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第30.5話 幕間 ヘンリー視点2
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「・・あの・・ヘンリー下ろして・・」
いつもは見上げて僕を見つめる彼女は、いま僕と同じ目線にいる。なぜなら、僕の膝の上にいるからだ。ソファーで彼女の身体を起こした僕は、彼女を膝の上に乗せた。横向きにしたこの体制は、僕には最高だった。彼女の真っ直ぐに通った鼻筋、軽くカールした睫毛、そして何よりリリィの表情がよく見える。
「ダーメ。今日は君をめちゃくちゃ甘やかすと決めたんだから」
「えっ!?もう十分甘やかされた筈だけど・・」
僕の言葉に彼女は反論する。
(リリィ、分かってないな。僕の愛はこんなものじゃないのに・・・)
「そんなことないでしょ。それに、やっと君と仲直りできたのに・・ねえ、僕と会うときは、あの髪飾りだけでもつけてくれない?」
髪飾りとは僕がプレゼントしたやつだ。僕の瞳と同じ色の石が付いている。僕の独占欲の固まりだ。だから表向き僕と疎遠の今は着けられなかった。本当はネックレスもお願いしたかったが、とりあえず髪留めで手を打つか。
「髪留め?・・・あっ、そうよね。待ってて、今着けるから」
彼女がそう言って体よく逃れようとするのを、僕は更に頑丈な腕の中に閉じ込めると、話題を変える。
「リリィ、今度からでいいよ。ねえ、それよりあれ、上手くいってるみたいだね」
僕は、奥の机に山のように積まれた魔石に話題を変える。すると、彼女は嬉しそうに話し始めた。
「あれから、なかなか上手くいかなくて・・・でもね、ある人が珍しい道具をくれたの。それを使ったら簡単にできるようになったのよ。悩んでたのが嘘みたい」
僕は、彼女のセリフに引っ掛かりを覚える。僕以外の人間が、彼女の憂いを取り除いたことにほんの僅かな嫉妬心が芽生える。そいつは男だろうか・・姿のない相手に抱く醜い想いを、僕は必死に打ち消す。
「ねえ、もう一度やってご覧よ」
そう言った僕は彼女を横抱きし、椅子へ移動すると、膝の上に座らせる。
「ほら、やって見せて・・きっと上手くいくから」
相手が誰かも分からない僕の競争心が、彼女に魔石作りを促す。
(僕の知らない奴が渡した道具より、僕と一緒に作ったほうが上手くいくんだ、きっと)
そんなくだらない身勝手な想いが、僕の心を蝕む。
「あの、本当に下ろして・・緊張しちゃってきっと上手くいかない」
僕は、躊躇する彼女の耳元で「大丈夫。ほらっ・・」と、囁くように言った。それに、彼女はブルッと身震いさせると、諦めた様子で石を手に取った。手を当て、意識を集中する彼女を僕は黙って見守る。そしてすぐに、僕の言葉通り彼女の手には、見事な魔石が出来上がった。
「嘘・・・出来た」
信じられないといった表情の彼女は、手の中の魔石から僕へと視線を移す。それに僕は「ねっ?言ったとおりだ。僕はリリィの精神安定剤みたいだね」と笑った。
(ほら、見ろ。思ったとおりだ。道具なんかなくたって、リリィなら上手くできるんだよ)
僕は姿の見えない相手に対する優越感に溺れ、リリィの身体を閉じ込める腕に一層力を込める。それに気付いた彼女は微笑みを返すと、すぐに真剣な色を瞳に映した。
「ヘンリー、昨日は・・ううん、昨日も今日もごめんなさい。私が嫉妬して一方的に拗ねてただけ・・貴方は何も悪くない。その・・ちゃんと謝ってなかったから・・・」
「そんな事言わないで・・僕だって同じだよ。殿下に嫉妬したんだ。リリィの事情も分かってるのに。君を領地に閉じ込めようとした。でも、せっかくの夏休み、僕は君と一緒にいたいんだ」
リリィは僕と視線を絡ませる瞳を揺らし頬を染めると、視線を外す。そして、照れ隠しなのか、やや大袈裟な手振りで言った。
「分かったわ・・・あっ、でもこれから社交シーズンじゃない?領地に行く暇ある?」
