなのに何故・・何故・・何故・・・)
前世を思い出してから、エルメが心の中に抱える言葉“何故”。この言葉が呪いのように体中を駆け巡る。じっくりと状況を整理したいエルメだったが、今は話を進めることにした。
「色々聞きたいところだけど、今は時間が限られてるから、それはまた後で・・・でも、あの小説を知ってるならなぜ小説通りに病に冒されてる他の町に行かなかったんですか?そこでマリオン様と出会って、一緒に帰ってくるはずだったでしょう?それになぜ私と二人で話したいなんて言ったんですか?」
「その答えは簡単です。だって待ちきれなかったから」
アリスの言葉の意味が分からずエルメが「えっ?何がですか?」と声を上げると、アリスは再びニコッと笑顔を見せる。そして、瞳に映した熱を増すと言った。
「エルメ様に会いたくて、フライングしちゃいました。だって、推しがそこに居るのに、大人しく時を待つなんて私には無理!」
(いま“推し”って言った?会話の流れから察すると、その推しは“わたし”?・・・いやぁ、チョット待って!流石に百合展開とか無理・・・)
先程の神発言といい、今の推し発言といい、これ以上安易に足を踏み入れると、取り返しの付かない事態になりそうな気がしたエルメは、問題を先送りする事にした。そして、力技でストーリーを戻そうとする。
「あぁ、エルメ様!実際に会ったら、やっぱり素敵!私の目に狂いはなかった」
「とっ、とにかく分かったわ。とりあえず、戻るのよね?ねっ?」
「えー、エルメ様と離れたくないですぅ」
「絶対に戻ってくれないと困るのよ。それに私が陛下に“本人でした”と言えば、有無を言わさず戻されるのよ」
もう面倒くさくなったエルメは、言葉づかいもタメ口である。エルメの指摘にアリスは少し考える様子を見せると、言った。
「んー・・・それもそうですね。恋にトラブルは付き物。そのほうが盛り上がるし・・ストーリーも恋愛も」
「ちょっと勝手にストーリー書き換えないでくれる?まあ・・とにかく、戻ってこの流行り病を終わらせて来て・・それでマリオン様とイチャついて戻っ来て!」
エルメのお願いにアリスは口を尖らせ、渋々感を全面に出す。
「分かってるし、戻るのは戻りますよ。元々そのつもりだったし・・・」
(はっ?どの口がいう!?つい今しがた“離れたくない”ってゴネたのは誰だ?その年でボケてんのか!?)
「でもマリオンとイチャつくってのは、無理です」
「なっ、何で?小説のファンなら、そうすべきでしょ?絶対そうしなさいよ!マリオン、カッコいいよ。イケメンだよ!ちょっと小説と違って俺様だけど、見た目だけは最高!」
「えー・・俺様なんですかぁ。やっぱりそんな勘違い野郎無理です。わたしのタイプは、王子様のように優雅で穏やかなイケメンなんですよ」
「いやいや、貴女のタイプなんて知らないから!貰ってくれなくちゃ困るんだって!熨斗付けて贈るから貰って!ねっ!?・・・・分かった!今はマリオンのことは忘れて、とにかく戻ってみんなを助けてきて!」
エルメは、アリスの反応から難儀しそうなマリオンとアリスのイチャイチャ問題を先送りし、とにかくアリスを病との戦いの地へ送り返すことに集中する。
「じゃあ、一つだけお願い聞いてくれますか?」
「聞く聞く!何?」
「私の手を、取って、“お願い、アリス。頑張ってね”と言ってください!」
(えー!!!嫌だぁ!完全に百合じゃん!でも戻ってもらわないと困る。病気を治してもらわないと)
エルメは、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、アリスの横に移動する。そして、アリスの手を取った。若干汗ばんでいるが、それくらい大目に見てほしい。そうしながら、エルメの背中には嫌な汗が滲む。そして、アリスの目を見て言った。
「お願いアリス。頑張ってきて・・・貴女だけが頼りなの」
オマケもセリフもつけて、お望みのセリフを聞かせたエルメは、最後にダメ押しの微笑みを向けた。それにアリスはボーッと見惚れた。
話し合いを終え、ダリオンたちの元へ戻ったエルメとアリス。ダリオンの「どうであった?」という問いにエルメは「彼女でした。彼女こそ帝国の救世主です」と答える。それに周囲の雰囲気が一瞬で緩み、和らぐと、ダリオンは皇帝たる威厳を滲ませ告げた。
「帝国の救世主アリス。その力で我が国を救え」
「サルコール様、先程の言葉の意味を教えていただけますか?流行り病を治したのが、貴女だと証明できるのは私だけというのはどのような意味でしょうか。私と貴女は初対面のはず」
向かい合ってソファーに座ったアリスは、俯き質問に答えない。エルメは聞こえなかったのかと、再度「サルコール様」と名前を呼ぶ。すると、アリスが何か呟いた。
「・・とよ・・・い」
「えっと・・もう一度仰っていただけますか?」
「アリスと呼んでくださいっ!」
そうはっきりと口にしたアリスが、俯いていた顔をガバっと上げると、胸の前で手を合わせ熱を帯びた眼差しをエルメへ向けた。その勢いに若干引き気味にエルメは「ええっと・・じゃあ、そう呼ばせていただくわね」と言った。すると、その答えに満足したのか満面の笑みを浮かべたアリスが「嗚呼・・エルメ様・・神」と謎の言葉を呟いた。それに触れたらヤバいとエルメの直感が警鐘を鳴らすと、エルメは聞き流し先程の質問を再び投げかけた。するとアリスは、エルメとは初対面であることを認め、驚きの言葉を言った。
