4 / 42
2.アラサー児童、爆誕【前】
しおりを挟む
視界いっぱいに白い天井が広がっていた。
ぼーっとする頭で状況を確認しようと、上体を起こす。
白いシーツ。簡易的なカーテンで囲われたベッド。わずかに薬品の匂いがする。
左腕にチューブが繋がれていた。
……病院?
「なんで」
呟いた声は、掠れていた。まるで知らない人間の声だった。
自分は病人なんだろうか。思い出せない。
待てよ、自分の名前すらわからない。
少しずつ焦り始める。こんなことって。
急いでカーテンを開けて病室から出る。トイレを見つけて駆け込んだ。
男であることだけは自覚があった。
鏡に映った少年の姿。
小学校低学年から中学年ぐらいだろうか。
その痩せ細った姿に目を見開く。
「誰だ、これ」
幼過ぎる。自己認識ではとっくに成人しているものだと思っていたのだが。
自分の姿を見て、これほど違和感を覚えるものだろうか。
「ミントくん!」
背後から若い看護師が駆けて来た。
「目が覚めたんだね。点滴勝手に外しちゃダメだよ」
「みんと……?」
看護師の顔を凝視する。聞き慣れない。本当にそれが自分の名前なんだろうか。
「今、学校と施設の先生に電話したから」
ベッドに連れ戻されると、先ほどの看護師にそう告げられる。
「施設って?」
「? ミントくんが暮らしていた所だよ」
首を傾げる看護師。まるで記憶に無い。
ベッドの淵に座る。病院着から伸びる脚が細い。あまりにしっくり来ない。まるで自分の体じゃないみたいに。
ふと、ベッドの端にノートが置いてあることに気づいた。
ーー荒窪 爽人翠
(まさか、これでミントって読むのか?)
「荒窪くん!」
ドアが開く音。
爽やかな顔立ちの……。
「あ」
初めて、見慣れた顔を見た気がした。
「平原」
口からこぼれ出た名前。
「先生を付けような」
彼はそう言って眉を下げた。
「平原せんせい?」
「そう。よく出来たね」。ふんわりと笑う青年を目の前にして、なぜか鳥肌が立つ。
(おかしい)
とても「先生」なんて目上の人間に抱く感情だとは思えない。
「俺、なんで病院に……」
疑問を口にすると、桜太郎の顔がさっとかげった。
「トラックに轢かれたんだよ」
「え?」
「君、急に飛び出しただろ?」
その瞬間、あの時の景色がフラッシュバックした。
飛び出した少年を目にして、咄嗟に体が動いた。
何とか少年の体を抱き止めたものの、猛スピードで向かってくるトラックから逃げる時間は無かった。
「おれ……」
ーー違う。
その時やっと、違和感の正体に気づいた。
(俺は荒窪 爽人翠じゃない……!)
「まて、じゃあ木下 索也は!?」
桜太郎の顔がぐにゃりと歪んだ。
「亡くなったよ」
ーーは?
目の前が真っ暗になっていく。
(死んだ? 俺が?)
