ふつうのファンタジー

すのうてぃ

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王様が言うには

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ここが王様の部屋か…。初めて入ったな。上層部の人間が何人かいて、その周りを等間隔で兵士達が立ち並んでいる。


王様はすぐに口を開いた。
「ウルフとビオと言ったな?さっそくだがお前たちに頼みがある」

「はっ、何でしょう王様?」
ウルフは、緊張しきっている俺の横で、必死に笑いを堪えている。

「実はだ、勇者がこの国に帰国した」

「はい?魔王を倒されて帰って来たのでしょうか?」

「いや、勇者は魔王を倒し、ギリギリ生きながらえ、この国に帰国した」

状況がのみこめない。
魔王を倒したのであればそれでいいではないか。

「王様。それで、私達が何故呼ばれたのでしょうか?」

「魔王はバラバラに消滅し、完全に死んだ。…はずだった。」

「????」ビオ

「…」ウルフ

「勇者についていた僅かな肉片が、勇者を襲った。今朝、勇者は八つ裂きになって発見された」王様

ビオ「それって…。勇者はこの国に帰国したのですよね?!」

王様「そうだ」


王様はしばらく沈黙したあとこう言い放った。

「魔王はまだ生きている。しかも、この国にいる」








続く…。



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