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私がお願いをしていたから、ウィリアム達を殺せそうな目で睨みつける国王夫妻は、最後まで話をさせてくれているのだろう。
私の攻撃はウィリアムに移る。
「先程、ウィリアム殿下はわたくしが王妃教育を十年掛かった事を、無能で不出来だからと仰いましたわね?メイリン様ならば半年もあれば十分だと」
私の攻撃に言葉を失っていたウィリアムが我に返る
「ああ、事実だろう。無能で不出来だからそんなにも掛かったのだ。金の無駄遣いも甚だしい」
そのウィリアムの言い草に立ち直ったらしいメイリンが勝ち誇った目で私を見ている。
「左様でございますか。それは、王妃様や先の王妃様でいらっしゃった方々の事も、無能で不出来であると思っていらっしゃったという事ですね?」
「何を!!お前は母上·····王妃陛下達を馬鹿にしているのか!」
「いいえ、馬鹿になさっているのは、ウィリアム殿下ですわ」
気色ばんで罵倒するように大声を張り上げるウィリアムに、私が冷めた目を向ける。
それまで黙って睨みつけていた王妃が
「そうね。わたくしも歴代の王妃も、十年掛けて教育を受けてきたわ。それを貴方は無能だと言ったのよ」
「いえっ、決して母上を馬鹿になど·····」
「貴方が無能で不出来だと言ったのよ、二度も。この耳で聞いたわ。それとも、それも聞き間違いだと、この耳が無能なのだと馬鹿にするのかしら」
「·····そんな事はっ」
必死になって否定するウィリアムだが、王妃のウィリアムを見る目は変わらずに冷たく鋭い。
耐え切れなくなったのだろう王妃から目を逸らしたウィリアムが私を睨みつける
「殿下は、何故王太子殿下たり得る方が、幼い頃に婚約者を決め、教育を施すのか理解していらっしゃいませんのね」
「何だと言うんだ」
「まずは自国のマナーから始まり礼儀作法、淑女としての振る舞い、文化習慣、各領地の特徴や名産地形から歴史に渡るまで全て覚えます。当然普通の知識では足りません、各領地の方々にお会いして詳細まで教えを請います。政の部分ではなく、細々とした部分に気を配るのが王太子妃及び王妃の役割りだからです。振る舞いも全ての令嬢方の見本になるような振る舞いが求められますの。フォークやナイフ、カップを持ち上げる角度、歩く歩幅に至るまでまで叩き込まれますわ。そして同時に近隣諸国最低でも10カ国の言語を完璧に理解しなければなりません。読み書き会話まで自国語のように扱えるようになるまで。そして当然文化や習慣マナー、その国の貴族年鑑もきっちり覚えますわ。訪問した際やお招きした時に失礼があってはいけませんからね。ダンスも各国のものを全て踊れるようにならなければなりませんわ。王太子妃として各国の王族や貴族から誘われる事が当然ありますから。外交においては少しでも下手な振る舞いをすれば、それは国の恥になり、そのまま国の、王家への評価に繋がってしまうのです」
「··········」
「今ざっと述べるだけでもこれだけありますの。細かい事まで入れればもっとありますわ。変化していくものもありますから、それも変化に合わせて覚え直さなければなりません。それを頭と身体に叩き込み、自然に振る舞えるようになるまで10年程は掛かってしまうという事です」
ウィリアムは顔を青くしたまま固まり口をパクパクとさせている。何か言い返そうと考えているのかしら。
今何か余計な事を言えば火に油を注ぐだけだけれどね。
メイリンはウィリアムの腕に胸を押し付けるようにしがみついて私を睨み付けている。
私は開いていた扇をパチンと閉じて微笑んだ。
「まともな令嬢としてのマナーも習得されていないメイリン様はどうなさるのかしら?」
「またっ、そうやって馬鹿にして虐めるんですかっ!」
相変わらずフルフルと震えながら目を潤ませて必死に立ち向かっているような素振りをしているけど、この状況では意味がないと思うわ。
周りの貴族達は白い目を向けているもの。
「可憐な、メイリン様は無能なわたくしと違って半年もあれば習得されるそうですものね」
メイリンの言葉を無視して、ニッコリと微笑んだ私は、国王陛下達の方に向き直って最上級の礼を綺麗な姿勢で取る。
これはセイラの身体に叩き込まれていた為に、私でも自然にする事が出来た。
とりあえず、セイラの思考にあった部分を読み取り、私なりに言いたい事は言ったと思う。
「わたくしなどの戯れ言を、最後までお聞きくださりまして、ありがとうございました」
国王夫妻は立ち上がると、今までご苦労だった、と労ってくれた。