「いつ……?」
「1年前。事故のあった日に……。即死だった。君は1年眠っていたんだ」
咄嗟に母親の顔を思い出す。
索也は1人っ子だ。母親にとっての身内は自分しかいない。
死んだはずの自分がなぜ、少年の身体で意識があるのか、とか。
入れ替わったのであれば、爽人翠の魂はどこに行ってしまったのか、とか。
疑問は尽きないが、今はとにかく母親に会わなければいけない。そう思った。
「あ! 荒窪くん!」
桜太郎が叫ぶが、それを無視して窓から飛び出した。
咄嗟に持って来たスマホには、Suicaのアプリが入っていた。これなら大丈夫。
ここがさいたま市なら、バスの停留所はあちらこちらに点在している。
それを乗り継げば大宮駅に行けるものだ。
案の定、道路沿いに停留所を見つけた。
「あった……。大宮駅東口行き」
バス1本で大宮まで行ける。
「ピピっピピっ」。遅れていたらしい車両が運良く来たので乗り込んだ。
スマホを読み取り機にタッチする。残額が3千円残っていることを確認。
ステップの段差が大きく見えて、自身の体が小さくなったことを改めて実感する。
空席を確認するため、車内の奥に視線をやる。
「え」
身体の動きが止まる。
「お掴まりください。発車します」
バスのアナウンスにはっとして、慌てて奥の座席に座った。
心臓かどくどくと動いているのがわかる。
バスの座席に膝を立ち、後ろを振り向いた。
真後ろに座っていた青年は、
突然目の前の子どもがこちらを向いたことに驚いた様子だった。
「ど、どうした? ボク」
「慎……! 安座間 慎一だよな」
「へえっ!?」
ぎょっとして目を丸くする慎一。
ようやく馴染みのある人間に再会出来た安心感と
今の事態をどう説明すれば納得してもらえるだろうという不安が同時に襲ってくる。
「このバスに乗ってるってことは行き先は大宮だろ? 話があるんだ、降りたら時間をくれ」
慎一は混乱した様子でこちらを凝視していた。
車内には数人の乗客がいる。
さすがにここで「俺は死んだ友人」だの「魂が入れ替わった」だの「転生」なんて言葉を口にしては通報されてしまう。
慎一は索也の実家に向かう途中だったらしい。
大宮東口の停留所で降りると、彼を近くの百貨店に連れ込んだ。
階段の踊り場は人通りが少なく、会話をするには問題無さそうだった。
「なに、君だれ? ほんと」
流石に不気味だったか。慎一は怯えたように少年の顔を見た。
「荒窪 爽人翠。名前、聞いたことあるだろ?」
もし慎一が索也の葬式に参列していたとすれば、死因となった児童の名前ぐらいは耳にするだろう。
絶大なインパクトを持つ名前だ。間違いなく記憶に残っている。
「みんとぐりーん」
真っ黒い瞳孔が、開いていく。
「……って、索也の?」
こくりと頷くいてみせる。
慎一は、ぐっと目を瞑った。
「……生きてたんだ。ならアイツがやったことに今はあった、か」
「いや、ちがくて」
「……それで、何の用があって俺に声を掛けたの」
慎一は複雑そうに言葉を連ねた。
声色は優しいが、その奥に堪え切れない気持ちが見えていた。
「確かにこれは荒窪 爽人翠の体だ。病衣に名前も書いてある。だけど、俺は爽人翠じゃない」
「……」
眉根を寄せる慎一に、自分の名前が書いてある病衣の裾を見せる。
「信じられないと思うけど、一旦聞いてくれ。俺は索也なんだよ」
訴えかけるように叫んだ。
しかし、慎一の顔は歪むだけだった。
「病院、戻ったほうがいいよ。抜け出して来たんだろ」
「ちげえよ、バカ!
何を言えば俺だってわかる?
お前がオバ専なことか?
高校時代、母さんに会う為に毎日遠回りして俺ん家に寄ったせいで2人ともゲイだと勘違いされたことか?
