俺が総愛される運命って誰得ですか?

もふもふ

文字の大きさ
上 下
7 / 24
番外編

会いたいよ... 現在編

しおりを挟む

祐希が交通事故にあった後の話です!


※鬱展開もあるので苦手な方は、スルーして下さい!(⁎-௰-⁎))"ペコンチョ

-----------------------------------------------


祐希が交通事故にあった後クラスはどんよりとした空気に包まれていた。祐希が居ないだけでこんなにも違うのか...と言うぐらいクラスの皆は悲しんでいた。

「祐希...死なないでよ...............お前が居なかったら俺ッ............俺は...うっ...」

疾風はずっと泣いていた。自己嫌悪に陥っていたのだ。疾風だけでは無い。他の皆も泣いていたり、ひたすら同じ事を繰り返したりなどしている。

「疾風...自己嫌悪したって意味がないよ...?」

「空真...祐希が死んだらどうしよ?.........俺辛いよ...悲しいよ?...............................」

「ッッ!............今は祐希を待とう?」

「うん...............」




皆は祐希が生きている事をずっと願っていたが、その後祐希が亡くなったと報告された。その知らせを聞いた時誰もが挙動不審になっていた。祐希の死を受け入れられなかった。

「疾風ッッ!もう............止めよ?祐希はこんな事望んでないよ?......祐希の為にも生きようよ」

空真は毎日疾風にこう言ってる。祐希が亡くなってから疾風は、変わった。疾風だけでは無い。クラスの全員が正気を失っていた。疾風は、今の様に自殺を繰り返している。死んだら祐希に会えると思い続けて自殺を繰り返しているのだ。
祐希の兄はもうとっくに自殺をしていた。祐希が居ないと生きていけないのだ。

「なんで...?俺だって生きるの辛いよ................でも祐希は、そういう事が嫌いだから............こんな姿を見せたくないんだよ...」

空真は、何度も疾風の自殺行為を止めてる。でも、空真にも限界はある。もう皆の精神だって限界をとっくに越えている。


「会いたいよ..........祐希ッ!」

何度叫んでもその声は、祐希には聞こえない。この世界には、祐希は居ない。
泣いても叫んでも祐希は、居ない。

「......ほらよ」

安東がハンカチを渡してきた。俺はこいつが嫌いだ。素直に好きって言えずに祐希に意地悪してくるのだ。餓鬼みたいな奴。

「安東は.........悲しくないのか?」

「悲しいに決まってるだろ...............ちゃんと気持ちを伝えられないし、謝れてないんだぜ?しかも初恋の人は、死んだんだ.........悲しくない方が可笑しいよ......はは」

泣きそうな瞳でこちらを見て来た。力なく笑って悲しそうに微笑む彼を初めて見た。
俺は何も言えなくなった。

「なぁ.........朝日...俺は祐希に好きって言えなかったんだ...片想いでも良いんじゃないかって思っちゃったんだよ...」

「俺と同じだ.........そっか...安東も俺と同じだったんだな...似た者同士だな」

「あぁ.........でも素直に伝えたら祐希は優しいから気遣ってくれる......あいつノーマルだから」

「確かにな...でも伝えたかったな.........好きだって事...」

意外と俺と安東は祐希の事で意気投合した。良かった...少しは、仲良くなれたかな?でも..................俺達はライバルなのだから。

祐希は渡さないよ?
まぁ向こうもそう思ってるよね...



「空真さんッ!祐希様の手紙見つかりまりた...............」

祐希の親衛隊の隊長の木塚  歩夢が俺の元へ走って来た。
え?祐希の手紙??どいう事なの?
俺は今混乱している。

「祐希の手紙?」

「はい......祐希様のロッカーに入っていました」

何が書いてあるのか凄く気になった。早くその内容をこの目で見たかった。






『母さん...俺ね、沢山の友達が出来たんだ。個性が強くて頼もしくて優しい人達なんだよ。俺...ずっとこの人達と一緒に居たいって初めてこの感情を知ったよ。いつも愛情を注いで俺を育ててくれてありがとう。母さんも頑張って生きてよね...絶対逢いに行くから!』



そう書いてあった。そういえば祐希のお母さんは、昔から病弱でずっと病院に入院中だった。祐希は、毎日病院に通っていた。
祐希のお母さんも既に亡くなってしまっている。その事を祐希は、知らない。何故なら祐希が亡くなった後に、状態が悪化して亡くなってしまったのだから。

「「「祐希(様).........」」」

俺達は、言葉が出なかった。
どう反応したらいいか分からなかった...















ただ俺達は祐希に会いたい。
その言葉だけが頭の中に強く残った。



-----------------------------------------------

更新するの遅くなってすいません!!
頑張って更新するので、期待してて下さい
(⁎-௰-⁎))"ペコンチョ






しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです

きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」 5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。 その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について

はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

処理中です...