「ああ、それは大丈夫。今年は元々デビューを済ませるだけだったしね。父上も君がデビューする来年から本格的にすればいいと、言ってくれてるんだよ。来年から頑張るから、その時はよろしくね、リリィ。僕の婚約者として、しっかりエスコートするからね」
そう口にした僕は彼女の手を取ると、甲にキスを落とす。彼女は口をキュッと結び、恥ずかしそうに頷いた。
僕は照れた彼女の表情を見たくて、俯く彼女に呼びかける。思いっきり甘い声で・・
「リリィ、こっちを向いて」
しかし、彼女は俯いたまま、その可愛らしい顔を見せてくれない。僕は彼女の顎に手をやると、くいっと上げる。そうしてやっと頬を染め、潤んだラベンダー色の瞳を揺らすリリィと目が合った。彼女は「恥ずかしい。もう、本当に下ろして」と訴えるが、僕はその言葉を聞き流し、質問する。
「ねえ、ところでその優秀な道具は誰からプレゼントされたの?」
「えっ?道具?・・・あっ、注入器のこと?」
「そう・・なるほど。注入器って、言うんだ」
「教えたいけど、多分言っちゃだめな人なんだと思うの。だから、ごめんね。でも、殿下から紹介された人だから、決して変な人とかじゃないよ」
リリィの口からまた出た王太子の名前に、僕は内心舌打ちをする。表立ってやったら不敬だけど、これくらい構わないよな。婚約者の僕を差し置いて、彼女と一緒にいるんだから。
「へえ、殿下から・・・」
僕の黒い部分がムクムクと湧き上がり、彼女をどうにかしたいという衝動にかられる。どうにかしたいといっても、僕は彼女の前では紳士でなくてはならない。なので、僕は彼女の鼻を軽くつまんだ。ちょっとしたイタズラだ。
「ぶひぃ・・」
僕のイタズラに彼女の口から、可愛らしい声が漏れた。
(かっ、かわいい。子ブタ・・・ゴホッゴホッ・・みたいなんて、思ってないから!)
そんな風に考えてしまった僕は、吹き出すのを我慢する。しかしワナワナと肩を震わせるリリィは、僕を愛らしく睨んできて「もう!ヘンリーなんて知らないっ!」と言った。
どうやら僕は、お姫様をまたご機嫌斜めにしてしまったようだ。
さて、今度はどうやって、ご機嫌直ししてもらおうかな・・・
いつもは見上げて僕を見つめる彼女は、いま僕と同じ目線にいる。なぜなら、僕の膝の上にいるからだ。ソファーで彼女の身体を起こした僕は、彼女を膝の上に乗せた。横向きにしたこの体制は、僕には最高だった。彼女の真っ直ぐに通った鼻筋、軽くカールした睫毛、そして何よりリリィの表情がよく見える。
「ダーメ。今日は君をめちゃくちゃ甘やかすと決めたんだから」
「えっ!?もう十分甘やかされた筈だけど・・」
僕の言葉に彼女は反論する。
(リリィ、分かってないな。僕の愛はこんなものじゃないのに・・・)
「そんなことないでしょ。それに、やっと君と仲直りできたのに・・ねえ、僕と会うときは、あの髪飾りだけでもつけてくれない?」
髪飾りとは僕がプレゼントしたやつだ。僕の瞳と同じ色の石が付いている。僕の独占欲の固まりだ。だから表向き僕と疎遠の今は着けられなかった。本当はネックレスもお願いしたかったが、とりあえず髪留めで手を打つか。
「髪留め?・・・あっ、そうよね。待ってて、今着けるから」
彼女がそう言って体よく逃れようとするのを、僕は更に頑丈な腕の中に閉じ込めると、話題を変える。
「リリィ、今度からでいいよ。ねえ、それよりあれ、上手くいってるみたいだね」
僕は、奥の机に山のように積まれた魔石に話題を変える。すると、彼女は嬉しそうに話し始めた。
「あれから、なかなか上手くいかなくて・・・でもね、ある人が珍しい道具をくれたの。それを使ったら簡単にできるようになったのよ。悩んでたのが嘘みたい」
僕は、彼女のセリフに引っ掛かりを覚える。僕以外の人間が、彼女の憂いを取り除いたことにほんの僅かな嫉妬心が芽生える。そいつは男だろうか・・姿のない相手に抱く醜い想いを、僕は必死に打ち消す。
「ねえ、もう一度やってご覧よ」
そう言った僕は彼女を横抱きし、椅子へ移動すると、膝の上に座らせる。
「ほら、やって見せて・・きっと上手くいくから」
