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第一章〜お嬢様の異世界講習〜
人助け
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近づくにつれて状況がはっきり見えてきた。女の人1人で魔物と戦っていた。魔物自体はすぐにやられているのだが、数が多すぎる。どうにか間に合ってくれ。
~???side~
まさかこんな数のゴブリンに囲まれていたなんて。最初は勝てると思ってたのに。何故こんなことに。お父様の言いつけを守って1人で国の外になんてでなければ。剣も使い物にならなくなってしまったし魔力も減ってきている。とにかくここはどうにか乗り切らないと今のままでは押し切られてしまう。
「ファイヤーランス!」
魔法が打てない。魔力が切れてたんだ。まだまだやりたいことあったのになぁ。みんな今までありがとう。
「あきらめるな!!」
え?誰か助けてくれたの?
「あなたは?」
「今はそんなことどうでもいい!1つ聞きたいことがある。魔法はどうやったら使える?」
「え?それは、体の中にある魔力をイメージしてそれを外に放出する感じ。ってなぜそんなことを?」
「やってみるか。いけー!!」
突然大爆発が起こった。なにも状況がのみ込めない。
「こっちだ!」
手をつかまれてそのまま走った。よく見ると周りのゴブリン達がやられていた。魔法を使ったみたいだったけど、この謎の男は一体何者なんだ?
~レンタside~
危なかったなぁ。とりあえず今は何とかなったけど。
「ここまで来ればもう大丈夫だろう。お嬢さん、ケガはないですか?」
「あ、ありがとうございます。あなたはどうしてここに?」
「たまたま通りかかっただけですよ。俺の名前は朝田蓮太。お嬢さんは?」
「私はエミリアよ。あさだれんた?あまり聞き馴染みのない名前ね。どこ出身なの?」
「それが色々ありまして。ここがどこかわかってない状態なんです。」
「とりあえず私の住んでいる国に来ますか?道中で詳しく聞かせてもらいましょう。」
「いいんですか!?エミリアさん、ありがとうございます!」
「リアって呼んでいいよ。それに敬語は使わなくていいわよ。私も普通に話していい?」
「ではお互い敬語はなしということで。じゃあここまでの経緯を説明すると…」
俺は気づいたら手違いで死んだ魂の案内をしている女神のところにいた事。異世界転生というものをしてこの世界に来た事。たまたま近くでやられそうなリアを見つけて助けたこと。そして今に至るということを全部説明した。
「なるほど。異世界転生ね。聞いたことはあるけど詳しい話は分からないわね。帰ったら図書館で調べて見ましょうか。」
そんなことを話していると、大きな門が見えてきた。
「あそこに見える門が目的地!ハーシスト王国への入口よ!」
「おおー!すっげぇでかいな!でも国の人間でもない俺が入っても大丈夫なのか?」
いかにも豪華な門が目に入った。
「そこはお父様に話せば何とかしてくれるはずよ。でもあの門は通らずに裏口から入りましょ。ちょっと見られるとまずくてね…」
「え?まさか追われているのか?」
「そういう訳じゃないんだけどね…とりあえずついてきて。」
なんか怖くなってきた。ほんとに大丈夫なのだろうか。そう思いつつリアについて行き裏口に入った。
「静かにそーっと歩いてね。」
「あ!リアお嬢様!」
「ギクッ。衛兵隊!」
「また勝手に門の外に出て!国王陛下がお怒りですよ!」
リアお嬢様?国王陛下?待て待て。もしかして?
「おいリア。お前ってもしかしてこの国の…」
「あ、言ってなかったわね。私はエミリア・ハーシスト。この国の王女よ。」
まじかぁ。大事なことは言っといてくれよぉ。とんでもない人助けちゃったよ。こっから俺の人生どうなっちゃうんだよ。
~???side~
まさかこんな数のゴブリンに囲まれていたなんて。最初は勝てると思ってたのに。何故こんなことに。お父様の言いつけを守って1人で国の外になんてでなければ。剣も使い物にならなくなってしまったし魔力も減ってきている。とにかくここはどうにか乗り切らないと今のままでは押し切られてしまう。
「ファイヤーランス!」
魔法が打てない。魔力が切れてたんだ。まだまだやりたいことあったのになぁ。みんな今までありがとう。
「あきらめるな!!」
え?誰か助けてくれたの?
「あなたは?」
「今はそんなことどうでもいい!1つ聞きたいことがある。魔法はどうやったら使える?」
「え?それは、体の中にある魔力をイメージしてそれを外に放出する感じ。ってなぜそんなことを?」
「やってみるか。いけー!!」
突然大爆発が起こった。なにも状況がのみ込めない。
「こっちだ!」
手をつかまれてそのまま走った。よく見ると周りのゴブリン達がやられていた。魔法を使ったみたいだったけど、この謎の男は一体何者なんだ?
~レンタside~
危なかったなぁ。とりあえず今は何とかなったけど。
「ここまで来ればもう大丈夫だろう。お嬢さん、ケガはないですか?」
「あ、ありがとうございます。あなたはどうしてここに?」
「たまたま通りかかっただけですよ。俺の名前は朝田蓮太。お嬢さんは?」
「私はエミリアよ。あさだれんた?あまり聞き馴染みのない名前ね。どこ出身なの?」
「それが色々ありまして。ここがどこかわかってない状態なんです。」
「とりあえず私の住んでいる国に来ますか?道中で詳しく聞かせてもらいましょう。」
「いいんですか!?エミリアさん、ありがとうございます!」
「リアって呼んでいいよ。それに敬語は使わなくていいわよ。私も普通に話していい?」
「ではお互い敬語はなしということで。じゃあここまでの経緯を説明すると…」
俺は気づいたら手違いで死んだ魂の案内をしている女神のところにいた事。異世界転生というものをしてこの世界に来た事。たまたま近くでやられそうなリアを見つけて助けたこと。そして今に至るということを全部説明した。
「なるほど。異世界転生ね。聞いたことはあるけど詳しい話は分からないわね。帰ったら図書館で調べて見ましょうか。」
そんなことを話していると、大きな門が見えてきた。
「あそこに見える門が目的地!ハーシスト王国への入口よ!」
「おおー!すっげぇでかいな!でも国の人間でもない俺が入っても大丈夫なのか?」
いかにも豪華な門が目に入った。
「そこはお父様に話せば何とかしてくれるはずよ。でもあの門は通らずに裏口から入りましょ。ちょっと見られるとまずくてね…」
「え?まさか追われているのか?」
「そういう訳じゃないんだけどね…とりあえずついてきて。」
なんか怖くなってきた。ほんとに大丈夫なのだろうか。そう思いつつリアについて行き裏口に入った。
「静かにそーっと歩いてね。」
「あ!リアお嬢様!」
「ギクッ。衛兵隊!」
「また勝手に門の外に出て!国王陛下がお怒りですよ!」
リアお嬢様?国王陛下?待て待て。もしかして?
「おいリア。お前ってもしかしてこの国の…」
「あ、言ってなかったわね。私はエミリア・ハーシスト。この国の王女よ。」
まじかぁ。大事なことは言っといてくれよぉ。とんでもない人助けちゃったよ。こっから俺の人生どうなっちゃうんだよ。
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