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第一章

5. 危うし! 殿下カモになる!?《後編》

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「ただいま戻りましたぁー」

 アデインの二人の兵士が守る開け放たれた外扉を潜り、同じく開いたままの内扉の前で、エリックが声を張る。

 扉が開け放たれていることはままあって、オルヴァーがあちこちに出向くとは逆に、国から派遣されている文官の出入りが激しい時だ。オルヴァーからの指示確認や必要書類が行き交っているのだろう。
 尤も、この執務室に辿り着くまでに、幾つもの厳しい警備がなされているからこそ、安心して出来る無防備さである。

「おかえりなさいませ」
「おかえりなさい」

 前を歩くクリストフェルが室内に入ると、オルヴァーとダニエルから同時に声がかかる。
 内扉近くにいたダニエルは、エリックの顔を見るや、にやりとした。

「旨いもん、ご馳走になったか?」

 どうやらダニエルも昨日、美味しい褒美にあやかったらしい。

「そりゃもう! 腹一杯頂いてきたっす!」

 力を込めれば、抱える木箱の中で小分けにした菓子ががさりと音をたてた。
 木箱自体は軽いが、小分けの菓子は山のように積まれ、ちょっとした弾みで雪崩がおきそうだ。
 崩れないようバランスを取りながら、部屋の端にある棚の上に木箱をそっと置いた。

「殿下、マティアス王太子殿下からお手紙が届いておりますよ」

 自席から立ち上がったオルヴァーが、クリストフェルに手紙を差し出す。

 マティアスはこの国の王太子で、クリストフェルとは同い年であり、十三歳の頃に訓練で知り合って以来、二人は親友でもある。

 数年前に起きた、不穏な動きをする国との危機的状況時にも、共に戦う構えを見せた戦友ともいえる。
 そんな気心知れた二人だが、残念なことにマティアスは、クリストフェルと入れ違いにアデインへ留学中だ。

 クリストフェルは、エリックの戦った証である、たった一つの買い物袋を机の足下に置くと、椅子に腰を下ろし早速手紙を開いた。

「相変わらず、どこに居ても楽しんでるみたいだな」

 手紙を読み終わったクリストフェルが、くすりと笑う。

「殿下が教えられたお店にも行かれてるようですか?」

 オルヴァーが訊く。

「この調子じゃ行ってるんじゃないか。アイツも素朴な店が好きだからな」

 素朴な店とは、クリストフェルが好む大衆食堂や大衆酒場を指している。
 そもそも、マティアスがそのような店に通うようになったのは、クリストフェルの影響だ。

 一緒に訓練していた頃から、身分も忘れて当たり前のように城下に繰り出しては食べ歩いていたクリストフェルだ。クリストフェルよりも好奇心旺盛で、ヤンチャで豪快なマティアスが、それに興味を示さないはずはなく、後を付いていく内にすっかり嵌まり、今では庶民でも躊躇うゲテモノ料理まで口にすることもあるらしい。

 エリックからしてみれば、王太子の味覚が本気で心配になる趣味ではあるが、相も変わらずクリストフェルから教わった店を梯子しているのだろう。

「お返しに、バルドにあるお薦めの店を教えてきた。行く気はしないがな。オルヴァー達にも教えてやってくれって」

 クリストフェルが読み終わった手紙をオルヴァーに渡す。
 失礼します、と受け取りオルヴァーが目を通すと、

「これはまた…………店が随分とあるものですね」

 そう言って今度は、入口近くに立つエリック達に手紙を回してきた。

 圧の強い大きな字は人柄を表しているようで、文面もビシッと一言────『暴飲暴食、元気な証拠!』。

 らしいっちゃらしいけど、バルドの将来大丈夫か?  

 その一文以外は、店の情報が書き連ねてあり、ご丁寧に何を売りにしている店なのか記されてあった。

 蛇料理やら、腐った大豆料理やら、昆虫料理やら……。実にありがた迷惑な情報で、クリストフェルが、行く気はしないと言ったのも頷ける。
 オルヴァーもそうだ。先程の『これはまた』の後に微妙な間を開けたのは、『変わった』と、差し込みたかったに違いない。

 好意と呼ぶには悩ましい文面には、更に続きがあって──。

「追伸、クリスティーナ王女にも是非お薦めを! って書いてあるんすけど! 行くはずないじゃないっすか、麗しの姫さんが!」

 美しき王女にこんな店を薦めるとか、失礼にも程があんだろ、と胸の内でいきり立つ。他国の、しかも仮にも王太子に向かって、いきりたつ方がよっぽど失礼であり無礼なのだが、この際、横に置く。

「しかも、自分がいれば姫さんを直々に案内したかった、ですって。マジ王太子殿下が留学中で良かったすよ。もし居たとしても、そんなの断固阻止っす!  俺の憧れである美しき姫さんに、そんなもの食べさせるわけにはいかないっす!  その前に驚いて気絶しちゃいますよ」