臣下の令嬢であるセイラに、衆人の中で謝罪する事は流石にはばかられる為、国王からセイラに向けられるせめてもの言葉であった。
「セイラ、気持ちに変わりはないか?」
「はい、変わりはございません」
「あい分かった、そなたの意思を尊重しよう。
ではお前達」
国王がウィリアム達に向かって決断を言い渡す。お前達、と言うのはウィリアムと側近達、両親である侯爵夫妻と弟のリオン、メイリンの事だ。
「ウィリアム王太子と侯爵令嬢セイラの婚約は、解消とする」
破棄ではなく解消という事に不満そうではあるが、破棄と解消では全く違うからである、それでもセイラとの婚約がなくなった事で、ウィリアムとメイリンは抱き合って喜んでいる。
「お前達には、半年の猶予を設ける」
「父上·····陛下、猶予とはどういう事ですか?」
「先程お前が言ったであろう、セイラやここにいる王妃達が10年掛けてきた王妃教育を、そこなメイリンとやらなら半年もあれば習得出来ると」
「い·····いえ、それは」
「そう言ってセイラを無能呼ばわりしたであろう、忘れたとは言わさん」
ウィリアムは顔を青くして俯き、側近達や両親弟も青い顔をしている。メイリンだけはキョトンとして突っ立っているが。
「半年間で、メイリンとやらが完璧に王妃教育を終わらせる事が出来れば、メイリンを王太子妃として迎える事を許そう」
「··········出来なければ?」
「ウィリアムは廃嫡のうえ、平民として西の開拓地へと送る。喜べ、その時はメイリンも夫婦として同じ地に送ってやる。側近達も同様。侯爵家は爵位剥奪のうえ取り潰し、開拓地に行ってもらう」
「そんなっ·····」
「メイリンやらよりもセイラは無能なのであろう?無能なセイラが出来た事を、可憐なメイリンが出来ぬはずないではないか」
国王もさっきウィリアムが言った言葉を使って皮肉を言っている。
生きた心地がしないでしょうね、西の開拓地はこの国で一番過酷な地らしいから。鉱山よりも。
両親やリオンが縋るような目で私を見ているが、私は知らない。
先にセイラを裏切り、メイリンに傾倒して切り捨てたのはそちらだ。
「では、わたくしはここで、御前失礼致します」
「セイラ、息災でな」
国王陛下と王妃陛下にカーテシーをすると二人は微笑んだ。
セイラにとっては両親以上の存在だったのかもしれない。もう二度と会える事はないであろう二人に私も微笑むと、踵を返して会場を後にした。
私の攻撃はウィリアムに移る。
「先程、ウィリアム殿下はわたくしが王妃教育を十年掛かった事を、無能で不出来だからと仰いましたわね?メイリン様ならば半年もあれば十分だと」
私の攻撃に言葉を失っていたウィリアムが我に返る
「ああ、事実だろう。無能で不出来だからそんなにも掛かったのだ。金の無駄遣いも甚だしい」
そのウィリアムの言い草に立ち直ったらしいメイリンが勝ち誇った目で私を見ている。
「左様でございますか。それは、王妃様や先の王妃様でいらっしゃった方々の事も、無能で不出来であると思っていらっしゃったという事ですね?」
「何を!!お前は母上·····王妃陛下達を馬鹿にしているのか!」
「いいえ、馬鹿になさっているのは、ウィリアム殿下ですわ」
気色ばんで罵倒するように大声を張り上げるウィリアムに、私が冷めた目を向ける。
それまで黙って睨みつけていた王妃が
「そうね。わたくしも歴代の王妃も、十年掛けて教育を受けてきたわ。それを貴方は無能だと言ったのよ」
「いえっ、決して母上を馬鹿になど·····」
「貴方が無能で不出来だと言ったのよ、二度も。この耳で聞いたわ。それとも、それも聞き間違いだと、この耳が無能なのだと馬鹿にするのかしら」
「·····そんな事はっ」
必死になって否定するウィリアムだが、王妃のウィリアムを見る目は変わらずに冷たく鋭い。
耐え切れなくなったのだろう王妃から目を逸らしたウィリアムが私を睨みつける
「殿下は、何故王太子殿下たり得る方が、幼い頃に婚約者を決め、教育を施すのか理解していらっしゃいませんのね」
「何だと言うんだ」
「まずは自国のマナーから始まり礼儀作法、淑女としての振る舞い、文化習慣、各領地の特徴や名産地形から歴史に渡るまで全て覚えます。当然普通の知識では足りません、各領地の方々にお会いして詳細まで教えを請います。政の部分ではなく、細々とした部分に気を配るのが王太子妃及び王妃の役割りだからです。振る舞いも全ての令嬢方の見本になるような振る舞いが求められますの。フォークやナイフ、カップを持ち上げる角度、歩く歩幅に至るまでまで叩き込まれますわ。そして同時に近隣諸国最低でも10カ国の言語を完璧に理解しなければなりません。読み書き会話まで自国語のように扱えるようになるまで。そして当然文化や習慣マナー、その国の貴族年鑑もきっちり覚えますわ。訪問した際やお招きした時に失礼があってはいけませんからね。ダンスも各国のものを全て踊れるようにならなければなりませんわ。王太子妃として各国の王族や貴族から誘われる事が当然ありますから。外交においては少しでも下手な振る舞いをすれば、それは国の恥になり、そのまま国の、王家への評価に繋がってしまうのです」
「··········」
「今ざっと述べるだけでもこれだけありますの。細かい事まで入れればもっとありますわ。変化していくものもありますから、それも変化に合わせて覚え直さなければなりません。それを頭と身体に叩き込み、自然に振る舞えるようになるまで10年程は掛かってしまうという事です」
ウィリアムは顔を青くしたまま固まり口をパクパクとさせている。何か言い返そうと考えているのかしら。
今何か余計な事を言えば火に油を注ぐだけだけれどね。
メイリンはウィリアムの腕に胸を押し付けるようにしがみついて私を睨み付けている。
私は開いていた扇をパチンと閉じて微笑んだ。
「まともな令嬢としてのマナーも習得されていないメイリン様はどうなさるのかしら?」
「またっ、そうやって馬鹿にして虐めるんですかっ!」
相変わらずフルフルと震えながら目を潤ませて必死に立ち向かっているような素振りをしているけど、この状況では意味がないと思うわ。
周りの貴族達は白い目を向けているもの。
「可憐な、メイリン様は無能なわたくしと違って半年もあれば習得されるそうですものね」
メイリンの言葉を無視して、ニッコリと微笑んだ私は、国王陛下達の方に向き直って最上級の礼を綺麗な姿勢で取る。
これはセイラの身体に叩き込まれていた為に、私でも自然にする事が出来た。
とりあえず、セイラの思考にあった部分を読み取り、私なりに言いたい事は言ったと思う。
「わたくしなどの戯れ言を、最後までお聞きくださりまして、ありがとうございました」
国王夫妻は立ち上がると、今までご苦労だった、と労ってくれた。
臣下の令嬢であるセイラに、衆人の中で謝罪する事は流石にはばかられる為、国王からセイラに向けられるせめてもの言葉であった。
「セイラ、気持ちに変わりはないか?」
「はい、変わりはございません」
「あい分かった、そなたの意思を尊重しよう。
ではお前達」
国王がウィリアム達に向かって決断を言い渡す。お前達、と言うのはウィリアムと側近達、両親である侯爵夫妻と弟のリオン、メイリンの事だ。
「ウィリアム王太子と侯爵令嬢セイラの婚約は、解消とする」
破棄ではなく解消という事に不満そうではあるが、破棄と解消では全く違うからである、それでもセイラとの婚約がなくなった事で、ウィリアムとメイリンは抱き合って喜んでいる。
「お前達には、半年の猶予を設ける」
「父上·····陛下、猶予とはどういう事ですか?」
「先程お前が言ったであろう、セイラやここにいる王妃達が10年掛けてきた王妃教育を、そこなメイリンとやらなら半年もあれば習得出来ると」
「い·····いえ、それは」
「そう言ってセイラを無能呼ばわりしたであろう、忘れたとは言わさん」
ウィリアムは顔を青くして俯き、側近達や両親弟も青い顔をしている。メイリンだけはキョトンとして突っ立っているが。
「半年間で、メイリンとやらが完璧に王妃教育を終わらせる事が出来れば、メイリンを王太子妃として迎える事を許そう」
「··········出来なければ?」
「ウィリアムは廃嫡のうえ、平民として西の開拓地へと送る。喜べ、その時はメイリンも夫婦として同じ地に送ってやる。側近達も同様。侯爵家は爵位剥奪のうえ取り潰し、開拓地に行ってもらう」
「そんなっ·····」
「メイリンやらよりもセイラは無能なのであろう?無能なセイラが出来た事を、可憐なメイリンが出来ぬはずないではないか」
国王もさっきウィリアムが言った言葉を使って皮肉を言っている。
生きた心地がしないでしょうね、西の開拓地はこの国で一番過酷な地らしいから。鉱山よりも。
両親やリオンが縋るような目で私を見ているが、私は知らない。
先にセイラを裏切り、メイリンに傾倒して切り捨てたのはそちらだ。
「では、わたくしはここで、御前失礼致します」
「セイラ、息災でな」
国王陛下と王妃陛下にカーテシーをすると二人は微笑んだ。
セイラにとっては両親以上の存在だったのかもしれない。もう二度と会える事はないであろう二人に私も微笑むと、踵を返して会場を後にした。
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