なぜかその噂を知った母さんに応援されたことか?」
自分で言っていて呆れるぐらい酷いエピソードだ。
一気に捲し立てると、慎一は表情を固めたまま、少年の目をじっと見た。
「……まじで?」
「まじだよ、あの時の母さんのセリフだって覚えてる。
結婚式は2人ともタキシードを着るのかしら? だ。最悪だった、お前と居るとロクなことがねえよ」
「そっ……、れは索也と小都美さんしか知らねえ……、
いや、小都美さんは10年前の自分のセリフなんて覚えてねえ……。
うそだろ、どういうことだよ、
……何でお前そんなチビになってんだよ!?」
ーーよかった。
「俺が知りてえよ!」
叫んだ声に涙が混じっていた。
信じてもらえたことへの安堵で、体から力が抜けてしまったらしい。
溜まっていた疲れが一気にのしかかった。
「おい、索也!?」
少年はその場で倒れ込んだ。
**
次に目が覚めた時には、自分の実家にいた。
小学生の体はコンパクトで運びやすかったらしい。
「で、慎。俺のこと母さんにどこまで話した?」
「まだ何も言ってねえよ。信じてもらえると思えねえし。
からかってると勘違いされたら小都美さんに嫌われちまう」
2人が小声で会話していると、キッチンから小都美が顔を出した。
「あら、起きたの? その子」
「かあさ……」
力無く笑う彼女は、この1年で随分と痩せていた。
ずきりと胸の痛む音がする。
「……生まれ変わりって信じますか?」
ぽそりと言葉を落とす。
小都美はきょとんとして首を傾げた。
「死んだ魂の記憶が、生まれ変わった先に残っていることがあって、つまり……。
母さん、俺、索也なんだよ」
彼女は表情を固めたまま、少年の顔を見つめた。
「えっと?」
何を言われたか理解できていないらしい。
「信じられないかもしれないけど……!
母さんとの思い出何でも語れるから。
ほら、小学生の時、風邪で遠足行かなかった俺のためにさ、治ってから弁当持って2人で近くの寺に……、え?」
小都美の目からぽろりと涙がこぼれ落ちた。
「信じる」
泣きながら、弱々しく微笑む母親の姿に、少年は戸惑った。
「索也ってね、必死になると左手で服の裾を握りしめるのよ」
「えっ、あ」
自身の左手に視線を落とす。
顔が熱くなるのがわかった。
ぼーっとする頭で状況を確認しようと、上体を起こす。
白いシーツ。簡易的なカーテンで囲われたベッド。わずかに薬品の匂いがする。
左腕にチューブが繋がれていた。
……病院?
「なんで」
呟いた声は、掠れていた。まるで知らない人間の声だった。
自分は病人なんだろうか。思い出せない。
待てよ、自分の名前すらわからない。
少しずつ焦り始める。こんなことって。
急いでカーテンを開けて病室から出る。トイレを見つけて駆け込んだ。
男であることだけは自覚があった。
鏡に映った少年の姿。
小学校低学年から中学年ぐらいだろうか。
その痩せ細った姿に目を見開く。
「誰だ、これ」
幼過ぎる。自己認識ではとっくに成人しているものだと思っていたのだが。
自分の姿を見て、これほど違和感を覚えるものだろうか。
「ミントくん!」
背後から若い看護師が駆けて来た。
「目が覚めたんだね。点滴勝手に外しちゃダメだよ」
「みんと……?」
看護師の顔を凝視する。聞き慣れない。本当にそれが自分の名前なんだろうか。
「今、学校と施設の先生に電話したから」
ベッドに連れ戻されると、先ほどの看護師にそう告げられる。
「施設って?」
「? ミントくんが暮らしていた所だよ」
首を傾げる看護師。まるで記憶に無い。
ベッドの淵に座る。病院着から伸びる脚が細い。あまりにしっくり来ない。まるで自分の体じゃないみたいに。
ふと、ベッドの端にノートが置いてあることに気づいた。
ーー荒窪 爽人翠
(まさか、これでミントって読むのか?)
「荒窪くん!」
ドアが開く音。
爽やかな顔立ちの……。
「あ」
初めて、見慣れた顔を見た気がした。
「平原」
口からこぼれ出た名前。
「先生を付けような」
彼はそう言って眉を下げた。
「平原せんせい?」
「そう。よく出来たね」。ふんわりと笑う青年を目の前にして、なぜか鳥肌が立つ。
(おかしい)
とても「先生」なんて目上の人間に抱く感情だとは思えない。
「俺、なんで病院に……」
疑問を口にすると、桜太郎の顔がさっとかげった。
「トラックに轢かれたんだよ」
「え?」
「君、急に飛び出しただろ?」
その瞬間、あの時の景色がフラッシュバックした。
飛び出した少年を目にして、咄嗟に体が動いた。
何とか少年の体を抱き止めたものの、猛スピードで向かってくるトラックから逃げる時間は無かった。
「おれ……」
ーー違う。
その時やっと、違和感の正体に気づいた。
(俺は荒窪 爽人翠じゃない……!)