 うんうん、と大振りの頷きで同意したのは、覗きこんで一緒に手紙を読んでいたダニエルだけだ。

 残りの二人を見れば、オルヴァーはいつも通り真面目くさった顔だが、クリストフェルはどこか表情が硬い。

 硬い表情のまま、

「憧れ?」

 と聞き返してきた声までもが固い。

 熱弁し過ぎて引かれたか。それでも乗った勢いで「はい!」と威勢を保つ。

「会ったこともないのにか」
「噂だけで充分っす!  もう何もかも完璧過ぎて、まさにこの世の女神、俺の天使!」

 力説すれば、やれやれとでも言うように首を振ったクリストフェルが、静かに告げた。

「エリック、残念だったな」
「残念って?」

 意味が分からず目をしばたたけば、クリストフェルは声の出力を一気に上げた。

「あれは淑やかなんかじゃない!  何が女神だ、何が天使だ!  おまえの幻想なんぞ、ゴミと一緒に捨ててしまえ!  あれはな、淑やかとは無縁の女だ。手綱が外れて暴れる馬と一緒だっ!」

「は?」

 …………馬、とは何ぞや。

 これだけ声を荒らげるクリストフェルも珍しいが、内容は想像の範疇から大幅にはみ出て、まるで意味が分からない。或いは脳が拒絶しているのか。

 そんなエリックに構わず、クリストフェルは続ける。

「蛇料理を目の前にしたって、間違っても気絶なんかするか!…………トカゲが出てくれば別だが」
「あの、最後よく聞こえなかったんすけど」
「とにかくだ」

 仕切り直すように咳払いをしたクリストフェルは、エリックの言葉などまるで無視で、

「興味を持ったらゲテモノ料理だろうがなんだろうがな、猪の如く一直線だ」

 今度は言い含めるように声量を抑えゆったりと語った。

「馬、からの猪?」

 呆然と呟く。

「森に入れば崖ギリギリまでポニーで疾走。山に入れば、ロープ一本で木から木を渡り歩き、魔法が得意なのをいいことにやりたい放題。俺はサーカスにでも入る気かと神経を疑ったぞ。あれは猿だ、猿。山猿だ」

「…………最終形態、山猿」

 ポツリと言えば、直後に遠雷えんらいの響きを訊く。その音が刺激になったのか、唖然として乱れていた思考の回路が回復する。

 クリストフェルの勢いに気圧されていたが、語られた人物像はあまりにも酷い。──よくも俺の天使ちゃんを!

「殿下、いくらなんでも捏造ねつぞうしすぎっす!」
「本当だ、あれはお転婆娘だ!」

 あ、山猿から人間に戻った。と言うより先に、もう一度抗議だ!  と熱くなる。


 だから気が付かなかった。あまりにも興奮し過ぎて。
 クリストフェル、ダニエル、エリックと、防衛軍に所属し危機管理能力には優れている三人が揃いながら、誰もが全く。

「こちら、落とし物ではなくて?」

 突然、届けられる鈴を振るような声音。
 それは背後で聞こえ、ゆっくりと振り返れば、開け放たれた扉の手前────本物の女神がいた。


「違ったかしら?」

 ま、まさか。クリスティーナ王女!?

 瞬間、鳥肌が立った。

 差し出された細い指先を持つ手のひらには、小分けにされた菓子が一つ。

 首を傾げ、真っ直ぐにエリックを捉える大きな瞳の色は、アデインやヴァスミルの王族に多い緑色だ。だが、クリストフェルのものより少し濃く、何かの色に似ている。透明度が高く、まるで宝石みたいな────そうだ。アトリアの海だ。
 アデイン領であるアトリアは、美しい海に浮かぶ島だ。その海に似ている。エメラルドグリーンに、鮮やかな青色を数滴落としたような、エメラルドブルー。

 透き通るような白い肌に緩いウェーブのかかった髪。クリストフェルと同じダークブラウンの髪は色素がやや薄く、艶やかに煌めいている。

 もはや、この世のものとは思えず、魂が抜けたように見つめるしかできないエリックに代わり、ダニエルが菓子を受け取った。

「す、すみません。ありがとうございます」

 噛んだところをみると、ダニエルもこの桁外れな美貌を前に、圧倒されているに違いない。

 女神は、ダニエルとエリックににこりと笑みを溢すと、前を向きクリストフェルに近づいて行った。

「目があった目があった目があった」
「なんで三回言った?」

 女神の背筋の伸びた後ろ姿に一点集中、ダニエルの問いは聞き流す。なんでと言われても、思考回路再び混線、としか言いようがない。

 クリストフェルの前で立ち止まった女神が頭を下げ、ドレスの裾を摘まんで礼をとる。

「クリストフェル殿下、お久しぶりでございます。殿下のご活躍は、我が国ヴァスミルにも届いておりますわ」

 ヴァスミルってことは、やっぱり、クリスティーナ王女!

 先程までの威勢は何処へやら。挨拶を受けたクリストフェルの体は、椅子の背もたれに張り付けられたように引き気味で、顔も少し前に見た硬さの比じゃなく引きっている。

 そりゃそうだ。直前まで言いたい放題で、そこへ本人登場となれば焦るに決まっている。扉が開いていたとなれば丸聞こえだった可能性は高い。

「久しぶりに積もる話もありますけれど、わたくし今は時間がなくて。仕事が終わる頃、またお邪魔させて貰っても宜しいかしら?」

「勿論ですよ、姫様。殿下は、数日分の仕事を昨日のうちに終わらせておりますから、いつでもどうぞ」

 顔を上げたクリスティーナに答えたのはオルヴァーで、途端にクリストフェルが目を剥いた。

「昨日が期日じゃなかったのか!」

 どうやらオルヴァーの策略に嵌められたと思われる。

「さすがはオルヴァーね」

 やっと声を出したクリストフェルの抗議も虚しく、オルヴァーを労ったクリスティーナは、「では、また後程」と、身を翻す。が、一歩踏み出したところで振り返った。

わたしも動物が大好きよ。馬とか猪とか山猿とか。是非、私にもお話を訊かせて欲しいわ。楽しみにしているわね、フェル」

 殿下、残念。全部訊かれてたみたいっす……って、そんなことより、フェル?

「や、違っ!  ティナ誤解だ!」

 ティナ?  あんなにき下ろしていたのに、それがまさかの愛称呼び?
 一体、

「どんな関係なんだ?」

 思わず心の声が漏れる。
 通りすがりにそれを拾ったのか、立ち止まったクリスティーナがエリックを見た。

「ファーストキスを奪われた関係、かしら」

 いたずらな笑みを浮かべて颯爽と出ていったクリスティーナの後ろには、控えていた護衛官の男と、待女だろう女が続く。
 二人が居たことにも気付かぬ余裕のなさ。だがそれは、エリックに限ったことじゃない。
 床に叩きつけるような音が響き、何事かと音の発信元を探せば、クリストフェルの背後で椅子が倒れていた。どうやら、立ち上がった拍子に蹴倒したらしい。……動揺してんだな。

「雷、鳴ったよな」

 額を手で覆ったクリストフェルがオルヴァーに訊く。

「はい、鳴りましたね。殿下のせいで」

 クリストフェルが真面目面をジロリと睨むが、それで怯むオルヴァーじゃない。

「オルヴァー、仕事は大体片付いてるんだよな?  あったとしても五倍速で片付けるから、先に買い物行かせろ」

 買い物って、さっき帰って来たばかりじゃ……。それより、ファーストキスってなんすか!  ついでに、雷が殿下のせいって!?

「行ってらっしゃいませ」

 訊ねるより早く、オルヴァーからゴーサインが出た瞬間。クリストフェルは背後の窓を力任せに開け飛び降りた。

「なんで窓からっ!」

 エリックの叫びに、「護衛はいらない」と地上から声が返ってくる。武術に優れているから一人でも問題ないだろうが、こちらの立場としたらそうもいかない。
 叫んで出遅れたエリックより、機敏に反応したダニエルが「俺が行く」と、続けて窓から飛び降りた。

 二階から飛び降りるくらい、なんてことないだろうけど。しかしなんなんだ、あの殿下の嵐のような行動は。

「あの二人じゃ、殿下がカモに……」

 力なき声に「カモ?」と怪訝に復唱したオルヴァーは、「ああ、なるほど」直ぐに察したらしい。流石はオルヴァーだ。

「確かに、殿下は女性のご趣味などお分かりになりませんが、大丈夫です。姫様のことなら良くご存知ですから」

 頭に疑問符が並ぶ──恋人の好みは知らないくせに?

 一体、二人は仲が良いのか悪いのか。

 大体がだ。姫さんをそこまで知っている仲だなんで今まで訊いたこともなかった。結構、長い付き合いになるのに、なんて水臭い。

 ともかく、帰って来たら訊きたいことが山ほどある。キスとか、雷とか、二人の関係とか。俺の天使ちゃんとの話を、じっくり訊かせてもらわねば。

 カモにでも何にでもなって良いっすから、早く帰って来て下さいよ!  そう願うエリックは、『よし、先ずはファーストキスの件からだな。堅物のくせ』と、うっすら笑った。



 ちなみに、これ以降。クリストフェルの命令により、どんなに人の出入りが激しい時でも、扉はきちんと閉めるよう徹底されたという。


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