「『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の大ファンなんですと言えば、分かりますか?」
『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』は、エルメが前世で書き上げた小説であり、いまエルメが生きている世界であり、彼女が抗おうとしているストーリーそのものだ。突然、アリスの口から出てきたタイトルに頭が混乱するエルメは、思わず動揺を口にする。
「なんでそれを・・」
すると、アリスはニィッと口を三日月にして「やっぱり」と言った。それからエルメの質問の答えと自分が何者であるのか話し始めた。
アリスによると自分は転生者であり、エルメも転生者であると知っていた。そして、エルメが小説の著者だということも・・・しかし、エルメの秘密に半信半疑だったアリスはカマをかけ、そして見事にエルメが引っかかったのである。
(小説ではアリスは転生者ではなかったはずなのに何故・・何故・・何故・・・)
前世を思い出してから、エルメが心の中に抱える言葉“何故”。この言葉が呪いのように体中を駆け巡る。じっくりと状況を整理したいエルメだったが、今は話を進めることにした。
「色々聞きたいところだけど、今は時間が限られてるから、それはまた後で・・・でも、あの小説を知ってるならなぜ小説通りに病に冒されてる他の町に行かなかったんですか?そこでマリオン様と出会って、一緒に帰ってくるはずだったでしょう?それになぜ私と二人で話したいなんて言ったんですか?」
「その答えは簡単です。だって待ちきれなかったから」
アリスの言葉の意味が分からずエルメが「えっ?何がですか?」と声を上げると、アリスは再びニコッと笑顔を見せる。そして、瞳に映した熱を増すと言った。
「エルメ様に会いたくて、フライングしちゃいました。だって、推しがそこに居るのに、大人しく時を待つなんて私には無理!」
(いま“推し”って言った?会話の流れから察すると、その推しは“わたし”?・・・いやぁ、チョット待って!流石に百合展開とか無理・・・)
先程の神発言といい、今の推し発言といい、これ以上安易に足を踏み入れると、取り返しの付かない事態になりそうな気がしたエルメは、問題を先送りする事にした。そして、力技でストーリーを戻そうとする。
「あぁ、エルメ様!実際に会ったら、やっぱり素敵!私の目に狂いはなかった」
「とっ、とにかく分かったわ。とりあえず、戻るのよね?ねっ?」
「えー、エルメ様と離れたくないですぅ」
「絶対に戻ってくれないと困るのよ。それに私が陛下に“本人でした”と言えば、有無を言わさず戻されるのよ」
もう面倒くさくなったエルメは、言葉づかいもタメ口である。エルメの指摘にアリスは少し考える様子を見せると、言った。
「んー・・・それもそうですね。恋にトラブルは付き物。そのほうが盛り上がるし・・ストーリーも恋愛も」
「ちょっと勝手にストーリー書き換えないでくれる?まあ・・とにかく、戻ってこの流行り病を終わらせて来て・・それでマリオン様とイチャついて戻っ来て!」
エルメのお願いにアリスは口を尖らせ、渋々感を全面に出す。
「分かってるし、戻るのは戻りますよ。元々そのつもりだったし・・・」
(はっ?どの口がいう!?つい今しがた“離れたくない”ってゴネたのは誰だ?その年でボケてんのか!?)
「でもマリオンとイチャつくってのは、無理です」
「なっ、何で?小説のファンなら、そうすべきでしょ?絶対そうしなさいよ!マリオン、カッコいいよ。イケメンだよ!ちょっと小説と違って俺様だけど、見た目だけは最高!」
「えー・・俺様なんですかぁ。やっぱりそんな勘違い野郎無理です。わたしのタイプは、王子様のように優雅で穏やかなイケメンなんですよ」
「いやいや、貴女のタイプなんて知らないから!貰ってくれなくちゃ困るんだって!熨斗付けて贈るから貰って!ねっ!?・・・・分かった!今はマリオンのことは忘れて、とにかく戻ってみんなを助けてきて!」
エルメは、アリスの反応から難儀しそうなマリオンとアリスのイチャイチャ問題を先送りし、とにかくアリスを病との戦いの地へ送り返すことに集中する。
「じゃあ、一つだけお願い聞いてくれますか?」
「聞く聞く!何?」
「私の手を、取って、“お願い、アリス。頑張ってね”と言ってください!」
(えー!!!嫌だぁ!完全に百合じゃん!でも戻ってもらわないと困る。病気を治してもらわないと)
エルメは、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、アリスの横に移動する。そして、アリスの手を取った。若干汗ばんでいるが、それくらい大目に見てほしい。そうしながら、エルメの背中には嫌な汗が滲む。そして、アリスの目を見て言った。
「お願いアリス。頑張ってきて・・・貴女だけが頼りなの」
オマケもセリフもつけて、お望みのセリフを聞かせたエルメは、最後にダメ押しの微笑みを向けた。それにアリスはボーッと見惚れた。
話し合いを終え、ダリオンたちの元へ戻ったエルメとアリス。ダリオンの「どうであった?」という問いにエルメは「彼女でした。彼女こそ帝国の救世主です」と答える。それに周囲の雰囲気が一瞬で緩み、和らぐと、ダリオンは皇帝たる威厳を滲ませ告げた。
「帝国の救世主アリス。その力で我が国を救え」
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