「まて、じゃあ木下 索也は!?」
桜太郎の顔がぐにゃりと歪んだ。
「亡くなったよ」
ーーは?
目の前が真っ暗になっていく。
(死んだ? 俺が?)
「いつ……?」
「1年前。事故のあった日に……。即死だった。君は1年眠っていたんだ」
咄嗟に母親の顔を思い出す。
索也は1人っ子だ。母親にとっての身内は自分しかいない。
死んだはずの自分がなぜ、少年の身体で意識があるのか、とか。
入れ替わったのであれば、爽人翠の魂はどこに行ってしまったのか、とか。
疑問は尽きないが、今はとにかく母親に会わなければいけない。そう思った。
「あ! 荒窪くん!」
桜太郎が叫ぶが、それを無視して窓から飛び出した。
咄嗟に持って来たスマホには、Suicaのアプリが入っていた。これなら大丈夫。
ここがさいたま市なら、バスの停留所はあちらこちらに点在している。
それを乗り継げば大宮駅に行けるものだ。
案の定、道路沿いに停留所を見つけた。
「あった……。大宮駅東口行き」
バス1本で大宮まで行ける。
「ピピっピピっ」。遅れていたらしい車両が運良く来たので乗り込んだ。
スマホを読み取り機にタッチする。残額が3千円残っていることを確認。
ステップの段差が大きく見えて、自身の体が小さくなったことを改めて実感する。
空席を確認するため、車内の奥に視線をやる。
「え」
身体の動きが止まる。
「お掴まりください。発車します」
バスのアナウンスにはっとして、慌てて奥の座席に座った。
心臓かどくどくと動いているのがわかる。
バスの座席に膝を立ち、後ろを振り向いた。
真後ろに座っていた青年は、
突然目の前の子どもがこちらを向いたことに驚いた様子だった。
「ど、どうした? ボク」
「慎……! 安座間 慎一だよな」
「へえっ!?」
ぎょっとして目を丸くする慎一。
ようやく馴染みのある人間に再会出来た安心感と
今の事態をどう説明すれば納得してもらえるだろうという不安が同時に襲ってくる。
「このバスに乗ってるってことは行き先は大宮だろ? 話があるんだ、降りたら時間をくれ」
慎一は混乱した様子でこちらを凝視していた。
車内には数人の乗客がいる。
さすがにここで「俺は死んだ友人」だの「魂が入れ替わった」だの「転生」なんて言葉を口にしては通報されてしまう。
慎一は索也の実家に向かう途中だったらしい。
大宮東口の停留所で降りると、彼を近くの百貨店に連れ込んだ。
階段の踊り場は人通りが少なく、会話をするには問題無さそうだった。
「なに、君だれ? ほんと」
流石に不気味だったか。慎一は怯えたように少年の顔を見た。
「荒窪 爽人翠。名前、聞いたことあるだろ?」
もし慎一が索也の葬式に参列していたとすれば、死因となった児童の名前ぐらいは耳にするだろう。
絶大なインパクトを持つ名前だ。間違いなく記憶に残っている。
「みんとぐりーん」
真っ黒い瞳孔が、開いていく。
「……って、索也の?」
こくりと頷くいてみせる。
慎一は、ぐっと目を瞑った。
「……生きてたんだ。ならアイツがやったことに今はあった、か」
「いや、ちがくて」
「……それで、何の用があって俺に声を掛けたの」
慎一は複雑そうに言葉を連ねた。
声色は優しいが、その奥に堪え切れない気持ちが見えていた。
「確かにこれは荒窪 爽人翠の体だ。病衣に名前も書いてある。だけど、俺は爽人翠じゃない」
「……」
眉根を寄せる慎一に、自分の名前が書いてある病衣の裾を見せる。
「信じられないと思うけど、一旦聞いてくれ。俺は索也なんだよ」
訴えかけるように叫んだ。
しかし、慎一の顔は歪むだけだった。
「病院、戻ったほうがいいよ。抜け出して来たんだろ」
「ちげえよ、バカ!