相手が誰かも分からない僕の競争心が、彼女に魔石作りを促す。
(僕の知らない奴が渡した道具より、僕と一緒に作ったほうが上手くいくんだ、きっと)
そんなくだらない身勝手な想いが、僕の心を蝕む。
「あの、本当に下ろして・・緊張しちゃってきっと上手くいかない」
僕は、躊躇する彼女の耳元で「大丈夫。ほらっ・・」と、囁くように言った。それに、彼女はブルッと身震いさせると、諦めた様子で石を手に取った。手を当て、意識を集中する彼女を僕は黙って見守る。そしてすぐに、僕の言葉通り彼女の手には、見事な魔石が出来上がった。
「嘘・・・出来た」
信じられないといった表情の彼女は、手の中の魔石から僕へと視線を移す。それに僕は「ねっ?言ったとおりだ。僕はリリィの精神安定剤みたいだね」と笑った。
(ほら、見ろ。思ったとおりだ。道具なんかなくたって、リリィなら上手くできるんだよ)
僕は姿の見えない相手に対する優越感に溺れ、リリィの身体を閉じ込める腕に一層力を込める。それに気付いた彼女は微笑みを返すと、すぐに真剣な色を瞳に映した。
「ヘンリー、昨日は・・ううん、昨日も今日もごめんなさい。私が嫉妬して一方的に拗ねてただけ・・貴方は何も悪くない。その・・ちゃんと謝ってなかったから・・・」
「そんな事言わないで・・僕だって同じだよ。殿下に嫉妬したんだ。リリィの事情も分かってるのに。君を領地に閉じ込めようとした。でも、せっかくの夏休み、僕は君と一緒にいたいんだ」
リリィは僕と視線を絡ませる瞳を揺らし頬を染めると、視線を外す。そして、照れ隠しなのか、やや大袈裟な手振りで言った。
「分かったわ・・・あっ、でもこれから社交シーズンじゃない?領地に行く暇ある?」
「ああ、それは大丈夫。今年は元々デビューを済ませるだけだったしね。父上も君がデビューする来年から本格的にすればいいと、言ってくれてるんだよ。来年から頑張るから、その時はよろしくね、リリィ。僕の婚約者として、しっかりエスコートするからね」
そう口にした僕は彼女の手を取ると、甲にキスを落とす。彼女は口をキュッと結び、恥ずかしそうに頷いた。
僕は照れた彼女の表情を見たくて、俯く彼女に呼びかける。思いっきり甘い声で・・
「リリィ、こっちを向いて」
しかし、彼女は俯いたまま、その可愛らしい顔を見せてくれない。僕は彼女の顎に手をやると、くいっと上げる。そうしてやっと頬を染め、潤んだラベンダー色の瞳を揺らすリリィと目が合った。彼女は「恥ずかしい。もう、本当に下ろして」と訴えるが、僕はその言葉を聞き流し、質問する。
「ねえ、ところでその優秀な道具は誰からプレゼントされたの?」
「えっ?道具?・・・あっ、注入器のこと?」
「そう・・なるほど。注入器って、言うんだ」
「教えたいけど、多分言っちゃだめな人なんだと思うの。だから、ごめんね。でも、殿下から紹介された人だから、決して変な人とかじゃないよ」
リリィの口からまた出た王太子の名前に、僕は内心舌打ちをする。表立ってやったら不敬だけど、これくらい構わないよな。婚約者の僕を差し置いて、彼女と一緒にいるんだから。
「へえ、殿下から・・・」
僕の黒い部分がムクムクと湧き上がり、彼女をどうにかしたいという衝動にかられる。どうにかしたいといっても、僕は彼女の前では紳士でなくてはならない。なので、僕は彼女の鼻を軽くつまんだ。ちょっとしたイタズラだ。
「ぶひぃ・・」
僕のイタズラに彼女の口から、可愛らしい声が漏れた。
(かっ、かわいい。子ブタ・・・ゴホッゴホッ・・みたいなんて、思ってないから!)
そんな風に考えてしまった僕は、吹き出すのを我慢する。しかしワナワナと肩を震わせるリリィは、僕を愛らしく睨んできて「もう!ヘンリーなんて知らないっ!」と言った。
どうやら僕は、お姫様をまたご機嫌斜めにしてしまったようだ。
さて、今度はどうやって、ご機嫌直ししてもらおうかな・・・
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