何を言えば俺だってわかる?
お前がオバ専なことか?
高校時代、母さんに会う為に毎日遠回りして俺ん家に寄ったせいで2人ともゲイだと勘違いされたことか?
なぜかその噂を知った母さんに応援されたことか?」
自分で言っていて呆れるぐらい酷いエピソードだ。
一気に捲し立てると、慎一は表情を固めたまま、少年の目をじっと見た。
「……まじで?」
「まじだよ、あの時の母さんのセリフだって覚えてる。
結婚式は2人ともタキシードを着るのかしら? だ。最悪だった、お前と居るとロクなことがねえよ」
「そっ……、れは索也と小都美さんしか知らねえ……、
いや、小都美さんは10年前の自分のセリフなんて覚えてねえ……。
うそだろ、どういうことだよ、
……何でお前そんなチビになってんだよ!?」
ーーよかった。
「俺が知りてえよ!」
叫んだ声に涙が混じっていた。
信じてもらえたことへの安堵で、体から力が抜けてしまったらしい。
溜まっていた疲れが一気にのしかかった。
「おい、索也!?」
少年はその場で倒れ込んだ。
**
次に目が覚めた時には、自分の実家にいた。
小学生の体はコンパクトで運びやすかったらしい。
「で、慎。俺のこと母さんにどこまで話した?」
「まだ何も言ってねえよ。信じてもらえると思えねえし。
からかってると勘違いされたら小都美さんに嫌われちまう」
2人が小声で会話していると、キッチンから小都美が顔を出した。
「あら、起きたの? その子」
「かあさ……」
力無く笑う彼女は、この1年で随分と痩せていた。
ずきりと胸の痛む音がする。
「……生まれ変わりって信じますか?」
ぽそりと言葉を落とす。
小都美はきょとんとして首を傾げた。
「死んだ魂の記憶が、生まれ変わった先に残っていることがあって、つまり……。
母さん、俺、索也なんだよ」
彼女は表情を固めたまま、少年の顔を見つめた。
「えっと?」
何を言われたか理解できていないらしい。
「信じられないかもしれないけど……!
母さんとの思い出何でも語れるから。
ほら、小学生の時、風邪で遠足行かなかった俺のためにさ、治ってから弁当持って2人で近くの寺に……、え?」
小都美の目からぽろりと涙がこぼれ落ちた。
「信じる」
泣きながら、弱々しく微笑む母親の姿に、少年は戸惑った。
「索也ってね、必死になると左手で服の裾を握りしめるのよ」
「えっ、あ」
自身の左手に視線を落とす。
顔が熱くなるのがわかった。
1
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
きっと、君は知らない
mahiro
BL
前世、というのだろうか。
俺は前、日本という国で暮らしていて、あの日は中学時代にお世話になった先輩の結婚式に参列していた。
大人になった先輩と綺麗な女性の幸せそうな姿に胸を痛めながら見つめていると二人の間に産まれたという女の子がひとりで車道に向かい歩いている姿が目に入った。
皆が主役の二人に夢中で子供の存在に気付いておらず、俺は慌ててその子供のもとへと向かった。
あと少しで追い付くというタイミングで大型の車がこちらに向かってくるのが見え、慌ててその子供の手を掴み、彼らのいる方へと突き飛ばした。
次の瞬間、俺は驚く先輩の目と合ったような気がするが、俺の意識はそこで途絶えてしまった。
次に目が覚めたのは見知らぬ世界で、聞いたことのない言葉が行き交っていた。
それから暫く様子を見ていたが、どうやら俺は異世界に転生したらしく………?
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる